自分の世界は、ゆっくりでもちょっとずつ広がっていると、立ち止まってニコニコ思えた話
数年前、なんて高いブドウだろう!!とスーパーで震えつつ、勇気を出して買ってみたら、その甘さに目をパチクリ。
ブドウ一房に1,500円以上を出すのは、私にとってはメチャクチャ勇気のいる”バンジージャンプ的行為”でした。
たかがブドウ。
されどブドウ。
食べたいなぁ~、でも高いなぁ~。
買っていいのかな?贅沢だよね??
そんな脳内でのささやきと葛藤しつつ、自分のために1,500円以上のパックをカゴに入れた後もしばらくは「いいのかな?」とどこかザワザワする感じがありました。
結果、私はシャインマスカットを買っても「経済破綻」するとか、何かをうーーんと我慢しないと暮らせないということはなく、その後も2週間に1個くらいは買って食べることが出来ました。
※シャインマスカット自体も値段が上下して、1,000円くらいで買える時もありましたしね!
もちろん、財閥とか高所得者というわけではなく「THE・サラリーマン」な私なので、毎月予定して使えるお金というのには限りがあります。
だから当然、値段も気にせずにポイポイと食べたいものをカゴに入れて買うことはできないのですが、限られた中でも自分を満たすために「厳選して」自分のためにお金を使うことに、ちょっとずつ慣れてきました。
数年前にドキドキしたシャインマスカット購入でしたが、今では「今年はどれくらい食べられるかなぁ~」「いよいよシャインマスカットの季節が来た!!」と思えるようになっていました。
さすがにお盆のころの”出始め”は、一房が3,000円近くて手を出すことはなかったけれど、出荷量も増えてきた今のタイミングでは、粒の大きさにもよりますが1,000円前後で買うことも可能。
直売所だったりスーパーだったりで、その時々で「特売価格」になったりすることもありますもんね~。
先日、近所のスーパーが「シャインマスカット 980円」という特売日でした。
どれがいいかな??と品定めして選んできたのが、みっちり大粒のこのブドウ。
売り場でブドウを眺めながら「そういえば数年前は、買うこと自体にどこか不安があって勇気を出さないと買うことすらできなかったのに、今では普通に買えているなぁ」と、自分の変化にニコニコしました。
自分を喜ばせるお金の使い方ができるようになりたい。
自分をガマンさせずに好きなものを選べるようになりたい。
今もそれを練習中ではありますが、数年前に自分をもっともっと自由にしたい!と思って勇気を出した一歩があったから、私はシャインマスカットを以前よりずっと軽やかな気持ちで自分に買ってあげられるようになりました。
ドキドキしたり、不安になったり、勢いをつけるまでに時間がかかったりしながらも、私は小さく一歩を積み重ねて、気がついたら「変化していた自分」に出会えました。
シャインマスカットを気軽に買えるようになるまでに、3年かかってるなんて…
どんだけぇ~!! ← 笑顔のIKKOさん降臨
って感じですが、やっぱりちゃんと「自分の変化」というのを喜んで受け取ることが、自分の自信につながっていくんですよね。
本当にゆっくりした”亀の速度”だから、私の世界は急激に変化を感じることはないけれど、ある時ふと立ち止まって振り返ると
ずいぶんと私の世界も広がっているんだなぁ~
と、自分がやってきた小さなことを愛おしく感じることが出来ます。
一足飛びではないけれど、それが私の歩幅なんだもの。
でもね、勇気を出してくれてありがとう。小さく積み重ねてくれてありがとう。
自分を笑顔にしたり、日々のエナジーチャージ的に『ご褒美のサンドイッチ法』で自分をいかに喜ばせるかを大事にしている私は、おやつやご褒美が必須アイテム!
ご褒美や自分を喜ばせるものは、高いものだから素晴らしい!ということはありません。
基準は「私が喜ぶか」「私がそうしたいか」「私が心地よいか」「私が笑顔になれるかどうか」といった、
自分がどうなのか
というもの。
実は、私はラグジュアリーなホテルステイや、ミシュランガイドに載るようなお店にそんなに興味がありません。
もちろん、お邪魔できたら「うわーー」ってなるのですが、もともとそこに関心があまりないんです。
私は思いっきりインドア派なのですが、子供時代にお父さんに連れられて見に行って以来、キャンピングカーに憧れがあります。
数年前に近くのショッピングモールで「展示会」があったのを見に行きましたが…
ちょっといいヤツは1,600万円
とか、もはや小さな家を買うような金額。
ラグジュアリーで素敵なホテルには興味がないけれど、私はモフモフの命たちを連れて、気軽にその時の気分で「よし!流れ星を見に行こう!!」と出かけたりできるようになることに胸が高鳴ります。
改めてですが、この有名な詩の一節の通り
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
(引用:私と小鳥と鈴と/金子みすゞさん)
みんなちがって、みんないい。
この世界には、今日現在で「80億1,344万人」以上の人が生きています。
こんなにも沢山の人がいるのに、自分と全く同じ人は、この世界に誰一人としていません。
そして、すごく似た感性・似た考え方・似た生き方をしている人はたくさんいるとしても、でもそれが完全にまったく一致してはおらず、みんなちょっとずつ「違い」を持っています。
その違いが、世界を楽しくさせたり、彩りになっているんですよね!
