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『ペットロス・離別・失恋』サヨナラの痛みと哀しみを癒す心の保健室 ~あなたの傷に優しく絆創膏を貼るお手伝いをしています~

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頭では分かっていても実際には慌てふためく。そんな私でもいい。~ネコの日に寄せて~

今日はネコの日なので マグロやサーモン…と思っていたのに 病院に連れていかれたですよ

明日は天皇誕生日で祝日!
飛び石連休ですが、金曜日に有給を取得して4連休なんて方もいらっしゃるかもしれませんね。

そして祝日前の今日、2月22日は「ニャン・ニャン・ニャーーン」なネコの日。

夜にささやかな「ネコの日パーティー」でもしようと思っていたのですが、予定は覆り、今日は朝から波乱万丈な1日でした。

皮膚炎が酷くなってから「投薬期間の3週間」は完全在宅で作業をさせてもらっていましたが、今週からまた週1・半日の出社ローテに復帰予定でした。
実は、スタッフの退職に伴い週1のローテが週2になったのですが、私は皮膚炎があることからとりあえず週1でのローテで様子を見させてもらえる配慮をしてもらっています。

そして今日がその「久しぶりの出社」で、10時過ぎから営業さんと同行で初めてのお客様訪問の予定が入っていました。

職場での作業を終えたら家に戻り、お昼休みに近所のスーパーでお刺身を買って…と前日の夜に翌日のスケジュールをザックリ決めてベッドにもぐりこみ、いつも通りの朝。

私の真横で眠っている仁くんと共に「おはよー」とリビングのこたつ布団の上に寝ていたギンちゃんに挨拶。
顔を上げて喉をグルグルと言わせるギンちゃんの頭をナデナデし、抱っこして頬を寄せて…と抱き上げたとたん

ンギャーーー!!!

と激オコになり私の腕と膝からすり抜けたので、どこか痛いんだ!!とすぐにギンちゃんの様子をチェック。

左の後ろ脚をかばうようにして「そろそろ」と歩いている姿に、私が寝ている間にどこかから落ちたとか滑ったとかで「捻挫」をしたのか…??としばしギンちゃんを観察。

後ろ足をかばうようにはしているものの、足がつけないということもなく、ソファーの上に乗ったりお水を飲みに行ってトイレにも行けていました。
トイレトラブルもなく、仕事に行かなくてはいけないので基礎化粧と眉毛を描いて…と準備している私の側にやってきてゴロゴロ喉を鳴らして甘えてくるし、やっぱり捻挫かなぁ??と気になる…けれども元気そうなギンちゃん。

朝ごはんも食べ、トイレも問題なし。
水も飲んでいるし、明らかにぐったりした感じはないので、仕事を終えたらお昼休みと時間調整希望を出して中抜けして「念のため」に動物病院で診てもらおうと決めて身支度を整えていたら、ギンちゃんが座っていたであろう場所に、薄ーく滲んだ小さな赤い染みが…

えっ?えっ??
もしかして、足の爪を何かにひっかけて傷が出来て足が痛いのかな??
それとも過剰グルーミングをしている尻尾がまた流血したのかな??(でも尻尾は産毛が生えていて、傷のようなものはなかったはず)

もしかしたら、出血ではなく見落としていた何かの汚れかもしれないのに、もう心臓がギューーッとなったかと思ったらバクバクして、こんな時に限って出勤しなくちゃいけない状態で訪問もあるし…と頭が真っ白。

なんにせよ、今目の前のギンちゃんは「元気」で動いているし、まずは半日仕事をして速攻で病院だ!!と出かけて行ったものの、心ここにあらずで時間のたつのが遅いこと…。
お客様のところで打合せがはじまるとようやくそちらに意識が向きましたが、落ち着こうと思った時に「大きく深呼吸」をしたのはとても効果的でした。

頭が真っ白になったりパニックに近い状態になると呼吸が浅くなるというのを本で読んでいたのを思い出して、自分に「大丈夫、まずは落ち着こう」と言い聞かせながら深呼吸をしたら、不安はなくならなくとも動悸のようなものは少し和らぎました。
ドキドキしている時に、大きな深呼吸はおすすめです!!!(身をもって体験しました)

上司には事情を説明して、お昼休みに病院へ連れていくがちょっと時間を超過した場合は残業で調整させてもらうことでOKをもらい、一目散に家に帰ると、こたつ布団の上でいつも通りに寝ているギンちゃんと仁くんがいました。

半日の間に何かあったらどうしよう…と思っていたことが杞憂に終わった安堵感でへなへなと座り込み、熱烈歓迎の仁くんを膝にのせてギンちゃんを撫でると、いつも通りの寝ぼけた眼差し。

