【ココロノマルシェ】父の対応で母が私に電話をすることがあり、仕事の休日も「いつ母から電話が来るか」と警戒しながら過ごすようになっています。
近所のスーパーで「マリーで仕立てたマシュマロサンド」というお菓子が新商品コーナーにどどーんと置かれていました。
季節ごとにマリーは何かと限定商品を出してきますが、今回はマシュマロを挟んでチョコレイトでこうーティングするという「買わずにはいられない」攻撃を仕掛けてきました。
昔から馴染みのあるマリービスケットなので、何か真新しい感じになっていると思わず「何事?!」と思ってしまうというのもあるのですが、ギンちゃんに言われてハッとしましたが、マリー系の商品って良く買っている気がします。
今日の仕事の合間に2つ食べたのですが、小さなマリーの中に挟まれたマシュマロがクニャリとつぶれて甘く溶け、チョコの甘さとマシュマロの甘さとマリーの素朴な甘さが溢れ出して、苦いコーヒーと合わせるとなんとなく贅沢な気分になりました。
スーパーで新しいお菓子を発見するんが好きなので、思わず買ってしまいダイエットは後回しになっている私が買った「新商品情報」をお届けした後は(注:誰にも頼まれていない前置き)【ココロノマルシェ】に寄せられたお悩み相談をしたいと思います。
先日、親の介護の件でご相談させていただいた者です。
いろいろとありましたが離婚や別居の方向へは進まず、夫と協力して親を支えていくことになりました。その節はありがとうございました。
ただ、現在あまり気の休まる時間がありません。
父の対応で母が私に電話をすることがあり、そのこと自体はいいのですが仕事の休日も「いつ母から電話が来るか」と警戒しながら過ごすようになっています。また夜勤のある仕事(介護職です)をしているのですが、夜勤入りの日も母から電話が来るかもと思い、仮眠を取らず落ち着かない時間を過ごしています。
母もとても困ったから助けてくれという感じではなく、父が私と話すと少し落ち着くのでという感じで電話をくれるので、切羽詰まった感じではありません。ただ電話を切るたびにこれからどうなるんだろうとやるせない気持ちになります。(父は通院し薬をもらうなどして対処はしています)
私は趣味で文章を書いていて、仕事が終わった日の夜や休日は小説を書いたりしています。書くことが楽しいので、活力にもなっています。が、最近は母から電話が来るかもと思うとこんなことをしていてはいけないとあまり楽しめなくなってしまいました。
夫との晩酌も、母から連絡が来て車を出さなければいけないかもしれないからと思い、私はやめた方がいいなと思ったり…。(義母が入院した時もそれはありましたが、夫はそういう時はタクシーで行けばいいから飲んでいいよと言われました)
母に私の生活を脅かそうとかそんなつもりはまったくありませんし、父のことで電話が来るのも球のことです。けれど電話がくるたびに今度は何だろうとびくっとし、回数が増えるのではないかとか夜勤中に何かあったらどうしようと不安がつきません。(私が夜勤でいないときは夫が対応してくれますが)
よく、自分の暮らしや楽しみを大事にと言われるのですが、こんな時にそんなことをしていてはよくないのではと思ってしまいます。
やりたいこと(文章を書くこと)を一時間でも30分でもいいからやろうと思うのですが、電話がくるかもしれない、それだけで気持ちが萎えてしまうのです。
そんなことを母もだれも望んでいないのは分かっているのですが。
こうした時の心の持ち方、切り替え方などを知りたいです。
相談者:りんさん
りんさん、こんにちは。
ご主人との離婚を考えるくらいいっぱいになられていた状況から、気持ちが少しだけほどけて「夫と協力して親を支えていくことになりました。」という言葉が聞けたこと、改めて良かったなぁと思っています。
> ただ、現在あまり気の休まる時間がありません。
> 父の対応で母が私に電話をすることがあり、仕事の休日も「いつ母から電話が来るか」と警戒しながら過ごすようになっています。
> 夜勤入りの日も母から電話が来るかもと思い、仮眠を取らず落ち着かない時間を過ごしています。
今も「気持ちが落ち着かない」状態は続いているのでしょうか?
