おやつを楽しむ。毎日の小さな休憩時間を愛おしい目で見れたら、とっても幸せだから。
ちょっ、久しぶりの「メガネ」呼ばわり!!
マミコってちゃんと呼んでよーーー。
と、冒頭でギンちゃんにイチャイチャとツッコミを入れたところで、私は最近「おやつの時間」を大事にするようにしています。(突然)
月~金は、仕事をしながらのおやつタイムなので、そこまでしっかり「おやつ休憩」を取れるわけではありませんが、一息ついて自分のために「ちょっといい飲み物」と「お菓子を少し」食べてニッコリしています。
「ちょっといい飲み物」と言っても、スーパーで買えるフルーツ味のハーブティーとか、カルディやお出かけ先で見つけたドリップパックのコーヒーとか、紅茶を煮出してミルクティーにするとか、そんな程度。
パパッと手軽に日常飲みしているものではない『おやつのお供用』に買ってくるお茶類を用意するだけなのですが、日常生活の中の「少しだけ贅沢」の時間があるのは、張り合いがあるというか嬉しくなるんですよね~。
当然、日常のおやつの基本は「ささやかなもの」です。
時々、職場に出社やお客様訪問した帰り道で洋菓子屋さんに寄ったりすることがあるけれど、それ以外はスーパーで買えるビスケットやクッキーなんかが基本系。
あ、あとは頂き物のオヤツがある時はリッチになります!うふふ。
東京に行った際に、義弟が「これにハマってる」と飲ませてくれたのが、猿田彦コーヒーのショコラブレンド。
新潟でも猿田彦コーヒーのドリップパックは見かけるのですが、私の生活圏内では「ショコラブレンド」を扱っているのを見たことがない!!
近くで買えないもの = スペシャル感!!
ということもあり、ショコラブレンドコーヒーを買って帰ることにしたのですが、義弟がおすすめしてくれたのが「成城石井」で買えるという、普通のブレンドコーヒーとセットになって20パックで2,000円前後の『少しお得パック』。
成城石井も新潟にはないので(一部商品を取り扱っていることはありますが、実店舗はありません)、これまた「成城石井でお買い物してきたアイテム」というだけで、勝手にスペシャル感がマシマシになっちゃうんですよね~。
なのでこの時点で、このコーヒーは私にとっては「スペシャルなコーヒー」になっているんです。
「東京」の「成城石井」で買った、「新潟の近隣で見かけない味」の入ったお得パックなんですから!!
そしてもう一つ、これまた新潟にはお店がない「IKEA」にも行きました。
IKEAで売っている、中にパキッとしたキャラメルが入っている大袋のチョコが美味しくて好きなのですが、私はチョコも好きだけれど「チョコよりハイチュウ派」で、チョコをあまり消費できないため、大袋だと持て余してしまいます。
でも、食べたい…。
しかも今まで見たことのない「オレンジ味」があるじゃないですか!!!
一人では多すぎるが、半分ならばきっと食べ終えられるはず…と、一緒に買い物に行った妹に「半分こにしない?」と聞いてみたところ、妹も食べたかったけどいっぱい過ぎて迷っていたとのことで、話がストンとまとまりました。
という訳で、これまた普段はいけないIKEAで買ってきたチョコという「ちょっとスペシャル感」のあるおやつを、さっそく昨日の”お三時のお供”にいただきました。
猿田彦コーヒーと、オレンジ味のキャラメル入りのチョコを3粒。
とびきり優雅なおやつという訳ではなくささやかなおやつ。
だけれどおやつを味わっている間は、少し肩の力が抜けて「ほわっ」と優しい笑顔になれる時間。
週末は、美容院に行ったり用事を足した後はずっと家にこもって課題に取り組んでいました。
楽しみにしていた「動物医療グリーフケア認定コース」が、いよいよ本格的にスタート。
2つのグループに分かれて症例検討をするのですが、自分が参加していないグループの内容も動画配信されるので、それを見て考え・学び、レポートを提出するという課題があります。
各グループで、それぞれ2つの症例を扱うのですが、検討会の時間は2~2時間半程。
発表者の話を聞いた後で、みんなでカウンセリングについて考えたり、症例の中でよかった配慮や行動を探したり、似たような別の事例や処置方法についてのシェア、人間目線・動物目線に立って考えてみることで
こんなにあれこれと気付きがあっていいんだろうか?!
と、めちゃくちゃ学びが多くて本当にあっという間に時間が過ぎていきます。
リアルタイムで参加した会の動画を見返し、そこでは聞いていたけれど書き留めきれなかったことなどをさらにノートに書き、参加していない別グループの会の動画では、またしても新たな気づきをもらえたり、内容が内容だけに感情が揺れて泣けたり…と、終末はどっぷりとグリーフケアに浸る時間でした。
集中していると脳も疲れてヘロヘロになるので、やっぱりおやつは大事!!
