日常の当たり前が「嬉しい」ことと、日本語。
こんにちは!
皆さまにはおすこやかな新年をお迎えのことと存じます。
さて、咳の発作を起こす1週間前にお家でシャンプーして以来、しばらくシャンプーできずにいた仁くん。
先週の診断で「トリミング・シャンプーOK」をもらい、でもやはりちょっとビビリなので様子を見ながら、咳も安定して落ち着いているので昨晩久しぶりにシャンプーしました。
シャンプーをする際にどうしても湿度の高い熱い蒸気を吸い込んで咳き込んでしまったり、どっと疲れてしまい体力を消耗させるので短時間・少し温度低めのお湯で喚起をしながらササッと済ませることを意識しましたが、洗ってあげられるという「当たり前のこと」がまた出来ることが嬉しいなぁとしみじみです。
多少湯気で咳をしてしまいましたが、心配していた程の咳は続かず一安心。
溜まっていた汚れがキレイに落ちて、ふっくらして白さが復活しました。(← 洗濯用洗剤や柔軟剤のCMみたいですね…)
* * *
仁くんが「おシャンプーしていただいて、白さが戻ってまいりまちたでちー」と、何やら丁寧そうでややこしく間違っている日本語を使っていますが、日本語って難しいですよね。
当たり前のように使っているけれど、敬語や丁寧語、ビジネスシーンでの適切な言いまわしに流行語。
色々ありますが、やはり「丁寧で美しい言葉」が使えたらいいなぁ~と思い、気になっていた「オトナ美人」のたしなみである(らしい)、言葉のお作法について勉強しました。
素敵な言葉遣い…なんて言い回しをしている私に対し、この本のタイトルは「美しい女性をつくる 言葉のお作法」(吉田 裕子さん著)ですって!!
お作法
もう、この辺りからお嬢様感を感じてドキムネします。
お作法なんて日常で全く使わない言葉で、響きがキレイ。
この本の中ではシーン別に「学生」「社会人」「オトナ美人」のそれぞれのパターンでの言い回しが紹介されているのですが、さすがオトナ美人の言葉は気品や優雅さ、そしてなんとなく威厳がある『高級旅館の女将さん風』でした。
普段使わない言葉や言い回しに関する解説もとても分かりやすく、言葉の背景を知れて面白い1冊だったのですが、個人的にすごく素敵な言い回しだなぁと思ったものを一つご紹介します!!
●移動・転職する先輩社員を送り出すとき = 新天地でもますますのご活躍をお祈りしています
美しい女性をつくる 言葉のお作法
(解説より)
日本人は古来、言葉に宿る不思議な力「言霊」を信じてきました。未来に向けて明るい予言をすることを「言祝ぐ(ことほぐ)」と呼んで、大切にしてきたのです。「寿」という言葉もそこから生まれました。
他には「いっそうのご手腕を発揮されることを祈念しております」「素晴らしい門出となりますことをお祈りしております」などの言葉で送り出すのもいいでしょう。
「寿」という是非とも近い将来使いたい言葉の語源が知れたのですが、未来に向けた明るい予言・明るい言葉の贈り物というのは、とても素敵ですよね!
言葉に宿る不思議な力。
確かにアファメーションもそうですが、言葉が自分の思い込みを作って行ったり言葉を変えるだけで心が弾んだりしますもんね!
自分の未来に向けて明るい「こうなるといいな」「こうなりたいない」という予言を自分に届けて「ことほぎ」「寿」たいものですね♡
そして、送りだす際の他の例文にも共通しているのが「祈っているからね」という暖かい言葉。
応援しているよ!
上手くいくように願っているよ!
あなたのことを思っているよ!
それが優しく伝わる「祈っています」という言葉。
自分のために祈ってもらえると思うと、勇気もわきますし暖かくじんわりと幸せな気持ちになれます。
そして、誰かのために暖かい気持ちやエールを持って「祈れる」こともまた幸せです。
お互いに幸せになれる力を持つのが「誰かのために祈る」事なのかもしれませんね。
75のたしなみ(例文)がありましたが、それ以外にコラムのようにちょっとした日本語についてのワンポイントが散りばめられていて、私がすぐに実践できるといいな~と個人的に思ったのがこちら。
●すみません、を使い過ぎ問題
…
えーっと、「あ~い とぅいまて~ん!」とは言ってないよね…
「あのぉ、すみませーん」とかそんな感じだと思うわよ。
「あ~い とぅいまて~ん!」はお笑い芸人 ですよ。さんのネタですよね…
「すみません」って実に便利で、何かとよく使ってしまっています。
ですが、すみませんで済ませてしまう場面で「オトナ美人」な我々が使えるようになりたい言い回しはこちらです!
すみませんのお作法をレッツ・スタディ!!
・遠慮する気持ちを表現するとき … 恐れ入ります
美しい女性をつくる 言葉のお作法
・お詫びするとき … 申し訳ございません
・お礼するとき … ありがとうございます
・お店や知人宅で中にいる人を呼ぶとき … ごめんください
すみません4番勝負、といった感じでしょうか??
これらのシーンで適切な言葉があるにも関わらず、私は「すみません」とよく考えたらなぜか謝ってる系の言葉を活用している事に気付きました。
特に咄嗟に何かを受け取ったりしてお礼したいときに「ありがとうございます」ではなく「すみません!!」と受け取っちゃうことが割と多いと思っています。
別に受け取ることは悪い事じゃないですし、恐縮するような事でもないのに、なぜ「すみません」と咄嗟に口から言葉が出ちゃうんだろう。
これもきっと、これまで生きてきた中で「すみません」と言わなくてはいけない状況が多かったり、それを繰り返してきたから条件反射で出ちゃうんですよね。
「すみません」ばかりではなく、それぞれのシーンで適切な言葉がスルッと出てくる私に成長できたらいいなぁと思わされたコラムでした。
他にもビジネスシーンなどで使われる「季節の挨拶」。
私はこの手の挨拶言葉が今一つ分かり切っていなかったけれど、紹介されているものがとても『詩的』で、昔の人はなんだかロマンティストだなぁとニッコリしちゃいました。
いくつか私が「便利」「素敵」と思ったものをご紹介。
1月:皆さまにはおすこやかな新年をお迎えのことと存じます。
美しい女性をつくる 言葉のお作法
3月:ようやく春めいて、桜の楽しみな季節になりました。
6月:雲の晴れ間の青空を恋しく思う日々が続きます。
8月:降るような蝉しぐれの聞こえる季節です。
12月:年の瀬も押し迫ってまいりました。
6月は青空に思いを馳せるジメジメした感じが分かりますし、8月の「降るような蝉しぐれ」なんて文豪の世界みたいです。
こんな素敵な季節の挨拶をサラリと使えるオトナ美人になれたらいいけれど、咄嗟に思い出せるかどうか、日常的に使わないと忘れちゃいますよね。
という事で、実は本日冒頭で1月の挨拶をしてみた「すぐ活用したガール」なおまみーぬです。
何もかもを難しく・回りくどく言いまわす必要はないとは思いますが、その場に合わせた言葉を使えたらいいなぁと本を読んで思えました。
知っているようで知らない言葉やお作法が世の中にはまだまだいっぱいあるなぁ。
あ…、いっぱいありますことね!!