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『ペットロス・離別・失恋』サヨナラの痛みと哀しみを癒す心の保健室 ~あなたの傷に優しく絆創膏を貼るお手伝いをしています~

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術後検診・病理検査結果を聞きに行ってきました

今日は手術の後の検査結果の日でしたね

今日は、術後1か月検診と合わせて、摘出した左卵巣の病理検査結果を聞きに行く日でした。

術前のMRI・CT検査、超音波診断では「境界悪性~良性」という見立てになっていて、実際に摘出した内容物を見た後の先生の話では

良性だろうと思うけれど、一部小さな袋のようなものが境界悪性の可能性がある

と言われていました。

卵巣は事前に生検ができない臓器のため、手術後に病理検査を経て「良性・境界悪性・悪性」の診断がつくのですが、やはり結果を聞くまではドキドキしていました。

先生の口ぶりからも、大丈夫に違いない!!と思ってはいても、検査結果が出るまでははっきりしませんし、ね…。

「大丈夫だろう!」とあまり気にせずに1か月過ごしていましたが、いざ、中待合室に入り呼ばれるのを待っている間に呼吸が荒くなるというか、少し心臓がバクバクして緊張しました。

いざ、呼ばれて診察室に入ると先生が笑顔で迎えてくれて

結果出たよー。
良性だったよーーー。

の言葉に、着席する間もなく『わーーー。嬉しいーーー。』と小さな万歳ポーズをしちゃいました。
だってだって、嬉しかったんだもん。

術後の超音波検査・お腹を押して状態の確認などを経た後、私の腫瘍のタイプと今後の説明を受けました。

ネバネバした液体が詰まった腫瘍

私の左卵巣に出来ていた腫瘍は『粘液性腺腫』という種類のもので、ネバネバしたゼリー状の液体が詰まったものだったそうです。

良性疾患だったので、3か月後の検診で何もなければ「左卵巣腫瘍」の治療は終了となります。やったぁ!

2年前に子宮腺筋症による子宮摘出を行った際に、左右両方の卵管も摘出済みで、左の卵巣も摘出をしたので、婦人科領域で残されているのが「右卵巣」のみ。
※厳密には子宮頚部も残してあるので、子宮頚がん検診は必要と言われています

過去に、右卵巣に『皮様のう腫』という髪や歯・脂肪などができ、病巣部分のみ摘出をしているのですが、卵巣のう腫は頻度が低いものの再発の可能性があります。

右卵巣について、同じタイプの再発が10~15%前後。
今回のように別タイプのものができる可能性もあり、私は「年一」で検診を続けた方がいいだろうとのことでした。

私はこれまで大きな病気をしたことはなく、今回の巨大卵巣腫瘍ができる以前に2度の婦人科疾患での手術を経験しているものの、全てが命に関わるものではなく「良性」だとわかる状態だったため、とても軽く考えていました。

あーあ、またかぁ。
また手術かぁ。とほほ。

という程度で、自分の体のことなのにあまり心配もしていませんでした。

正直、2年前の子宮摘出時に「卵巣のう腫の再発なし」の声に安心しきって、何かとしんどかった毎月の生理から解放されたことで、婦人科疾患とはお別れした気になっていました。

病気になることを想定する必要はないけれど、健康を過信して「お腹の膨れ」があっても「太っただけ」とスルーしてしまい、明らかにおかしいとわかるまで放置し、結果が『境界悪性の可能性がある』と言われるくらい成長してしまいました。

その後の不安・パニック具合は自分でもびっくりするほどの衝撃でした。
結果として良性だったので「あの衝撃から得られた経験」なんて言えるけれど、いやほんと、卵巣は物言わぬ臓器で症状が現れる頃には病気が進行しているうえに、子宮と違ってがん検診がない部位になるので、検診時に卵巣もぜひ見てもらってください!!

体重があまり変化ないのに、お腹だけがポコンとしてきたというのも、卵巣腫瘍あるある。
「太っただけかもしれないのに?」と遠慮しちゃいますが、実際に検診で何もなければ「笑い話」に変えられますし、悪いものであっても早期発見ならば対処できる範囲が広がりますから、気になる方は私を反面教師として婦人科受診されてみてください。

12月の中旬に病気が発覚して、バタバタと4か月が過ぎました。
この間に、感情はジェットコースターのように激しく動きましたし、手術や入院などとイレギュラーな出来事もありました。

濃厚だった日々の中で、ものすごく大きな気付きがたくさんありました。
この先の自分を生きる上で大事にしたいこと・目指したいことなど、大切なものを見つけることもできました。

感情がこんな風に乱れるんだ。
想像なんてはるかに超えて苦しい。
予期不安が強い時に、こんな気持ちになるんだ。

グリーフケアを学ぶ中で頭の中で想像できていたつもりになっていましたが、実際には想像なんて全く追い付かないくらいの衝撃で、グリーフの心模様として紹介されていたものがこれなんだ!!と実際に体験して学んだものは、私にとってとても意味のあるものでした。

病気を通して、後頭部をハンマーでガツンと殴られたような衝撃級の大きな気付きがあり、より強くグリーフケア…というか『悲嘆・不安』の理解者になりたいと思わせてくれるものでした。

この気付きについては、長くなっちゃうのでまた改めて書かせていただこうと思っています。

今日、良性の結果をもらい、ようやく心の底から「ほっとしたーーー」と大きく息を吐き出せました。

またここから、のんびりと日常を取り戻してテクテク「今やれること」を楽しみながら、私を生きていこうと思います。
これからも、どうぞよろしくお願いします!

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