遺伝子レベルで「不安」になりがちなんだと知ったら、悩み多き自分をニッコリ笑顔で見れる…かも?!
明日は「春分の日」で祝日ですね!
週の真ん中に休みの日があるのって嬉しいですよね~~。
私はもう少しの期間、仕事の休みをもらっていて「予期せぬ夏休み」をもらっているような気分です。
長期とはいえ体を労わるためにもらっている休みなので、どこか旅行へ行ったり、特別なことをするわけではないけれど、それでも「休み」というだけで解放感や気持ちの軽さが格段に違います。
私はお風呂に入っている時間や、寝る前にベッドの中で本を読むのが好きなことのひとつ。
入院中にも病室で動けない時間に読もうと思い、幾冊かの本を電子書籍でダウンロードしました。
月額980円でAmazonのKindle読み放題サービスも利用しているので、いろんなジャンルの本をいろいろ試せるのですが、読み放題対象ではない本もいっぱいあります。
そんな時は、まず一度図書館で蔵書としてあるのかどうかを検索し、あればできるだけ借りて読む、なければ購入する…というようにしています。
または、電子書籍化されていなかったり、販売がないものなども図書館にあれば借りられてとても助かっています。
話題の新刊や有名な方の著書など、図書館に蔵書があっても「予約待ちが100人以上」なんてこともあり、数か月待ちをすることもあるのですが、急ぎで何か調べる必要がない場合はゆっくり順番待ちをして、本が読める日を楽しみに待っています。
いえーーっす。そのとーーーり。 ← やっぱり大好きタケモトピアノ
去年の夏前に予約をしたと思うのですが、先週やっと私が借りれる番になりました!!
脳科学者の中野信子さんが書かれた「エレガントな毒の吐き方」という本は、脳科学の視点と京都の人のコミュニケーション技法を使い、言いにくいことをサラッと伝える秘訣を学べる本。
朝起きて、いつもの家事 (ベッドメイキングや簡単な掃除、ギンちゃん仁くんのトイレ掃除など)を終えて簡単に自分を整えた後、コーヒーを沸かして「朝活」気分で読書タイム。
今日は晴れの気持ちよい朝で、読書しているだけで贅沢な気分。
本の中でハッとしたことや気付きがあったものをノートにまとめよう!とお気に入りの文房具を並べて言葉をノートに書き留めたのですが、京都風の言い回しって「エレガントな毒」というのが言い得て妙で面白いものがいっぱいありました。
・無理な依頼を断る
・お断りの京都式類似例
・場を切り替える
・仕事ができない人への不満
・証拠のない第三者を引っ張り出す
・オウム返しで質問を受け流す
等々、なかなか言いにくいことをどう表現するんだろう?とクイズ形式で読み進められて面白かったのですが、無理な依頼に関しては
ちょっと…
と濁すのが京都流なのだそう。
確かに、すぐに何か答えようとせずに「ちょっと…」とワンクッション置いてから言葉を出すのなら簡単なので真似できそうですよね!
それでもグイグイ来る人に対しては、「かなわんなぁ」とか「けったいな人やなぁ」とか「堪忍しとくれやす」とお断りするそうですが、あまりにも理不尽な場合は
よう言わんわ
とだけ言って、答えを出さずに無視してしまう場合もあるのだそう。
何かを頼まれた = イエスかノーで答えるばかりではなく、答えを出さないというのも選択肢としてありなんだよなぁ~というのを私は見落としがちなのですが、「今は決められないなぁ」とやんわり答えを出さずにその場を切り抜けるのもアリなんだ!と気付けたのが大きな収穫でした。
高度なユーモアである「毒」を交えたコミュニケーションが京都流として紹介されていたのですが、単なる毒ではなく「知的な毒」という感じ。
対応に困ることのひとつに、マウンティングを取ってくる人というのがいますが、京都風に「エレガントな毒」での対応が、なんとも斬新でいい感じのものだったのでご紹介!!
▼マウンティングに対して
「〇〇さん、ほんまどこをとってもテッペンどすなぁ。ほぼ仙人どすわ。」
(引用:エレガントな毒の吐き方/中野信子さん著)
ぎゃはははは。
ほぼ、仙人!!
