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【ココロノマルシェ】私は空気が読めない人です。気づいた時はもう遅く、周りから人が減っていました。

今日のお昼ご飯は、ボリューム満点の ハムカツサンドだそうですよ

月曜に出社した際、職場近くのパン屋さんで「明日の朝ご飯に!」と思って買っておいた厚みのあるハムカツサンド。

月曜にまさかの発熱で、当日食べようと思って買っておいた「フィッシュサンド」が食べられずに翌日に持ち越したこともあり、ハムカツさんとはなんと今日に持ち越し。

さすがに当日食べるパリッとした野菜の食感が失われてしまっていましたが、それでもちゃんと美味しく食べられました。

すっかり元気も回復し、お腹が空いてペロリとボリュームのあるものも食べられてご機嫌な私の個人的な話をした後は(注:誰にも頼まれていない前置き)【ココロノマルシェ】に寄せられたお悩み相談をしたいと思います。

私は空気が読めない人です。
皆が楽しんでいる話に、必要じゃない回答をしてしまい場を壊します。
場が壊れてから(また間違った!)と気付くのですが、気づいた時はもう遅く、周りから人が減っていました。

例えば、会社で特定の人の話題で盛り上がっていました。
中には涙を出しながら、腹を抱えて笑ってる人もいたのに…私は笑いのツボが変なのか何が面白いか分かりません。
そのうえ「あの人は〇〇なんじゃない?」と自分の考えを口にして場の空気を壊しました。

帰り際に「いろりさんて真面目だよね」と悪い意味で言われてしまいましま。

何が面白いのか分からない事が多い、これが一番の原因でしょうか。

疎まれたり嫌われる事も多いので、直すためにセミナーや話し方教室に通ってみましたが改善されません。
どのような改善方法があるか、教えていただけると嬉しいです。
ご相談:いろりさん

いろりさん、こんにちは。
「空気を読む」ってすごく抽象的な言葉ですが、KYという言葉が流行語になってからは「空気」というのが、目に見えないけれど感じ取るコミュニケーションとして存在しているというのが一般に広く認知されるようになりましたよね。

いろりさんはご自身のことを「空気が読めずに場の空気を乱してしまう」と悩みをお持ちですが、過去の私はいろりさんの逆で「その場の空気を読み過ぎてしまい、気をまわし過ぎてヘトヘトになる」事をしていました。

なのでまず、空気って読めないのも・読めるのも、どちらであっても悩みがあるものだから、どうぞ自分を責めすぎないで欲しいというのをお伝えさせてください。

職場での出来事で、みんなが盛り上がっているのにそれに乗り切れない自分を見つけてしまうとやっぱり焦りますが、中には「場の空気を読めるがゆえに」たいして面白くなくても合わせている人も存在しているかもしれません。
感じ方は本当に人それぞれなので、みんなが同じではありません。

とっても面白くて涙を流してまで笑う人もいれば、その感じは分かるなぁと共感できてその場を共有できる人もいますし、心の中ではなんだか違和感があってもみんなが楽しそうにしているからと合わせて笑っている人もいるでしょう。
そして、いろりさんと同じように「何が面白いのか分からない」と思っている人もいます。

みんなちがって、みんないい。

これは詩人「金子みすゞ」さんの【私と小鳥と鈴と】という詩の一節です。
この言葉に集約されるように、空気が読める人もいれば読めない人もいて、それが「いい・悪い」ではなく単なる「コミュニケーション手法の違い」なんですよね。

では、空気を読むって一体どんなことを指しているんでしょう??

空気って「目には見えない」というものですよね。
つまり、空気が読めないと言われる人は「明らかに明示されていない非言語のメッセージ」を読む力が弱いという事だと思います。

私たちは普段の生活の中で大きく分けて2つのコミュニケーションを行っています。

1つ目は文字通りに「言語」を使ったコミュニケーションです。
文字を聞いたり読んだりして、内容を理解してコミュニケーションを取ります。

2つ目は「非言語コミュニケーション」と呼ばれるもので、相手の表情・声の抑揚・姿勢・雰囲気・身振りや手振りといった、言葉としては発せられていないものを通して理解して反応するコミュニケーションです。

例えば、いろりさんがお昼にお腹が空いて「ガッツリボリュームのあるラーメン」を食べたかったとします。
職場の同僚を誘ってみたところ、その子は口では「あ、うん…」と言うものの、なんだか浮かない表情をしてお腹をさすっています。