そうだそうだ、東京で買ってきたコーヒーとチョコがあるんだ♡と思うと、それだけで笑顔になれて、たった数分の「ホッコリタイム」で満たされ、また勉強を続ける力が戻ってきました。
おやつは、体に必要のないものかもしれませんが、おやつがあることで、人生が豊かになるのは事実です。おやつは、心の栄養、人生のご褒美だと思っています。
(引用:ライオンのおやつ/小川糸さん著)
小川糸さんの「ライオンのおやつ」は、ホスピスを舞台にした小説。
ご紹介した言葉は、ホスピスでターミナルケアをしてくれる「マドンナ」と呼ばれる女性が、主人公が旅立った後に語った一節。
泣きながら、あったかいなぁってこの言葉を何度も読み返した、とっても大好きな一節です。
生きるためには「おやつ」は必要のないものですが、「おやつ」を食べるって元気だからこそできることだと思うんです。
毎日何気なく「お腹が空いたな~」と思えることは、生きている証拠。
しかも、思い煩うことが少なく安全な日々を送れているから思えること。
食べる、というのはメンタルの影響も受けるので、ショックな事が起きると食欲がなくなります。
私は大きな問題が起きた時に、眠れず食べれず…で弱っていきました。
心が落ち込んでいる時には、お腹が空いている感覚はないのに「命のために食べる」ので、味を感じることができませんし、満たされた感じもありません。
当然ですが、おやつを食べたい!なんて思うこともできません。
毎日ちゃんとお腹がすいて「何食べようかな~?」と思えることに加えて、「おやつは何にしよう?」と考えられるのは、とっても幸せだという証拠。
思い煩うことなく、体に必要のない「心の栄養・人生のごちそう」を持てることは、やっぱり『人生を豊かに生きている』ということに他ならないですものね。
動画配信の中の症例検討が「エンジェルケア」「交通事故での急死」についてだったのですが、改めて死について考えてみると、最後は人間もペットたちも
食べることができなくなって、命の終わりを迎えます。
もう10年近く前になりますが、人の目を盗んでテーブルに登って「泥棒」するくらい食いしん坊だった実家のアイドル犬「ララちゃん」が、悪性の乳がんを患いました。
しこりのようなものに気付いて病院に行くと、進行の早いたちの悪い腫瘍で手を出すことができず、「残された時間は2週間」と言われました。
ララちゃんは先生の見立てに忠実に、病気発見から2週間であっという間に虹の橋に向かってしまいました。
とにかく急でしたが、1日単位で体調が悪くなり、大好きなお肉やチーズ、シュークリームを用意しても、一口食べてくれるのがやっとという日がやってきて、そしてその翌日からは、水を飲むだけで食べることができなくなりました。
食べてくれないともたない!!
と、家族全員で見守りながら、焼き鳥の串から一つ外したものをさらに小さくしたものをララちゃんの口元に持って行き、小さなひとかけらを食べてくれた時に、家族みんなでハイタッチしながら泣きました。
その後はもう、奇跡のようなことは起きなかったけれど。
食べれるって、すごいことなんです。
私は看取りの経験自体は多くありませんが、病や老衰などで生涯を終える手前で、私たちの身体は食べることをやめるのを見てきました。
人間も、動物も、共に。
食べることすらすごいことなのに、命を長らえさせるためではなく「体に必要はないのに食べるおやつ」って、なんて贅沢で幸せなことなんでしょう!!
『人生を豊かにしている』以外に、表現しようがないですよね。
小川糸さんの紡いだ言葉のように、『心の栄養、人生のご褒美』がおやつの時間。
たった一つのチョコであっても、やっぱり『心の栄養であり、人生のご褒美』のひとかけらだと思うんです。
だからね、毎日「ささやかなおやつの時間」を持てるのは、私の人生が豊かで思い煩いのない幸せな状態だと思うので、その時間を大事に慈しもうと思っています。
もちろん、忙しくて余裕がなくて、おやつを食べる時間がない日もあるでしょう。
おやつを食べても味わうことができずに、バタバタする日もあるでしょう。
できれば、たった数分の「人生のご褒美タイム」を大事にしたい。
そのためには、ちょっと特別なお茶を用意して。
だって、私の人生を豊かにしてくれる大切で愛おしい時間だから。
ね!
だからもう、思いっきり堂々と「おやつ万歳!」って楽しんじゃいましょ♡
だって、心の栄養は体中に染みわたって、私が笑顔になれるのだから。
明日のオヤツは何にする??
ちょっとだけ丁寧に、好きな飲み物と一緒に「ホッと一息」の時間を過ごしてみてくださいね!
もちろん私も、お三時の時間をニコニコ楽しむ予定です。