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『ペットロス・離別・失恋』サヨナラの痛みと哀しみを癒す心の保健室 ~あなたの傷に優しく絆創膏を貼るお手伝いをしています~

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人生最後の「生理」を終えて思うこと ~私の体にありがとう~

マミコが 超お世話になった ポーチですね

いよいよ入院まで10日となり、先週末から病院指定の「健康チェックシート」に毎日の検温や、コロナに関連したチェックをする作業がスタートしました。

お客様への休みの連絡や休みの間の作業ストップの了承やリスケについての確認、軽微なものは一時的に引継ぎをしたりという作業も一通り終えて、あとは月末の総務関連業務や連絡事項を引き継げば休みに入れる状態になりました。

開腹手術になるため、入院は11日~10日程度(状態による)と言われていて、思ったよりも長いなぁというのが本音です。
丁度今から4年前の2月に、卵巣嚢腫の手術で人生初の入院をしたのですが、その時は『腹腔鏡手術』で傷の範囲がとっても小さくて済み、退院までは4泊5日で済んだので、今回も同じような術式で早く退院できればよかったのですが、人生初の開腹手術で、さすがに少しずつドキドキしてきています。

会社の休みをもらう関係で、事前に先生に「入院と術後の安静期間」について確認したところ、入院が11日で、その後休めるならば3週間くらい休めるのが理想だねぇ~とのことだったので、会社に伝えたところ『無理せずに休んでいい』と言ってもらったので、2月の頭から3月の中旬までたっぷりと有休を使わせてもらうことにしました。
※早い方は2週間くらいの安静期間を経て復帰することも出来るようですが、私は無理せず亀スピードで復帰させてもらう事にしています。

私は『子宮腺筋症』という、子宮の筋肉層の中に子宮内膜のようなものが出来てしまう病気で、特徴として「経血量の増大」「強い痛みを伴う生理痛」があります。
これは個人差もありますが、生理が来るたびに病巣は大きく育っていく(女性ホルモンの関係)らしいので、閉経まで逃げ切れる人もいれば、貧血や痛みが酷い場合にはQOLを維持するために病巣の摘出をすすめられることもあります。

私の場合は、かなり大きく病巣が育ってしまっていたことと、重度の貧血と薬を飲んでも抑えられない月経痛から、ホルモン療法ではなく手術による子宮摘出が望ましいという話を受けました。

子宮腺筋症は不妊の原因にもなるそうで、子供を望んでいる場合や病巣が小さい場合は子宮を残して病巣を取り除く手術を受けることが出来るそうなのですが、私の場合は範囲が多すぎて病巣だけを取るのではなく全摘出になると言われました。

子宮というのは卵巣と並び「女性にのみある臓器」で、妊娠という体験をして子供を宿して育てる事の出来る唯一無二の臓器です。
先生の話では「子供を育てる期間に使う臓器であって、それ以外の役目はなく」、女性ホルモンを分泌するのは卵巣なので、子宮を摘出してもホルモン的なバランスが変化することはないと説明を受けました。

ですが、人によっては「子宮を喪失する = 女性としての自分を喪失する」と、心のバランスを崩して落ち込む方もいらっしゃるそうで、どんなに出血や痛みが激しくても、子宮を残したいと言われる方もいるそうです。

こればかりは自分の体の事ですし、自分がどうしたいかであって「いい・悪い」はないんですよね。

私は…ですが、子宮がなくなっても「女性としての私」が変わるわけではなく、子供を持つということは人生でなかったけれど、この先どんどん悪化の一途をたどるのであれば子宮を摘出する手術を受けようと決めました。

子宮や卵巣といった女性特有の臓器を病気によって取る・取らないに関わらず、生殖年齢には限りがあり、いつしか「閉経」という形で毎月の生理は終わりを迎えることが決まっています。
平均的な数値があったにしても、それがいつになるかは全く分かりませんが、私の場合は来月の頭に子宮を摘出するので、手術前の生理が最後の生理になるということが分かっていたのは、少し特別な感じがしました。

もう、大事なポーチさんは お仕事終わりでちね

生理用品を入れるのに使っていた、雑誌の付録の大き目のがま口タイプのポーチ。
これは容量が多くていっぱい入るので助かっていました。
タンポンや薄型ナプキンをギュウギュウに詰めても、経血量が多くて1日で空っぽになる…なんてこともありましたが、20代前半くらいまでは生理周期が安定せずに2か月感覚だったり…ということがあったとしても、必ずやってくるのが当たり前だったものが「これで最後です」というのは、やっぱり不思議な感覚がありました。

