具体的に描くとそれは実現する ~未来志向の問いかけ・ミラクルクエスチョン ~
私はこのブログでも『妄想(MOUSOU)』と題して好き勝手に「こういうのいいな♡」「こうなったら楽しいな♡」というイメージをしていますが、想像する事・自由に未来を描くことは、自分を寛がせて楽しませるだけではなく『実現する可能性がある』と捉えています。
人間が想像できることは、人間が必ず実現できる
ジュール・ヴェルヌ
(フランスの小説家 / 海底2万マイル・月世界旅行の作者)
ヴェルヌの小説は『空想科学小説』というジャンル。『空想』と冠言葉がついている事からも小説の世界は「夢の世界」の物語。1828年生まれですから190年近く昔の世界で『月世界旅行』という小説を書いていますが、今、ヴェルヌの描いた小説に出てくる空想の多くは実現し、空想の世界だった未来が現実になっています。
ヴェルヌの残した言葉や当時は想像できなかった未来が現実になっている事からも
大切なのは『こうなりたい!』と思って自由に想像してみること。
突然ですが【バルバドスアライグマ】という動物を想像する事出来ますか?
1970年頃に絶滅した動物と言われていますが、私たちは見た事がない・触れたことがない・感じた事がない事を想像したり連想したりすることが出来ません。
つまり、自分が体験したり見たことがない世界を「描く」事が出来るというのは、それが自分に出来る事だと分かっているから描けるんです。
例え前例がない…周りの人からはそんなの無理って言われた…としても
『人がやっていない=できないこと』ではないんです。
一度描いた理想や夢が、時間の経過とともに別のものに変化したり、途中でそれが不要になることもあるでしょうし、すべてがイメージと100%同じで叶うとは限りませんが、描けるという事は「実現できる」と思うだけで、ワクワクしてきませんか??
す、す、す、すみません。ちょっと興奮して冒頭が長くなりましたが、私は振り返って考えると「イメージした事」を割とかなりの数を叶えています。(この話はまた別の機会に詳しく…)
今から4年位前に元・旦那さんに背を向けられて生きる力をなくしかけた時に、なんとかして自分を助けたい…と本屋さんでいろんな本を買いました。
(当時は心理学の事も知らなかったので、心に効く的な本を探してたくさん読んだなぁ…)
妹が友達から薦められてよかったよ!と貸してくれた事があったので「ひすいこたろうさん」の著書は読んだことがあったので【ココロの教科書「大人のオマジナイ」で人生が変わる! 】(ひすいこたろう+スズキケンジ 著)を見た時に、何か心が楽になるヒントがあるのだろう!!と買って読みました。
(大人のおまじない、というサブタイトルもいいですよね!)
「何一つ小難しくなく」時折クスリとほほ笑みながら読める軽いのにとっても心に効く本。
いろんな「おまじない」や「ワーク」がついていたのですが、この本の中にあった【ミラクルクエスチョン】というイメージワークを何の気なしにやってみました。
※ミラクルクエスチョンは「望む状況を選択する」というブリーフセラピーのひとつ。
心理療法家「矢野惣一さん」の講座で実際にやられていた「奇跡の1日」を過ごすイメージワークなのですが、概要はこうです。
(前提)
今晩あなたが眠っている間に奇跡が起こったと想像してください。
奇跡によってあなたが抱えている問題がすべて解決し、あなたの願望がすべて叶えられました。
ただ、あなたは眠っていたので問題が解決していることは知りません。
自分の身に奇跡が舞い降りた事に気付かずに目を覚まし、いつものように1日が始まります。
この前提の上で、五感をフルに使って映像化できるくらいリアルに思い描きながら次の5つの質問について答えてみてください。
1.奇跡が起こったことにどうやって気付きますか?
∟ 部屋の間取りや広さが違う…など
2.奇跡が起きた時、あなたはいつもとは違うどんな行動を取っていますか?
∟ 家族と一緒に朝食を取っている…など
3.家族や仕事仲間は、あなたにどんな風に接してくれますか?
∟ 相手の言葉や行動をよく観察してみてください
4.奇跡の1日は普段の1日とどんな風に違っていますか?
5.1~4の中で今のあなたにムリなくできるのはどれですか?
私の答えの一部をご紹介します。
当時の私は「抱えている問題がすべて解決し、あなたの願望がすべて叶えらる」というのは夫婦問題が解決する事…ではありましたが、もしもそうなったら??と描いたのは
Q1.
