”ワンチーム”だった3魂が、一度解散となりました ~ぎんちゃん、大好き~

今年はカレンダーの日が良く、例年より早く仕事納め。
特に何もないけれど、年末年始に「誰かを思う」ことが多くなったり、自分の歩みを振り返ったり、寒いけれどなんだか心がホッコリする季節。
クリスマスの予定は何もなかったのですが、私は今年初めて「紅茶のアドベントカレンダー」というものを11月に買っていました。

毎日一つずつのお楽しみを味わってホリデー気分を盛り上げる「アドベントカレンダー」。
毎年気になりつつも、自分のために準備して楽しんだことはありませんでした。
今年、私は思いっきり紅茶にハマり、クリスマスシーズンに楽しめる『紅茶のアドベントカレンダー』を買おう!とワクワクしていました。
私が買ったのは「ジョージスチュアートティー」というスリランカの紅茶。
12月1日から毎日一袋ずつ。
クリスマスイブまでをワクワク・ウキウキとカウントダウンできるなんて素敵だな~と、買ってすぐにギンちゃんとこはるちゃんに「見てーー」と見せびらかしたっけ。
アドベントカレンダーは11月上旬に買ったので、1ヶ月の”待て”の時間があったりました。
私はうっかりが標準装備なので、12月に入ってから「やべっ。アドベント始まってたよー」と言いそうだったので、目に着く場所に置いておくと同時に、11月最後の日曜日の朝、キッチンにアドベントカレンダーを移動させました。

11月30日の朝。
ギンちゃんに見せびらかしている瞬間の写真です。

前日、急な呼吸不調の発作があって病院に駆け込みましたが、帰って来てからはすこぶる調子がよく、朝もいつも通りで一安心。
直前にアドベントカレンダーを2魂に見せ、今日はのんびりと好きなことをしよう!と、明日から始まる12月に新しい手帳を開く準備を…と写真を撮った数分後に、ギンちゃんはまた呼吸がおかしくなり、そして病院へ向かってすぐに旅立ってしまいました。

この写真は、日曜日の朝の、最後に撮ったギンちゃんの写真です。
本当に健やかに、本当にいつも通りの姿で、もうね、あんまりに突然で潔くて。
遺された私は本当に途方に暮れました。
* * *

ギンちゃんを火葬するまでの時間に、ギンちゃんにとって安全基地でもあった「私たちが3魂として暮らすことを決めたこの部屋」で、たくさんギンちゃんに触れ、その愛おしい手触りをしっかりと私の記憶に刻み込みました。
ギンちゃんが好きだった場所のひとつずつにギンちゃんを連れて行き、その隣に座ってあずき色していたしっとり柔らかい肉球に触れ、とりとめのない思い出話や感謝の言葉をギンちゃんに伝えた時間は、とても優しいグリーフワークの時間となりました。
こはるちゃんが着ているお洋服は、ギンちゃんをお迎えして間もなくの「パピー期」に旦那さんだった人が買ってきてくれて、ギンちゃんが着ていたもの。
ギンちゃんからの「お古」を着て、こはるちゃんも一緒にお別れの会と火葬の場に立ち会わせてもらいました。
お別れの日は、明日から雪の予報だとは思えないくらいの暖かい日で、マンションには明かる光が存分に差し込み、あぁ、いい日に体をお返ししにけるんだな、って思ったっけ。
お別れの式と火葬を午後からの時間にしてもらったので、お出かけが得意であちこちに一緒に出掛けたギンちゃんと「最後のドライブ」のため、少し早めに家を出ました。
すごく迷ったのですが、ギンちゃんは「元旦那さんと相思相愛」だったこともあり、最後のドライブコースに、元旦那さんの家の周りを通るルートをを設定しました。
私たちが家族だった頃。
4魂で何度も何度も通った道。
ギンちゃんを抱っこしながら、あぁ、これで本当に私たちは「解散」したんだなと、これまでの愛おしい時間を思い出して泣きました。

