【ココロノマルシェ】彼から年内に結婚すると告げられました。わかっていた事なのにすごく動揺して、すがってしまいました。
お盆の前の週末に「不思議の国のアリス展」という展覧会を見に行ってきたのですが、美術館の隣に直売所のようなお店があって、吸い込まれるように寄り道しました。
そこで気になって買ったのが「チーズ味にお化粧した、薄い衣をつけたカシューナッツのお菓子」。
もはや直売とか全く関係ない感じでしたが、気になっちゃったんだもんしょうがない…
で、お盆の期間中に「一人で読書をしながら晩酌する時のお供にしよう」と思っていたのに、お盆期間中は体調と一緒にメンタルも弱り、全く楽しめずに予定は全てどこかへ吹っ飛び、チーズの豆菓子の事も忘れていました。
今日、お菓子をしまっている引き出しを開けたらこのお菓子を見つけたのですが、明日は金曜日で1週間の仕事を終えて気持ちよくおうちde飲める日なので、明日のお供にするのを忘れないように…と引っ張り出してここにご紹介しました。
どんな味なのか楽しみだという事をダラダラとお届けした後は(注:誰にも頼まれていない前置き)【ココロノマルシェ】に寄せられたお悩み相談をしたいと思います。
以前から相談させた頂いているあれれのれです。以前回答頂きありがとうございます。
もう好きなままでいてもいい、もっと自分に考える事がいるとカウンセラーしていただき、下手くそなのか自分の甘さなのか未だ考えがまとまらないまま、平日の変わらない態度の彼にそのまま甘えていました。
昨日、その彼から年内に結婚すると告げられました。
わかっていた事なのにすごく動揺してしまって、すがってしまいました。
今までのような変わらない態度が急に0になってしまうことの恐怖で昨日から考えが無限ルーブみたいにぐるぐるしています。
結婚が決まっているのに、彼と何かを私に選択させる場面を作ったり、暇だとやたらアピールしてたり、別れたんかな?と思わせるような言動があったりで、混乱している所に結婚すると言われたんで、本当にショックが大きくで混乱と恐怖でどうしたら良いのか全くわかりません。
これを機会に彼との事を全て断ち切りたいです。こんなに自分に甘い私にショックも受けています。
こんな私ですが、アドバイスをお願いします。気がおかしくなりそうです。
脈略のない文章で申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。
相談者:あれれのれさん
あれれのれさん、こんにちは。
過去のお悩みにお返事は書かせてもらってはいませんが、全て読ませていただいていました。
同じ職場で顔を合わせる中で、好きな気持ちを何とか断ち切れないか?ともがきながらも、彼が恋人の時に見せくれた優しさや少し特別な距離感で接してくれることに喜びもありながら沢山葛藤されていましたよね。
好きな人に別れを告げられて、その人が新しくお付き合いする存在も間近で見ながら自分の恋心を整理しようとするのは、ものすごく過酷でしんどい状況です。
それは例えると、傷口がふさがりそうになってきた傷が幾度も開いてしまって化膿してしまうようにずっとジクジクと痛み、不快感と不安を感じるようなものです。
気持ちを整理しよう。
終わった恋なんだ。彼には私とは別の恋人がいるんだ。
何度も自分に言い聞かせたのではないでしょうか?
