“お恨み玉”のススメ
感情の解放って大切です。
特に「いい人」であればある程(またはいい人を演じれば演じる程)自分の中に湧く『怒り』や『許せない』気持ちを感じることを禁止したり、感じたくないと蓋をしてしまいます。
けれど、抑えても湧いてしまった怒りは発散されずに心の中で発酵し、自分の怒りを誘発するような人に出会ったり(投影)、それを別の感情で抑えようとしてグッタリしてしまい、未消化が続くと心のバランスが崩れていきます。
怒りも悲しみも、必要だから感じる感情です。
とはいえ、感じたくないから「それを悪いもの」として感じ切るのを恐れてしまう…
それを発散させるためにあるのが
お恨み帳(別名:DEATH NOTE)
なんなのあいつ。氏ねばいいのに!!
なんなのあいつ。バカなの?ホントにバカなの?!
こんな風に、相手に対して湧きあがる怒りをひたすらノートに書きだして、感情を吐き出しスッキリするためのノートで、ここには思う存分「呪い」や「怒り」「罵詈雑言」を書きだす…のですが、仁くんがご紹介してくれた通りに『お怨み帳やDEATH NOTEに、悪口が書けない…』と涙する人も多いと思うんです。
うーん。どうなんでしょう???(← プリティ長嶋さん風に)
確かに、お恨み帳をつける事や「バーカ、バーカ」って感情が湧く自分を許可することはできるようになったけれど
お恨み帳を書く時の語彙力が、圧倒的に少ない
から、呪っていても「なんか私、小学生の喧嘩をしてるみたいじゃない???」という感じで、ムカツク対象・呪いたい相手に対してのお恨み事を書いているページには
バーカ
氏ネ
ハゲ(← 禿げてない人が対象なのに)
今晩、眠いのに寝れなくて朝になれ!
寝ようとしたら「ブーン」っていう蚊の音でイライラしろ!
毎日6か所蚊に刺されろ!!
白いシャツにコーヒーこぼせ!!
満員電車でピンヒールで足踏まれろ!!
くらいしか書けなくて、なんか不消化だったんだよね…
今は、それでも前よりしっかり書けるようになって
氏ネばいいのに♡
氏ネ・氏ネ・氏ネ・苦しんで、氏ネ♡
程度には書ける自信はあるけれど、これだってやっぱり、まだかわいいものです。
そんな、お怨み帳に気持ちを上手に乗せられないあなたに朗報です!!!!
ちょっと物騒な名称なので、カワイイのかたまりである仁くんからご紹介していただいた
お恨み玉(別名:JADE BALL 呪い玉)
これは、私が実際に作った「呪い玉 第3号」なんですが、お怨み帳にひたすら「バカ」「氏ネ」と書いてもスッキリしなかった私は、
深夜にチクチクと針を刺しながら「バカ」「氏ネ」と繰り返し呪詛の言葉を吐き続けて玉を作り上げる…という【THE・根暗】の本領発揮ともいえる、チマチマした呪いを実行することで感情を上手に解放していったんです。
え?褒めてくれてるの?ディスってるの???
まぁ、いいわ。
呪いの藁人形じゃないけれど 針で突き刺しながら呪う・怒る って気分的に相当「やってやった感」が出るんです。
その「やってる感じ」が自分の感情を上手に発散してくれて、ノートに書くよりも割とスーッと感情を解放できるような気がしています。
もちろん、針を用意してプスプスやるよりもカーッと来た瞬間はノートに書きなぐる、のがいいと思うのですが、じっくりと「いらない怒り」を消化させていくためには、お恨み玉作りもなかなかいいと思うのでご紹介しますね!
お恨み玉の作り方
ご用意いただくものは、以下になります
– – – – – – – – – – –
・羊毛フェルト(100均などでも入手できます)
・フェルティングニードル(これも100均で買えます。針です。)
・針をプスプス刺す際の下敷きになるような発泡スチロール(これも100均で買えたような…)
– – – – – – – – – – –
えぇ、えぇ、いいですね!
ご自宅にネコちゃん・ワンちゃんなど「ブラッシング」で抜け毛が貯められる状況があれば、愛猫・愛犬の毛を使った【JADE BALL】を作れちゃいます!
ちなみに私は、怒りが毛を集めるよりも早くたまった時は、羊毛を刺しましたが、特に怒りがない時にブラッシングの度に抜けた毛をジップロックに集めておき、本格的に怒りが溜まってきたら貯めておいた「銀毛・仁毛」をボールにしていきました。
話が横に逸れてしまいましたが、道具が準備出来たら、ひたすら羊毛に針をプスプス刺して固い丸を作っていくのですが、針を刺すたびに
【バーカ、バーカ】と念じたり【蚊に刺されまくれ!】などと願望を込めてプスプスと鉢を羊毛に突き刺していくだけです。
ひたすら寡黙に、チクチク・プスプス…とやりながら、だんだんとボールが大きくなっていくと、謎なのですが
こんなにいっぱい呪えたか~
と、目に見える達成感?のようなものもあり、さらにはコロンとかわいい丸いボールが出来上がると、なぜか微笑ましい気持ちになるんです。
羊毛はカラフルで出来上がるボールは柔らかくて「呪い」とは対極です。
手芸のたしなみがある方なら、呪いながらフェルトでスイーツを作る!なんてこともできるかもしれませんよね。(メロンパンとか、ロールケーキとか…)
さらにこのボールは、ネコちゃんのいるお家では、作り終わるとネコちゃんがものすごくご機嫌に遊んでくれて、おもちゃを手作りしてあげた!という謎の喜びもついてきます。
もちろん、呪いを込めたこのボールをゴミ袋にたたき入れて捨てるのもスッキリしますが、叩き入れたところで袋が破れることも、壁が壊れることもないので、思いっきり叩き入れてあげてくださいね!
ちなみに私は、より「それっぽい気分」を盛り上げるために、深夜(12時過ぎ)に「真っ白コーデ」(← 白装束のつもり)でお恨み玉を作った過去がありますが、これはこれでバカらしさでは群を抜いていますので、よりバカっぽくやりたければこの方法もオススメです。
怒りや悲しみは、感じたらそれを吐き出して解放することは「心の健康のために大切な事」です。
悪い言葉を使うなんて…
あの人が許せない!と思ったりすることすら悪い事…
書いても「教科書通り」で上手く気持ちが解放できない…
そんな時には、自分にとって気分が乗りやすい方法を考えてみるのもアリなのかもしれませんね。
私は本当に悲しかった時、お恨み玉を泣きながら刺した日もありますし
「鍛冶体験」のワークショップで、熱した五寸釘を木槌で叩きまくってペーパーナイフにする…とう場を使って、心の中で泣いて怒りながら、ひたすら「氏ネ」「バカにするな」と念じて木槌を叩きつけるようにして感情を解放したこともあります。
あなたが今、心の中で消化できない怒りや悲しみがあれば、それを発散してあげてください。
怒りは決して悪者ではありませんから。
そして、おもいっきり発散する時には、少しだけ「クスリ」と笑えるものだといいのかもしれません。
お恨み帳にしても、
私、筆ペンで書いてるって、どんだけ本気~。マジ呪怨~。うける~。
って笑ってあげて欲しいんです。
こんなに必死になって、自分を助けたかった自分が愛しいと思えるように、クスッと自分を笑ってあげてください。
怒りの下にある、あなたの愛情が伸びやかにあなたをより一層自由にしてくれるように、いらないモヤモヤは、上手に解放してあげたいものですよね。
あなたにとって、やりやすい方法を、ぜひ模索してみてくださいね。