よかったーと、思いつつも後ろ足の様子が気になったので足を触った途端、フシャーーーと激オコ。

ということで、すぐにギンちゃんにリードをつけてキャリーに入れて病院へ行こうとした瞬間、ギンちゃんが寝ていたこたつ布団に、やはり薄い血液の染みのようなものがあり、スマートフォンで写真を撮って病院へ行きました。

ここで怒ってフニャフニャ文句を言っていました

あいにく今日はかかりつけの動物病院で主治医の先生がお休みでしたが、ちょうど午後の「ネコちゃんだけの診療時間」内に診てもらうことができました。

昨日までの様子と、後ろ足をかばうこと、食欲やトイレも異常がないこと、だけれど寝ていた場所に血がぼんやり滲んでいるように見えること(写真を見てもらう)など、一通り話した後で

多分、足を捻ったか骨折かケガだろう

と、まずは触診でお腹を触ってもらい、腫れなどがないことを確認してもらいました。

その後、右足を触る分には何もなかったのですが、左足を触った瞬間に「ンギャァァァァァーーオ」と悲鳴をあげて激オコ状態に!!!

すぐにカラーをつけて、看護師さんと先生でもう一度タッグを組んで左足に触れたら、またしても本気での威嚇。

長時間は触らせてくれなかったけれど、診察台での動きや状態を見る限り「捻挫」か「関節炎」ではないかとの診断で、すごく怒っている=痛いのだろうから、関節炎にも効く痛み止めの注射(強過ぎない種類のもの)を打って2~3日様子を見ることになりました。

でも、血が滲むのはなんだろう??と聞いてみた所、ネコちゃんはストレス(痛みもストレス)で血尿がでることがあるから、お腹を触る限り腫れもないし痛がる感じ、先生の手に汚れ(外傷)のようなものもついてこないから、トイレチェックをして血尿になっている等ではなければ大丈夫だろうとのこと。

もうほんと、ホッとしたーーー。

で、昼休み時間内に診察を終えられて、注射もしてもらって家に帰ってきたところ、ご褒美のちゅーるも大喜びで完食し、トイレに行ったのでチェックしたところ異常なし。

あぁ、よかっ…ないよ!!!

ギンちゃんが座っていた場所に、血痕がついてるよ!!!!

とはいえ、外側から見ると外傷はないし、何だろう??と安堵は一瞬で消えて胸の中がモヤモヤしてしまいましたが、とにかくぐったりしたり異変があれば即病院に行くことにして様子を見ると決めて仕事を続けました。(在宅で良かった。ほんと、よかった。)

で、夕方になると「ごはんー」「お腹すいたーー」と取り立てに来たので、ご飯を用意して食べさせたのですが、ギンちゃんはちょっと高いボックスの上がごはんスペースなのでふと尻尾の内側が目に入っってきて…何やら濡れている。

あっ!ここか!!

と尻尾を上げたら、そこに丸く真っ赤になって血が出ている場所がありました。

ご飯を食べていた瞬間にチラ見しただけで声を上げて怒っていたのですが、スマートフォンを持ってきてそっと尻尾を持ち上げてけたたましく連射。

傷の状態が分かるものが2~3枚撮れたので、病院に連絡すると「ギンちゃんは今日はオコなのでお家にいたままでいいから、写真で診断する」とのことで飛んでいきました。

昨日まで全く気が付かなかった自分を責め、何か悪い病気だったらどうしよう…と手足は震え、バクバクして泣きそうな気分。

連絡をしておいたこともあり、待ち時間10分ほどですぐに先生が対応してくれました。

良くない病気の診断であってもちゃんと聞いて、やれることを教えてもらおう!!と覚悟を決めつつも、現実を受け入れたくなくて抵抗する気持ちとでフラフラしつつ震える指で画像を見せたら即答。

先生:コレは『肛門膿炎』だ。
私 :ネコちゃんも肛門腺が炎症を起こすんですか?
先生:マレだけどね。うちの病院だと年に3~5件くらいかな。
私 :ネコちゃんもあるんだ…

実は過去にも仁くんが同じ症例で、お尻の脇の足の付け根のような部分(肛門から4時と8時の位置)に同じように1cmくらいの穴があいて出血したことがあるんです。
イヌはお尻の脇に分泌液が溜まる「肛門腺」というのがあり、普段の排泄でうまく液体を出せない子がいて、絞ってあげたりトリミングの際にキュッとするのをお願いするのですが、ネコにも肛門腺があるなんて知らなかったのでビックリしました。

袋のようになっている肛門腺が破裂した場合、洗浄して肛門腺を絞り、化膿しないように抗生物質を飲むのだそうですが、足に触れるだけで威嚇する状態(私は写真を撮る際、激オコギンちゃんに本気噛みされて流血しました)なので、5日分の抗生物質を飲ませて炎症を抑ることになりました。

