【ココロノマルシェ】私のことを嫌いになられてしまうかもと不安になり、なかなか本心で話せません。
春は日差しが暖かくて、窓辺で日向ぼっこするとうっとりと眠くなりますよね!
我が家のかわいい担当・仁くんも、お日様の光に誘われてベランダに続く大きな窓の前でホカホカと日を浴びて温まっていました。(かわいすぎる!!)
太陽で暖められた仁くんを抱きしめるとふんわり控え目なポップコーンみたいな匂いがして、いちいち幸せな気分になります。
という、誰にも必要とされていない親バカ情報をサラッと発信した後は(注:誰にも頼まれていない前置き)【ココロノマルシェ】に寄せられたお悩み相談をしたいと思います。
私はメンタルの病気で、休職中です。
このようなところに相談していいのかわかりませんが書かせていただきます。
休職も長くなり、復職のタイムリミットが近づいてきます。
私は就職浪人してまでなりたかった仕事につき20年。でも、やりたい事と仕事の乖離を感じるようになりました。
できれば資格を取り違う仕事がしたい。と思うように。
同職の旦那と中学生の子供一人。
仕事している私が好きだと言って結婚した彼です。辞めてしまったら経済的負担もかけるし、私のことを嫌いになられてしまうかもと不安になり、なかなか本心で話せません。
具合も不安定で、資格取れるかも転職できるかもわかりません。
でも、復職する気持ちにもまだなれません。
自分の気持ちを話せるようになるにはどうしたらいいのでしょう。
相談者:ひまわりさん
ひまわりさん、こんにちは。
メンタルの病気での休職とのことですが、お休みする中で少しずつ楽になれていますか?
タイムリミットが近くなるとそれだけで不安も増してしまいますよね。
焦る気持ちはなくせないけれど、ひまわりさんにとって無理のない選択ができますように。
> 私は就職浪人してまでなりたかった仕事につき20年。でも、やりたい事と仕事の乖離を感じるようになりました。
> できれば資格を取り違う仕事がしたい。と思うように。
まずは、20年も頑張って経験を積まれてきたこと、どこからかやりたかった事と今の現状との間に乖離を感じながらも、それでもその中で出来ることを頑張ってきたこと「すごく偉いよね、私!」とどうか褒めてあげてください。
就職浪人してまでやりたかった仕事であっても、人間というのは変化していく生き物ですから「合わなくなる」ことや「もう必要なくなる」という事が起きるのは、ごくごく普通の事です。
それは仕事にも言える事だと思うんです。
また、もう十分にその仕事をやり切ったという事もあるかもしれませんし、別の資格を取って違う事をしたいと思っても、全然いいと思っています。
少し前にテレビでこんな話を見ました。
女優さんになる夢を持って日本に来た外国の女の子の話なのですが、女の子は日本にやってきた後で「女優になる」という夢とは違うものを夢みる事になりました。(何を目指していたのかを忘れてしまいましたが、裏方だったかミュージカルだったか、とにかく女優さんではないものに転向していました)
海外に行って女優さんになる夢のためには、お金も必要でしたし、その夢を誰よりも応援してくれたのは「おばあちゃん」でした。
おばあちゃんは異国の地で夢に向かって頑張っている孫が自慢でしたし、応援してくれていたので「すでに女優さんが自分の夢ではなく、別の選択をした」と切り出すことは、彼女にとっては大きな悩みでした。
大好きな人を失望させてしまうのでは?
応援してくれた人を裏切るような気持ちもあるし…
何よりガッカリさせてしまう。嫌われる。
沢山の不安を抱え、彼女は一時帰国してもなかなか自分の気持の変化をおばあちゃんに伝えられませんでした。
帰国する前日、勇気を振り絞っておばあちゃんに「女優になることはもう夢ではない」と告げます。
どれほど緊張し、怖かったでしょうね?大きな勇気だったと思います。
その告白を受けて、ずっと応援していただけではなく「あなたが女優になってテレビに出る事」と自分の夢を重ねてくれていたおばあちゃんはどうしたと思いますか?
勇気を出して話してくれた孫を抱きしめて、こんなに素敵な言葉を届けていました。
夢を諦めたんじゃないのよ
もっと素晴らしい夢に出会ったのよ
この言葉がテレビから聞こえてきたとき、私は号泣して、即座にノートにメモしていて、自分を励ます言葉として時々見返しています。
このおばあちゃんの言葉の通り、ひまわりさんも就職浪人してまで就きたかった仕事に就いてその中で成長を重ね、やりたい事をやってきたかもしれませんが、そこで得られるものではない別のもの、言い換えると「別の目標や夢」に出会ったんです。
もっと素晴らしいものを見つけたいと思っちゃったんです!!