日常会話で「仙人」というワードが出てくることがないので、すっごく斬新。
でも確かに、絶妙な表現ですよね。
言われた側は「これって褒められてる…んだよね?」と微妙な感じがしますが、いざ「それってバカにしてる?」みたいに返されても「いや、仙人って誉め言葉ですよ~。すごい人を表す言葉ですから!」と言い返せますし。
本によれば、『不快な気持ちを伝える際に、ユーモアを交えて一見褒めているようにも感じられる言葉を伝えると、言われた側は否定や反論がしずらい』というようなことが書かれていました。
京都風の言い方を借りれば、マウンティングしてくる人に対して
「さすがですね~!!次は何が来るんですか?教えてくださ~い」
という感じで、相手がマウントしてきてる部分を褒めた後で、次なる流行や最先端の内容を教えてほしいとつなげることで、相手をほめて落とすテクニックが紹介されていました。
私は瞬時に頭が働かないので、こんなに絶妙な「毒気のある一歩先を読むコミュニケーション」は上手にできないのですが、マウンティングに出会ったら、これを真似してみようと思いノートに書き留めておきました。
先にも「よう言わんわ~」と言って依頼に関する明確な返答をしないことを紹介しましたが、向こうが投げかけてきた言葉に『必ずしも答えを出さなくていい』というのを知れたのは、とても大きな収穫でした。
答えに窮することや、踏み込まれたくないようなことを聞かれた際に、京都風エレガントなコミュニケーション術では
オウム返しで質問を受け流す
というやり方が紹介されていました。
「子どもいないの?」というデリケートな質問には、一拍おいて「…『子ども、いないの?』っておっしゃいましたか?」と聞き返す。
答えたくない質問をされたら、ただ繰り返すだけでいい。あたかも尊敬するあなたが、そんな質問をしてくるなんて、という体でビックリしたようにオウム返ししていきましょう。
(引用:エレガントな毒の吐き方/中野信子さん著)
これは使えそうですよね!!
相手が境界線を踏み越えてきている場合、聞かれたからって答えなきゃいけないわけじゃないのに、真面目さんや優しい人は、グイグイ踏み込まれても「ちゃんと答えなきゃ」と思って、自分が傷ついても答えを相手に返そうと頑張っちゃいます。
でも、いきなりナイフで切りつけるようなことをしてくる人に、痛みを感じながらも笑顔で応答する必要なんてないんです。
かといって反論するとか、相手を打ち負かすのではなく、単純に「オウム返し」するようにして、質問を相手に投げ返ししつつ、何も答えないというコミュニケーションができる。
動物医療グリーフケアの中で、グリーフを抱えている飼い主さんとのコミュニケーションをする際に、非言語のコミュニケーションを大切にしようということを教えてもらいました。
『メラビアンの法則』というものがあるのですが、コミュニケーションというと言語が大きいように感じますが、実際にはコミュニケーションする際に用いているのが
・視覚情報 … 55%
・聴覚情報 … 38%
・言語情報 … 7%
というように、相手の表情や雰囲気を視覚で捉えて情報を判断したり、声のトーンなども会話の中で大きな情報源になっています。
「元気だよ!」という言語情報であっても、暗く沈んだ声色で肩を落として目を伏せてつぶやかれたら、その言葉通りには受け取らずに「元気はないな」と情報をもとにコミュニケーションしますよね?