お薬が効いてそのまま収まればOKですし、傷の状態がよくなければ鎮静をかけて洗浄…とのこと。

幸いなことに「今すぐ生死にかかわる病気」ではなかったことで本当に安堵しましたが、しばらくは傷を舐めて悪化させてしまったり、私が気に掛け過ぎて不安な気持ちを伝染させてしまうことがないようにしながら、ギンちゃんの様子を見守ろうと思います。

夕方に病院へ飛んでいくのに会社から時間をもらったので、その分は家に帰ってきて残業して調整。

もらってきた抗生物質を「本日2本目のちゅーる」に混ぜて舐めさせた後、ギンちゃんは病院疲れもあったのかキャットタワーの中段の「洞穴ゾーン」に潜って眠っていました。

今はいつもよりおとなしくして、自分の居心地のよいであろう場所に移動して健やかに眠っています。

* * *

今日は「生きた心地のしない気分」の一日でした。

当たり前に始まったいつもの「おはよー」の朝だったのが一変、よく仕事でポカをやらかさなかった上に事故にも合わずにすんだな…と思うくらい心臓はバクバクしていました。

頭の中は不安でいっぱい。

正直、写真をもって病院へ一人で向かう道中では「どうしよう、嫌だ。私の寿命を10年差し上げますから、神様、どうかギンちゃんを助けてください」と言いながら泣きました。
ケガをしている(病気だったとしてそれが破裂するまで)ことに気付けなかった自分を責めもしました。

病気だと確定した訳じゃないのに、それでも不安押しつぶされそうでした。

私は動物グリーフケアの勉強をしていて、ターミナル期についてのことも自分なりに考え、受け入れられないだろうけれど折り合いをつけるヒントを持っていると思っていました。

でも実際、全然ダメでした。

うろたえましたし、心は不安で潰れそうでしたし、何かあったらとてもじゃないけれど平気ではいられないと思いました。

本当に本当に幸いなことに、今日の傷が「助からない病気」ではなかったことでこうやってなんとか安堵できたけれど、私はやっぱり、ギンちゃんや仁くん、そしてきっと実家の大切な家族に何かあったら、頭で得ている知識があっても「冷静ではいられない」と分かりました。

うーん、それでもちょっとは『知っていること』で自分をサポートできていた部分があるとは思うんです。
深呼吸して落ち着こうと思えたり、不安な自分をちょっとだけ俯瞰で見て見ようと思ったり。

でも、全然ダメな私がいました。

そして、そんな自分のことを通して「知識があっても、スキルがあっても、いざとなったら不安になるし、そういう状況の人が欲しいものは何か?」ということを教えてもらいました。
まだ全然足りていないけれど、大切な命に「当たり前じゃない状況が起きたら冷静でなんていられない」という当たり前のことを忘れないでね、って気付き直せました。

そして、私にとってギンちゃんがどれほどに愛おしく、大切で、だからこそ「ここまで動揺したんだ」ということは、決して恥ずべきではないと。
動揺して取り乱した私は、こんなにも愛せるものがあって幸せだ、と。

残業して、少し手足を伸ばして床に寝っ転がって力を抜いた後、メイクを落として、夜の時間に本当にタイミングよく『グリーフケア講座終了後のオンラインオフ会』があったので参加。

そこで自分が「グリーフケアを必要としている側」の立場で聞くことができ、得られるものがたくさんありました。

また、動物病院の先生方や動物看護士さんたちが、どんな気持ちで命に向き合って、そして涙を流しているのかを見たり、改めて私がしっかり強くなりたい!と思えたり。
あぁ、本当に宝物をいっぱいもらった時間でした。

今日は症例の1つで「治療に対して抵抗するネコちゃん」の話があり、タイムリーにもギンちゃんみたいだ!!と思っていたら、先生からのひとことにハッとさせてもらいました。

抵抗するなんて、ネコらしいネコだね!!!

そっか。ギンちゃんはネコの中のネコ!!それって最高にかっこいいよ!!って言ってあげよう。
飼い主的には、ネコらしくなく先生に診てもらってもっとケアしてあげられたらいいけれど、ギンちゃんらしさを分かってあげて味方になれるのは、ここにいる私だもんね。
(でもやっぱり、抵抗せずに診てもらって欲しいよーー。心の叫び。)

考え方ひとつ、それを知るだけでちょっとだけ前を向けたり自分を楽にさせられるなぁと、今日も素敵な学びがありました。

とかいいつつ、分かっていてもうろたえますけれどね!!
そしてそれでもいいと思っていますけれど。えへへ。

ではでは。
明日にはギンちゃんが「今日より歩きやすくなって」穏やかに過ごせる日でありますように。

おやすみなさい。

* * *

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