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【ココロノマルシェ】自分を尊重し慰謝料請求をしたら、夫に私のことが怖いと言われました。

こっくりした毒を買ってきたって 見せびらかしているでちよ。

スーパーマーケットにはすっかり秋っぽいお菓子が並び、深みのある感じの大人っぽい毒(ギンちゃん・仁くんにはチョコは毒ですが私にとっては栄養です)を見つけ、今週も始まったばかりなので自分へのご褒美にお買い上げ。

こっくりした毒、と呼んでいるそれは「マリーを使ったサンドクッキー」という商品で、ラムとブランデーを使った大人な2種類。
ラムもおいしいからなぁ…と迷いましたが、ブランデーとショコラという言葉にクラッと誘惑されて、こちらを買ってみました。

一口齧ると思った以上にお酒感がありました。あんまり食べると酔っぱらっちゃう♡と言ってみたところ、白い目でギンちゃんと仁くんが私を見ていました。
は、は、は…と苦笑いをしたところで(注:誰にも頼まれていない前置き)【ココロノマルシェ】に寄せられたお悩み相談をしたいと思います。

夫が不倫をし、突然の別居から二年経ちます。
最初は、責めたり、女を攻撃したりと、今、冷静に考えると、不倫を知らない普通の人は怖く思うかもしれないと思います。

その後は、子供達に会いに来る夫には、優しく普通に接していました。戻ってきてほしかった、大切だったからです。

別居から二年経ち、多少話してくれたりはするものの、基本は何も変わりませんでした。

そろそろ慰謝料請求の時効がせまり、とても悩みましたが、やることにしました。
その理由は、やらないという選択肢がどうしても見つけられなかった。
自分の意見を相手に主張出来ないなんて、私らしくない。
私を尊重する、認めてあげるためにも、やることにしました。

やるにあたり、夫には伝えました。
そうしたところ、夫から、私が怖いと、言われました。

やり始めたのですが、前向きな自分と後ろ向きな自分がいます。

世の中には、慰謝料請求をしない人もいます。
その人達に、もっと、我慢すれば、大丈夫だったのに。私は我慢が足りないのか?

また、夫は、相変わらず保身ばかり。
そこまで、保身に走らせてしまったのは、私のやり方が間違えていたのでは?
弱いとわかっていた夫の扱いが間違えていたのでは?
もっと、出来たのではないか?と、自分を責めてしまいます。

夫に、私のことが怖いと言われましたが、なぜ、夫は、私が怖いのでしょう?
どのような心理からの怖さなのでしょう?
その恐怖を取り除く事は出来るのでしょうか?

また、やり方を間違えた、努力や我慢が足りないのではないかという自分責めをどのように対応すればよいでしょうか?

教えて頂きたいです。
宜しくお願い致します。
相談者:きらりさん

きらりさん、こんにちは。
以前、ココロノマルシェで「慰謝料請求をするかずっと悩んでいる」とお悩みを寄せてくれていましたよね?(人違いだったらごめんなさい)

前のお悩みを読ませていただいた際に、私も過去に同じように迷い・揺れたことがあったなぁと思ったのですが、きっと「慰謝料請求する」と決めるまでに相当の葛藤があったのだろうと思います。

旦那さんの不貞・裏切りに対する「慰謝料請求」をする権利が妻にはあり、その権利を行使する際に

●もう離婚を決めたからキッチリしたい
●夫婦としてやり直すけれど、女性が許せないから請求する

というような場合は、葛藤せずに自分の意志を貫けると思うのですが、きらりさんのような「旦那さんの事はまだ愛していて嫌われたくない。けれど女性には怒りがあるから『当然の権利』としての慰謝料請求をしたい」という場合は、ものすごい思考と感情の戦いが繰り広げられると思います。

怒り VS 怖れ

が思いっきり綱引きをしているのですものね。
文字にしてみても「なかなか威力がある戦い…」に見えますし、ね。

きっと請求の期限を前に請求に踏み切るという選択をされたのだと思うのですが、きらりさんが悩んだ末に「自分の意志」で決めたのであれば、それがきらりさんにとっての選択であって、いい・悪いではないんです。