目覚めたら右側が全面ガラス張りの大きな窓があって、薄くて白いカーテンから日差しが柔らかく差し込んでいるベッドに私は眠っていた。
白いベッドリネン類は清潔で背もたれには大きなクッションがいくつもある。
Q2.
足が伸ばせるくらいの家のお風呂で泡風呂。バスルームにはキャンドルが揺れていて、朝から繊細なグラスを持ち込んでシャンパンを飲んで優雅に寛いでいる。
Q3.
私のやることを笑顔で応援してくれている。
よかったね!明るくなったね!楽しそうだね!と口々に褒めてくれる。
Q4.
とにかく楽しい!!
心配事がなくてニコニコ笑っている。
ギンちゃんや仁くんも健やかに安心した状態で眠っていて、私自信が安心感と穏やかな気持ちに包まれて幸せを感じている。
当時はまだ引っ越しをしていなかったので、私の寝ていたベッドルームというのは窓はあるけれど日が当たらず朝は暗くて、ベッドも友達のお古を譲り受けたマットレスに足がついたようなベッドで背もたれにクッション…なんてなく、描いたベッドルームはきっと私の「憧れ」でした。
妄想力が逞しかったので、光や風、その時にかすかに感じたアロマの香りや、ベッドリネン類が肌に触れるようなさらさらした感触などもくっきりイメージしましたが、あくまでそれは「空想」の世界。
そして、その当時の私のベッドルームでは、いくら模様替えをしても実現する事はなかった世界でもありました。
ミラクルクエスチョンの5番目にある「描いた空想の中で今の私にムリなく出来る事?」として実行できたのは
・ベッドリネンを当時持っていた明るいものに変える
・クッションをまず1つ置いてみる(背もたれがなく床に落ちてしまい断念)
・週末など時間のある時に朝の泡風呂を実行
・夜に時間があれば、キャンドルを付けてお風呂でリラックス
・シャンパンは得意じゃないので別のお酒だけれど、時々朝風呂で少量のお酒を飲んでみる
実行できることを、毎日ではなく「思い出したとき」「やってみようと思った時」に幾度かやってみました。
ミラクルクエスチョンを実行した直後は、ただ「こんな未来があったらいいな」と空想しただけでしたが…
今のマンションを見た時に「日当たりが良くて気持ちがいい」と即決して決めたものの、家具も何もない状態なのでミラクルクエスチョンどころかどんなお部屋になっていくのか想像もつかない状態でした。
寝室には大きな窓はあるものの、窓近くには鉄骨の柱が通っている関係で壁状の出っ張りがあり、また、横幅がベッドを買うとしたら入るのだろうか?というギリギリのサイズだったので、当初はベッドを窓と水平に置けるとは思っていませんでした。
収納が少なかったので「収納付きのベッド」を新しく買って搬入してもらった際にまさかの横に置けることが分かり、せっかくお引越ししたのを機に好きな空間にしよう!と白い麻のシーツやカバーを買い、クッションもベッドに並べてニコニコしていました。
引っ越しが終わり、薄いレースのシンプルなカーテンだけにして眠って起きた朝…
あ、この感じ、私なんか知ってるかも?
とベッドの中で右側にある窓から差し込む柔らかい光を浴びて、ハッとしました。
これ、ミラクルクエスチョンで描いた「奇跡の朝」のイメージとまったく一緒じゃないっ!!