相手が不躾に自分の境界内に入ってきたり、触れてほしくない大事なものを素手で掴んでくるような失礼な言葉を投げられた時には、真面目に返事をする必要はなく、同じ言葉を相手に直接お返しするコミュニケーションがあると思ったら、すごく心が楽になりました。
* * *
京都風の表現以外にも、脳科学者の中野さん視点で書かれていた内容にも、すごく大きな気付きになるものがありました。
それが『セロトニントランスポーター』というものでした。
私は初めて出会った言葉なのですが、セロトニントランスポーターというのは「3大ハッピーホルモン」のひとつである「セロトニン」の脳内流通量を左右するたんぱく質のひとつなのだそう。
ちなみに、3大ハッピーホルモンとは、セロトニン・オキシトシン・ドーパミン。
幸福や心地よさ、楽しい気分や前向きさを感じるときに分泌されている幸せホルモンたちです。
脳内でセロトニン量に影響する物質であるセロトニントランスポーターは、「多い」「中くらい」「少ない」の3つのパターンがあるそうですが、日本人はなんと
セロトニントランスポーターが少ない
人が多いのだそう。
少ない > 中くらい > 多い
という構成になるそうで、多いグループは人口の3%程度。
セロトニントランスポーターが多い人は不安になりにくいらしいのですが、
日本人は遺伝的な要因でセロトニントランスポーターが少ない = 圧倒的に不安を感じやすい
のだそうです。
なんで不安を感じやすいんだろう…
前向きでポジティブ思考になれない…
と自分にガッカリしちゃうこともあると思うのですが(私もその一人です)、
遺伝レベルで不安になるっぽい
と思えば、「しょうがないよねぇ~」と自分に言ってあげやすくなりますよね。
中野さんはさらに、このように続けていました。
学校教育でも、成績優秀者とそうでない子を比べると、テストの成績は不安傾向が強い方が良い得点になることが分かったのだそうです。
「ここがダメだ」というネガティブフィードバックをし、それを補強するために学習する能力がある。
学校教育では、不安である方がより評価されやすい。
さらに、その成功体験が積み重なって、不安な方が得をしやすいということも学習しますし、あまり調子に乗るといい目を見ないということも自然と身に着く。
(引用:エレガントな毒の吐き方/中野信子さん著)
ノートに書き写した際に、一部中略している箇所があると思うのですが、学校教育では「間違わないように」と失敗した部分に注目させてフィードバックする習慣づけができるので、どうしても私たちは
不安やうまくいかないことに意識が向きがち
なんですよね。
間違いから学びを得るように教えられて、何年もかけて「不安を見つけることが大事」だと練習し続けてきたんだもの!!
そりゃ、基本的には不安や大丈夫かな?というのを先に見越そうとするのは仕方ないのかもしれません。
もともとの遺伝レベルで「不安傾向が強い」ところに、時間をかけてじっくりと「失敗しないように」と見据えることを練習し続けたのだもの、ね。
そっかー、もう、思考レベルだとか努力して云々じゃない根本的な部分で
不安なことを先取りしようとする性質があって、石橋叩きーぬになっちゃうのは「遺伝レベル」
だと分かれば、それを治すなんて無理そうじゃないですか!!
基本的に備わっている要素ならば、それと共存するしかありません。
共存するうえで、少しでも自分が苦しくないように、不安が過度になりすぎないように和らげたり、対処する方法を見つけてあげればいいんですもんね。
不安を感じてしまったり、未来を見越そうとしてドキドキしてしまう時には、自分をギュッと抱きしめてあげながら
セロトニントランスポーターが少ない私は、不安になるのは仕方ないことだからいいんだよ。
つらいよね。苦しいね。
さぁ、深呼吸して少しでも不安を和らげようか?
もしかしたら、不安になりすぎてるだけかもしれないからね。
と、不安な自分を頑張らせるよりも、優しく包み込んで側にいてあげて、自分を元気にするために出来そうなことを届けてあげられたら素敵ですね!
私も揺らいだり、波があったりするので、絶好調なパリピモードな時もあれば、不安で震える日もあります。
不安はしんどいので、早く抜け出そうとしてもがき、一層深く不安の沼にハマることがあるからこそ、性質として持ち合わせているんだからしょうがない!と力を抜くことで、沼から這い上がりやすくなれたらいいなぁ~と、自分のために忘れないようにブログで共有させていもらいました。
お箸の国の人だから!
のように
不安の国の人だから!
を合言葉に(?)、ともに不安により過ぎずにいられるように。
不安な時ほど、自分のそばで優しく自分に寄り添えるように。
* * *
そんな、不安国に住む2匹の鬼が愉快にお茶会をするってよ!!
お茶会の詳細は、こちらの記事でチェケラ!!
●4/7(日)13:00~15:30
●zoomによるオンラインお茶会
●定員:6名様
●参加費:2,000円
もう気持ちが決まっちゃっている素敵なあなたは、こちらからお申込みいただけます!!
新年度がスタートした4月の最初の週末に、皆さんと一緒にお喋りしておいしく楽しい時間を過ごせるのを楽しみにしています。