夜勤の状態でも眠れない・落ち着かない・休まらない状態では、心もですが体も悲鳴を上げてしまいます。
それこそ体が壊れてしまったらサポートどころではなくなりますし、人一倍周りに迷惑をかけるのが苦手なりんさんの心を追い詰めてしまいますから、どうにか気持ちを和らげる方法を見つけることが急務ですよね。
> 母もとても困ったから助けてくれという感じではなく、父が私と話すと少し落ち着くのでという感じで電話をくれるので、切羽詰まった感じではありません。ただ電話を切るたびにこれからどうなるんだろうとやるせない気持ちになります。(父は通院し薬をもらうなどして対処はしています)
未来の事を予測するとき、それがワクワク楽しいものであればいいのですが、怖れや不安を想像して「今」身動きできなくなるってとても心細くて苦しい状態です。
不安について、アメリカのミシガン大学で調査した興味深い研究があります。
調査結果によると「心配事の80%は起こらない」という事が明らかになりました。
残る20%のうち、16%については準備をしていれば避けられるもので、結局のところ起こりうるのは4パーセント。
96パーセントの心配事や不安は取り越し苦労という事になります。
でもでも、4%が不安だから…とそのわずかな不安を握りしめたくなると思うのですが、この4%というのは『準備のしようがないもの』だと言われています。
例えば突然雷に打たれて命を落とすとか、隕石が落ちてきて家が破壊された、というような事で、神様ではない人間では4%の不安に対してできる事って何もないともいわれています。
私も未来への「予期不安」が強く、あまりの不安から心臓が早鐘を打ち、冷や汗をかいて眠れなくなる…という少し病的な怖れをもって生きてきました。
今も油断するとすぐに不安に引っ張られます。
なので、その時には『私が勝手に予測して不安になっている事のほとんどは起きないんだった』と都度自分に言ってあげると同時に
未来の事は誰にも予測できないんだし、その時々で変化していくから状況だって今のままじゃなくて変化するんだもんね。という事は今の状態であれこれ予測立てしても意味がないもんね。
さぁ、大きく深呼吸!!
と意識的に自分に声掛けをするようにしています。
これは実際にやってみてなかなか効果があるので、ついつい不安に縛られそうになった時にりんさんが安心できる声掛けをするというのを良かったら試してみてください。
飛行機に乗っている時、機体が急に揺れ出したら誰しもが不安になりますよね。
そんな時に「ただいま気圧の変化で機体が揺れていますが、飛行機本体は大丈夫で何の支障もありません」とアナウンスがあれば、不安はスーッと消えていきます。
不安というのは「これからどうなるんだろう?」「もし〇〇になったらどうしよう?」と得体の知れない恐怖を感じるから湧きあがるんですよね。
テレビなどに出演されることもあるのでりんさんもご存じかもしれませんが、脳科学者の「茂木 健一郎さん」はこのような言葉を言っています。
人間には「未来の記憶がない」。
過去のことは覚えていても、未来の記憶を持っている人は普通はいません。
未来がどうなるかは本当にわからない。
今、「この先こうなるだろう」と予測していても、未来は誰にもわからない。
未来についての「予期不安」が強い時というのは、分からない事を予測して怖れに支配されている状態です。
そして、私たちはその怖れを克服しようとして『過去の体験』をもとに、あれこれと思考して不安を解消しようとしますが、未来は誰もが体験したことがない世界なので、どうなるかなんて予想もつきませんし、予想がつかない=手出しができないので、思考すればするほど不安が募って身動きできずに怖れに震える結果になってしまいます。
私たちの未来は、たった1つの確実に起きること以外は、何が起きるかは予測ができません。
たった1つだけ起きると決まっているのは「人間は必ず死ぬ」という未来です。
それ以外は、本当に予測してもあまり意味がないんです。
りんさんは今年の初めにオリンピックが開催されなくなるなんて想像できたでしょうか?
コロナウイルスが流行って、緊急事態宣言が出されて当たり前の生活が一変するなんて思えたでしょうか?
国から一人10万円が支給されることがあるなんて、ちょっとだってイメージできませんでしたよね??
でも、実際には予測も出来なかったことが『今の現実』として目の前にあります。
そして、私たちは何一つ予測できなかった不安をかき立てる未知のウイルスを前にしながらも、なんとか乗り越えようとできることを積み重ねて「今」を生きています。
実際、何とかなっているんですものね。本当に不思議ですけれどね。
りんさんは10年前に、今のようにスマートフォンが当たり前の世界を生きていると思っていましたか??
ちょっと前までは携帯電話だってすごかったのに、もうその携帯電話が過去のものとして古く感じるなんて思いもしなかったのではないでしょうか?
技術革新は目を見張るような速さで、たった数年といった先の未来ですらどんなことが起きるか分かりません。
お父さんの認知症について、サポートとなる技術が生まれるかもしれませんし、今は見当たらなくとも劇的に効果のある薬が出ないとも言い切れません。
自分の思考というのはどうしても「自分の目線」である上に、怖れでギューッと縮こまっている時はどうしても視野が狭くなり心配で押しつぶされそうになりますが、将来の事(遠い未来の事も、近い未来の事も)を過度に心配し過ぎないように、自分にこういってあげるのも効果的です。
今の世界を1年前の私は想像していなかったよね?
思いがけない世界を、それでもちゃんと生きているよね?
