苺の香りと、言葉の足りなかった恋の話
数日前から台風の影響で暑い日が続いていますが、今日も台風通過の湿気と一緒に物凄い暑さでしたね。
仁くんは心臓の病気があるため、温度や湿度が高くなりすぎて負担がかからないようにと、今日もエアコンと扇風機を稼働させているので「快適な温度」で兄弟揃って緩んだポーズでお昼寝していました。
ギンちゃんと仁くんの寝顔を見ているだけで、思わずニッコリ。
かわいいなぁ。愛おしいなぁ。大好きな命が側にいてくれるってそれだけで幸せだなー。
さぁ、イキナリ話を変えますが(← 安定の強引さは健在!)
今日は仁くんが冒頭でご紹介してくれたように「マミコの恋話」を強引にやっちゃおうと思います!(Yeah!プチョヘンザッ!! ← 若干壊れ気味です)
それなっ!!
それを言っちゃ、身も蓋もないんだけれど、誰得でもないのを承知で恋話を展開するの。
そう、だって…
ちっちゃいことーは気にすんな!
それ、ワカチコ・ワカチコーー でしょ?
あ、話が脱線したんですが、今日、会社のデスクの引き出しに入れてあるホチキスを使おうと思ったら針が無くなっていて、針やクリップなどを入れている小さな箱のようなものを整理したら、蓋がなくなった古いUSBメモリーが発掘されました。
256MBの記憶領域は、今では少なっ!というものだけれど、中に何を保存していたんだろう?と思い、蓋がなかったから埃などでダメになっているかな?と思いつつパソコンに差し込んで見ると、多分携帯電話で撮ったであろうものすごーーく荒い画素数の画像(実家で飼っていた愛犬の写真が主でした)と、仕事で使ったであろう文書やデータが数点と、メモ帳に書かれた文章が1つ入っていました。
メモ帳は「幼かった恋.txt」というもので、何これ??ヤバめな香りしかしないオカルト案件にしか見えないけど、ほら、怖いものって見たくなる…じゃない?
イエーーーッス!そのとぉ〜〜り!!(← 久しぶりのタケモトピアノ)
怖いもの見たさで開いた文書は、どうやら私が書いた「日記」のようなものでした。
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幼かった恋、言葉が足りなかった恋でした。
私の一目惚れでした。
あまりに好きで、彼をまともに見れないくらい、体中で好きでした。
当時医学生だった彼とは、夜の大学病院を探検したことがありました。
寒い冬、真っ暗でひんやりとした夜の病院の研究棟。怖くて、でもつないだ手が暖かかったのを今でも覚えています。
彼の車の中でただおしゃべりをしながら朝を迎え、幸福だったのを覚えています。
雪が降っていて、車の中は二人の温度でガラスが曇り、まるで秘密基地でした。
寒くて凍えないように、手をつないで、そしてキスをしました。凍えないように、凍えないように。
私たちの冬は、それが最後でした。
お互い、惹かれあっていて、それでも最後の言葉を私が口に出せず、彼の気持ちを受け止められませんでした。
いつも右側に彼がいる、それが当たり前のように思えていました。
雪が溶けて春が来て、いつも二人で遊んでいた坂の途中にある大きな桜は花を咲かせました。
友達みんなで夜桜だぁ〜、と騒いだ晩、彼に手を引かれてそっとその場を抜け出すと、彼は「お土産」といってビックリするほど強い苺の匂いの「香り袋」をくれました。
しばらくカナダに行っていた彼のお土産は「きみとか、こういうイメージだから」という理由で選んでくれた香り袋。
強い苺の香りの後ろにかすかに香る木の香り。
これが私なのでしょうか?
そして、その桜の下で「マミコには幸せになって欲しいから」と言われ、私の恋は終わりました。
あれから数年がたち、また偶然彼と出会う機会がありました。
でも、私が避けました。
そして今日、彼がこの春結婚すると聞きました。おめでとう、大好きだった人。
彼からもらった香り袋は、クローゼットの中のハンカチケースに忍ばせてあります。
あの頃の強い匂いは落ち着き、それでもまだ苺の甘い香りがしています。
彼は最後にこう言いました。
「マミコには幸せになって欲しいから」
私も今、彼に対して思います。
「あなたに幸せになって欲しいから」
永遠に好きな人。どうか、幸せになってください。いつまでも、笑顔のステキな、わたしの好きな人でいてください。
もうすぐ春。
あの日の桜を、今年は見上げてみようと思います。
いつも嗅いでいるハンカチについた苺の匂い、今日は少し切なくて、それでもあなたの幸せを祈っています。
うわーーーん。懐かしい!!!
これは私がハタチくらいの頃、2つ年上の彼のことが大好きで大好きで、でもあと一歩の気持ちを伝えるのが怖くて、そして彼に近付けなくなった私に幾度か彼が気持ちを伝えてくれるように誘ってくれたりチャンスをくれたのに、好き過ぎてどうしていいか分からなかった、幼い恋のお話なんだなーーー。(照れる)
お別れして数年後、その彼が結婚するって聞いた時の日記なんだろうけれど、私は今でも彼のことがとっても大好きです。
それはあの時の熱量を持った好きではなく、大好きだった大切な人、として今でも色褪せることなくずっと「遠くの大好き」な存在。
バイバイ…というか、彼に「幸せになってほしいから」とサヨナラを言われて、私は失恋していっぱい泣いたし、女友達の家に泊まって散々話も聞いてもらって、勇気を出して告白するとかそういう事や彼からのアプローチに何もしなかったくせに未練タラタラだったっけ。(えへ)
私に買ってきてくれたのお土産が香り袋で、その香りが甘くて泣けたっけ…
私も結婚する事が決まり、もうその頃には香りはほとんどしなくなっていた外国っぽいイラストが描かれた古い香り袋は新しい生活に持っていく事はしなかったけれど、今でも実家の「開かずの扉」(ベッドなどを置いてあるため、開けられない場所になってしまった収納エリアがあり、そこに卒業アルバムなど捨てられないものを入れていました)の中で眠っているはずです。
私にとって、彼は本当に特別な存在で、いろんな事を彼と「初めて」しました。
ファーストキスをしたのも、好きすぎて呼吸困難になりそうな気分になる事も、大好きな人の胸にギュッとされて温もりを感じることがとても心地よいという事も。
幼い恋、言葉が足りない恋だったけれど、とってもステキな恋をしたこと、ステキな人を好きになれた事は、今でもやっぱりキュンと胸が窪みます。
今、彼は幸せだと思うし、私も幸せです。
いつか何かで、またばったり彼に出会うことができたら、ちゃんと幸せだよ!って笑顔で伝えて握手できたらいいな。
懐かしい私の恋の話でしたが、失恋はいつだって辛いけれど、やっぱり「出逢えてよかった」の方が後になっても感じられるものです。
今もちゃんと幸せな私は、欲張りだから「もっと幸せ」と笑えるように、片思いの彼との恋が実るといいなー♡
ほんと、今日はなんだか…という話をしちゃいましたが
マミコにも幼い恋をしていた時期があった…という事で。
ではでは、おやすみなさい。(← 猛烈に照れているので逃げるように終了。)