選択において大切なことは『自分が決める』という事です。

私たち人間は選択肢を前にした時、そのどちら(または複数あるうちの一つ)を選んだとしても【必ず後悔を持つ生き物】です。
思慮し熟考して「慰謝料請求する!これが私の望みだ!!」と言って選んでも「請求しないというやり方もあったし、そっちを選んだ方が夫婦関係にとっては良かったのでは?」と選ばなかった方を想像して悩む生き物です。

これは慰謝料請求という大きな選択だけではなく、小さな選択も一緒です。

例えば、ランチにラーメンを食べるかお蕎麦を食べるかという小さな選択でも「ラーメンを選ばなければ胃もたれしないで済んだ…」「ラーメンを選んでいればもっとお腹いっぱいで満足感があったな…」というように、私たちは何かを選択したときに選ばなかった方を想像して後悔することをしてしまうので、何かを選んで後悔したとしても

誰かが言ったから…という事で決めるのではなく
私が決めたこと!

と思えるという事は、同じ後悔をするにも全然違ってきますから「自分がどう思うか」を元に自分が決めるという事が大切です。

私は慰謝料を請求する!ときらりさんが決めて行動したところ、自分が想定していたこととは違う「怖いと言われる」という出来事を前に気持ちが揺れてしまっていますが、慰謝料請求をしなかったとしたら、きらりさんはどんな気持ちになっているでしょうか?

> そろそろ慰謝料請求の時効がせまり、とても悩みましたが、やることにしました。
> その理由は、やらないという選択肢がどうしても見つけられなかった。
> 自分の意見を相手に主張出来ないなんて、私らしくない。
> 私を尊重する、認めてあげるためにも、やることにしました。

きらりさんは「やらないという選択肢はない」「私らしくない」と思えるほど強く慰謝料請求をするという選択肢を支持しているんです。
ご主人との修復の事を考えて慰謝料請求は得策ではない、と自分の意見を抑える選択をしたとしたら

別に旦那さんとの関係は何の変化もないのに
慰謝料請求せずに「我慢」したのは何だったのだろう?
なぜ、自分のやりたいことを貫かなかったのだろう?私らしくないことをなぜ選んだのだろう?

と、きっと選ばないことを後悔したと思いませんか?

だから、どっちを選んでもいいんです。

> やるにあたり、夫には伝えました。
> そうしたところ、夫から、私が怖いと、言われました。

きらりさんが慰謝料請求をしたのは、ご主人ではなくご主人の浮気相手の女性に対して、という事でしょうか?

ご主人が「怖い」と言っている言葉の意味は、ご主人ではないと分からないのが本当なのですが、ご主人の中にも間違ったことをしたとはいえ「浮気が良いもの」とは思っていないからこそ、やましさだったり後ろめたさがあるのだと思うんです。

いくら他の女性にお熱を上げたにしても、やはり「妻であるきらりさんを傷つけてしまった」という【罪悪感】を感じているんですよね。
たとえそうは見えていなくても、悪い事をした俺、というのは自分が一番よくわかっているのですから

悪い事をした = 罰せられる

とちゃんと分かっているからこそ、罰せられることが「怖い」んです。

さらにいくらお相手があるから成立する「浮気」という関係であっても、自分が罰せられるだけではなく、彼女が『自分のせいで』罰せられると感じたのだとしたら、そこで感じる罪の意識ってどれくらい重たいと感じるでしょうか??

男性は特に「女性を守りたい」という意識が強いため、守るべき存在である女性(妻であるきらりさん・浮気相手の女性)のどちらをも守れずに傷つけてしまった…と感じているのであれば、慰謝料請求に対して『怖い』という発言になってしまうんだろうと思います。

私たちは問題が起きたときに「あの人に傷つけられた」「あの人たちが裏切って私を苦しめた」と『被害者(良い人)』になって加害者(悪い人)を責めることをします。
きらりさんが実際に「浮気」という問題を受けて傷付いたのは確かで、倫理的にいいか・悪いかで言えば、ご主人と浮気相手は「悪い」という事になります。
これはご主人だって分かっている事です。

そして、被害者側が正義を振りかざして加害者を責めれば責めるほど、きらりさんが被害者になればなるほど、ご主人はきらりさんから離れていくという現象が起きます。
なぜなら「自分は非があって罰せられ続ける」訳で、そこにいる間はずっと責められるからなんです。そこにいるのは辛くなるから、どんどん離れて行こうとします。