気持ちを切り替えよう、忘れよう、終わりにしよう、そう思って少しずつ手放そうとする中で、好きな人が間近で彼女である後輩と話す姿を見るたびに、せっかく心に貼ったかさぶたが剥がれるように痛み、真新しい血を流してずっと「治らない傷」を抱え続けてきたんですものね。
> 昨日、その彼から年内に結婚すると告げられました。
> わかっていた事なのにすごく動揺してしまって、すがってしまいました。
> 今までのような変わらない態度が急に0になってしまうことの恐怖で昨日から考えが無限ルーブみたいにぐるぐるしています。
とってもとっても辛く悲しい体験をされましたね。
一瞬にして目の前が真っ暗になるような、いろんな思いが粉々になるような絶望を感じたのではないでしょうか。
大好きで、願わくばまたお付き合いすることが出来る日が来たらいいなと思いを寄せる彼が「結婚する」と聞いたら、血の気も引きますし何が何だかわからず受け止められませんよね。
聞きたくないセリフが幾度も幾度も頭の中で再生されて、その度にあれれのれさんの心はギューッと捻りつぶされるように痛んでいるのだろうと思います。
もう今までのように彼との関係を持ち続けられないんだ。
私の思いは、もう届かないんだ。
そう感じるって、どうしようもない虚無感や寂しさや心細さと不安を一緒にして連れてきます。
失恋や恋が叶わない体験は、幾度体験しても悲しく切なくしんどいものです。
失恋した後は、自分の存在を全部否定されてしまったような、生きている意味すら分からなくなるような気持ちになります。
好きだった度合いが大きければ大きいほど、彼に対する愛情が育ち精一杯愛した分だけ、失恋したときの傷は大きなものになります。
彼の存在があれれのれさんの人生の中に占める割合が大きければ多いほど、失恋を引きずってしまいますし忘れられずにもがきます。
もう終わった恋で、彼には彼女がいたんだし「もしかしたら…」って期待はしていたけれどわかっていたのに縋ってしまった…とご自身の事を情けなく思ったり否定したりはしないでくださいね。
あれれのれさんが、それだけまっすぐに大好きだったからなんですもの。
縋ってしまうくらい、大好きで愛していて、願わくばすっと隣にいたかった最愛の人なんですもの。
この世界にはたくさんの人がいて、生きていく中でいろんな出会いを体験しますが、その中で「彼じゃなきゃイヤだ!」「彼以上の人はいない」と思えるくらい愛せる人に出会うって、そんなにしょっちゅう起きるものではありませんものね。
あれれのれさんは彼とお別れしてから1年、ずっと葛藤し苦しみ、なんとか彼への思いを手放そう、彼がお付き合いしだした後輩との関係を祝福できるようになりたいと努力もされてきましたよね。
でも、その間中ずっと苦しくて、ずっとずっと好きで、今だって大好きなんですものね。
それくらい大好きな人に出会って、真剣に全力で愛したんです。
そうであれば「気がおかしくなりそう」なくらい苦しい、もう何も感じられない・未来は真っ暗で生きる意味すら分からないと絶望しちゃうくらい、苦しい気持ちになると思いませんか?
振られるという体験は、自分を全部否定されたような気持になり「私には価値がない」ととてつもない無価値感を感じます。
そして失恋では「彼がもう手の届かない場所に行ってしまう」「彼はもう私を見てくれない」「彼のために頑張ったけれど、それは叶わなかった」という思いにも胸が締め付けられますが、何よりも苦しいのは
もう、私の愛は受け取ってもらえないと思う事なんです。
私たちは誰かを愛し、その愛情を受け取ってもらう事に喜びを感じます。
私たちは「誰かを愛したい」という強い欲求を持っています。
ましてや思いを手放せないくらい「愛している人」から手をほどかれて、もう愛せない…と愛する存在がいなくなることが、心を締め付けて未来への希望を失います。愛した気持ちの行き場がないって途方に暮れます。
> 結婚が決まっているのに、彼と何かを私に選択させる場面を作ったり、暇だとやたらアピールしてたり、別れたんかな?と思わせるような言動があったりで、混乱している所に結婚すると言われたんで、本当にショックが大きくで混乱と恐怖でどうしたら良いのか全くわかりません。
あれれのれさんが「無限ループのように考えてしまう」とのは、別れを告げられた後(今回であればまさかの「結婚する」という事実上の別れを言われたようなもの)であればどうしようもないのですが、なぜこうなったんだろう?どうしてだろう?と答えの出ない迷路を歩き回るように考え続けるのは、自分の傷に塩を塗り込むようなもので、失恋して辛い状態をよりしんどくしてしまう事なんですよね。
もう別れてから1年も経っているし、彼には彼女がいたんだし、それでも彼を思っていたなんて誰にも言えない…と一人で抱えてしまってグルグル思考し続けるのは、出口がなくてただ苦しい時間です。
そんな時はただ「聞いてもらう」という時間が薬になってくれます。
あれれのれさんの気持ちを聞いてくれそうなお友達はいますか??
「実はね…」ってあれれのれさんが抱えている痛み・哀しみ・悔しさ・絶望・寂しさを泣きながら話せる場所はありますか?
失恋は非常事態ですから、甘えられるお友達や話を聞いてくれる人がいれば、ただ聞いてもらいましょう。
そして「辛かったね」って気持ちを分かってもらって、安心できる場でワンワン泣きましょう。
独りぼっちで我慢しなくていいんですよ。
周りに話すことが出来なければ、カウンセリングを利用して「ただ聞いてもらう」という事をするのも、悲しみを吐き出し楽になる一つの方法ですから、抱え過ぎずに話をしたいと思えるカウンセラーに頼ってみてくださいね。
> これを機会に彼との事を全て断ち切りたいです。こんなに自分に甘い私にショックも受けています。
彼との恋の終わりを受け入れ、新しく歩き出したいと思う事はとても勇気のある素晴らしい事です。
けれど、無理をしていませんか?
