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『ペットロス・離別・失恋』サヨナラの痛みと哀しみを癒す心の保健室 ~あなたの傷に優しく絆創膏を貼るお手伝いをしています~

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ゆっくりと関係は変化する。未来の私から昔の私へ贈る言葉。

まっすぐ一列

また明日からぐずつく天気予報のため、今日は貴重な晴れ間。
網戸にして久しぶりに洗濯物をベランダに干せました。(夜のうちに干したので朝には乾いていました!)

今日も早起きしてしまったので、朝早くから仕事をして、いつも朝ごはんを食べる時間に小休憩でお茶を作るためにお湯を沸かすついでに寝室をチロッと覗いてみたら、なぜかベッドの上で一列になっているギンにーたんと仁くん。

あぁ、愛おしい♡

なぜ一列なのかはよく分かりませんが、しばらくこのまま仁くんは毛づくろい、ギンちゃんはお座りのポーズでした。

* * * * * *

離婚して1年9か月。
早いものでこの10月のハロウィンの日で2年になります。

その前に別居となったので、だいぶ前に旦那さんだった彼とは離れて暮らすことになったので、一人暮らし歴がだいぶ長くなりました。
とはいえ、別居で彼が出て行ってから一緒に暮らしていたアパートを引き払うまでの一人+2魂との暮らしと、今のお部屋に越してきてから離婚をするまでの一人暮らしと、離婚してから自分をうーーーんと甘やかし大事にしてからの一人暮らしと、それぞれ違う濃さや長さの「一人暮らし(+2魂)」でした。

一番辛かったのは、彼が出て行ってから「待ち続けた」一人暮らしの時間。

結婚することで一緒に住み始めたアパートに、突然ポツンと取り残されるようにして彼の荷物が部屋から消えて、仕事から帰ってきたらガランとしていたクローゼットを前に崩れ落ちたっけ。
それでも彼を待ち続け、身動きできずにアパートにいた時間はとっても孤独でからっぽで、そのくせ彼にこれ以上嫌われるのが怖くて何も言えず、泣くことすらあまりできなかった時期でした。

夫婦としてやり直すという希望だけは捨てられず、けれど引っ越しをしよう!と決めて新しい今のお部屋へ引っ越してきて、それが転機となって気持ちがだんだんと前を向けるようになりました。

とはいえ、気持ちは揺れまくりマ…で、自分の幸せのためにもう手放そうと思った次の日に「彼じゃなきゃヤダ…」「なんで私を捨てるの?」と泣いたりと、情緒は大忙しでした。

引っ越しをして1年で「離婚を受け入れる」と決めることができて、彼にそのことを伝えた後で慰謝料をもらう事を条件として話をしました。

これも思いっきり悩みました。

迷って迷って、悩みぬいて、もらおうと決めました。
結果としてもらってよかったと思えていますが(私はそれで冒険することも出来ましたし、彼はお金を払う事で罪を償う=罪悪感を癒すことができると思えたから)彼に慰謝料を提示するときも勇気でした。

この期に及んで「嫌われたくなかった」んです。
もー、今思うとどんだけ彼のことを好きだったんだ!!って肘でクイクイッと私にちょっかい出したいくらいですけど…

離婚に応じるという話と慰謝料の話を同時にして、話がまとまらなければ弁護士さんにお願いしようと決めていましたが、彼は慰謝料に応じてくれました。
ただ、分割じゃないと払えないという事だったので、それなら100万円をまずは貯めて一括でもらい、そこで残額を分割して離婚に応じるという条件をまとめ、残額については公正証書を作る取り決めをしました。

あえて最後は彼とは事務的な話をした感じになりましたが、まとめてもらった100万円のおかげで、石橋を叩き壊すくらい慎重に物事を決めようとして身動きしない私が、自分をカウンセリングできるようになって助けてあげたい!!とお弟子さんに申し込み、おかげで元気になりました。
慰謝料は残さずに自分のために使った方がいいよ!というアドバイスがあり、その通りに自分のために大きなお金を使いましたが、結果、私は今笑って暮らしています。

