【ココロノマルシェ】現在付き合っている人と駄目になる不安で勝手に情緒不安定になっています。
自由・マイペースの師匠は「ギンちゃん」「仁くん」なんですが、特にギンちゃんは本当にフリーダム。
春になってから少しずつ丸くなってギューッとした姿から「のばーっ」と緩んで開きだし始めましたが、今日は日の当たるリビングのラグの上で自由にポージング。
その姿を見ると思わず笑みがこぼれて心が緩みます。
でもよく見ると険しい顔をしているので、ギンちゃんなりになにかしらポーズを決めるために思案している…のかな?
みなさんもほんの少しだけでもギンちゃんの「緩みポーズ」で心がほぐれていたらいいな…という親バカ全開を披露した後は(注:誰にも頼まれていない前置き)【ココロノマルシェ】に寄せられたお悩み相談をしたいと思います。
初めて相談させて頂きます。
現在、付き合っている人がいるのですが、私じゃ駄目だという考えが抜けません。
このままだと、本当にそうなってしまうのでは、と自分自身の考えにも怯えている状態です。
まず、自分の幼少期を振り返ると、母親に条件付きの愛情しか貰えず、良い子になれない自分はだめだ、完璧でいないと私はすぐに捨てられると思っていました。
(実際には自分の意思を通す事もあり、そんな自分を責めていました)
また、母は心配性で、私自身のする事に対して無条件のOKや、後押しをして貰った経験がありません。
それゆえ自己肯定感が低く、失敗を恐れがちです。
余計なプライドも少し前まで持っていましたが、最近手放し、万能感から無価値感に移行しました。
現在付き合っている人とは、職場で知り合い、1年程とても良い状態が続いた後、相手の様子が徐々に落ち始め(責任感から来る罪悪感だと思います)、その後更に相手が罪悪感を背負う出来事があり殆ど話も出来ない状態に。
相手の背景を思いやる余裕がなかった私は””私の事が嫌いなの?””と不安を爆発させ、完全にシャッターを降ろされてしまいました。
(後から聞くと、シャッターを下ろすまでは私の事を本当に好きだったそうで、完全に私の思い込みでした)
そこから更に半年以上かけて、相手がもう一度戻って来てくれたのですが、最近また暗雲が立ち込め始め(多忙&多分親密感への怖れ、暗雲立ち込め初期に彼自身が依存しそうで会うのが怖いと言っていたので)、駄目になる不安で勝手に情緒不安定になっています。
私は自分の事でいっぱいで、相手の事を考えられていない。
言われた事もちゃんと出来なくて、迷惑ばかり掛けている。
しかも身近には、自己肯定感がちゃんとあって、彼に似たタイプの仕事が出来る子がいる。
私じゃ駄目だと思うのにぴったりの条件が揃っています…。
人は自分の意思で良いと思うものを選べばいい、と思っているので、勝手に振られたぐらいの気持ちになっています。
とはいえ、振られてはいませんし、ここで不安になって相手にぶつけたら1年前と同じだ!とも思っています。
人の気持ちを信じる、完璧じゃなくても良いと思えるようになる為にはどうすれば良いでしょうか?
相手の事を思いやる余裕を作る為に、自分をしっかり保ちたいです。
今は純度100%の愛じゃないのは分かっているのですが、私はここで頑張ってみたいんです…。
沢山似たような相談があると思いますが、後押しが欲しいので書かせて頂きました。
宜しくお願い致します。
相談者:Kさん
Kさん、こんにちは。
大好きな彼との関係が不安な時に「こんな私なんかじゃ…」と自分に自信が持てないのはとてもしんどいですね…
不安というのは小さな種のように「ポンッ」と湧き上がりますが、それを頭の中考え続ける事で、その種に新しい不安の要素をくっつけてしまい、どんどんと大きなものに変化していってしまいます。
不安でたまらない…と辛い時は、暖かいお茶を用意してリラックできる空間で「頭の中にある不安な事」を書き出してみる事をオススメする事があります。
創造していると「あれもこれも…」と元々の小さな種だったものに、他の要素をデコレーションして大きくしている事があるので、まずは何に対して自分が不安に思っているのかを書き出してみる事で、頭の中の「想像」「お喋り」をストップさせることが大事です。
書き出してみると、これって「そう思ってるだけ」だよね?と手放せる不安もあると思いますし、手放せずに残る不安をさらに細かく見ていくと「対処法」が考えられたり、要らない不安がなくなった分だけ不安だと思う気持ちが軽くなる事で余裕が生まれたりします。
Kさんの今回の不安の種は『彼とうまくいかなくなること』ですよね?