今はまだ「大好き」が強いのではありませんか??
ご自身の事を責めてしまっていますが、自分に甘くて何がいけないのでしょうか??
自分が好きな人と幸せになりたいと願うのは自然な気持ちであって、希望を抱いていたことは悪い事ではありません。
ただ、その希望が叶わなかっただけで、自分を責める必要はない事ですから、ただでさえしんどい状況の中で自分に鞭を打つのをやめてあげることが出来ますように。
こんなにも好きな彼の事を、いきなり忘れて断ち切るというのは、あれれのれさんには酷なのではないでしょうか??
気持ちを断ち切らなきゃ!
早く忘れなきゃ!
こう思う時というのは「断ち切れない」「忘れられない」から自分に対してこのままじゃダメだ!と言い聞かせている時です。
そして、早く断ち切らないと「いけない」、いつまでも引きずっていないでわすれなきゃ「いけない」と思えば思うほど力が入り、断ち切れない状況が続きます。
傷付いて、好きがまだいっぱいあるうちは無理に断ち切ろう・嫌いになろうとしない方が力みが少なくいられて、結果的に早く断ち切ることが出来たりします。
無理やり元気な振りをしたり大丈夫な振りをしても、全然大丈夫なんかじゃないんですもの。
そこで自分の気持ちに蓋をして忘れたふりをして笑顔で周りに接している間中、あれれのれさんは空っぽな気持ちで自分を傷付けてしまいます。
思いを断ち切ってまた別の人を好きにならなきゃと焦ったり、彼以外の人に目を向けても「やっぱり彼がいい…」と他の人を好きになれずに、そんな自分に対していつまでこんな思いを引きずっているんだ…と自己否定したり自分に対する自信を失っていってしまいます。
だから、無理やり歯を食いしばって思いを今すぐ断ち切らなきゃいけない!!と頑張るよりも、今はまだ頑張る力すらないくらい傷だらけでボロボロなのですから「まだ全然、好きなんだよね」「ゆっくりでいいから、ちょっとずつ気持ちを整理していこうね」ともうちょっとだけ彼の事を好きな自分を許してあげませんか?
彼に対して今まで通りには接することはできなくなりますし、彼との未来を描くことはできなくて泣けてきて辛いけれど、無理に忘れようとして気持ちを抑え込むよりも、好きな気持ちがまだあるんだよね、って自分の胸に手を当てて「分かってあげる」事が自分を楽にさせてくれます。
何度だって泣いてもいいですし、すごくすごく辛いけれど、それでも嫌いになれないあれれのれさんの愛情深さをあれれのれさんが「しょうがないよね」って許してあげてください。
思いを断ち切るために彼を手放すという作業が必要になるのですが、それを今できるほどの力はないはずです。
今は傷ついた心と、それに引っ張られて食べれなかったり眠れなかったりとバランスが崩れてしまっているであろう体を整える事が最優先です。
まずは少しだけ気持ちが落ち着くまで、無理しないであげてください。
そして失恋を受け入れる・彼を手放してあれれのれさんを自由にすることについてですが、断ち切る・手放すって
好きな気持ちのまま離れる
という事なので「好き」という気持ちがある中で、その思いを持ったままゆっくりゆっくりと心を縛る鎖を外して歩き出すという事です。
彼に対する未練があることがいけない!!
