人生の中の「大事なもの」を手放すのはつらかったけれど、ちゃんと「拾い物」もしていたこと
結婚する際に購入したテレビを譲り受け、引っ越し先に持ってきて割とすぐに壊れて買い換えました。
家電にはあまり興味がないため、新製品をチェックしたりすることはなく、家電類は基本「壊れたら買い替える」というスタンス。
お正月の地震で壊れたのは、3~4年前くらいに買ったテレビ。
まだ比較的新しかったのですが、壊れてしまったものはどうしようもない。
テレビや冷蔵庫などの「大型の家電」は、あまり購入頻度の高いものではありませんし、次を決めてから壊れたもの(または壊れそうなもの)を引き取ってもらうまでが大体セット。
さて、今回、テレビはどうしするものか…。
そもそも、そんなにテレビを見ないので、あんまり不自由を感じていないのも事実。
でも、なければないでちょっとした情報収集(天気予報とか)や、たまにぼんやりとバラエティ番組を見たりすることもできなくて、それもまたちょっと不自由。
今すぐにでも「ないと困る」という家電ではないため、とりあえず処分だけしておいて、必要だと思ったタイミングで購入しよう、と決めました。
で…
テレビって簡単には廃棄できないんですよね~。
新潟市はお正月の地震を受け、一定期間ではありますが、清掃センターに「震災ゴミ」を持ち込むと無料で処分してくれるというのを聞いたので調べてみたのですが、テレビなどの「家電リサイクル対象商品」は除外品目。
うーーむ。
リサイクル料金を払えば、清掃センターで引き受けてくれるのであれば便利なのですが、廃棄するにしても持ち込み先が違うのだそうです。
うーーーわ、めんどくさーーーい。(← マミコの心の声)
ずっと置きっぱなしにしようかとも思いましたが、液晶が割れているのを放置するのもなんとなく怖いですし、面倒だけれど調べてみたら、持ち込み所はそこまで分かりづらい場所ではなかったので、まずは郵便局でリサイクル料金を振り込み、家電リサイクル券をもらってきました。
今、お腹に少し大きな腫瘍があり、重いものを持つのはNGのため、ひとりでテレビ搬出ができないので、土曜日の午前中に妹に協力してもらい搬出予定でいたのですが、実家のテレビも1台故障したらしく(地震とは無関係)、処分しに行くから一緒に持って行ってあげるよ~という父からの連絡を受け、
本日めでたく、他力本願でテレビ処分
となりました。
特に窓を塞いだりする場所に設置していたものではなかったのに、テレビがなくなったら部屋全体が「パァッ」と明るくなりました。
それなりに大きな『黒いもの』が消えただけで、家の明るさって変わるんだなぁとビックリ。
ちなみに…
テレビ台の上に「小さな鏡餅」があるのですが、鏡開きっていつだっけ??と調べてみたら、もうとっくに開き終わっていました。あはは。
* * *
今週火曜日の夜、久しぶりに「夫婦問題でつまづいていたときに出会った、仲良し女子」でのオンライン新年会をしました。
かれこれ6~7年前に出会った「仲間」なのですが、当時はオンラインで講座に参加するなんていいうのは一般的ではなく、勇気を出して東京の講座まで新幹線に乗って参加しに行きました。
その後も、気になる講座(夫婦問題関係とか、手放しとか)に参加するために私が上京するのをきっかけにし、みんなで集結!
「ここだけの誰にも言えないような気持ち」を吐き出し合って、首がもげるくらい共感しあって、励まし合って、お喋りして泣き笑いしながら、自分が折れてしまわないように助けてもらいました。
あの当時はオンラインでのツールも今ほど浸透していなかったので、グループLINEでのやり取り以外で顔を合わせるのも今ほど気軽ではありませんでした。
だから、コロナの流行で「オンライン」で集まることが一般に浸透した恩恵って、地方に住む私にはすごく大きい!