世の中には私やりんさんのように未来のことを考えて過ぎて心配ばかりしてしまう人ってきっと大勢いると思います。
未来で苦しい思いをしたくない、誰かに迷惑をかけたくない…
自分の思考で想像できる不安を精一杯に感じて未来をシュミレーションしますが、1年先、3年先の未来がどうなるかなんて分からないんです。(厳密にはこんなに遠い未来ではなくて1時間後がどうかすら誰にも確実なことは言えないんですものね)
だって、今年の初めに数か月後にコロナが全世界で流行して、外国へ行くことはおろか国内の移動すら制限が生まれるなんて思いもしませんでしたものね??
必ずそうなる!と分からない事を今から予測して心配しても苦しくなるだけなんです。
また、不安を感じて苦しいなぁと思っている時は、不安に思っていたことが実際に現実になったかを指さし確認するのもいいと思っています。
りんさんのお母さんがお父さんの事で「電話をしてくる」事への不安から、夜勤の間にも落ち着かずに仮眠すら取れなかったと書いてくれましたが、「もしも電話があったらどうしよう??」と予測して眠れなかったその日に、電話がかかってきたのでしょうか???
実際にはかかってこなかったのであれば、取り越し苦労だったよね!と不安は現実にはならないんだと指さし確認できますし、もしも夜勤中にかかってきたとしても現在は切羽詰まっている状態じゃないのですから「今、手が離せないから折り返すね」と言えば大丈夫であって、状況が望ましくない悪いものに変わったら、夜勤どころではなく働き方も変わるかもしれません。
ストレスに関するこんな動物実験の結果があります。
ケージの中にネズミを入れ軽い電気ショックを与える実験ですが、電気ショックを与える3秒前にブザーを鳴らしてから電気ショックを与えることで、ブザーが鳴ると痛みを感じるという事をネズミが学習します。
ネズミにとって「ブザー=痛い」という事が分かった後は、電気ショックは与えずにブザーを鳴らすだけで、ネズミは固まって動かなくなるそうです。
この実験から分かるのは、これから痛い思いをする!とブザーの音で「予期不安」を与えるだけで、実際に痛みを感じるのと同等のストレスを感じるという事です。想像するだけで身動きが出来なくなり、極度の不安とストレスを感じてしまうんです。
起きてもいない未来を予測することは取り越し苦労でしかないのに、想像するだけで身動きが出来ず心が晴れないのは、極度の不安状態によるストレス反応なんですよね。
私自身が未来への不安が強く、今でも時々身動きできなくなる事もあるので、それを何とかしたくて色々調べて「なるほど!」と思った事をノートに書き留めていたので出典が曖昧で申し訳ないのですが
「不安」というのは考えなければ発生しない。
つまり、わざわざ自分で考えることで作り出している。
という言葉は、ものすごく納得ができたんです。
わざわざ自分で一生懸命に「不安になること」を考えてグルグルして、自分をストレスでがんじがらめにしているんですよね。
まさに【自作自演】なんだなぁ、って。
> 私は趣味で文章を書いていて、仕事が終わった日の夜や休日は小説を書いたりしています。書くことが楽しいので、活力にもなっています。が、最近は母から電話が来るかもと思うとこんなことをしていてはいけないとあまり楽しめなくなってしまいました。
> 夫との晩酌も、母から連絡が来て車を出さなければいけないかもしれないからと思い、私はやめた方がいいなと思ったり…。(義母が入院した時もそれはありましたが、夫はそういう時はタクシーで行けばいいから飲んでいいよと言われました)
不安にがんじがらめになっている時って『今を生きていない』んですよね。
りんさんが書いてくれた文章にもありますが、起きるかどうかも分からない事を先読みして未来の事ばかり考えてしまうと、自分の楽しみを諦めたり、今この瞬間に一緒にいる人を見ずに大事な時間をないがしろにしてしまいます。
自分の願いや夢を想像する事とは違って、先読みをするときというのはどうしてもネガティブな感情が付きまといます。
私たちはどんなに強く願っても、過去に戻ることも未来を先取りすることもできません。
出来ることは「今を生きる」という事だけです。
りんさんは介護のお仕事をされて様々な事情をご存じであればある程「最悪の状態」を予測して不安になることも多いと思います。
ご自身が義両親の病気の介護をされた経験からも、大変だと感じる事もあったと思います。
先ほど紹介した「ネズミのストレス実験」ではないですが、知っている事が多ければより予期不安は強くなります。
ネガティブな気持ちになってしまうのは仕方がない事であって、それを責めるのではなく、ネガティブに振れていると感じたら
そうだった、私は「今を生きる」事しかできないんだったよね。
「今」できることをしていこう。
と自分の胸に手を当てて、優しく声掛けをしてあげてください。
そして、今できることをしていきましょう。
アメリカで戦場に赴く戦士たちのための教本の中に「サバイバル下での心理テクニック」としてこのような言葉があるそうです。
先のことは考えるな!