春に仁くんを見送り、8ヶ月でまた斎場に来るなんて思ってもいなかったのになぁ。
仁くんのときもそうでしたが、抱っこしていたギンちゃんを棺に移す際に、やはりどうしても苦しくて、縋り付くようにして大泣きしちゃいました。
お空に持って行けるようにと、うーーーんと沢山のギンちゃんの好きなものを棺に納めました。
ちゅーるにとろリッチに、焼きカツオにシュークリーム、モンプチやカリカリやちゅーるビッツやマタタビおやつやホタテ出汁味のチキンに…。
大好きなものがいっぱいあったね。
美味しいものを幸せそうに食べていたギンちゃんの姿を思い出し、泣き笑いでギンちゃんに語り掛けながら、お土産をいーーーっぱい持たせました。
そして、胸の上にはお手製の「仁くんの所への特急券」とお手紙を乗せて、お別れの会を執り行ってもらいました。
祭壇には青空をバックにお出かけをした時のギンちゃんの写真と共に、仁くんも一緒に飾っていただいて。
本当に悲しくてどうしようもなかったけれど、大好きな仁くんの側に行ったんだな…と思うことが、壊れそうな心を守ってくれる支えでした。
お別れの会の最後、本当の本当にギンちゃんの身体と最後のお別れをする時間がやってきた時に、愛おしいギンちゃんに触れ、毎日寝る前にしていたようにまあるいおでこにチュッとして
ありがとう、ギンちゃん。
またね。私が逝く日まで少し別々になるけど、また会おうね。
今まで本当にありがとう。
チーム3魂、一旦、解散。
と、解散宣言しました。
ずっとずっと、助けてもらって側にいてもらって、私は前に進んでくることができました。
これまでワンチームとしてやってきた「マミコ・銀太・仁くん」の、元祖・3魂は、ここで一度解散です。
また未来に、今度は本当の『リアル魂』になっての再結成まで、私は私の肉体を通して感じたり体験できる色んなことをお土産話にして持って行くからね。
ギンちゃんと仁くんも、それぞれお空で過ごす「離れている時間のこと」を、再会する時にはたくさん教えてね。
またいつの日か、魂ハグするその日まで、ちょびっとサヨナラだね。

ギンちゃんの遺骨は、迷うことなく「仁くんと一緒にしてもらいたい」と思い、そのことを事前に火葬場の方に相談しました。
本当に仲良しだったんですね!
ご遺骨は一緒にできますから、ご安心くださいね。
と言っていただき、これで仁くんもギンちゃんも寂しくないだろうな、と泣きながらニッコリしたのを覚えています。
仁くんを火葬してもらった時にはなかった、水色の箱型をした優しい骨壺(木製)があり、見た瞬間にこれにしよう!と決めました。
今は2魂一緒に、仲良く我が家の窓辺で寄り添っています。
* * *
お別れの会の後、火葬をしてもらっている間は青空が広がっていたのに、遺骨をお迎えに行く時間の少し前に突然土砂降りの雨になりました。
仁くんと一緒にしてもらった遺骨を受けとり、膝にのせて岐路についたところ土砂降りが止み…

地面に着いているのがハッキリとわかる、大きな虹の橋が空に向かって伸びていて、見た瞬間に妹と一緒に
あぁ、きっと今、仁くんが迎えに来てくれて「2魂で一緒に」この橋を昇って行ってるんだろうなぁ
と泣きながらも暖かい気持ちになりました。
最後の最後まで、私を安心させるために「大きな虹」まで見せてくれる2魂の優しさに、もうほんと、何て言っていいのか。
私たち、相思相愛だね!!!
この虹の話は後日談もあって、それは長くなってしまうのでまた後日改めて書かせていただこうと思いますが、ギンちゃんと仁くんは私を安心させるために「大きな虹」を昇ったと思わせておいて
ひゃっほーー!
と、上からまた滑り降りてきて私の側にいるんじゃないか?という出来事がいくつもありました。

