新しい環境や状態にすぐは馴染めないのだから、歩幅を小さく無理しないことが大事だと思った話
病理検査結果を聞きに行った後、ようやくホッとしたのか…
微熱が出たり引いたり、背中の痛みに悶絶したりして週末を過ごしていました。
実は、入院前から微熱が出ることが幾度かあったのですが、手術後もそれが続いています。
熱が出るとはいえ、いつも37度台前半の微熱のみで、発熱前のゾクゾクッとした悪寒のようなものと、熱を出した後にうっすらと汗ばむ感じで半日もあれば解熱できるのですが、まだ本調子となれないのが地味にもどかしい感じです。
腫瘍は巨大化していたものの、良性疾患だったので、摘出してしまえば問題ないんじゃないか?と思っていましたが、体はそんなに簡単に考えられるものじゃないんだなぁ~というのを体験中です。
開腹手術で出来た、お腹の傷の治りはすこぶる順調です。
1か月が過ぎ、縫い合わせた傷部分が膨れていたのも落ち着き、傷周辺の硬く感じられたしこりのような範囲も小さくなっていき、日常生活では傷があることすら忘れるくらい違和感なく過ごせています。
が…
傷よりも悩まされているのが「背中の痛み」。
術後の回復についてのブログの中にもチラッと書いていますが、手術翌日から左の背中が痛くて、身の置き所がない感じでした。
寝ているしかできない状態の時に、背中が痛くて寝ることもままならず、傷の痛みでナースコールをすることはなかったのですが、背中の痛みで看護師さんに来てもらいました。
硬膜外鎮静(痛み止め)の管が背中に入っているのですが、その管を通した場所が痛みの神経に触れているか、手術中に意識がない状態で寝違えのような体勢になっていた可能性があるとのこと。
管が入っている間は、そこから鎮痛剤を投与することで背中の痛みも多少緩和されましたが、管が抜ければこの痛みともお別れだ!と思いきや、抜去後も左背中の痛みは残ったままでした。
湿布や痛み止めを使うしかないとのことだったのですが、ロキソニンを飲んだら痛みは軽くなってあまり気にならなくなりましたが、軽くなっただけでなくなったわけではなく、爆弾のように時折痛みが強くなるのを繰り返しています。
今は痛みが出たら左背中にロキソニンテープを貼って過ごしていますが、手術直後から感じていた強い痛みと比べるとゆるやかなものになっているので、こちらも時間をかけつつ不具合が解消してくのだろうと思っています。
* * *
冒頭の仁くんをずっと置き去りにしてしまいましたが、久しぶりにパン屋さんで「甘いパン」を買ってきました!
昨年、念願の一眼レフカメラを買ったのはいいのですが、今一つ使い方が分かっていない(宝の持ち腐れ)で、手前にピントが合うと仁くんがボケてしまい、仁くんに合わせると手前がボケる…という状態です。
きっと両方を上手にまとめる取り方やカメラ設定があると思うのですが、そこまで理解できないのがマミコ・スターーーイル!
病気発覚後にご紹介いただいた三浦先生から、食事のことについてご指導をいただいてから、パンや甘いものはできるだけ最小限に控える生活をしていました。
パンも選ぶときには玄米パンとか、白いものは控えめにするのを意識する…などなど。
食事として取り入れたものが自分の身体を作るのですから、できるだけ良いものを取り入れるのがいい!と分かっていますが、これもまた、神経をとがらせてやり過ぎるのもしんどくなってしまいます。
幸いにも腫瘍は良性でしたが、私は腫瘍を作りやすい体質のようなので、今回の体験を機に「今までよりちょっとだけ食に気を付ける」ことをしようと思っています。
教えてもらった食事改善法を「頭の片隅に置いて選択」するようにしているのですが、力を入れ過ぎてしまうと食べること自体に罪悪感を感じたり、食べる楽しみがなくなって行ってしまいます。
時にはジャンクな美味しいものだって食べたいし、出来れば選ばない方がいいと分かっていても食べたいものだってある!!
そんな時には、食べたいものを味わって食べるのが大事。
それこそ、普段取り入れないものなのであれば「スペシャルなご褒美メニュー」になっちゃいますしね!