彼は結婚するんだから、早く気持ちを切り替えて自分の幸せのために前を向かなきゃ!と、自分が執着している状態をいけない事として無理してでも感情をコントロールして手放そうとしますが、手放しや思いを断ち切る作業は、そんなにすぐにできるものではありませんものね。
私は過去に大失恋を幾度もしてきました。
その中でも一番最近の失恋は、旦那さんだった人との別れでした。
彼は別に好きな女性がいて、私はその手を放すしかなかったけれど、どうしても手放せずに離婚を受け入れるまでに2年半という時間執着しました。
(実はその前にも女性問題があり、一度は歩み寄れたのですがその後にまた女性問題があり、なんだかんだ5年半近く彼に執着して苦しみました)
苦しくて、早く楽になりたくて、何とかしてこの執着を手放さなきゃいけない!!ともがきましたが、手放そうとすればするほど心は反発して、少しも手放せませんでした。
そこで「もういい!!彼が私の事を好きじゃなくても、私が彼の事を好きな気持ちは私のもので、片思いでいい。手放せないなら執着し飽きるまでとことん執着する。」と、自分の気持ちをそのままにして許してあげることにしました。
すると、あんなに手放せないと思っていた気持ちがするするとほどけていき、100%完璧に彼への気持ちはなくなったわけではないけれど、離婚を受け入れ失恋した自分を許し、結果的に手放すことが出来ました。
好きなまま、離れることが出来ました。
しばらくは気持ちは揺れて、離婚するって決めたけれど本当はまだ好きなんだもん…と泣いたり、もう大丈夫!と前にすすめるような気持になったりと、ぐらぐらしましたが、好きな気持ちはあっても、その手を放して自分の道を歩き出すことを選べました。
自分が自分の「好き」という気持ちに許可を出して、そのまま好きでいさせてあげると、なぜか自然に心は「ありがとう。もう大丈夫。好きだけれどもういいよ。」としがみついてる場所から次の場所を見れるようになります。
無理やり好きな気持ちを捨てなくていいんですよ。
好きなままでも少しずつ自然に心は手放しの準備をしていってくれます。
そして、私は自分が失恋するたびに、すぐには好きな気持ちが捨てられず、幾番も泣いてもがいても好きなままでどうしようもない自分をなだめるために
後ろ向きな前向き理論
というやり方で、自分の中にある好きな気持ちを持ったままでいいと自分に言ってあげて前に進んできました。
いいもん、好きなままでいていい。
世の中は本当にどうなるか分からないから、彼と彼女が別れたりしたら復縁だってあり得るんだもん!!
好きな気持ちでいたって別に悪い事じゃない!!
と、彼への思いを持ち続ける自分を許し、そして何かのきっかけで彼と復縁できた場合(彼が婚約破棄をするかもしれないし、離婚するかもしれません)に『どんな私になって愛されたいか?』、さらに自分を磨いたり彼に選ばれるような素敵な私になる!と前を向いている途中で誰か別の人を好きになってもそれはそれで幸せになれるんだし!!と、どっちに転んでも私は幸せにしかならないという強引な理論を打ち立ててやってきました。
後ろ向きな前向き理論についてと、失恋をした心がどのような動きをして傷を癒していくかの一般的なプロセスについては、ココロノマルシェで別の方へのお返事をした時に書いていますので、もしも何かで元気になる力になれば…とご紹介させていただきます。
こんなに苦しいのは、あれれのれさんが全力で彼を愛していたからですものね。
大好きだった人の手を、つなぎ直したかった手を、自分の意志ではなく「もうつなげないんだ」と諦めることは、どうにもならないくらいしんどい状況です。
どんなに頑張っても『どうすることもできない問題』『避けられない問題』って生きている間に起きてしまう事があります。
本当にどうすることも出来なかったんです。
あれれのれさんが一生懸命心を砕いて、彼の事を愛し、またその手をつなぎたいとできることを自分の力で懸命に行ってきたのに、どうすることも出来なかったんです。
今でもこんなに苦しむくらい、全力で愛したというのは「ベストを尽くす」にふさわしいくらい愛したという事ですものね。
あれれのれさんは「まだ全然ベストは尽くせていない」と思うかもしれませんが、私たちはその時々でいつもできる範囲で一生懸命に頑張って一生懸命に愛しているんです。
彼にその思いが届かなかっただけで、あれれれのれさんの価値は何も変わりませんし、むしろこんなに愛せる力があるご自身の事を誇りに思ってあげて欲しいと思っています。
失恋に効く特効薬があればいいのですが、胸の傷を癒していくにはやはりある程度の時間が必要です。
同じように失恋の痛みをココロノマルシェに届けてくれた方へ、失恋の痛みに泣いている今のあなたに届きますように…とお返事を書かせてもらっていますので、何かがあれれのれさんの心に優しいお薬のように届くものがあればいいな…と思い、長くなってしまった最後にいくつかご紹介させていただきます。
あれれのれさん、今は絶望と悲しみと、生きている力すら湧かない状態だと思いますが、それでもまた、いつの日かほほ笑んで歩き出せる日がやってきます。
どうぞ、無理せずに悲しい時は沢山泣いて、寂しい時は誰かに話を聞いてもらって、ゆっくりゆっくり、心の痛みを癒していけますように。
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ココロノマルシェとは違いますが、あなたのお悩みを、ブログで記事にしてもいいよ!という方は、ぜひお悩み相談を送ってください。
私なりの形で、あなたのお悩みに寄り添いたいと思っています。