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手のひらサイズの幸せ

『ペットロス・離別・失恋』サヨナラの痛みと哀しみを癒す心の保健室 ~あなたの傷に優しく絆創膏を貼るお手伝いをしています~

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出会えたこと、好きになったこと、たくさん笑った事。全部全部、大事な時間だったこと。

今日は外国風の朝ごはんでちねー

先週土曜日、大阪から遊びに来てくれた友達を「元カレにより出禁区域」に指定された新潟東区の空港にお迎えに行きました。

が…
ブログにも書きましたが「日付・時間系うっかり内臓のマミコ」ゆえ、早とちりして1時間前についてしまい、それならば…と雑貨屋さんであれこれ見たり、おいしいパン屋さんでパンを買いました。

パンは切って冷凍しておいたので、それを解凍して、仁くんが言う通り「今日は外国風朝ごはん」となりました。
これまた茹でて冷凍しておいたソラマメを入れたスクランブルエッグと、レモンの香りがするウインナー(パリッと朝食ウインナーの期間限定レモン味)で、海外旅行に行った時の朝ごはん気分。

パンはゴロゴロのマカダミアナッツが入った、少し素朴な茶色系(大麦とか?)の齧りがいのあるパン。
はー、小さな小さな「自分で作る幸せ」な時間でした。ゲフッ。

* * *

突然ですが、私はそんなに音楽に詳しいわけではないので「推し」がいたりすることはないので、絶対に新曲が出たらダウンロードするとか、フェスやライブに行くという事はほとんどありません。

そういえば、昔はステレオが家にあって、それでCDを聞く生活だったのに、今ではステレオではなくスマートフォンの中にダウンロードして音楽を聴く人の方が多いのかな??
かくいう私もその一人。

その昔、CDで音楽を聴いていた頃に好きで買ったアルバムがあったのですが、それが「スピッツ」のアルバム。

私、スピッツ、好きです。(カタコトになっちゃった)

今はもう、CDプレイヤーすら持っていない上に、私の使っているスマートフォンにも購入したアルバムの曲を落としていないので、すっかり数年ぶりになりますが、昨日のチサちゃんのYouTubeライブを見た後で、脇にあるオススメ動画や私が見た動画から似たようなものが紹介されるエリアの中に、スピッツの「大好物」という動画が並んでいました。

去年の年末に、ひとりで夜映画に行って見た「きのう何食べた」という映画の主題歌で、何回かYouTubeで聞いたなぁ。懐かしー!と動画を再生。

すると、スピッツの楽曲動画が脇にズラーーッと並んでいるのを見て、あっ!!!と思わず再生したのが『魔法の言葉』という一曲。

この歌は、私が夫婦問題で彼に背を向けられ、突然真っ暗になった時の通勤の車の中で何度も何度も聞いた(一人パワープレイ曲)もの。

音楽の持つ力ってすごいなぁと思ったのは、日常生活の中で、もう全く過去の事を考えたり思い出したりすることもなくなっていたのに、音を聞いただけでその当時の思いがブワーーッと蘇ってくるところ。

悲しい曲でも何でもなくて、本当にキラキラした世界が広がる優しくて柔らかいもので、スピッツの音楽の中でも個人的に大好きな曲。

君は何してる?笑顔が見たいぞ
振り被って わがまま空に投げた
(スピッツ「魔法の言葉」より)

ある日突然、私に「離婚したい」と言ってから、こんなにも人は変わるのか…と思うくらい、私に対して悪態や冷たい視線を向け、時には帰ってこない彼を前に、ただ「嫌われたんだ」と涙がこぼれたっけ。

そんな時に、本当にこの歌詞が染みたなぁ。

大好きな彼は、今、何をしてるのかな?
LINEしたって何も返ってはこないし、今までは普通にくだらないことで笑ったり連絡し合えていて、それが「当たり前」だったのに、当たり前なんかじゃなかった。
また、私に向けられる笑顔が見たいな。もう一度、見たいな。
でもそれは、今は私のワガママな夢。

魔法のコトバ 二人だけにはわかる
夢見るとか そんな暇もないこの頃
思い出して おかしくてうれしくて
また会えるよ 約束しなくても
会えるよ 会えるよ
(スピッツ「魔法の言葉」より)