とはいえ、これは「罪悪感」をベースに見た心の動きであって、本当の真意はご主人にしか分かりません。

そして、分からないことを考えて自分を追い込むのは自分を苦しめて虐めるだけですよね?
だからこそ『彼の考えは彼にしか分からない。彼がどう思うかは彼のもの。』と線引きをするのは大切なことです。

> 弱いとわかっていた夫の扱いが間違えていたのでは?
> もっと、出来たのではないか?と、自分を責めてしまいます。

きらりさんが「私らしさ」と言って慰謝料請求をした本当の動機は何でしょうか?
『 私を尊重する、認めてあげるために』やったのですよね??
だとしたら、どんなことで「もっとできたのでは?」と自分を責めるのでしょうか??

自分を大切に扱うために慰謝料を請求したことで、ご主人が『怖い』と感じたにしてもそれはご主人側の問題であって、きらりさんはきらりさんのために選んだのであれば、自分を強く責める必要なんてないですよね。

先ほどの「被害者」の話に戻るのですが、きらりさんはご主人の浮気でとっても傷つき苦しみ抜いたんだと思います。
別居になった時、関係がどん底になった時、もしかしたら聞きたくない言葉を聞いて心に深い傷を受けたり、日常生活を送るのですら必死になるくらいもがいた時期もあったのかもしれません。

悔しいし、悲しいし、怒りもいっぱいわきましたよね。

愛している人からの裏切りというのは、本当にザックリと心を傷つけます。

夫婦問題は 50/50(フィフティ/フィフティ) という言葉を聞いたことがあると思いますが、浮気「された」と感じている(当たり前ですがこう感じますよね…)時には、どうしても問題は 50/50 とは思えず

浮気をした旦那さんと彼女 = 悪(加害者)
浮気を「された」私 = 良(被害者)

という図式で「私は正しい!あなた達は間違っている」という被害者のポジションに立って自分を守るために正義を振りかざして相手を責めてしまいます。

※実際に浮気で傷ついたときにはみんな似たように感じますから、どんなふうに感じたかで自分を責めないでくださいね。
※私も浮気をされたことがあり、同じように思いましたし「浮気であっても問題は50/50」というのが腑に落ちるのには時間がかかりました。

いっぱい傷ついいてボロボロになったきらりさんは「正義を振りかざして」一生懸命に訴えたとしても、被害者になればなるほど、こちらを見て欲しい相手(加害者である旦那さん)は遠ざかり心は戻ることもなく、きらりさんの胸の痛みだけが残ったのではないでしょうか?

正しい事が必ずしも幸せではない。
正義を主張することが、自分を幸せにしないこともある。

という事を、私は自分が離婚問題の中にいた時に学びました。
問題は 50/50 とちゃんと意識を持つという事は、自分を追い込まず苦しめないためにも必要なことなんですよね。
でも、私がこのことを深く理解したのは問題が起きてからすぐではなく、時間はいっぱいかかりましたけれど…

きらりさんが目指している未来ってどんなものなのでしょうか?
ご主人が感じている怖れを取り除きたいという文面や「 戻ってきてほしかった、大切だったからです。」という文面からも、ご主人とお子さんときらりさんで、夫婦としてまた歩く未来であって欲しいと願っているからこそ、慰謝料請求を「しない方法もあったのでは?」「やり方を間違えたのでは?」と悩まれているんですものね。

そしてご家族一緒に歩いていく未来というのは、きっと「幸せ」で暖かい未来でありたいと強く願っていらっしゃると思います。

幸せって感じるものです。
だからこそ、いつまでも自分を「被害者」のポジションに置き旦那さんと彼女を「加害者」のポジションに置いたままでは、幸せを感じられず攻め続けてしまうと思いませんか?

