うろたえるのも不安で潰れそうになるのも「愛するもの」がそこにいるから
こーん、にーーっち、わーーーーっ!!! ← 元気いっぱいに錦鯉さんで登場
本業のサラリーマンの仕事がバタバタしていたこともあり、しばらくブログを書けずにいました。
あっという間に金曜日がやってきて、時間の早さにビックリです。
って、GWが終わってからずっと「祝日」がなかったけれど、ようやく赤い日がやってきて3連休ですね!!
ぐふふ、嬉しい。
話がいきなり変わりますが、ちょっと前から『夏のフルーツ』がスーパーに並び始めました。
桃やスイカといった、大好きな系統のもの。
出社当番日のご褒美に、桃かスイカを買って帰ろうと思って寄り道するのですが、まだ全然お高くて手が出ません。
「広告の品」と書かれた桃(580円)を楽しみにして出かけたら、すごく小ぶりで固そうで、なんだか手を出せず。
今年の初桃は、もう少し先におあずけです。
で、スイカもチョコチョコとは買っていますが、半玉で1,000円超えだとなかなか手が出ず。
そんな中、ちょっと大きなスーパーで「ゼスプリキウイ」の試食販売をやっていて、バケツに入ったキウイがお買い得になっていました。
ゴールドキウイが4個。
グリーンキウイが6個。
そこに、おまけのグリーンキウイが1個ついてきて、お値段1,000円。
キウイは大玉なので、「安くない?!」とテンションが上がり、バケツキウイを買ってきました。
柔らかくなってきたものから順に、スプーンですくって食べて満喫しています。
* * *
かわいいの塊の仁くんは、ロングコートチワワという長毛種。
「長毛」にしたことはほぼありませんが、トリミングサロンでサッパリカットしてもらっても、1か月もすると大分ホヨホヨと毛が伸びてきます。
お家で爪切りをしようとすると
ギャーーーッ!!
と断末魔のような叫び声を上げるため、私がビックリし過ぎて爪切りができず。(何回もトライしていますが、毎回大声で叫びます)
さらに、肛門腺と呼ばれる分泌液が溜まる袋がお尻の近くにあるのですが、それが上手く排泄できずに破れてしまったことがあるので、トリミングに行く際に「爪切り・肛門腺」のケアもお願いしています。
ちなみに…
ギンちゃんも肛門腺が破れてしまったことがあり、2魂共に排出が上手に行かない体質のようです。
先週、仁くんはトリミングに行ってきたのですが、過去に破れたことのある肛門腺の傷の辺りが、プクッとしていたので「また溜まっているのかも?」とトリマーさんに伝えると、
「あれっ?腫れてますね。ちょっと先生に診てもらってからにしましょう。」
と言って、仁くんを連れて行って先生に見せてくれました。 (トリミングサロンは動物病院に併設)
待つ事10分弱。
仁くんを抱っこして帰ってきたトリマーさんから「お尻の腫れについて、先生から説明があります!トリミングは大丈夫なのでお預かりしますね~」と言われ、ドキッとして待機。
仁くんのお尻は「会陰ヘルニア」です。
お世話になっている主治医の先生がやってきて、病名が告げられました。
この日は診察ではなく、トリミング前に簡単に診てもらっただけなのでザックリとした説明だけ受け、トリミングのお迎え時に診察してもらえるように予約をして帰りました。
が…
お迎えのタイミングで、急な手術が入ったようで主治医の先生が何時になるか分からないということで、別日に改めて予約。
よく分からないと不安になるため、インターネットで「会陰ヘルニア 犬」で検索して頭でっかちになりながらも、実際にはもう少しちゃんと診察をしてもらってからじゃいないと分からない!と調べるのをストップ。
今週水曜日、改めて病院へ行ってきました。
重症化していないので、今は大丈夫。
進行性なのでこのままではよくなることはなく、悪くなっていくもの。
会陰はお尻の周りのことを指すそうで、ホルモンバランスや加齢によって筋肉が弱くり、お尻周りの筋肉が破れたり隙間ができ、脂肪や直腸、膀胱などが挟まったり飛び出してくるのが「会陰ヘルニア」という病気だそうです。
未去勢の男の子がなることが多く、去勢済みの子や女の子がなることはマレらしいのですが…
仁くんは去勢済みであるにも関わらず、会陰ヘルニアになっちゃいました。
呼吸器が弱く、咳をする際にかかる腹圧で会陰ヘルニアになったのだろうとのこと。
今はまだ「ちょこっと膨れているかな?」という感じで、日常生活で困るようなことは起きていませんが、進行すると腸が挟まって便秘が酷くなり、自力で排泄ができなくなるそうです。
内服薬で治すことはできず、開いてしまった筋肉部分を手術で縫い合わせない限りは、進行する一方なのだそう。
対症療法的に、食事療法や軟便化させるお薬を飲むことでサポートをすることはできても、よくなっていくことはない…。
もちろん、ひどくなってから手術をするのではなく「初期の段階」で手術できる方がいいのですが、手術しても再発する子もいるそう。
今は日常生活に支障はなく、だからこそ今のうちに手術をしてあげたい!!