ギンちゃんが旅立って丁度1週間後。
この日は日曜日で、妹とこはるちゃんと一緒に買い物に出かけた帰り道、突如、大きく並んだ2つの虹を見て妹と大興奮。
ギンちゃんと仁くんだ。
直感的にそう思ったのですが声には出さずにいたら、
ギンちゃんと仁くん、一緒にいるんだね。
おねえちゃんに「一緒だよ」って伝えてるんだね。
と、妹が涙を流しながら呟いていました。
うん。
きっとそうだね。
一緒にいるんだね。なら、安心だ。
そして、車のベンチシートの真ん中で一緒に虹を見つめているこはるちゃんの頭を撫でながら、妹が、こうつぶやきました。
おねえちゃんたちは「本当に3魂」というチームだったんだね。
今、初めて分かったよ。
「2魂」じゃダメなんだ。
きっとお姉ちゃんは「これからも3魂」でいる必要があるんだなって。
うん。
そうなんだよ。
私たちは「3魂」でワンチームとして生きて来たんだもの。
「2魂」じゃダメなの。
ダメじゃないけど、ダメなの。
仁くんが旅立ち、不思議な繋がりとご縁で「命のバトンタッチ」があってやってきてくれたこはるちゃんが、新たに『NEW3魂』に加わってくれました。
※年末に「今年を振り返る」ブログの中で、こはるちゃんのおかげでギンちゃんも若々しさを取り戻した話をしようと思っていたのですが、それは叶わずにギンちゃんが潔く去ってしまったので、後日談としてこの話もまたしたいと思っています。
でもきっと、3魂ではあってもその形はきっと異なっているもので、一度解散するしかないというか、何と表現していいのか言葉が見つからないのですが
初代3魂としての時間は、ここで終わりだよ
ということなんだろうな、って。
4魂として生きて来た私の「家族」は、1魂の手を離し、そこから3魂としてより一層強く寄り添ってワンチームを形成してきました。
私を支えてくれた、何よりの力であり、誰よりも愛してもそれでもまだ足りないと思う程愛おしい存在だったギンちゃんと仁くん。
あなたたちがいてくれたから、私は生きることを諦めずに、また笑えるようになれました。
きっとここからは、私の人生の大きな転換期でもあり、新チームを作るスタート地点なのかもしれません。
2つの並んだ虹を見た妹が言うように、いつかまた「新しい3魂でのワンチーム」が出来る日がくるのか、それはまだ分からないけれど、それはきっと喜ばしいことなんだろうと思います。
本物の魂として再会するときに、愛する魂が増えて集結できるなんて、素敵ですものね。

ギンちゃんが旅立ってから、もうじき1ヶ月。
正直言うと、全然力が入らず、頑張ろうにも頑張ることができずにいました。
仁くんを失った時の哀しみとはまた違う形の哀しみに、自分でも面食らったり困惑したりしましたが、少しずつゆっくりと、こうやってブログを書くことができるようになれました。
ギンちゃんが教えてくれたこと、ギンちゃんのすごさ、ギンちゃんの愛おしさ。
自分のためにも書き残しておきたい事はいっぱいあるのですが、まだそこまであれこれやれるほどの力がなくて、
そりゃそうだよなぁ
愛する命と死別して、「悲痛期」真っただ中だし、グリーフの中にある時には力なんて湧かないのは当然だもんなぁ
と、自分の身を通して「学んで知っていたこと」が現実になることでより深くなるという体験もさせてもらっています。
もうそれ自体が、仁くんとギンちゃんが「亡くなってもなお、私に届けてくれているギフト」でしかないんですけれどね!!
ギンちゃんとのことは、私にとって本当に大切なことだから、きちんと伝えられる言葉が出てくるまでは大切に胸に抱きながら、また少しずつ日常のことをブログでかけて行けたらいいな~と思っています。
そして不意に、ギンちゃんが教えてくれたことや、グリーフについて気付いたこと、バタバタしてかけていなかったけれど「こはるちゃんとギンちゃんの話」も書けたらいいな!と思っているので、そちらも暖かく待っていただけたら嬉しいです。
ギンちゃんほどのネコちゃん、ううん、ギンちゃんという「私にとって特別な魂」は、そんじょそこらには存在しないよねーー。
ギンちゃん、大好き。
これまでも、これからも、そしていつか再開する未来でも、ずっとずっと大好きは膨らんでいくから。
私の重苦しい愛を、めんどくさそうな、でもまんざらでもない顔で受け止めてね。
ありがとう。
そして、またね。
元祖・3魂、ここで一度、解散です。