> 具合も不安定で、資格取れるかも転職できるかもわかりません。
> でも、復職する気持ちにもまだなれません。
心や体の不調の時は、それに引っ張られてより不安を大きく感じてしまうものです。
資格が取れるのか、資格を活かした転職が出来るのか?と身動きできない状態で考えてしまうと「怖れ」が先に立って、自分を苦しめてしまいます。
この先にまた、心と体が健やかさを取り戻した先に、目標や夢は変わるかもしれませんし、逆により一層資格を取りたい!と思うかもしれません。
分からない事で思い煩い過ぎてしまわずに、今感じている「復職する気になれない」を受け止めてあげて、頑張ってきた実績を振り返って
うん、私は本当に良くやってきたね。
と、いっぱい自分を抱きしめてあげて、評価してあげてください。
だって、本当に頑張ってきたと思いませんか??
ひまわりさんはさらっと書かれていましたが、20年の間、仕事を続けることが出来るというのは「当たり前」なんかではなくてスゴイ事なんですよ!
自分にとっては普通にやってきたことは他の人も普通にできる事のように感じますが、そんなことはないんです。
中学生のお子さんとご主人がいらっしゃるとありましたから、仕事だけではなく「家族の日々を健やかに過ごせるようにする」仕事も並行してきたんです。
たとえ、ご主人が理解があって協力的であったとしても、ひまわりさんだってお同じくらい家族のために出来ることをして来たのではないでしょうか?
家事をして仕事をして家庭を平和に保つ。
それって大きな実績ではないでしょうか?あたりまえのことなんかじゃありません。
だって、私には出来なかった事ですもの!!
私には子供もいませんし、20年も一つの仕事を続けていませんし、家庭も続けることができずに離婚もしています。
私から見たら、ひまわりさんは「とてもすごい実績」があるんですよ!!
今はメンタルの不調もあると思いますので、すぐに「そっか…」とは思えないかもしれませんが、ひまわりさんが今までやってきたことは、とても尊くて価値がある、すごい事なんだ!というのが届くといいなと思っています。
> 仕事している私が好きだと言って結婚した彼です。辞めてしまったら経済的負担もかけるし、私のことを嫌いになられてしまうかもと不安になり、なかなか本心で話せません。
ご主人が応援してくれているのを知っているからこそ、期待に応えられない自分ではダメなんだ…と自分を否定しているひまわりさん。
きっと身動きできない自分を沢山責めているのではないでしょうか?
まず、私たちは大前提として『嫌われたくないと思うのは当然』な事です。
よっぽど変わった人でない限り、誰しも人に嫌われるよりは好かれたいと考えています。そのため、誰もが「嫌われたくないと思う感情」を心の奥に秘めています。
負担をかけてしまう事や、自分が嫌われてしまうのでは…と不安を感じて自分を否定しそうになったら「誰もが感じる感情なんだ!」と自分に優しく言ってあげて、自分を追い込み過ぎないであげてくださいね。
そして、負担になる・嫌われる恐れがあると感じている時というのは、自己評価がとても低く自分を肯定できない時でもあります。
自分に価値がないと感じていれば、差し出せるものがなければ愛されない(嫌われる)と感じてしまいますものね。
だからこそ『自分を肯定する』『自分を受容する』という事が大事になります。
自己肯定感を高めて行きましょう!という事になるのですが、自己肯定感はいきなり今日明日で高まるものではありませんものね。
少しずつ自分を許して肯定する作業をしながらも、自分がやってきた過去の事柄を評価してあげる事も、自分に自信をつけるのに役立ちます。
少し前に「ひまわりさんがやってきたことは、当たり前のことなんかじゃなくて価値のある事なんです」と書かせてもらいましたが、もっともっとひまわりさんが頑張ってきたことを振りかえって褒めてあげてみませんか??
「仕事をしているひまわりさんが好きだ」という言葉を背負って、時にはしんどいと思う中でも期待に応えようとして弱音も吐かずに踏ん張ってきたのではないでしょうか?
メンタルのバランスが崩れてしまう位まで、一人で奮闘したのではありませんか?
また、好きな仕事だったとしてもその中で悔しい思いをしたり、もっと頑張って成長したいと必死になったりもどかしい思いをしたり、ひまわりさんが置かれている環境下で、できる精一杯の事をやってきたのではないでしょうか?
できなかった事もあったかもしれません。
もっとうまくやれた事もあったかもしれません。
でもね、それ以上に「精一杯」にやってきたことを見つけてあげませんか?
そして、頑張ってきた自分を盛大に褒めてあげましょう。
実際問題として、今ここでひまわりさんはこれ以上頑張れますか?
ひまわりさんの心は「復職する気持ちにもまだなれません。」というものですよね??
本音はもう無理が出来ない場所にあるのですもの。
ご主人に一時的に頼ることになると思いますから、そうだとしたら「頼らせてもらう中で出来る事」をご主人に届けたらいいと思いませんか??
私は結婚式の誓いの言葉が大好きです。
健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、順調な時も、逆境の時も、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?
夫婦というのは、一つの船に乗っている中で突然の嵐にどちらかが襲われることがあります。
順調ではない時期、病める時期があります。
ひまわりさんにとっては「今」がその逆境で病める時なのであれば、それを助けて愛してもらってもいいんです。
「こんな私を愛させる」と思えるようになるには勇気がいりますが、結婚とは助け合い支え合い、どちらかが辛い時に手をしっかりと握るものだと思うんです。
ひまわりさんが逆の立場で、ご主人が何かにつまづいて倒れそうになった時に「頑張っているあなたの姿が好きだったのに失望したわ」とは言わないと思います。
あなたが辛いならば、私が支えるから!とご主人のために奮闘するのではないでしょうか?