だから、すごくキラキラした人が眩しく見えても、それが自分を喜ばせるものかはまた別物。
みんなちがうから。
そして、だからこそいいんだもの。
* * *
去年の年末の話になるのですが、動物医療グリーフケア<アドバンス>を修了しました。
ペットグリーフに関する学びは、まず「ベーシックコース」を1年受講し、後にステップアップの「アドバンス」講座を1年。
そしてその次のステップに「動物医療グリーフケアアドバイザー・認定コース」というものがあります。
認定コース受講要件として、アドバンス講座の出席が7割以上(事情でアーカイブ配信視聴しかできず7割に満たない場合はレポート提出後に可否が決まる)。
7割以上の出席者かどうかは、終了証に先生の名前が入っているかどうかなので、私は無事に基準はクリア!!
動物医療グリーフケア講座は、名称に「動物医療」がつくことからも分かるように、基本は動物医療に関わる人のためのもの。
つまり、獣医さんや動物看護士さんなどを対象にしているもの。
私は動物医療従事者ではないのですが、ずっと「認定コース」も受けたい!と思っていたので、医療従事者以外でも間口があるといいなぁ~とそれだけが気がかりでした。
アドバンス講座修了後、6月頃には認定コースの発表予定だと聞いていましたが、少し遅れて8月の頭に案内が届き、
そのメールを受け取った3分後には申し込みを完了しました。(私にしては珍しい電光石火の申し込み)
だって、定員30名なんだもの!
ずっとやりたいと思っていたことへの扉がそこにあるのに、モタモタして開くのを迷っているうちに扉が開かなくなる…なんて残念過ぎる!!
ありがたいことに、認定コースは3種類の区分けがあり、動物医療以外の職種の人の枠もありました!!
う、う、う、うれしーーー。
・動物医療グリーフケアアドバイザー(5年以上臨床経験)
・准動物医療グリーフケアアドバイザー(臨床経験5年未満)
・ペットライフグリーフケアアドバイザー(動物医療以外)
と「認定名称の頭の部分が異なる」ようですが、学べるものは一緒DEATH!
ステップアップ講座になるため、定員に対して半分ほどの申し込みだったようですが…
少人数でミッチリ学べる
って、すごい嬉しいチャンスじゃないですか?!
講座期間はグループでの症例検討などを行うらしいのですが、そのグループ分けの名簿を昨晩メールでいただきました。
名簿欄を見たら、当然ですが医療従事者の方ばかりで、医療関係職じゃないのは私1人だけ。
しかも私は、所属名が「今務めているIT関係の会社名」でなので、思いっきり異質。うひゃひゃ。
どうしよーー、目立っちゃってるぅ~~。
でもね、だからこそ「今まで自分とは接点のなかった世界とつながることができる」これからの講座が、とってもっとっても楽しみです。
だって、講座がなければ動物医療職の人の貴重な話を聞く機会なんてないじゃないですか!
現場での症例や、先生や看護師さん・ケアスタッフの皆さんが、どんな風にペットたちに関わりたいと思っていたり、普通にしていたら知れない”どんなケアができるのかの小技”なんかも知れちゃうわけですよね。
IT系の仕事をしている私は、きっと基礎が違って分からないこともいっぱいあると思いますし、教えてもらうことも沢山あると思います。
が、しかーーし!
個人的に学んだ「グリーフケアアドバイザー」という部分では、他の人のお役に立てる情報をお届けできる、戦力になれるものもきっとあるはず!!
みんなちがって、みんなそれぞれの持てる知識や能力という素敵な宝物を持っているだもの、ね。
いよいよ今週、オリエンテーションが開催されて6月までの学びがスタートします。
実は別口で「飼い主さん向けの講座」(全5回)にも参加しているので、ちょっと詰め込み過ぎたか?!と思いながらも、ふと立ち止まって振り返ってみたら
自分がやりたいことを選んでやれているね!
と、自分とハイタッチしたい気分になりました。
一気には進めないけれど、ちょっとずつやりたいことに挑戦してきたことで「もっと挑戦したい」「これは違うかな」ということを自分で選別していけるんですもんね。
それにね、やりたいことをしていいんだよ!と、コツコツ自分に行ってあげて、小さな練習をしてきたことで、今回のように「3分で申し込む」というような、私にしては考えられない行動ができたんだもの!!
石橋タタキーヌなので、石橋を壊して渡れずに肩を落として生きてきたのに、人ってちゃーんと成長して石橋を壊さなくても渡れるようになるんですね。
ゆっくり、ゆっくりでも、自分の世界は広げていけるし彩りだって加えていける。
その世界は、あなたという尊くて美しい「たったひとつ」の世界です。
いきなり押し広げなくても大丈夫。
亀の速度だっていつしか振り返ると、ちゃんと進んでいますから。
ではでは、今晩はラグビーのワールドカップを応援しないといけないので(ラグビー観戦が好きなもので…)、応援しながら飲むレモンサワーに合うおつまみを作ろうと思いま~す。