ですが、すぐに手術しましょうと言えないのは、仁くんの年齢。
仁くんは現在14歳。
今年の9月に15歳を迎える「シニア」世代。
シニア後期と呼ばれる年代になっているため、麻酔を使って手術をすることが「仁くんの体にとってどれだけ負担になるのか?」を考えると、簡単には決断することができません。
心臓の手術を経て、定期健診を続けている心臓は問題なし。
春にやってもらった血液検査では、ものすごくちょびっとだけ肝臓に関する数値が高かったものの、それ以外は何も問題がないため、手術が絶対にできないという状態ではないようですが、麻酔を解毒する際に腎臓や肝臓が頑張ることで
今現在問題のない腎臓などが弱くなってしまう
という危険性や、予見し得ない術後の合併症などの可能性が高くなり、そのせいで寿命を短くしてしまう可能性があるそうです。
もちろん、手術にはどの世代であれリスクがあります。
高齢でも大丈夫なときもあれば、若くても亡くなってしまうことがあり、こればかりは予期しようのないことです。
…が、高齢であればそのリスクがより一層強くなるのは当然で、診察室で先生と共に頭を抱えました。
* * *
私は「ペットライフグリーフケアアドバイザー」の認定をいただき、動物医療グリーフケアを学んでいます。
色々と「知識として」知っていることも増えましたし、実際に衝撃を想像することで「悲しみや不安」については思い巡らせることもできます。
が…
やっぱり、当人として衝撃に出会うと、気持ちは揺れまくりますし、思っていたものなんて遥かに超えるくらい困惑します。
いや、ハッキリ言うと
全然ダメでした。
予期せぬ現実を前にして、頭は真っ白になり、しばらくはポカーンと現実感がなかったのですが、医療者ではないからこそ『分からない』ことをインターネットで調べては、未来を想像して不安を募らせる。
手術をしてあげたいけれど、リスクを考えるとどうしていいか分からない。
そうやってひたすらグルグル考えて考えて、ドツボにハマって身動きできなくなって、考え過ぎて眠れなくなったり食べれなくなりました。
これ、つい最近もあったんですよね。
年末に私自身が「卵巣がん」かもしれないと思って、不安でいっぱいになった時にも、眠れず食べれず、未来を予測して震えて、分からないことで胸が押しつぶされるような状態になりました。
自分自身に「死」が迫っているのかもしれないと感じることと、愛する命に何かあるかもしれないと感じることは、また少し違った感情の揺れ動き方をするとはいえ
思いがけない出来事から衝撃を受け、強くて大きな悲嘆(グリーフ)が侵入してくるときには、それを思考や知識で何とかするなんてムリです。
グリーフケアアドバイザー上級検定を前にした時に、すごく印象的だった言葉があります。
グリーフは『侵入してくる』という言葉。
逃げようがないんです。
勝手に心に侵入してきて染みわたり、悲しみや苦しみで覆いつくされ、時には肉体的な痛みすら感じる程になります。
それに、グリーフは愛着の対象を喪失した時に起きる、自然な体と心の反応だから、知識があろうとなかろうと「反応」として起きるのですから、自分の意思ではどうしようもないものです。
グリーフからの解放までの時間は、それぞれに異なりますが、私たちはレジリエンスというしなやかに回復してく力を持っていて、いつしか悲嘆との折り合いをつけることができます。
でもね、それは簡単なことなんかではありません。
すぐに折り合いをつけられる人もいれば、何年も、何十年もかけてグリーフの角を丸くしていく人もいます。
忘れた頃にグリーフが胸をチクッとする出来事があって、引き戻されることだってあります。
同じように見える出来事であっても、どれ一つとして同じグリーフはなく、周りの人が「大したことないのに」「考え過ぎだよ」なんて言えるものはひとつとしてありません。