分割にした慰謝料の残額分はあと1年程を残しています。
彼は実家の稼業を継いでの自営業のため、この春にコロナの影響で収入が思いっきり落ち込んだようで、3月の終わりに慰謝料を2か月休ませて欲しいという申し出の連絡がありました。
そして今月、いつも振り込みがある約束の日を過ぎても振り込まれていなかったので申し出は2か月だったけれど3か月以上も経つからと、彼に久しぶりにLINEしました。

「毎日雨だねー。今月から振り込めそうですか?」
『ゴメン!今月からいけそうです』
「はーい。よろしくね」
『って言っておきながら、来月からにしてもらっていい?』
「了解です」

なんというのかな、これだけのやり取りなのに、そこにお互いに対するトゲのようなものが消えていて、彼からも嫌みのような敬語や卑屈な言い回しがなくなり、私も遠回しに言いたいことをぼかすでも責めるでもなく、なんというのか

すごく居心地の良い距離感

で相手と対話ができて、なんかほっこりしました。
離婚届けを出しに行ったその日に、公正証書にサインをして役場に行き、各種手続きをした後一緒に最後のランチを食べました。

そこで彼が言ってくれたのは、私のことが憎いわけでも嫌いなわけでもなく、好きな人だし何よりも感謝しているという言葉でした。
その好きは「一生添い遂げ続ける」パートナーとしての好きとは違うカタチの好きで、うまく表現できないけれど悲しくもあり嬉しくもある「好き」でした。

私も彼に対して「好き」という感情を持っていますが、それは結婚していた時や彼と一緒にいた時の好きとは種類の違う、懐かしさのある「好き」です。
うーん、語彙力がなさ過ぎて伝えられないのがもどかしいのだけれど、何かあったときに味方でいるような好きというか、お互いの幸せを喜び合えるような同士のような好きに変わったというか…

いっぱい泣いたし、悩んだし、執着したしドロドロしたし。
それでもちゃんと、時間は味方になってくれて、彼は「過去」になっていけました。
私とはもう直接的に交わる世界ではないかもしれないけれど、私はもう大丈夫です。
あなたを好きになってよかったし、あなたと出会ってよかったし、傷ついたけれど乗り越えられてよかったし、何よりもあなたを愛した私のことを大事に思える私になれて、本当によかった。

あなた以外にもう好きになる人はできない…って思っていたけれど、離婚した後でまた心をキュンとさせる人に出会えました。
片思いだけど、ヨコシマにも「なんとかなりたい!!」なんて思ってドキドキする気持ちを、またちゃんと私は味わえるまでになれました。

それぞれの道をそれぞれに歩いている中で、お互いに感じていたトゲトゲしていた過去のトゲの角が柔らかく丸みを帯びて、ただ感謝と許しの境地にたどり着けるのかな??
そうだといいな。私も彼も、同じように「ありがとう」って笑えていたらいいな。

ゆっくりゆっくり、ちゃんと気持ちは変化できるよ。
あの時暗闇の中にいた、彼のいなくなった部屋のクローゼットの前で泣き崩れた私に、タイムマシンがあったら駆けつけて抱きしめてあげたいな。
きっと信じられないだろうけれど、未来のあなたはちゃんと元気だから、苦しい時には未来を思い出してね、って抱きしめて笑ってあげたいな。

今、昔の私のように悲しみの淵にいるあなたも、いつかの未来できっとまた歩き出せるから、どうかどうか、悲しんでいるあなたの側であなたを支えてあげてくださいね。
あなたがどんな答えを出しても、あなたの幸せのための答えですものね。
迷っているならいっぱい迷いましょう。決められない自分を責めずに許し続けましょう。悲しみで震えるあなたの気持ちに優しい絆創膏を貼れますように。
そして今晩だけでも、涙を流さずに眠りにつけますように。

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