二人だけには分かる「色んな言葉も時間も体験も」あって、そしてこれからも、それが増えていくものとばかり思っていて。

でもその未来は、ある日パツンとはさみで切り取られたみたいに、未来には続かないと分かって絶望しました。

改めてこの曲を聞いたら、明るくなってきた日差しと心地よい風の中で、ブワーーッと泣けてきて、なんでこんなに泣けるんだろうと思ったら

全部全部、大事なものだったからだ

と思い当たり、そうしたら泣き笑いになれました。

約束しなくてもまた会える。
それは結婚してともに暮らしていた時には、当たり前のことでした。

約束しなくても会えるようになりたい、と、彼とお付き合いしていた時に思っていた願いがちゃんと叶って、どちらともが「おかえりなさい」と言える関係になって、彼の嫌なクセや私の嫌なクセでケンカになったり、ギンちゃんや仁くんを迎えたり、彼が病気になったり、彼のお兄さんが少し先に天国に向かったり、泣いたり笑ったり。

ごくありふれた「平凡な家庭」ではあったと思うけれど、その時間全部が、私には大事な物でした。

キラキラ優しい思い出の曲が、私の記憶に見せてくれたものは、日常の風景でした。

勿論、スペシャルな思い出だってたくさんあります。
海外挙式をしたことや、毎年出かけた定例の海外旅行だったり、キャンピングカーを買う前はバンを改造してベッドを組んでギンちゃんや仁くんも連れて泊りがけに出かけたこと。
家を建てようと、住宅メーカーや土地を探して、買いたかった土地がすんでのところで売れてしまって振出しに戻ったこと。

まだまだ振り返ればいっぱい。

でも、音楽が流れて思い出したのは、幸せで楽しかった「日々」でした。

残業で遅くなると、手抜きするか!と近くの居酒屋さんでおしゃべりしながら飲むことが幸せだったこと。
お笑い番組を見て、ふたりで真似て笑ったこと。
洗濯機に入れてよ!といつも言いながらも、彼の靴下が必ず一足床に落ちていた景色。
ソファーで寝落ちする彼に、そっと毛布を掛けて電気を消す前に「やっぱり好きだなぁ」と思ったこと。
ギンちゃんと仁くんに「お座り・握手・タッチ」を教えると彼が意気込んで、そしてそれが出来た日に興奮したこと。
家事を終えてお風呂から上がってから、ふたりでささやかなお酒を飲んで話をしたこと。
お弁当が空っぽになって返ってくるのが、とっても嬉しかったこと。

スピッツの音楽を聴きながら、どれもこれもキラキラした幸せな思い出で、こんなに素敵な日々を大好きな人と送れていたんだな~と、そこから逸れてしまったからこそ気が付けて苦笑いだけれど。えへへ。

壊れてはしまったし、大事な人から手をほどかれてしまった事は、やっぱり今でも大きな傷ではあるけれど、私は悲しかったばっかりじゃない。

出会えたこと、そして彼を好きになったドキドキ感。
そして好きになった人とお付き合いが叶った時には、嬉しくてふわふわして。
好きだからずっと一緒に居たいと思った中で、一度「結婚はしない」と言われて意気消沈したその数か月後にプロポーズされて、鳩が豆鉄砲を食ったようで、信じられないくらい嬉しかったこと。
好きな人と共に暮らせて、二人だけに分かる言葉も体験も、いっぱいできた事。

最後はたくさん泣いたけれど、それまではずっと楽しいことの方が多くて、笑ってばかりの時間だったことは、やっぱりとっても「幸せ」な過去だと胸の中にしまっておけそうです。

思い出して おかしくてうれしくて

きっときっと、また時間を重ねることで熟成されるウイスキーのように深みを増して、大好きだった人との思い出が「おかしくてうれしくて」と角を丸めてまろやかにしていけるんだろうな、と泣き笑いでした。

そしてこの先の未来で、また「思い出して おかしくてうれしくて」や「二人だけにわかる魔法のコトバ」を、大好きな人と作っていけることを夢見て。
きっときっと、そうなると信じて。

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