ここで「うん」と言った = 肯定の返事なので、文字通りに捉えてその子を促して店に行くのが「言語を使っただけ」のコミュニケーションです。
ですが言葉では「うん」と言っていても、それが肯定の「うん」ではないのは、相手の表情や仕草を「見る・感じる」事で分かります。
お腹をさすっている = お腹の調子が悪い、またはお腹がいっぱいだ、と状況を「想像する」という事が言語ではないものを使った「非言語なコミュニケーション」で、こちらを一般的に「空気を読む」というように表現をします。

つまり、空気を読むというのは、相手の表情やその場の雰囲気から情報を受け取って、周囲と意思の疎通を図るコミュニケーションと言えそうですね。

でも、大事な事は「空気を読む」という事ではなく、相手の言葉にできない気持ちを汲み取った上でどんなコミュニケーションを取ろうと選択するのか、どんな言葉を返すのかといった

「私はどんな反応を選ぶのか」という事です。

空気を読むことが大事なのではなく(場面によっては必要とされることもありますが)空気を読む・読まないに関係なく、自分がどう行動するかを選ぶ・決めるという事だと思うんです。

> 何が面白いのか分からない事が多い、これが一番の原因なんでしょうか。

分からないものを「分かる」というのは無理ですよね?
そして、私たちは色んな価値観や世界観、面白さの基準も様々ですから、それが「今の職場の人たちと一緒ではない」というだけで、いろりさんと面白いと思えるものが一緒の人もいるのですから、面白いと思うものはその人たちと共有すればいいんですよね。

そして「分からない」というのであれば、職場でいくら盛り上がっていたとしても「分からないことだから声をあげない」という選択をすることもできます。

何が面白いのか「分からない」のであれば、この人たちはこの会話が面白いんだなぁ~と見ているだけでOKではないでしょうか?
そして、自分がコミュニケーションを楽しめる人たちとの関係の中で、自由に自分の言葉を発する方が、いろりさん自身が伸びやかで楽にいられるのではないでしょうか?

> 皆が楽しんでいる話に、必要じゃない回答をしてしまい場を壊します。
> 場が壊れてから(また間違った!)と気付くのですが、気づいた時はもう遅く、周りから人が減っていました。

空気が読めない、というそれ自体よりも「その場が壊れてしまう事」「人が周りからいなくなってしまう事」で寂しい思いをしたり、職場でなんだか居心地の悪さを感じるのは辛い事です。

職場の人たちとの「会話の内容が噛み合わない」「面白さが分からない」といろりさんが感じているのならば、会話を突然挟むのではなく、会話の前に一呼吸置いて考える「時間」を挟むことは有益です。
きっといろりさんは自分の気持ちに正直なため、思ったことがそのまま口から出てしまって、後で「しまった!!」と感じているのでしょうから「私はこの会話の面白さが分かっていないけど、このタイミングで言ってもいい話なのかな?」と言葉にする前に考えてみて、大丈夫そうなら話してみる、というように「反射的に返さない」という事を意識するだけでも大分違うと思います。

言葉は発してしまうと取り消せません。

だから、もしも自分の言葉が場を壊して人がいなくなっているとするのであれば、発する前にちょっとだけ「考えて」不用意な言葉を言わないという行動をすれば、自分をその場で傷つけることを避けることが出来ますものね。

話が合わない人たちと話すって、とっても難しい事です。
いろりさんが安心出来て自由に話せる場所を大事にして、職場では「困らない程度」のコミュニケーション(挨拶や報告、感謝の言葉や業務連絡など)だけと割り切ってみることも、置かれた環境の中で自分を守る一つの方法です。

英語が喋れない人は、英語での会話で爆笑しているのを聞いても「何が面白いんだろう??」と全く分かりません。
空気が読める・読めないというのもこれと同じように「分からない」んだから、どうしようもないんですよね。
いい・悪いではなく「しょうがない」んです。

> 帰り際に「いろりさんて真面目だよね」と明らかに、悪い意味で言われてしまいました。

職場の人たちが「面白がって」会話をしていたのであれば、それはちょっとしたおふざけの時間だったのかもしれません。
談笑している時間というのはどちらかというと「くだけたゆるい内容」でリラックスしている事が多いですよね?
そこに「正論」という真面目な内容が挟まれてしまった事で、その雰囲気がきっと変わってしまったがゆえに言われた言葉だったのだろうと思います。
そして、その雰囲気が変わったことをいろりさんは「また違った!」と気付く事を繰り返していらっしゃるんだと思います。