確かに「浮気」というのは本当に傷つきますし、その傷はきっと癒えたように見えても時々は疼きなくなるものではないと思います。
体験してみて「こんなに苦しい事なのか」と私もあまりの傷みに生きるのを止めたくなった事もありました。
だから、悲しい・悔しいという気持ちをなくせという事ではなく、いつまでも被害者でいるのを止めて【無害者】のポジションに移動してあげる事は、自分を救ってあげて楽になれます。

慰謝料請求をして、きらりさんがスッキリできていればいいのですが、後悔があるのであれば「正しい事」であっても幸せではない訳ですものね。

これからは、ご自分を幸せにすることを選び、そして自分の傷を優しく丁寧にケアしてあげて、幸せを感じながら未来に向かって歩いていきませんか??
それが出来るのは旦那さんからの歩み寄りや浮気相手からもらう慰謝料ではなく、きらりさんご自身にしか出来ないんです。

浮気というのは「傷付く」行為です。
大事にされていない、信頼されていない、雑に扱われる行為です。

そして夫婦は鏡、問題は自作自演という視点で浮気を考えてみると、それくらいきらりさんがきらりさんの事を大切に扱ってあげていないという事を教えてくれているんです。

きらりさん、きらりさんが『私を尊重する、認めてあげるため』と選んだのに揺れるという事は、それくらい「今の自分に自信がなくて」本当は怖さがいっぱいあるんですよね。
そして不倫が「大事にされていない」という事ですから、きらりさんがきらりさんのことをぞんざいで雑に扱って、いじめてきてしまって苦しかったからこそ、問題を通して

もっと私を見て!
もっと私を大事にして!
もっと私を信じて、丁寧に扱って!!

と内側から必死に訴えているんですものね。
きらりさんがきらりさんの声を無視し続けて雑に自分を扱い続けて、問題を通して必死に訴えているんだとしたら、なんて健気な自分なんだろうと自分の事を抱きしめてあげたくなりませんか?

きらりさん、もっともっとご自分の事を丁寧に・大切に、慈しんで接してあげましょう!!
傷付いて泣いているきらりさんに優しく手を差し伸べ、傷だらけの心にそっと軟膏を塗るように心の中から溢れる感情に寄り添い、今まで雑に扱ったことに「ごめんね」を届けてきらりさんと仲直りしてあげましょう。

> また、やり方を間違えた、努力や我慢が足りないのではないかという自分責めをどのように対応すればよいでしょうか?

問題は自作自演であれば、旦那さんに向かっていく「やり方・テクニック」を知ることだけが夫婦としてやり直すために出来る事ではありませんよね。
離れていても、失敗したのかも…と思っても、できることはいっぱいあります。

その一つが、自分を許して仲直りして、自分に優しくして自分を受け入れるという事。

夫婦は鏡ですから、自分が変わる=相手を受け入れることにもなりますものね。

また、被害者のポジションを抜け出して「許す」という事が出来るのもきらりさんだけです。
今すぐに許せなくてもいいんです。
少しずつ「なぜ彼は浮気をしなくてはいけなかったのだろう?」「この問題の奥には何があるのだろう?」という見方をしてきながら、許す作業をすることもきらりさんを幸せにしていく大切な作業です。

許したいと思っても怒りがわいてくるときには、それをお恨み帳に書きなぐりましょう。
感情は感じたら吐き出して処理をしてあげればいいのですから、許そうと思っても湧き上がる怒りがあれば、ガンガン「自分で処理」してくださいね!
お恨み帳で足りなければ、実際に藁人形が打てる場所がありましたので、ここで心からの怨念を込めて藁人形を打ち込みましょうね!

きらりさん、いっぱい苦しんできて、今も尚たくさん考え・どうしていいかと不安を感じて気持ちが揺れているのだろうと思います。
夫婦としてやり直す・離婚を選ぶ、どちらにしても「きらりさんが幸せ」を感じる選択ができるように、今できる『自分を大切に扱う』ことを続けて、きらりさんとお子さんにとって好ましい選択ができるようにと祈っています。

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ココロノマルシェでは様々な視点でお悩みに回答を寄せてくれるカウンセラーが沢山います!
あなたと同じようなお悩みを発見したり、あなたのお悩みを相談したり、あなたのココロが少しでも軽くなるお手伝いが出来れば嬉しいです♡

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ココロノマルシェとは違いますが、あなたのお悩みを、ブログで記事にしてもいいよ!という方は、ぜひお悩み相談を送ってください。
私なりの形で、あなたのお悩みに寄り添いたいと思っています。

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