問題の渦中にいた時は、引っ越しをするなんて想像すらしていませんでしたし、日差しの入る明るい寝室で新しいベッドやクッション類、白くて清潔なベッドリネンなどを自分に買ってあげる(贅沢だと思っていた)をしているなんて現実ではなく「空想」そのものでした。
そして、五感でくっきり感じるほどしっかりイメージはしたものの、それを繰り返しイメージしたわけではなく、たった1度のイメージでしかありませんが、描いた未来は実現する事ができるんだ…と、ミラクルクエスチョンをした時に描いた世界にいる自分を見つけて、興奮したのを今でも覚えています。
この話は、お弟子さん講座に参加したときに同じグループのメンバーにも「イメージしたことは実現する力があるんだよ」と力説しました…
奇跡によってあなたが抱えている問題がすべて解決し、あなたの願望がすべて叶えられました。
という前提で、別居とはいえ私は執着バリバリでしたし離婚にも踏み切れていませんでしたから、描いたものが現実になったとしても一番願っていた「夫婦として歩む」が叶っていない…とチラリと思いましたが、結果として私にとって最良の選択だったのは『自分を愛する事をする』『自分を楽しませることをして生きて行く人生』で旦那さんだった人はこれまでの私の人生にはなくてはならない存在でしたが、私の罪悪感を罰する係を引き受けてくれたり、憧れだった結婚を叶えてくれたり…と
私にとって大切な役目を終えた
から、手放して別々に生きることは必要な事だったんです。
ミラクルクエスチョンの3番目と4番目にある『奇跡の一日』で私の周りの人や私自信が感じたかった【感情】を、今はちゃんと感じることが出来ています。
「私の事を味方してくれて応援してくれる」信頼できる愛すべき仲間ができて心から安心して仲間に甘えることができるようになりました。
親友と呼べる友達も相変わらず私を全力で愛してくれています。
長い付き合いである友達(男女問わず)も、私の笑顔を褒めてくれています。
大切で最愛の両親と妹たちも、私を常に支え応援してくれて、信頼して無条件の愛情で包んでくれています。
そして…
とにかく楽しくて、不安や心配で心を支配されずに日々ニコニコ笑って暮らしています。
ギンちゃんや仁くんも健やかに安心して私と毎日を共にし、私自信が安心感と穏やかな気持ちに包まれて「幸せ」だと感じて暮らしています。
自分を愛するという事を、やっと出来るようになりました。
奇跡の未来は、私にちゃんとやってきました。
それは予期せぬ形ではあったけれど、ちゃんと私の未来は自分が描いた幸福で笑える世界でした。
皆さん、自由に夢を描きましょう!
例えそれが「今の私には夢のまた夢」でもいいんです。
制限を付けずにのびのびと、自分にとっての幸せや笑顔や暖かさを、好きなように想像しましょう。
自分の世界は自分が作っていいんです。
ほら、心の世界では自分が世界の創造主っていうじゃないですか!(← ここで強引に心理学をねじ込む)
私たちは【映像(未来の自分像の明確化)+体の感覚(夢を叶えた未来の自分の感情を体験する事)】で、未来を引き寄せることが出来ます。
ミラクルクエスチョンでやったことは「全てが叶った一日」を明確にした中で『今の自分にムリなく出来る事をやる』ただそれだけです。
しかも描いたイメージはすっかり忘れていても叶いました。
目の前の現実は辛いことや重い通りではない事がたくさんあるかもしれません。
心躍るような出来事がすぐに目の前に現れたりもしません。
それでも私たちは、今生きている世界の中にある「小さな幸せ」を糧にしながら、自分の持てる力で精一杯前に進んで生きているはずです。
そんな中で、自由に理想を描く想像力があれば…?
きっと「今」はそうではない日々を生きていたとしても、心がワクワクしたりホカホカする体感を通して、楽しく生活する事ができると私は思っています。
目の前の現実は今この瞬間は変わらなくても、別の角度から世界を見ることが出来たり、今できる楽しいを集めたり、ワクワクを感じるだけでも世界は違って見えますから。
冒頭でも言いましたが、私たちは自分で描けないものはイメージできません。そして、今見えているものが「世界の全て」ではありません。
ドラえもんの秘密道具の中に「糸なし糸電話」というものがあります。
糸がなくても電話ができる道具…ですが、この道具が漫画に出てきたときは、固定電話が一般的で、携帯電話やはたまたスマートフォンなんて「未来の秘密道具」の世界でした。
他にも「宇宙探検ごっこヘルメット」というものがありますが、ヘルメットを被ると周りが宇宙空間のように見える…のですが、VR技術を使って眼鏡をかけると目の前に存在していない世界を体験することが現実に出来るようになっています。
ね!!
心と頭を柔らかくして、自由に描いていいんです。
今の現実とは違う空想の世界を沢山楽しんでいいんです。
そしてその中で「今出来る事」をやることが、未来の空想を叶える力になります。
長くなってしまいましたが、夢に描いたことはどんな形でどんなタイミングで現実になるかは分からないけれど、ヴェルヌの言った言葉は勇気を与えてくれますね!
人間が想像できることは、人間が必ず実現できる
さぁ、たくさんアホになって妄想しましょう!!
沢山ワクワクして、たくさん楽しみましょう!!