今まで体の中で頑張ってくれてありがとう

と、優しい気持ちで最後の生理に向き合えるといいなぁ~と思っていましたが、これがどうして!!!
激しい痛みと尋常じゃない出血量に「もうやだ、早く楽になりたい」と泣いたのが、私の最後の生理でした。

正直な感想は「毎月生理の度に突然の大量出血にヒヤヒヤすることもなくなるし、貧血でフラフラになる事もなくなるのが嬉しい」が強いのですが、生理が終わって後は手術を待つだけ…だというのに、ここにきて「大量出血を伴う不正出血」に

まだ続くのかーーーー!

とガックシです。
(この半年くらい、病巣が大きくなっているせいなのか、不正出血時に大量出血することが続いています)

* * *

私は今現在、結婚している訳でもパートナーがいるわけでもなく、子供を持つことを望むような状態ではありません。
結婚していた時にも積極的な不妊治療をしようと行動した事はありません。

まだ若かった時には、子供が欲しくなかったわけではないのですが、不妊治療をせずに授からなければそれはそれでいいと思っていました。

それでも、子供が欲しいと思った事は幾度かありました。
積極的に踏み切るかどうか…と迷っている間に、1度目の夫婦問題の危機があり、数年間は子供を持つことを考えるどころではない状態が続き、その後一度やり直したのですが、2度目の危機で彼が家を出て行き、私の結婚生活は終わりました。

子宮を摘出するということがなければ、子供を持つことについて思い巡らす事すらなかったはずなのに、本当に不思議な気持ちです。
なんというか、楽になれる安堵感と共に少しだけ寂しいような、それは卒業式をあとわずかに控えた日々のような感じに似ている気がします。

何か一つ、区切りがつく感じというのかな??
実はあんまり考えてこなかった「子供」を生み育てることがなかった私の人生について、ちょっとだけ立ち止まって振り返り、

まぁ、でも、それが私の人生だもんね

と自分をギューーッと抱きしめてあげました。
悲しいとか悔いがあるとかではなく、どんな私でも「ヨシヨシ」というギューーッです。

誰しもが必ずしも子供を授かれるものではありませんし、子供を持つことを望まない人もいます。
私も今までは全然気にしていなかったのですが、いざあと数日で『産まない私』ではなく『産めない私』になるんだなぁと思うと、そこには大きな違いがあるなぁとしみじみ感じています。

他の人が当たり前のように手にしているものが、自分には手に出来ないことだってあるのが人生です。

だからと言ってそこに「優劣」はないですが、もしも本当に欲しいものが絶対に手に入らない…と分かったら、やっぱり誰だってとても深い穴に落ちたように、とても暗く悲しい気持ちを味わうものです。

特に深い思い入れがなく決断できた私ですら、あと数日後に手術を控えたタイミングで「なんとなく揺れる気持ち」を感じるのですから、これが思い入れや子供を持ちたいと積極的な治療をしてきた人であったり、子宮を取る事に対して抵抗のある人だったとしたら、どれ程辛い事でしょう。

同じ事象であっても、人の心の傷や揺れは違います。

私は大きく揺れ動いて落ち込むことがなかったとはいえ、改めて、私が自分の物差しで誰かの痛みを測ってしまうことがないように、100%全く同じ気持ちが理解できなくても、分かりたいという気持ちを持ち続けられるように。
悔しさ、苦しさ、嘆きの中にいる時に欲しいのは「正論」ではなく「一緒に泣いてくれる、分かろうとしてくれる人」ですものね。

あ…
なんとなく揺れる(センチメンタルになる)的な事を書きましたが、私はどちらかというと「肉体的に楽になる事への安堵感」の方が強いので、手術に対して消極的な思いは持っていません!!!

人生の中で「これが最後だ!」と分かる生理というのは、手術で摘出をする場合以外はあまりない事だと思うのですが、分かるからこそ『今までありがとう』と言ってあげられて、思いを馳せることが出来るというのは悪い事ではないなぁと思っています。

なんか、書いていて終わり方が分からなくなっちゃっているので唐突に終わりますが、あと数日でお腹を切るのか…と思うと、やはり落ち着かないものですね。

ではでは、お休みなさーーい。

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