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手のひらサイズの幸せ

『ペットロス・離別・失恋』サヨナラの痛みと哀しみを癒す心の保健室 ~あなたの傷に優しく絆創膏を貼るお手伝いをしています~

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手放した人を思いだした時に、幸せを祈れる自分が嬉しかったこと

ファッションとかそういうのと縁遠いのに布とかそういう系の展覧会行ったんですか?

展覧会初日だった先週土曜日に、メチャクチャ楽しみにしていた「糸で描く物語展」という、刺繍・布・ファッションに関する展覧会に行ってきました。

私は「ファッション」の分野は分からないのですが、キルト・刺繍は好きで、過去に時間をかけて色んなものをチマチマ作ってきました。

古い写真ですが、仁くんのお散歩用に作ったバック

祖母や母、妹や友達にプレゼントしたり、使い古して捨てたものなどで写真にほとんど残っていないのですが、これは丁度夫婦問題の最中に「少しでも考えずに好きなことに没頭しよう」と、チクチク作った仁くんのお散歩道具を入れるバッグ。

使い込んで汚れてしまってお役目を終えて、今はもう手元にないけれど「大好きな水色」で刺繍したこれを持って、少しでも気分を明るく前向きに!ってお散歩していたのが懐かしいなぁ。

ギンちゃん色の布でチクチク

これも同時期にチクチクしていた布。

バックに仕立ててこれも活用していました

じゃじゃーーん!
これも小さなバックに仕立てて、近所へお買い物に行くときに使っていました。

で、同じ時期に離婚問題で苦しみながら支え合っていた県外の女友達に出来上がりの写真を送ったら、とても褒めてもらえて嬉しくて…

色違いでお揃いのバックを作ってプレゼントしました

プレゼント用には、気分がちょっとでも明るく晴れやかになるように、太陽をいっぱい浴びてビタミンいっぱいになったレモンのような鮮やかな黄色の生地に、パリッと映える濃い水色で刺繍しました。

刺繍の楽しさは、刺している時間もそうなのですが、刺繍糸を選ぶ時間もたまらないんです!!

手芸屋さんで刺繍糸の入っているケースを前に、微妙な色の差で雰囲気が全然違ってくる糸を前に悩む時間も心がキュンと潤う時間。
刺繍糸はツヤツヤしてとてもキレイで、糸を買い足す度に刺繍糸を締まっている箱がにぎやかになっていくのもなんだか楽しいんですよね~。

刺繍の他に、私は「キルト」を何年も続けています。

…って、今は作りかけのものを放置してしまっているのですが、ギンちゃんと仁くんの夏のお昼寝用に作ったのがコレ!

マミコちゃんに作ってもらったでちー
一度には少しでも、いつしか大きな形になる!
一度には少しでも、いつしか大きな形になる!
小さな白い花をたくさん咲かせる「オーニソガラム」が、朝起きるたびに一つ、二つと花を開き、朝からフフフと笑顔がこ.....
https://many-smiles.com/about-me/someday-it-will-be-a-big-shape

私は「パッチワークキルト」はやったことがなく、ハワイアンキルトをひたすら作ってきたのですが、そこで気付いたのが『布をアップリケするのではなく、布をキルティングして模様を描く方が好きだ』ということでした。

ハワイアンキルトは、お花やホヌ(亀)などのモチーフを布にアップリケし、その上に模様になるようにチクチクと針を刺してキルティングする他に、アップリケの周りに指の幅1本分の『エコーキルト』と呼ばれる波のような縁取りのキルティングを、布一面に施していきます。

布と布の間にキルト芯というモコモコしたシート状の綿のようなものを挟み、糸を挿していくとポコポコと模様が浮き上がってくるのが本当に楽しくて、結果、私は『ただキルティングをする作業』が好きだと分かり、今は「ホワイトキルト」と呼ばれる、白い布に白い糸を挿してキルティングする作業をしています。(…って、しばらく作りかけのまま放置しているのだけれど。えへへ。)

写真でご紹介させてもらったのも、ホワイトキルトとやっていることは同じで、プリントされているパネル生地と呼ばれる大きな布の模様の上をチクチクとキルティングをして作ったベビーキルトです。

大きなものになると、毎日それなりの時間をかけても数か月~数年かかる作品もあり、私はいつかホワイトキルトでベットカバーを作るのが夢であり目標です。
これは「退職してから」のお楽しみにしている未来の夢です。

刺繍や布仕事の展覧会で、メチャクチャかわいかったのが『イヌイット』の壁掛けと呼ばれる、アップリケや刺繍の作品。

会場では一部撮影OKの場所もありましたが、イヌイットの壁掛けエリアは撮影不可で、かわいさがお届けできないのがもどかしいのですが、このページにあるものが展示されていました!