・彼に選ばれる私でいたい(けど私なんかじゃダメだと思っている)
・彼の事を思いやれる私でいたい(けど不安が大きくて思いやれる余裕がないと思っている)
・戻ってきてくれた彼と繋いでいる手を離したくない(けど彼の罪悪感や忙しさが原因で振られるかもしれないと思っている)
Kさんが感じているこれらの不安は、何が「元」になっているとKさんは考えますか?
自分に自信が持てない、自己肯定感も低くて自分の気持も言えない私が原因だ…と言われるかもしれませんが、不安の「元」になっているのは
彼のことが大好きという、Kさんの愛
があるからなんですよね。
大切で「大好きな彼」がいるからこそ、失う事が怖くてたまらないからこそ、こんなにも不安になっちゃうんです。
だからまず、自分の価値云々…もありますが、不安な自分の両腕を優しくさすってあげながら「私、こんなにも不安になるくらいに彼が大事で愛してるんだね」って、自分の持っている大きな愛を見つけて抱きしめてあげてください。
Kさんの大親友が同じような悩みを抱えてKさんに相談してきたと想像してみてください。
彼のことが大好きで不安になっているお友達に、Kさんはどんな言葉を抱えてあげたいですか?
どうやって寄り添ってあげたいですか?
周りの女の子の方が魅力的に見えるから、諦めなよ。
自分の価値を見つけられないあなたじゃ、彼との関係は継続するのが難しくない?
彼の事を考えてあげられない独りよがりな状態じゃ、別れるって言われるのも仕方ないよね…
なんて言うでしょうか??
きっと言わないと思います。
だって、お友達が彼の事を「とても大事に思っていて、大切な存在で、大好き」だと知っているから。
けれど私たちは、一番身近にいる一番大切な「自分自身」に対しては、とっても酷い言葉を投げかけたり、追い込んだりしてしまいます。
確かに、欠点も弱さもダメさもありますし、それを一番よく知っているのも自分です。
でも同じくらい、彼の事を誰よりも大事に思っている気持ちをKさんが持っている事を一番よく知っているのも、Kさんご自身ですよね。
ついつい自分のダメさや弱さを責めてしまいますが、KさんがKさんの親友にかけてあげる言葉や態度をKさんご自身に届けてあげてください。
不安な時、寂しい時、怯えている時は、追い込まれたら委縮します。
心細い時は「優しくしてもらう」事がとっても大事です。
だから、自分で自分を追い込むのではなく、優しくしてあげましょう。
そして、自分に自信をつけていくために「責める」のではなく「見直してみる」というやり方をしてみましょう!
> 自分の幼少期を振り返ると、母親に条件付きの愛情しか貰えず、良い子になれない自分はだめだ、完璧でいないと私はすぐに捨てられると思っていました。
> (実際には自分の意思を通す事もあり、そんな自分を責めていました)
> また、母は心配性で、私自身のする事に対して無条件のOKや、後押しをして貰った経験がありません。それゆえ自己肯定感が低く、失敗を恐れがちです。
> 余計なプライドも少し前まで持っていましたが、最近手放し、万能感から無価値感に移行しました。
誰しも「愛されたい」「認めてもらいたい」という欲求を持っています。
お母さんの笑顔が見たくて、いい子になれば褒めてもらえる、何か上手に出来たら認めてもらえる…と、条件付きの愛の下で育ってしまうと
・何かを差し出さないと私は愛してもらえない
・ミスをしたら自分の価値が減る(減点法)
と、自分が愛されるための「基準」を自分に設定してしまいます。
そして、自分が何かを達成したからといって加点はしないけれど、何かミスをしてしまうと自分を減点して責めてしまいます。
過干渉で自分の意志ではなくあれこれと親が口や手を出してしまうと、自分が何かを選ぶ・何かを決めるという事も不安になってしまいますし、OKをもらえないと行動できなくなってしまうと、常に人の顔色を伺って「自分ではなく他人が行動の基準」になってしまいます。
これだととってもしんどい状態ですよね。
