手術のあれこれを駆け足で振り返る! ~手術後の回復編~
関東の方は20度近くなっているようですねー。
新潟市も今日は春を感じさせるような日差しです。(風は冷たいけれど)
私は病気療養のための長期休みをもらっているので、ちょっとだけ曜日感覚が曖昧になっているのですが、今月って「3連休」が2回もあるハッピーな月なんですよね。
今日で3連休が明けても、また次の週には3連休がある!
毎月こんな感じで「3連休が2回」あればいいのになぁ~。
私は連休に関係なくのんびり過ごせていますが、今現在身を寄せている実家に住む妹は「予定がなくても3連休っていうだけでウキウキするね」と言っていました。
いつもの週末に「もう1日」お休みがおまけでついてくるだけで、気持ちは違いますよね~。
そんな妹とともに、日曜日の朝に早起きしたので「コメダ珈琲」のモーニングに行っちゃいました。
コメダ珈琲のモーニングを楽しむのは、何年振り??というくらいご無沙汰していました。
私は「しっかり淹れたコーヒー」を飲むと頭痛がしてしまうので、アメリカンを選択。
やはりコーヒー店のコーヒーは「どっしり」していて、アメリカンでも十分に濃い!!
豆乳入りのコーヒーにしたかったのですが、入店したお店では豆乳メニューが休止中で残念でした。
モーニングのトーストは厚切りでフカフカ。
家でトーストを食べることがあまりないので、イチゴジャムを塗ったフカフカトーストってこんなにおいしいだ!!とご機嫌でほおばりました。
コーヒーを頼むと「パンや卵がついてくる」という、とってもお得な気分になるモーニングサービスを楽しんでニコニコご機嫌な私でしたが、しっかり暖房が効いているお店の中で「なんかゾクゾクと寒気」がしていて、コートを脱げずでした。
で、案の定。
用事を足して帰ってきたころには関節がギシギシ痛くなり、寒気もどんどん強くなって発熱。
さらに、みぞおちの下からおへそにかけてのお腹の柔らかい部分と、左太もも付け根から前腿部分に真っ赤な細かい発疹がブワーーッと出現。
かゆみや痛みといったものはないので様子見をしていますが、自分では元気にしていてもお腹を開けて手術をしたばかりなので体は本調子ではないんだろうなぁ。
痛みがないとすぐに調子に乗って「自分の持つ力以上」を使おうとする、”止まると死ぬ・マグロ女子”なので、体の方から警告を発して休みなさいよ~と教えてくれているのかな??
癒着防止のためにも程よく動くことは大事ですが、なんでも前のめってしまう私は「程よく」のバランスを掴むのがこれからの課題です。
気になる術後の傷の痛みですが、1週間経ったところでくしゃみをした時の「ギャーーッ」というような痛みは落ち着き、ビキッと響く程度で済んでいます。
洗顔の際に体をかがめたり、寝た状態から起き上がる際にも腹筋を使うので術後しばらくは痛みを伴うのですが、1週間で支えなしにスッと起き上がれたり前かがみになるのに違和感を感じずに済んでいます。(※多少の痛みはあります)
痛み止めを処方してもらっているのですが、退院後に飲んだのは2回だけ。
傷の周りはまだ感覚があまりなく(これは前回の手術の時と同様)、内出血等は消えて腫れも右側は落ち着きました。
が、下腹左側の『体の中』がギリギリッとした痛みだけは手術直後から変わらずに残っており、お腹の中の傷はまだ癒えていないようです。
さてさて、今日もなんだか中途半端な前書きをダラダラとしちゃったところで、開腹手術後の変化についてまとめたものを記録として残しておきます。
手術翌日(朝6時)
- 周りの足音とライトで目覚める
- 看護師さんの検温等のタイミングで心電図が外れる(身軽になった!一歩前身した感が嬉しい)
朝9時
- 主治医の先生の回診
- 「順調?」とおじーちゃん先生と同じ質問で笑った
- 「聞いておきたいことはある?」と聞かれ、特になかったので腫瘍のサイズを確認
- 「写真見る?」と言われて見せてもらう
- 腫瘍がかなり大きくなっていて、中にネバネバした液体が1リットル以上入っていたらしい
- 表面の透明がかった白いプツプツが「境界悪」の可能性があるが、多分良性だろうと思う(うれしーー)
- 「そうだ、右の卵巣残せたよ!」と笑顔で言ってもらったのが嬉しかった
午後~夜
- 優しい看護師さん(何をしても褒めてくれる、ナースコールしても教えてくれてありがとうと言ってくれる)が清拭と着替えをしてくれた
- 立って歩く練習(できた!)
- いつでもトイレOK(まだ尿カテはついている)
- 今日の予定は100点満点のでき!とめっちゃほめてもらえて嬉しい
- 左背中が何もしてなくても痛い(硬膜外の管?寝違え?)
- 看護師さんの巡回時に聞いてみたら、手術中の体勢で寝違えているかもと言われる
- 左側を向けず、寝るにも身の置き所がない感じがつらい
- あまり起きていられない、寒気
- 夕方37.4まで発熱
術後2日目
- 朝ごはん!(1/4くらいしか食べれなかったけど嬉しい)
- 後でに歩く練習をしてOKなら尿カテが取れると言われてワクワク
- 10時の検温時にフットポンプが取れて身軽に!