厚手のフェルト生地のようなものに、カラフルで何とも言えない味のある刺繍に、一瞬で魅了されちゃいました。

イヌイットでの生活のシーンが描かれているものなのです、犬ぞりやアザラシの狩猟、ヘラジカを弓矢で狙う姿や、実際に矢がシカに刺さって血が出ている刺繍など、残酷そうなのにユーモラスにしか見えない『ヘタウマ』な感じの図案と刺繍なのですが、見ていると本当に引き付けられて「これはキットがあったら作ってみたい!」と思うほどかわいい展示でした。

帰ってきてすぐに「イヌイット 手芸 キット」で検索したものの、残念ながら作り方は分からないけれど、展覧会でも飾られていた作品の写真集が販売されているようなので、これを買って見様見真似で作ればいいのか?!と、やってみたいことリストに「イヌイット風手芸」というのが増えました。

展覧会とは関係ない物販が多くてサラッと通り過ぎてしまったのですが、会場の物販コーナーにも、本があったのかもしれないなぁ。
でもインターネットでも買えそうなのでホッとしました。

久しぶりに「刺繍やキルト」などの糸仕事に触れたら、眠っていた好きが騒ぎ出して、チクチクしたい熱がフツフツしています。
あーーーっ!!!時間が1日24時間しかないのが悔やまれるーーー。

というわけで、1週間のスケジュールを考えて、本業であるサラリーマンの仕事の時間以外の時間で、好きなことや新しい学び・寝る前の読書時間を上手に細切れに区切って、好きをあれこれ楽しめるように「自分マネジメント(?)」しなくちゃいけないなぁ~なんて思っています。

手芸ってやり出すとあっという間に2時間近く経っていることもざらで、夢中になると時間が一瞬で過ぎていくんですよね…。
あぁ、ほんと、私がショートスリーパーなら時間が捻出できるのに、残念なことにロングスリーパーなんですよね。トホホ。

* * *

今は自分の「やりたいこと」「好きなこと」がいっぱいある私ですが、それこそ3年程前くらいまでは、自分の好きなことも分からない状態で、時間を持て余して思考してしんどい状態で生きていました。

離婚問題で気持ちが塞いでいて、彼と一緒に暮らしていたのに彼が帰ってこなくなったアパートで毎日をグルグル思考するばかりで生きていた時に、夫婦問題のセミナーで『自分を笑顔にしましょう。自分の好きなことを目いっぱい楽しみましょう。』ということを言われ、その当時は心から楽しめてはいなかったけれど、チクチクと刺繍したりキルトしたりすることで思考を緩めることが出来たことは救いになりました。

彼のことでいっぱいで泣いていたあの時の私が、ちゃんと離婚を受け入れて前に進み、また笑えるどころか『好きなことがあり過ぎて時間が足りない!』なんて贅沢な悩みを持てるようになる日を生きていることが、しみじみと幸せだなぁ~と思います。

うん、私は頑張ったもんね!
すごくすごく頑張った。偉かった!!!

あんなにも執着して手を離せなかったのに、今では彼のことを思い出すことはほぼゼロです。

たまーに、ブログを書いたりする際に「あんなこともあったなぁ」なんて記憶を引っ張り出してくることはあっても、私の頭の中のほぼ全ての領域が彼で埋め尽くされていたなんて嘘のように、今では「余程の理由がないと」思い出すことはありません。

なので、すっかり3魂での日常を送っていたのですが、昨日の夕方、仕事の打ち合わせがあり、日付系のウッカリが多い私をサポートしてくれる上司から日付と時刻の入ったリマインドチャットをもらい、そこで『あっ!今日って!!』と昨日が彼の誕生日だったことを思い出しました。

結婚生活がうまく行っていた時、この日は二人で外食して大いに酔っぱらってご機嫌になったり、ギンちゃんや仁くんも一緒に旅先でお祝いをしたこともあったっけ。
プレゼントを選んだり、一緒に買いに行ったり、大好きな人がこの世界に生まれた日をお祝いすることが、とっても楽しかった、愛おしい記念日でした。

この日は特別な日だったのに…
あぁ、ケロリと忘れるもんだなぁ~。

日付の書かれたリマインドがなかったら、きっと気付かずに完全に忘れていただろう自分に、すっかり別々に生きているんだなぁ~って少しだけほろ苦く笑って。

今日は彼の誕生日だから、彼が彼の家族と笑顔で楽しく幸せに過ごしているといいな。
彼の人生が、美しく暖かいものになっていて、この先も幸せであるといいな。

車に乗って打ち合わせに向かう途中の、少しキラキラした日差しの中で彼のお誕生日に呟いた台詞に、自分でもビックリしました。

傷付かなかった訳ではないし、別に離婚したかったわけじゃないし、どこかで少し「私は被害者だ」という意識もありました。
その思いも、ほんとうにゆっくりゆっくりほどけていくものなんだなぁ。
時間が味方になってくれていること、この数年の間に自分の好きなことをいっぱい増やして、自分を満たしているからそれがきっと「いい薬」のように効いて、彼と彼の家族の幸せを祈れたのかな??

だとしたら、この時間は本当にいい時間だったんだね。
感情が揺れて、ひとりで泣いたこともあったけど、私もちゃんと、前に進めているんだね。

どうぞ、ますます幸せでいてね。
私も幸せでいるから。

大好きだったあなたが、私の知らない、私とはもう交わることのない世界で生きるあなたが、私を魅了したあの笑顔で毎日を送り続けることが出来るように祈っています。

あなたが選んで、あなたが大切にしたいと思った人たちと、ますます豊かに満ち足りて日々を過ごせるように、あなたのお誕生日を思い出し、3魂で仲良く微笑みつつ、遠くからそっと小さな祈りを送ります。

さーて!!
寝るまでの時間、ちょこっとキルトをしちゃおーーっと。

ではでは、おやすみなさーーい。

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