新年の挨拶から、トントンと話しが進んで
「お喋りしたいね~」
「じゃぁ、オンラインでやっちゃおうか?」
「今週だといつが空いてる?」
「私、zoom有料だから準備するー」
と、あっという間に女子会企画が動き出し、みんなで楽しい時間を過ごすことができました。
夫婦問題のセミナーで知り合い、連絡先を交換して仲良くさせてもらい出したのですが、本当に不思議なもので、同じ会場にいたすべての人と仲良くなれた訳ではありません。
その日、偶然同じ会場で同じ悩みを抱えて集いながらも、彼女たちと私は席が少し離れていたため、話をするキッカケがありませんでしたが、離れた場所からも彼女たちはとても素敵に見えました。
勇気を振り絞って東京までやってきて、セミナーに参加したんだし!!
彼女たちとこの先も繋がれたらいいなぁ~と思い、「ちょっとお話させてもらいたい!」と勇んで彼女たちの席に出陣!!
LINEを交換してもらい、はじめてやってきた神楽坂のセミナールームから東京駅に帰るまでのわずかな時間にも「方向が一緒だから」と電車でお喋りし、それがきっかけで今に至るまで仲良くできる女友達ができました。
そして、彼女たちがご縁となり、私が参加できなかったゆっちさんの講座で出会った女子をスカウトしてきてもらい(?)、4人組を結成。
意気投合して泣き笑いを繰り返しながら、周りには言いにくい・分かってもらいにくい話を抱え込まずに伝え合えることで、真っ暗だった時間に小さな光を灯すようにしてどん底の時期を生き抜きました。
もう7年近く経つのか~。
なんて言いながら、当時とは違って頻繁にやり取りはなくなっても、LINEしたりオンラインでお喋りし始めると、あっという間に距離は縮まって時間がいとも簡単に過ぎていく。
夫婦問題を抱えていた4人組の私たちがあの時描いていた理想は、「旦那さんとまた良い関係になり、夫婦として共に生きる未来」でした。
一生懸命、自分にも向き合い、その時にできる最善を尽くしてできることを頑張りました。
何をしても空回りして、いとも簡単に想像を超えて来る悲しい現実に心が折れながら、大好きな気持ちだけを灯にして力を振り絞って生きていました。
愛するからこそ、手放そうと奮闘しました。
苦しくて、全然手放せなくて、かといって関係が良くなることもなくて時間だけが過ぎていき、はたから見たら「もう破綻しているし、無理でしょ?」と言われちゃうような状態で、だから自分の思いや気持ちはむやみには吐き出せなくて…。
同じような涙を流し、同じように傷付いた経験をしている彼女たちは、どんな情けない胸の内も泣き言も、分かってくれました。受け止めてくれました。
傷だらけで立ち上がれないほどになっていたからこそ、身動きできない状態の仲間の傷に優しく手を差し伸べ、自分の手が届かない場所に絆創膏を貼ってもらいながら、互いを優しさでケアし合うことができました。
何を言っても、何を決められなくても、何にもがいていても、それでいいんだよ、って言ってくれる人たちがいることが、生きることを諦めずにすむ力になりました。
あの時に描いた未来予想図とは、全く違った未来を生きていても、あの時に頑張ったよね!と互いの健闘をたたえ合い、「今」目の前の友達が笑っているだけで嬉しいと肯定し合える仲間がいるって、なんて素敵な『拾い物』ができたんだろう。
離婚をして新しい恋を育み、ますます輝いている人もいる。
離婚をして3魂暮らしでパートナーシップは「おあずけ」だけれど、心地よく生きれている私もいる。
離婚まで秒読みか?!と思うくらい拒絶されていた旦那さんと、今ではラブラブの人もいる。
長期間の別居を続けながら「お互いにいい距離感」に身を委ねている人もいる。
4者4様で、みんなちがって「みんないい」を生きている。
それを4人で「いいね!」と笑い合えることが心地よい。
久しぶりでも、合えばすぐに意気投合して馴染める女友達がいるって、最高!!
zoomでのお喋りを終えた後でやり取りしたLINEの中に書かれていたのは、こんな言葉たちでした。
他の人には話せないような「自分の人間らしさ」をさらけ出し合った仲間だから♡
圧倒的な信頼感・共有できる安心感♡
深い所をさらけ出しているからこその安心感♡
弱さもダメさも、もうぜーーーんぶ見せちゃったんですよね。
そしてその「人に見せられない面」を、まるごと肯定してもらえたことが実績となった、揺るがない信頼感。
きっときっと、この先も私は、何かあれば彼女たちがいるから大丈夫。
そして私も、彼女たちにとってそう思ってもらえる場所であり続けるからね!!