最近お気に入りの「玄米食パン」を買うのにパン屋さんへ行った際に、『シナモンロール ~エスプレッソ~』なるパンが美味しそうでニヤニヤ。
これ、絶対甘くておいしいやつだーーー。
と久しぶりに甘いパンを自分のために買ってきて、スッキリほろ苦い甘さのはっさくと一緒に朝ごはん。
むふふーーー。おいしいって幸せ♡
自分の身体のための食事改善はこれからも続けていくつもりですが、頑張り過ぎずに適度にゆるく!がやっぱり私のテーマになりそうです。
何しろ「完璧主義」の傾向が強めで、白黒しっかりしたガールなのが私なので、何かやろうとしたら突っ走ったり極端に偏りがちで疲れ切っちゃうんですよね。
そんな自分の「特性」を理解し、頑張り過ぎないでね!と声掛けするのも、自分に優しくする行動ですもんね。
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話が行ったり来たりしていますが、手術後の不調について。
2年前に子宮を摘出していますが、子宮はホルモン分泌に関係ないため、摘出しても大きな体の不調を感じることはありませんでした。
女性ホルモンに関与するのは、卵巣。
良性ではあったものの、腫瘍が巨大になり過ぎており部分的な切除は不可のため、左卵巣は摘出をしています。
右卵巣も予防的に摘出することが可能でしたが、悪性腫瘍などで強制的に摘出する必要がある場合とは異なり、残せるのであれば残したいという希望通りに右側は温存できました。
卵巣は左右に2つあり、1つを失っても残された片側の卵巣が働き続けてくれるため、ホルモン関与や排卵等は変わらずに行われるのだそう。
両卵巣を摘出するしかない場合は、手術後に強制的に閉経した状態になるため、更年期のようなメンタルの浮き沈みや体調変化、骨粗しょう症の危険性が高まるなどの不調があると言われています。
私は右卵巣を残せたことで、体に大きな変調を感じることはないだろう!と思っていました。
ですが実際には、更年期的な症状なのではないか?と思うことがいくつもありました。
その一つが、先に書いた「微熱」を繰り返すこと。
更年期症状について、あまり詳しくなかったので調べてみたところ、卵巣が分泌するエストロゲンという女性ホルモンが低下することで自律神経が乱れて不定愁訴が起きるのだそうです。
自律神経が乱れると、体温調節面で不安定になって微熱が出たり、急激な発汗のホットフラッシュや顔のほてり、メンタルが不安定になる…などが起きると書かれていました。
ありゃ、当てはまるじゃないですか!!
ホットフラッシュとまではいきませんが、微熱が出た後でジワッと発汗したり、寝ていると暑いなぁ~と感じて汗ばんでいたりと、体が熱い感じが顕著。
右の卵巣は残してもらったので、ホルモン分泌がなくなるわけではないとはいえ、片方を摘出してなくしているのですから、一時的にバランスが乱れたって不思議ではないですもんね。
そりゃぁ、長期的に見れば「閉経までの期間、右の卵巣がしっかり仕事を引き継いで、ホルモン分泌や排卵を担ってくれる」ことでしょう。
ですが、これまでは『2つあってその時々で働いていた』相棒を失って一つになったんですもんね。
職場で同じチームにいたメンバーが退職することになったとして、欠員の穴は大きくとも仕事ができなくなることはなく緩やかに回り出して何とかなるのと同じように、卵巣も片方がなくなってももう片方がいつしか仕事をきちんとこなすようになれるでしょう。
でも、いくら引継ぎをしっかりしたとしても、いずれは引き継いだ仕事にも慣れて回り出すにしても、退職者が出た直後って、すぐには今まで通りとはいかないですよね?
しばらくドタバタする時間があったり、分からないことを調べて時間をロスしたり、慣れない作業のペース配分に戸惑ったり。
場合によっては体制変更があって、今までのやり方と異なるペースになることもあります。
誰かが欠けたときに、いきなり「何もなかった今まで通り」にはならないけれど、少しずつ時間をかけて慣れていくことで、欠けた穴を埋めることができる。
身体もきっと同じように、欠けた直後はゆらいだりバランスを崩しちゃうけれど、徐々に失ったものを埋めてうまく回るように動き始めるんだろうなぁ。
だからきっと、一時的に自律神経の乱れから微熱やほてりを感じるのは、右の卵巣を残したとしても「あり得る」「起こり得る」こと。
結果としていつの間にか…という物事であっても、喪失直後からいきなり今まで通りできるなんて難し過ぎますよね。
むしろ「出来なくなったり不具合があって当然!」です。
目には見えない体の内側での変調。
傷や痛みが回復するのと同じように、それまで二つで担ってた仕事を残された一つが一手に担えるように、体の内側で変化に順応しようとして頑張っている。
今まで「あるのが当然」だったものを喪失して、体は新しい環境や状態になったんですもんね。
いきなりすぐ、今まで通りにできなくてもしょうがない。
今まで通りになろうとしている自分に対して「フレーフレー、私!」とエールを送りながら、急ぎ過ぎずに変化の中にある揺らぐ自分を受け止めて、自分を今以上に大事にしてあげようと思っています。