「今」にフォーカスしろ。
先の事を思い煩い考えることは不安になるだけで、何のメリットもないからこその教えなのだそうです。
分からない未来の事を考えても「不安が解消される確率」は上がることはなく、精神力と体力を消耗するだけだからこそ、先を見るのではなく『今』に意識を集中して今やれることをすること、先ではなく「今」のことだけを考えようにすることが不安を消すコツです。
先の事で心が落ち着かない、不安でたまらない時は「今どうするか」だけを考えるだけで不思議と心が落ち着いていきます。(今を生きることで地に足がつくからなのだと思います)
> よく、自分の暮らしや楽しみを大事にと言われるのですが、こんな時にそんなことをしていてはよくないのではと思ってしまいます。
> やりたいこと(文章を書くこと)を一時間でも30分でもいいからやろうと思うのですが、電話がくるかもしれない、それだけで気持ちが萎えてしまうのです。
自分を喜ばせる事、自分を楽しませたり寛がせることはとても大事ではありますが「楽しめない」と心が拒否しているのであれば、頑張って何かをさせる事ではなく
自分を緩ませることをしてあげる
というのはいかがでしょうか?
不安や将来への心配事がある時というのは、どうしても力が入ってストレスを感じてガチガチになっています。
リラックスして「ほへーーっ」と緩んでいる時は、思考しようにもうまく思考が働きませんし、脱力している時って、ネガティブな事を想像しにくいですものね。
月に数回だけ、奮発してマッサージに行って緩んで眠ってみたり、思考が強い時は頭も凝っているので美容院などでヘッドスパ(短いもので料金もリーズナブルなものもありますよね!)をしてガチガチになった頭をほぐしてあげるのもいいですね!!
温泉やスーパー銭湯など、体を伸ばせる大きなお風呂でボーッとするのもいいですし、甘いものが好きなら甘いおやつを食べて「にんまり」するの楽しい時間です。
コロナもあって温泉などは難しいかもしれませので、湯船に好きな香りの入浴剤を入れて目をつぶって温まる事や、アロマを使ってみたりして
しっかり寝る!!
という事をすることが何より大事です。
眠れなかったり疲れている時は、どうしてもネガティブに寄りがちですし、体力がない・体が緊張している時は好きな事も楽しめません。
健康な肉体には健全な精神が宿る!という言葉もありますが、体を整える事や力みを取り除いてあげることで、心がのびのびとするのも事実です。
また、アントニオ猪木さんの『元気があれば何でもできる!!』はまさにその通りで、言い換えると元気がないくらい疲れてしまっている時は、何かをやるための力が入らない時でもありますものね。
不安に思う事の96%は起きない事であると分かっていたって、どうしても思考してしまい不安になる日もあります。
不安が強くなりすぎると、夜勤の仮眠が取れず…というように、体を休めることが出来なくなると自律神経も乱れたりホルモンバランスもそれに引っ張られて乱れてしまいます。
女性は特に、疲れてしまうとホルモンが乱れてネガティブに寄りやすいですし、ホルモンが暴れてしまうと自分では制御できない悲しみや不安に押しつぶされてしまい、これには頑張っても完敗なので、趣味を楽しめない時には無理せずに休むこと・心をほぐすように体をほぐすことをしてみてくださいね。
実は私もつい先日、貧血と生理痛がきっかけで精神的にも不安がぶわーーっと押し寄せて、数日間未来への不安が強くて心細い時間を過ごしました。
今は復活して浮上していますが、未来を想像して不安になる辛さは「取り越し苦労」だと分かっていても、感じてしまうとなかなかそこから動き出せないんですよね。
寂しい・心細い・不安だというのを認めることに加えて、休むという事を意識的にして気持ちを盛り返しましたが、その時のことをブログで書いていますので、りんさんの不安を和らげるのに何かヒントになるものがあれば…とご紹介させていただきます。
先がわからない未来であっても「今」は自分で決められます。
「未来はわからないからこそ、今の自分の気持ちは自分で選べるもの!!」
不安になったときはそんな風に自分に声をかけて、今できることをして意識を「今」に戻していけると、少しずつ楽になって行けますから、ぜひ、自分を楽にする考え方を選択していってくださいね。
りんさんのお仕事は週末はお休みでしょうか??
お休みの間に少しでもうたた寝をしたり、何か心が喜べるような美味しいものを食べたり、気持ちが軽くなる時間が持てますように。
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ココロノマルシェとは違いますが、あなたのお悩みを、ブログで記事にしてもいいよ!という方は、ぜひお悩み相談を送ってください。
私なりの形で、あなたのお悩みに寄り添いたいと思っています。