ギンちゃん、またね。ずっとずっと、大好きだよ。 ~ギンちゃんの旅立ちのご報告~

すっごくご無沙汰しておりました。
今日は冬至。
陰極まりて、そしてここから陽に転じていく日。
そして、あと少しでクリスマス。
ウキウキする時期ではありますが、今日はとってもとっても悲しいお知らせをしなくてはいけません。
世界一、ううん、宇宙一愛おしい、私の宝物のギンちゃんこと銀太が旅立ちました。
報告が遅くなってしまったのですが、ギンちゃんが旅立ったのは11月の一番最後の日。
日曜日の朗らかな朝の時間に、突然。
潔く、駆け足で、仁くんいるる神様のところへ帰っていきました。
* * *
ギンちゃんは、17歳2ヶ月で旅立つ日まで、大きな病気をすることはありませんでした。
仁くんは命に関わるような病気や、呼吸器の疾患、それが原因での会陰ヘルニアからくる排泄障害など、命を脅かすようなハラハラする状態が多かったのですが、ギンちゃんは健康でいてくれて、だからこそ「きっとまだ一緒にいられるだろう」と思っていました。
ですがやはり、ハイシニアと呼ばれるお年でもあり、今年の6月に『慢性腎臓病』と診断されて定期健診と腎臓療法食・サプリメントを始めたところでした。
幸いにもギンちゃんは腎臓病のステージが「2」のときに病気を見つけることができたので、できるだけ悪化せずに『長くお付き合いしていける』ことを目標にしていました。
旅立つ4日前。
いつも美味しそうに間食するご飯を、急に食べなくてもいいかな?という感じで、あまり食べようとしなくなり、口元を気にするそぶりを見せました。
過去に純血種に多い「歯肉炎」で歯を抜歯した場所に赤みが少し残っていたので、痛みがあるかな?と受診するのに合わせて、もしも万が一腎臓病が悪化しているかもしれないしと、定期健診にはちょっとだけ早かったのですが検査もしてもらいました。
その結果、腎臓の数値はとてもいい状態をキープできていて、口内も特に問題はないとのこと。
フードを食べ飽きちゃったのかも?と、病院からたくさんのフードサンプルをもらい、食欲が戻るといいねぇ~と帰ってきました。
その後、ウェットフードもカリカリも食べるようになりホッとしていたのですが、旅立つ一日前の朝、なんというか少し違和感のようなものがありました。
それは本当に些細なもので、いつも通りに寝ているのに、なんだか呼吸が浅いような感じ。
その日は土曜日で、出かける予定がありましたがそれを取り止め、ずっと側にいることにしました。
夕方からギンちゃんとこはるちゃんと一緒に、実家に泊まりに行くことにしていましたが、ギンちゃんはいつも通りではあるものの、なんとなく変な感じがするので、私たちは泊まりに行かずに妹が泊まりに来てくれることになりました。
そして夕方、トイレに向かったギンちゃんでしたが、後ろ足で排泄物を踏んでしまったため拭いてあげようと抱き上げた瞬間に、急に過呼吸のような症状で呼吸ができずにあえぎ、すぐに手元にあった「携帯酸素」を嗅がせるとともに、近くの動物病院へ駆け込みました。

すぐに鎮静・挿管をしてもらうと、呼吸ができるようになり、酸素室に入ったギンちゃんと面会をすることができました。
実は、今年に入ってから『グルグルという音が掠れる感じ』が気になり、エコーやレントゲンも撮ってもらったのですが、異常なし。
こちらはずっと気になっていたので、かかりつけ医で定期健診をしてもらっていましたが、異常は何もありませんでした。
駆けこんだ病院で、鎮静したタイミングで簡易CT検査で脳から首元にかけての写真、レントゲンも撮ってもらい血液検査もしてもらったのですが、やなりどこにも異常はなし。
吐くことが上手くできず呼吸困難になった以外はどこにも問題はなく、処置で回復したため、酸素室に入らなくてもいい状態だが念のために入っているとの説明を受けました。
数日前にしたばかりの腎臓の検査の話や、その他の検査からも「原因は不明で、何かの病気からくるものではない」ということで、念の為30分程度酸素室で様子を見てから帰ることになりました。
* * *
夜には鎮静でトロンとした状態もなくなり、お腹が空いたとアピールするほど。
大好きな「ちゅーる」や「とろリッチ」というおやつを食べた後、ウェットフードの中でも一番好きな『モンプチ』を出すとペロリと完食!
