書こう、書こうと思いながら、なかなか書けずにいた話 ~あの時にすがるように助けてもらったことで、私はなんとか前に進みました~

ちょっと奥様!!
今日もめっちゃ暑くありませんでしたこと??
新潟市も30度超えで、朝からエアコン稼働!
大家さんがエアコンを新しくしてくれたおかげで、カビに怯えず快適に過ごせています。
ほんと、あーがとです♡ ← 軽っ
そんな「猛暑」な中なのに、ギンちゃんが座っているクッションがモフモフで暑そうなのには訳があります。
そう!
この写真は、3月に撮ったものだから!!(キリッ)
一緒に写っているネコちゃん柄のカワイイ缶はお茶。
仁くんの『会陰ヘルニア』が悪化し、膀胱逸脱・排尿困難になり、悩みに悩んで静岡の病院へ「手術が受けられるか」ご意見をいただきに行った帰りに、道の駅で買ったもの。

帰り道は、仁くんが「手術を受けられそうだ」という結果に明るい希望が持て、嬉しい気持ちでいっぱいでした。
手術でまた改めて静岡へ行くので、自分用のお土産はその時でもいいかな~と思っていましたが、「必ず同じサービスエリアに寄るとは限らないし!」と、お茶をジャケ買いしました。
手術が無事に終わり、『総括!』のタイミングでこのお茶も紹介しようと思っていましたが、残念ながら手術を受けることは叶わず。
仁くんは手術の直前に、神様の元へと旅立ってしまいました。
* * *
ずっと書こうと思いながらも、どう言葉にしていいのか分からず、書いては消して、書いては消して…と、仁くんが最後にお世話になった病院のことを書けずにいました。
仁くんの会陰ヘルニアについてと、手術を決めるまでのことは下で紹介する記事に書きました。



仁くんのヘルニアは、呼吸器疾患の咳でお尻に力が入るのが原因。
とはいえ、発覚時はまだ初期の状態でした。
会陰ヘルニアの治療法は「手術」のみ。
手術をしないと徐々に悪化していくことは避けられず、他は全て対症療法。
症状が軽い初期の段階で手術した方がいいのでは?と思ったのですが、仁くんがヘルニアを発症したのは15歳直前。年齢的に「麻酔」が大きなリスクになると説明されました。
年齢によるリスク…。
それを考えると二の足を踏み、迷いに迷い、でも何か希望はないか?と色々な情報を調べました。
その中で一縷の希望のような
『持病や年齢を理由に麻酔を諦める前に相談していただければ』
という言葉に出会いました。
これは、後に仁くんの手術をお願いすることになった「みなとまちアニマルクリニック」さんのホームページの言葉。
当時は静岡という場所がとても遠く感じられ、もっと近県ならば相談に行けるのになぁ…と、悩みつつ受診を諦めました。
何度もかかりつけ医と手術について相談しましたが、「脂肪が飛び出すだけで済む場合もある」ことから、命の危険が伴う症状が出ない限りは内科処置をすることに決めました。
* * *
ヘルニア孔からは「脂肪・腸・膀胱」の逸脱があるのですが、何が飛び出すかは”運次第”なのだそう。
そして残念なことに、仁くんは今年の2月に膀胱が飛び出してしまい、おしっこが出なくなりました。
この状態になると命に関わるため、本来ならば手術適応。
ですが、カテーテルで処置すると何とか排尿できることから、手術ではなく「カテーテル留置」をすすめられました。
15歳を過ぎている仁くんには、やはり麻酔のリスクが大き過ぎるから、と。
排泄は生きるために欠かせないものです。
この先、排泄に痛みや不快感・苦しみが常に伴うとしたら、仁くんが『仁くんらしく生きる』ことができなくなるのではないか?
また、ヘルニアの原因である「呼吸器疾患の咳」は治すことができないうえに、咳をするたびにヘルニアが悪化を続けてしまいます。
そして、ヘルニアで排泄が難しくなると力むために咳が誘発され、その咳がヘルニアを悪化させるという負のループ。
せめてヘルニアだけでもケアしてあげられないだろうか?
と、手術や排泄サポートについて、動物医療グリーフケアの認定同期の皆さんにご意見をいただきました。

▲咳や呼吸が楽になるように買った、高濃度酸素発生器
認定同期の皆さんは、獣医さん・看護師さんという「専門知識」のある方たち。
でも…
ご意見をもらいたいというのは迷惑ではないだろうか?と申し訳ない気持ちで葛藤しました。
メッセージを送る前に何度もためらい、「迷惑だって分かってて聞いてみるんだ!」と、勇気を出して助けを求めました。
その結果、手術を受けずカテーテル留置を選ぶことについて
「悲観しすぎなくても大丈夫」
「仁くんらしい生き方をサポートできるよ」
と明るい希望をもらえました。
また、カテーテル留置に伴う「利点・欠点」、「留置ではなく家でカテーテル導尿ができること」など、自分では知り得なかった貴重な情報も教えてもらいました。
グループLINEでSOSを出したのですが、個別にご連絡をくださる方もいました。
その中で、カテーテル留置をして介護をした実体験を通し、どんなことやモノが介助に役立ったか、排泄サポートとして効果的だった食事療法のことなど、本当に貴重な話をしてくれました。
当事者だったからこそ分かる、細やかな情報をたくさんシェアしてくださいました。
この先のことを考えて不安になることや、愛する命のために何がベストだろうか?と考えて決められないことも
体験したからこそ、そうなるのは分かるよ。
何かあればいつでも遠慮せずに聞いてね!
と寄り添い、励ましてくれました。
実体験や「相談してね!」の言葉に、不安な気持ちが本当に「ふわっ」と和らぎました。
差し出していただいた「優しい支えの手」に、私は本当に救われました。
だからいつか、私も同じように、暖かく寄り添うことを他の人に循環していけるようになりたい。
与えてもらったものを、同じように私も「与える」ことができるようになれるように、優しい支えの力を持てる私に成長していけますように。
そしてもう一つ。
手術のリスクになるのが麻酔だけであれば
麻酔専門家医に相談して「手術できる・できないを判断する」こともありではないか?
という思いがけないメッセージをいただきました。
ご連絡をくださった先生から、ご自身が学ばれている「麻酔や集中治療」の所属グループ先を紹介していただき、問い合わせてみたらどうか?と。
さらに、先生のお名前を出して問い合わせしてもいいよ!と暖かい言葉をいただきました。
* * *
あの時は、八方塞がりでどうしてあげることもできない…と思っていて、動物医療グリーフケアの認定同期の皆さんに、すがるようにして連絡しました。
「助けてください」といえる場所があることが、本当に心強かったです。
そして、私の「困った」に対し、親身になっていただけたことがどれだけありがたかったことか。
改めてこの場でも、感謝を届けさせてください。
本当に、本当に、手を差し伸べてくれてありがとうございました。
私は医療知識や技術はないけれど、私にできることでお役に立てることがあれば、いつか私の手も握り返して力にしてもらえるように、グリーフケアの学びを続けていきたいと思っています。
これからも共に、学ばせてください!!
* * *
病院の話を書こうと思いながらも、ここまでで随分長くなってしまったので、次のブログに続きを書こうと思います。
続きはこちらから!!!