だって、Kさんの人生を生きているのはKさんなのに、何かするにしても「大丈夫という保証」を探さないといけないんですもの。
極端に失敗を恐れるようになりますし、小さなミスをおかせば「取り返しのつかないダメな事をした」と過剰に自分を責めて苦しんでしまいますものね。
子供時代にうんと愛されなかった事、無条件で応援してもらえなかった事、愛を受け取るために沢山我慢して頑張って犠牲してきた事。
それらはとっても苦しくて、Kさんの心を傷つけてしまう事でしたよね。
本当に辛かったですね。
愛されたかった私、泣いている私をお母さんは上手に抱きしめてくれなかったけれど、それは『お母さんは完全無欠の神のような存在ではなく無知で未熟だった』ゆえなんですよね。
Kさんが愛されなかったのはKさんに価値がなかったのではなく、親が未熟だったからです。
受けてしまった傷や自分の価値を見つけられないように目隠しされてしまっている状態の責任は、確かに親にあるかもしれませんが、今からでもその傷を手当てし自分の価値を見せなくしている目隠しを取って、自分が「そのままで愛される価値のある私なんだ」と幸せを感じる事をKさんがこれから選んで行く事もできるんです。
過去に書いたブログの記事や、ココロノマルシェでお返事されてもらった物がKさんのお悩みに何か役立つものがあるかもしれないと思い、3つほど紹介させていただきます。ご興味があったら読んでみてください。
> 人の気持ちを信じる、完璧じゃなくても良いと思えるようになる為にはどうすれば良いでしょうか?
> 相手の事を思いやる余裕を作る為に、自分をしっかり保ちたいです。
> 今は純度100%の愛じゃないのは分かっているのですが、私はここで頑張ってみたいんです…。
人を信じる・思いやる・ダメな自分でもいいと思う。
これらの基本は『まずは自分を満たす・満たし続ける』という事です。
「自分を愛するという事」が何よりも大事です。
目の前にカップと紅茶の入ったティーポットがあると想像してみて下さい。
Kさんの前のカップはまだ空っぽで、やっと砂時計の砂が落ちて美味しい紅茶が出来上がりました。
ワクワクしてティーポットに手を伸ばし、自分のカップに注ごうとしたところに空のカップを持った人が現れたのでKさんはそのカップに出来たての紅茶を注ぎます。
さぁ、やっと自分のカップに注ごうとしたら、私にも…と別のカップが差しだされ、Kさんは自分のために作った紅茶を自分のカップに入れずに一生懸命周りの人に注いでいたら、ティーポットの中身はどうなると思いますか?
どんどん減っていき、最後にはなくなって空になってしまいます。
愛情もこれと同じです。
自分のカップを満たしていない(自分を愛してあげずに後回しにする)状態で誰かに何かを与えようとしてしまうと、そこには奪うエネルギーが出てきます。
こんなにしてあげたんだから、私はガマンしたんだから、代わりに私を満たしてよ!私を愛してよ!私に返してよ!と心の中に思いが湧いてきてしまいます。
だって、自分のためのティーポットの中身を、周りの人のために「我慢して」差し出したんですものね。
空っぽの自分を外側から埋めてもらいたい!!と泣いてしまうのは当然ではないでしょうか?
相手の事を思いやれない自分がいる時と言うのは、自分を思いやれていなくて寂しい思いや悲しい気持ちを抱えているサインです。
自己肯定できない、言われた事もちゃんとできないダメな自分では愛されない、迷惑ばっかりで何も与えられていない…と自分を責めるというのは『自分が満たされていないというサイン』です。
Kさんの中でもう一人のKさんが、Kさんに対してこう言って泣いているんです。
「何もしなくても愛して欲しい」
「人の役に立てなくても愛してほしい」
「いっぱい傷付いて自己肯定の仕方が分からない私でも愛して欲しい」
「生きている事、ただそれだけでいいんだよって、無条件に愛してほしい」
Kさんが泣きながら訴えている「そのままの私・ダメで余裕のない私」「自己肯定感を身につけたいのに、自己否定して自分を虐めちゃう私」を愛してあげませんか??