つい最近、自分の病気がキッカケで「死」を意識して果てしない落ち込みというのを体験しました。
人生で一番つらいと思う程の体験でしたが、遜色なく同じくらい苦しいと思ったのが「夫婦問題」で悩んでいた時期でした。
細かい悲しみや、眠れなくなるような体験、いくつかの失恋や失敗を重ねてきてはいたけれど、夫婦問題が起きた時に初めて、真っ暗闇に飲み込まれて生きる力を失うほどの絶望を味わいました。
私の人生の中の、大事な大事な人の手を放し、同時に、描いていた未来を失いました。
今はもうあの時の激しい感情は凪ぎになり、旦那さんだった人に対する「愛情」の形は変わったし、また共に歩みたいとかそういう気持ちはないけれど、時々ふっと想うことはあります。
あの時に手放さずに彼といる未来だったら、また今とは違う景色を見ていたのかな?って。
一緒の未来を見たかったし、人生でとってもとっても大事にしていた宝物を失ったことは、とっても大きな痛みがありましたし、やっぱりできれば体験したくなかった。
大損害!
痛過ぎる損失!!
だけれどね、失ったばっかりではなかったんですよね。
ブログを書き始めた頃に書いた記事に、私の名前のことを書いたものがあります。
私の名前は漢字で書くと『摩美子』です。
摩という感じの中には、手が隠れています。
人生で大きくつまづき、転んで立ち上がるまでに時間がかかりましたが、転んで手を離したものもあれば、転んだ際に「私の手で掴むことができた宝物」もたくさんありました。
ただ失ったんじゃなかった。
転んだ先で、何を掴んだの?
転んだ場所で、何を拾い、何を見つけたの?
他の人には見せられない醜態を見せられるほどの、絶対的な信頼感のある「女友達という宝物」を拾ったんだもの。
人生の中で失くしてしまった大きなものもあったけれど、得られた素晴らしい宝物もあった。
そしてね、夫婦問題のセミナー参加がなかったら、私はきっと心理学に興味を持つことや、お弟子さんになることもなかったと思います。
お弟子さんに参加したことで「やりたいこと・学びたいこと」を自分に許可できるようになれたからこそ、グリーフケアを学ぼう!と、高校生の時に描いたやりたい事に挑戦出来ています。
そして、お弟子さんで出会えた、この先も生涯付き合っていくことができるであろう、最高の友達・仲間にもいろんな面で支えてもらえています。
(今現在、何だって聞いてもらえる大切な友達がいることに乾杯!これからもよろしくね!!)
あっ!鬼畜生コンビにもなれた!!
魔女仲間だってできて、魔女活まで楽しめた!!うふふ。
心の保健室活動を通して、繋がってくれている素敵な人間関係も生まれました。
ブログを通して、気遣いや優しい言葉を届けてくれる人たちにも恵まれました。
今現在飛び込んでいるグリーフケアの学びの場でも、また新しい関係・新しい世界が少しずつ広がってきているのを感じてワクワクしています。
そして、あれほど大きな問題でつまづいたことがきっかけとなり、自分を大切にすることや自分を受け入れることがどれだけ重要かに気付けたおかげで…
恐れていた「一人で生きる自分」を愛せるようになり、自分を喜ばせ、自分の幸せを大事にして楽しく生きることができる私になれました。
あれれ??
手放したことで失ったものも大きいけれど、手放したことで開いた手で拾い・掴めたものも、失ったものに負けないくらいスペシャルなものじゃない?!
失う時には痛みや悲しみが深いから、得られたものの輝きや柔らかさにまで目が行かないかもしれないけれど、失うばっかりじゃなくて、ちゃーーーんとまた、失った場所を満たすように新しいものを拾い集めることができるんだなぁ、と思えた夜でした。
7年前の私、沢山泣いていた、傷だらけの私に届けたい。
大丈夫、ちゃんととびきり素敵な未来が拓けていくし、宝物はこの先少ししたら「夫婦問題セミナー」で出会って見つけられるから、安心して憂いていいからね。
大丈夫、本当に大丈夫だからね。