そして、いつも食べているカリカリも美味しそうに食べる姿に、ホッと胸を撫でおろしました。
ようやく少し安堵し、妹と一緒に晩ご飯を食べ始めると、そこには「いつものギンちゃん」が戻ってきていて、妹のカバンの中に入ろうとしたり、持ってきたおやつの袋の角に顎をこすりつけたり、こはるちゃんが走り回るのを猫パンチしようとしたり、ほほえましい『日常』が戻ってきました。
その後トイレにも行き、ソファーの上のお気に入りのクッションの上で健やかに寝息を立て始めたギンちゃん。
妹と「ネコちゃんにはあまりないらしい過呼吸だったのかなぁ?」と話しつつも、その晩はやはりギンちゃんのことが心配であまり眠れませんでした。
* * *
翌朝。
この日は朗らかに晴れた気持ちのいい日曜日で、ギンちゃんはいつも通りに戻っていました。
腎臓のためのサプリを混ぜたウェットフードのご飯を食べ、キャットタワーの上に登る姿に「元気になったね!」とニッコリ。
その後、大好きなオコタの中に潜り込んで眠っていたのですが、こたつから出てきたところでまた呼吸が少し乱れ始めたので、すぐにかかりつけ医に向かいました。
病院に向かう途中で連絡をしていたため、到着と同時にすぐに処置をしてもらえることになっていて、ギンちゃんを手渡して診察室で待っていました。
昨日の呼吸の乱れよりは落ち着いていたから、大丈夫だろう。
でも一体、何で呼吸ができなくなるんだろう。
待合室で妹とそんな話をしていたら、看護師さんから「ギンちゃんが心停止したので、すぐに入ってください」と言われ、一瞬理解ができずにキョトンとしたのを覚えています。
心停止??
それは今年の春、仁くんが手術前の鎮静の時にも言われたのと同じ言葉でした。
心臓マッサージをしてもらっているギンちゃんの姿は、あの時の仁くんと全く同じで、なんだかよく分からないけれど「あぁ、もうギンちゃんはここにはいない」ということだけが、ぼんやりと分かりました。
私の手から離れ、先生の腕に託されてすぐ突然心停止したそうで、それから心臓マッサージをして”戻ってくるように”と蘇生を続けてくれたのですが、その状態が10分、15分と続き、私たちが呼ばれました。
先生が手を止めると心臓が自発的に動くことはないこと、薬にも反応していないこと、その説明をぼんやりとした頭で聞きながら、仁くんの時と同じように、私が処置を終了してもらうことを決めました。
ありがとうございます。
もう、いいです。
3月のあの時と同じように、心電図のモニターがゆっくりとなだらかになり、最後は真っすぐの線になり、ギンちゃんは旅立ちました。
* * *
その後、エンジェルケアをしていただき、ギンちゃんを抱っこさせてもらいながら先生から死因の説明をしてもらいました。
やはりどこにも異常はなく、昨日の呼吸困難時に少し肺に炎症のようなものが起きた形跡はあるけれど、多分「喉頭麻痺」での突然死だろうとのことでした。
それは防ぎようのない、突発的な麻痺で、いわゆる「ピンピンコロリ」というようなものなんだろうなぁと思いつつも、呆然として全然現実感がありませんでした。
* * *
そしてそれから今日に至るのですが、まだうまく言葉にすることができなくて、今日は本当に「ご報告」という形だけのブログになります。
ギンちゃんの旅立ちについては、ごく近しい方やSNSで報告はしたものの、本当にそれっきりで、たくさんのご心配をおかけしました。
ゆっちさんこと八馬ゆみさん、私たち3魂を「推し」といってくださっていたJさんからお花をいただき、ギンちゃんの旅立ちを華やかにしていただきました。
改めて感謝の言葉を届けさせてください。
ギンちゃんへの素敵なお花を、ほんとにありがとうございました。
とってもとっても癒されました。
また、個別にメッセージや贈り物をしてくださった皆さんにも、この場を借りてお礼を申し上げます。
気にかけていただき、愛を沢山届けてもらい、本当に支えになりました。
ありがとうございました。
ギンちゃんの旅立ちから感じたことや、グリーフケアについてや、ギンちゃんと過ごした楽しかったあれこれなど、まだ色々とお伝えしたいという思いはあるのですが、このブログを書くことすらままならないくらい、ずっと力が出ずに今日まで時間が経ってしまいました。
今もまだ、ここまでで精一杯なので、改めてまたお話しさせていただきたいと思いますが、今日はこれで失礼させていただきます。
私もこはるちゃんも、体はとっても元気です。
冬至の日の願い事は叶う!と去年聞いてワクワクしたけれど、今年はまだ頭が痺れるようなぼんやりとした感じなので、冬至のお願い事は先送りに決定です。
みなさんはどんな願いをお持ちでしょうか?
その願いが、ふくふくと育ち、叶いますように。
おやすみなさい。