先程のカップの例に戻りますが、誰かに与えるためには「まず自分のカップに紅茶を注いで満たしてから」残った分を与えることで、自分も周りの人も笑顔になりますよね。
それと同じで自分を満たした上で溢れた愛情を周りの人にお裾分けするだけでいいんです。
そのためには、まず、自分のカップを自分の愛でちゃんと満たしてあげる事が何においても最優先です。
自分を愛して楽に寛がせることができるようになるまでは、無理して与えようとしなくていいんです。
純度100%じゃなくて、いいんです。
だって、まずは自分ですから。そして自分が満たせたら勝手に純度も増していきますから。
Kさんは、彼のためにも親のためにも、一生懸命「愛されたくて愛を与える事」を頑張ってきたんですものね。
自分のためではなく、人のために頑張ってきたKさんに「ありがとう」って届けてあげてください。
頑張ってきたことを「辛い中で一生懸命で、偉かったね」って褒めてあげてください。
> 私は自分の事でいっぱいで、相手の事を考えられていない。 言われた事もちゃんと出来なくて、迷惑ばかり掛けている。
> しかも身近には、自己肯定感がちゃんとあって、彼に似たタイプの仕事が出来る子がいる。
ずっと寂しくて頑張って愛されようとしてきたんですもの。
自分の事でいっぱいになっちゃうのは、しょうがないですよね。
それだけ「愛を与える側で生きてきて疲弊しちゃた」自分を責めるのではなく、労ってあげましょう。
「頑張ってきたね」「お疲れ様」「まずは自分だから余裕がないのは自分を満たすためのサインだからね」と、今の自分を責めないで「しょうがない」「これが今の私なんだ」と受け入れてあげる事が『受容・肯定』です。
ダメな私って決めたのは、誰なんでしょう??
そう、他でもないKさん自身なんです。
だって、彼の周りには自己肯定感も高くて何でもできる「Kさんから見たら彼にお似合いの素敵な人」がいるのに、彼が好きだと思って選んでくれているのはKさんなんです!!
それなのに、Kさんは自分はふさわしくない…と自分で自分をダメ判定してしまっているなんて、悲しいですよね。
欠点も含めて、Kさんのことが好きだからKさんを彼が選んだのですもの。
不安になっちゃうくらい彼のことが好きな自分を受け入れる事も、これまた自己肯定というものですし、彼が選んでくれた私の事を自分で信じられずに自分いじめをしちゃう自分に「また虐めちゃっているけど、今までずっと自分を置き去りにしてきたからしょうがないよね」と優しく包み込んであげる事も、自己肯定です。
> 私はここで頑張ってみたいんです…。
Kさんが「頑張ってみたい」と思っているならば、それをKさんが応援してあげましょう!!
もちろん、私も応援しています。
いきなりすべてを肯定して、ポジティブになって、自分を満たす!なんてできなくていいので、少しずつ少しずつ、と自分の胸に優しく手をあてて、自分と仲直りして行きましょう。
空っぽのコップにポタリ、ポタリと1滴ずつ水を集めるのをイメージしてみてください。
1日1滴。けれど、気付いたら指一本分の量の水が溜まり、さらにもう一本分…といつの間にかちゃんとカップの中に水が溜まっているのを確認できるように、自分を愛するために自己肯定を続けていくと、振り返ったある日「わぁ、だいぶ成長できたな…」と思えますから、頑張り過ぎず、時に自分を否定しちゃうことがあってもいいので、Kさんが頑張りたいと決めた道を歩いて行きましょうね!
自己肯定する方法についても、過去のブログ記事やココロノマルシェでお返事したことがあるので、ご紹介しておきますね!
実は私も、自己肯定できずに「与えないと愛されない」と自分を疲弊させ、さらにミスを許せずに必死に自立し、傷だらけでどうしていいか分からずに生きてきました。
そんな私でも、ちょっとずつですが変化して、今は自分を肯定するのがだいぶ上手になれました!
きっとKさんもKさんと大親友になって、自分を大事にしてあげられる力を持てちますから、頑張り過ぎずゆるゆると、自分を抱きしめてあげ続けていってくださいね。
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ココロノマルシェでは様々な視点でお悩みに回答を寄せてくれるカウンセラーが沢山います!
あなたと同じようなお悩みを発見したり、あなたのお悩みを相談したり、あなたのココロが少しでも軽くなるお手伝いが出来れば嬉しいです♡
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ココロノマルシェとは違いますが、あなたのお悩みを、ブログで記事にしてもいいよ!という方は、ぜひお悩み相談を送ってください。
私なりの形で、あなたのお悩みに寄り添いたいと思っています。