私たちは女性なので、どうしても女性心理で「負担になるのでは?」「助けてもらうなんて重荷では?」と考えてしまいますが、私たちが思う以上に男性というのは『役に立ちたい』『助けたい』『頼られたい』という思いを持っているのだそうです。
助けてもらうのではなく、助けさせてあげる。
こんな風にアファメーションしてみるのも、自分の心に柔らかく響いていくかもしれませんね。
ご主人に「助けさせ上げて」「頼りにしてあげる」事も、ご主人を喜ばせる事だとしたら、過度に怖れすぎずに頼る事ができるようになりませんか?
そして、仕事を辞める事によって負担を感じさせてしまうのであれば、甘えさせてもらっている間に
「ありがとう」を大切にする
というのはいかがでしょうか?
例えばですが、ひまわりさんのご主人が大きな仕事を抱えて精神的に疲れていたと想像してください。
職場でのサポートができない代わりに、わずかでも心地よく過ごして欲しいとご主人の好きな献立を用意したり、清潔なパジャマやシーツを準備して少しでも疲れが取れるようにしたり、すぐにお風呂に入れるように準備して、疲れを癒して欲しいとサポートしたことに対して、ご主人から「なんか気をつかわせてごめんね」と言われたら嬉しいですか?
「忙しくてお返しする余裕がないけど、助かってるよ。ありがとう。」と言われたら、心がしみじみ嬉しくなると同時に、役に立てたんだな~と自分自身も満たされませんか?
その逆も同じではないでしょうか?
ご主人に対して、助けてもらったら「ごめんね」と思うのではなく「助けてくれてありがとう」「支えてくれてありがとう」とお返しする事でお互いに幸せを届け合うのも素敵だと思いませんか?
また、嫌われる恐れはとても大きいので、すぐにそれをなくすことは出来ませんが、ビクビクとして本心を隠してしまう事は『相手にも気を遣わせてしまう』事に繋が画ります。
嫌われたくないから…と、ひまわりさんがご主人の顔色を窺ってばかりいると、ご主人もひまわりさんに気を遣ってしまい言いたいことが言いにくくなります。
本音を言わないと相手から信頼してもらえません。
ヒマワリさんもだと思いますが「この人の本音ってなんだろう?」と核心に触れずに自分の意見を教えてくれない人に対して、信頼して話をしたり聞いたりするのは難しいとおもいませんか?
それと同じで、顔色を伺って言いたいことを我慢していると「ひまわりは何を考えているか分からない」と思われ信頼してもらえない事があります。本音を言わない人を信頼するのというのは本当に難しいですから。
また、出来ないことは「出来ない」とNOを言う事で、ご主人はひまわりさんをサポートしやすくなりますから、助けやすくするためにも「今の私の精一杯」を素直に伝えるのはとても大事です。
素直に伝えるというのは、何も「仕事を辞めたい」という事だけではないですよね?
本当は頑張りたかったし期待に応えたかったという気持ちも、素直に届けていい事ではないでしょうか?
ご主人のことが好きだから、家族のことを大切に思っているから、嫌われたくないし負担をかけたくなくて苦しんでいるんだ、と伝える事は出来そうでしょうか??
一番ハードルの高い「本音」から伝えようとしても、突然装備がない状態で富士山を登らされているのと同じように無理があります。
ですから、伝えられそうな小さな本音を少しずつ伝える事で、伝えても大丈夫なんだ!という実績を積んでいくのも言いたい事を言えるようにするためには大事なステップです。
また、聞いてくれたら「ありがとう」と感謝する事も素敵ですよね!
お互いにあったかい気持ちになれますもの。
今はひまわりさんのメンタルの不調を整えるのが最優先ですから、いざとなったらお医者様から「もう少し仕事から離れて心を整える時間がいる」と書いてもらって、ゆっくり考えてもいいと思います。
どうか、自分を責めずに無理をさせずに、少しずつ自分を許して受け入れて、自分の価値を認めてあげて、ご主人に「自分の気持ち」をポツポツでいいので届けられることができますように。
くれぐれも無理されないでくださいね!
そして、ご主人が気持ちを優しく受け止めてくれて、安心して心の調子を取り戻して行けるように祈っています。
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ココロノマルシェでは様々な視点でお悩みに回答を寄せてくれるカウンセラーが沢山います!
あなたと同じようなお悩みを発見したり、あなたのお悩みを相談したり、あなたのココロが少しでも軽くなるお手伝いが出来れば嬉しいです♡
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ココロノマルシェとは違いますが、あなたのお悩みを、ブログで記事にしてもいいよ!という方は、ぜひお悩み相談を送ってください。
私なりの形で、あなたのお悩みに寄り添いたいと思っています。