- 検温時に37度台の発熱
- お昼ご飯前に歩く練習、トイレまでテクテク歩けて尿カテが取れた!!
- その後、ひとりでリハビリウォーク(お休みの売店脇でコーヒーを購入。幸せ)
- 初めてのトイレは腹圧がなくて少し戸惑ったけれどバッチリ!
- お昼ご飯はお魚と煮物だけれど半分くらいしか食べれず
- 桃缶の細かく切ったもの(デザート)は甘くて美味しくて完食
- 午後は院内散歩と読書やノート作り等(座って作業も大丈夫!)
* * *
術前・当日・翌日の3日間はほぼ絶食(入院当日の朝ご飯のみOK)で、手術当日は朝から絶飲でした。
・手術3時間後 … 酸素マスク
・手術翌日朝 … 心電図
・手術2日後 … 尿カテーテル
・手術3日後 … 点滴、硬膜外鎮静
の順に外れていく予定でしたが、私は予想以上に歩けていたこと、痛みが強くて看護師さんを呼ぶことがなく点滴で痛み止め投与をする必要がなさそうだということから、手術2日目の夜に点滴を外してもらいました。
手術から3日目(手術当日から数えて4日)に背中の管が取れて、初めてシャワーが浴びられます。
汗を大量にかくこともありませんし、温かいタオルで体をきれいに拭いてもらったり、持参したウエットティッシュなどでもできるだけ清潔に過ごしていましたが、やはり3日目頃から自分の匂いが「ムッ」とする感じがありました。
管が抜け、念願のシャワーになった際の話は先にブログで書いています。
この日に「早めに退院できるかな~?」と期待を込めて先生に聞いたところ、術後5日目に退院OKの許可をもらい、11日の入院予定が半分で終わる!!とガッツポーズでした。
が…
シャワーを浴びて病室内でペットグリーフの講座動画を見ながらレポートをまとめていたところ、先生がやってきて『ヒマそうだね。帰る?』ということでトントンと翌日の退院が決まりました。
手術が終わってすぐ、寝付けなかったりすると夜がとても長く感じます。
私は全身麻酔での手術を3回体験していますが、過去2回とも麻酔が切れるとバッチリと目が冴えて覚醒し、重だるかったり感覚がないような中でぼんやりとした痛み、麻酔の影響での吐き気などの中で気分が落ち、とってもつらい時間を過ごしました。
手術出てきた傷の痛みもありますが、それ以上に体がうまく動かせないことで肩や腰が痛くなり、フットマッサージ機が固定型だった時には足も動かずで泣きたくなりました。
静かな病院内で目をつぶって寝ようとするのに、思考がグルグルして体が痛くて何度も時計を見てため息。
私にとって、この夜を乗り越えることが、入院・手術の最大の山で、指や胸についている心電図の管が抜けると一気に身軽になり「あとはどんどん良くなっていくんだ!」と思えるようになります。
大きくお腹を切っても、翌日にはベッドを起こして立ち上がり(早期離床の病院では翌日に歩くそうです)、次の日には自分で歩いて…って、人の体って回復するすごい力を持っているんだなぁと驚かされます。
もちろん、回復の「途中」にいるだけで、退院したら即普通の行動ができる訳ではありません。
2~3週間は、できるだけゆっくり体をいたわりつつ、重たい荷物や激しい運動、自転車やバイクといった体らに振動が強いもの、性行為などもNG。
急性期の回復を病院で診てもらった後は、少し時間をかけながら自分の体の治癒力で自分の元気を取り戻していく。
過去2回の入院・手術は、「もうこれで最後にしたい」と思うもので、だからこそ3回目となる今回は入院の日を想像するだけでゲンナリと気落ちしていました。
ですがですが、3回目の今回が一番順調に不安が解消され、苦手意識がほんの少しですが解消されました。
もう4度目はあって欲しくないと思っていますが、体のことばかりは分かりませんから、未来の私が入院する必要が出てきたときに
大丈夫じゃないと怖れていたけれど、それでも大丈夫だったよ
と自分を安心させてあげられるように、こうやって記録に残してみました。
これから手術を控えている方がいらっしゃいましたら、どうぞ遠慮なく看護師さんや先生に不安に思うことや「こうしてもらうと助かる」という希望を伝えてください。
要望が全て通らなくとも、伝えたという行動だけでモヤモヤはうーーんと減ります。
また、伝えたことで「この人が何を不安に思い、どうしてもらいたいのか」が看護師さんたちにわかる分だけ、必要なケアをしやすくなります。
私も「術後に眠れないこと・体位交換してもらいたいこと」を執拗に伝え、そのおかげで気にかけてもらい、適切なケアをしてもらえました。
痛みは個人差のあるものなのでむやみなことは言えませんが、術後の痛みも時間を経て少しずつ軽くなっていきます。
痛い時はガマンせずに、痛みを軽くしてもらうお薬に助けてもらってください。
体の痛みは、いともあっさりと心を折る力がありますから。
改めて、不安がいっぱいで、ぜんぜん大丈夫と思えていなくても
大丈夫じゃなくても、それでもなんとか大丈夫になるから。
どうぞ少しでも痛みや不快の少ない時間になるように、下腹を横にピーッと切った傷に手を当てながら、あなたの手術の成功を祈っています。