きっといろりさんは本当に「真面目」な方で、話題の中心になっていた人の「価値や魅力」を見て、それを届けたんだと思います。
それはとても素敵な事です。
けれど、もしかしたらそれは「その場で言われなくても分かっている」という正論(正しさ)だったのであれば、周りの人は「正しさゆえに逃げ道(遊びやゆるさ)がない」と感じてしまう事があります。
本当に難しいですよね。
あくまで周りがそう感じるだけで、いろりさんは話題の中心人物を悪く言ったり蔑ろにもしていませんし、何も悪い事は言っていませんから。

先ほど「空気を読む」というのは、言語以外の表情・声の抑揚・しぐさといったものを見て相手の言いたいことを考えてコミュニケーションをする事、というようなことを書きましたが、これも経験がなければ分からない事です。

なので、盛り上がっているけれど自分にはよく分からない…という時に、楽しそうにしている人たちや、会話の意図を汲み取っている人たちを「観察してみる」という見方をしてみるのもいいかもしれません。
分からなければ「見ていれば」いいんですもの。
無理に参加しなくても、観察するようにその場を見ている事で自分を傷付けてしまうような「発言」をさせずにとどまらせてくれる助けになるかもしれません。

また、コミュニケーションというのは何も「言葉を発する」事が必要ではなく、「ただ聞く」という事でもちゃんと成り立ちます。

なので、いろりさんが「よく分からない」と思う会話であれば、ただ聞き流すことをするというのも、今の職場に留まるのであれば一つの方法になると思います。

特に日本社会では「言葉にしていない曖昧なもの」を読み取ることが必要とされる場面はたくさんあり、職場などで人間関係をうまくやっていくために必要なスキルのような部分がありますよね。

個人的にはコミュニケーションの取り方は「個性」であって、それぞれに合う・合わないものがあるのは当たり前だと思っていますし、空気が読めないとおっしゃるいろりさんの発言をそのまま笑って受け入れてくれる人たちを大事にすればいいと思っていますが、職場という不特定多数の人がいる世界では、察するというのが必要なシーンも出てきてしまいますものね。

> 疎まれたり嫌われる事も多いので、直すためにセミナーや話し方教室に通ってみましたが改善されません。

「話す」「参加する」というやり方を学んでもなかなかうまく行っていないのであれば、その場で自分を孤立させないように「聞く」コミュニケーションに徹するのもいいかもしれませんね。

過去にいた職場の研修で「話すことが苦手」という人のためのテクニックとして、聞き役になることに加えて「オウム返し」のスキルを身に付けると楽ですよ!というのを聞きました。

オウム返しのメリットは、自分の意見を言う必要がないという事です。

いろりさんは「自分の意見」として、話し方やコミュニケーションを学んで努力されているのに職場でそれがうまく行っていないのであれば、会話が噛み合わない(言わば英語と日本語でコミュニケーションしている状態)場所で無理に自分をすり減らすよりも、職場では自分の意見を言う努力をするのではなく「職場でのコミュニケーション術」を身に付けてしまおう!位に割り切ってみるのもいいのかもしれません。

オウム返しはあくまで相手の言った言葉を聞き、言葉にして返すので『相手の意見を尊重して受け止め、相手に寄り添ったコミュニケーション』として相手に届きます。

「コールが鳴ったと同時に出る」という話なのであれば「○○さん、いつもコールと同時ですもんね」と返す感じがオウム返しです。

あくまで相手の話を聞いて、それを受けて返すだけなので自分の意見もいりません。
話すのが苦手、という人向けの研修で聞いたことですが「どのように会話していいか分からない」という時にも使えるテクニックだと思っていますので、職場でのコミュニケーションでうまく行っていないと思ったのであれば、こういったやり方を練習してみるのもいいかもしれませんね!

社会生活を送る上で「空気を読む」事を求められるシーンもあることは事実ですから、そこでしんどさを感じるのは嫌ですよね。

空気という言葉で明確にされていないものを感じ取るために役立つ練習として「小説を読む」というのもあります。
それこそいろんな性格の登場人物が出てきますし、そこには会話以外にも葛藤だったり喜びだったり悩みだったりと、様々な「心情描写」がされています。
そこでこんな風にモジモジしたりするのは恥ずかしさからなんだな!などと、自分では見落としているような「言葉以外」の表現を見つけることで現実社会でも実際の言語以外の「空気」のような非言語の情報が分かりやすくなったりする事もありますものね。

通じないもの・分からないものに必死に合わせて自分を押し殺そうとするのはとても苦しくしんどい事です。
コミュニケーションの仕方の個性を否定してしまうのではなく、いろりさんと同じ目線・同じ感覚で話が出来る場所を大事にしながら、社会生活を円滑に送るためにできる方法を見つけて折り合いを上手につけることが出来ますように。

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