衝撃を受け、予期不安・予期グリーフが侵入して来たら、いくら知識として知っていたって、全く歯が立ちません。
感情って、とても強力ですものね。
そして、感じきるしかないんですもんね。
衝撃から生まれたグリーフが強いときには、それと共に「ただある」しかできません。
昨年末、私が「卵巣がん」かもしれないと検査結果待ちをしていた時間に、自分の死を受け入れることができるのかについてこんな記事を書いていました。
余命宣告、自身のガンを受け入れる(折り合いをつける)なんて、そんなこと果たしてできるのだろうか?と、眠れず・食べれずの状態で藁にも縋る気持ちで調べたところ
これほどの衝撃であっても、2週間程度で多くの人が少し落ち着き、ちょっとずつ現実と折り合いをつけることができるようになる
のだそうです。
2週間は短いように感じますが、その時間は、筆舌に尽くしがたい苦しみです。
そして、2週間で楽になるのではなく『少し落ち着きを取り戻しだす』だけであり、そこからちょっとずつ現実と折り合いをつけることをしていく、スタートラインに立つ状態です。
そうしたって、容易に揺り動かされて振り出しに戻ることもあるでしょうし、人によっては2週間どころか、もっともっと時間をかけてもなお落ち着けない状態で、医療介入が必要なケースだってあります。(複雑性グリーフ)
自分が居なくなる(無になる)と「死」を予見することと、愛する命を失う悲しみとの折り合いのつけ方は異なりますが、大切な存在を『喪失』して生きていかなくてはいけないというのは、受け入れがたくて理不尽で、もうほんと、嫌すぎてどうしていいか分からなくなります。
グリーフが大きくなるって、なんででしょうか。
それは、愛しているからです。
愛しているからこそ、哀しくて苦しくて、理不尽さが受け入れられなくてもがくんですものね。
そして、実際に失ったときの衝撃はものすごいものですが、失うかもしれないと『想像』しただけでも、思い切り心はえぐられたようになる程の力を持っています。
心は無で頭の中が「どうしよう」でグルグルしつつも、サラリーマンの仕事が忙しくて日中はロボットのように手先を動かすことで乗り切りましたが、正直この数日間はほとんど寝れませんでした。
食欲も全くわかず、ちょっとポッコリしてきたお腹がシュッとしました。(えへへ)
でも少しだけ、今を見なくちゃ!と思って、そうしたらお腹が空いてきてキウイや買ってあった食材を調理して食べたら、ちょびっと元気が出ました。
今もまだ、揺れて答えは出せずにいますし、しばらくは主治医の先生に相談しながら模索する日々が続きそうです。
当たり前だけれど、グリーフの侵入には太刀打ちできない。
それをまた、身をもって学ぶことで、ともすると頭でっかちになりがちな私は「気付き直し」をさせてもらっているのだろうと思います。
あがかず、もがき過ぎず。
自分を抱きしめるように側にいてあげながら、その時々で落ちたり、また元気になってみたりと「やじろべえ」のように揺れ動きながら、私たち3魂がどんな道や答えを見つけていけるのかを私なりに精一杯に考えて行こうと思っています。
もちろん、一人で頑張るのではなく、主治医の先生にも相談しますし、場合によっては人に話を聞いてもらって、助けてもらいながら、ね!!
仁くんにとって、少しでも安全で心地よい暮らしを続けられるように、私ができることをここからまた「愛するから」もがいて考えようと思います。
あっ!!
仁くんは今、辛い症状は全くありませんのでご安心ください。
仁くんの会陰ヘルニアについての話もしてく予定ですが、それ以外の「3魂の日常」とか、私の「どーでもいいわ!」な話も、これからまたいつも通りにしていくつもりですので…
どうぞ夜露死苦♡
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