手のひらサイズの幸せのお友達

手のひらサイズの幸せ

『ペットロス・離別・失恋』サヨナラの痛みと哀しみを癒す心の保健室 ~あなたの傷に優しく絆創膏を貼るお手伝いをしています~

MENU

いつかの私の未来に、笑顔を見たい・喜ばせたいと思ってもらえる世界に住みたい!と思った事

お仕事行ったからって ご褒美買い過ぎじゃないでちか??

先月から出社当番の頻度が増え、毎週火曜日(ありがたいことに午前中だけ)が私の出社当番日。

たった週に1日…ではありますが、在宅と比べたら「通勤」のためにいつもより1時間近く早く起きて、お天気に合わせて着るものを選んだり、ヘアスタイルをきちんと整えたり、ちゃんと外出用のメイクをしたりと、それだけでやっぱり朝が慌ただしくなります。

決まった時間までに目的の場所に行かなくちゃ!

というのは、気持ちが勝手に焦っちゃうんですよね。
しかもそれが「お楽しみ」であればワクワクなのですが、仕事なのでワクワクはあまり感じられないので尚更。

出社が当たり前だった当時は、毎日カバンに「チョコやビスケットやグミ、飴」などを買い足したものを持って行き、何かとモグモグ食べていました。
それが在宅勤務になってから、気分転換の10時や3時に、ちょっとしたおやつを食べることはあっても、常に何かに手を伸ばすことがなくなり、おやつ自体も別に毎日食べなくても全然OKになりました。

私にとっては「出社している」という状況がすでにストレスで、それを紛らわせるためにモグモグしていたんですよね。きっと。
別に環境が悪いとか、人間関係が嫌とかで全くなく、私にとって「職場にいる」それ自体が疲れるものなんだな~と、出社して仕事をしていると『何か食べたい!』と思ってしまう自分にビックリしました。

以前は会社のデスクの引き出しの中に、おやつを「まるでリスか?!」と突っ込まれちゃう勢いで常備していましたが、今はおやつを置いていないので、口寂しくてもガマン。

その代わりに、仕事から帰る際に「私自身は嫌だと思っている出社当番をこなした自分を労う」ために、その日の気分で食べたいと思ったものを買って帰るようにしています。

出社は嫌だけれど、帰り道にご褒美を買ってあげるから頑張ろうね大作戦です!!(いわゆる、目の前のニンジンというやつです)

今日も頑張った!!
さぁ、私は今日、どんなご褒美が欲しいかな?

と自分に質問し、あれこれ思い浮かべたところ『今年初の大きな桃がいい』と思いつき、もうそこから気分は桃一色。

この間近所のスーパーに行ったら、大粒の桃が2つ入って880円で売っていたのを見て、美味しそうだけれどやっぱりお高いなぁ~と指をくわえてスルーしたのですが、今日はその880円の桃を大盤振る舞い。
そう思うとニヤニヤして足取りも軽やか。

で、帰り道でいつも行っている近所のスーパーに寄ったのですが、何と残念な事に「大粒の桃」が今日は店頭に並んでおらず、小粒で4個パックになっている「498円」のものしかありませんでした。

うーん、うーーん。

桃を前にして悩んだのですが、小粒の桃は気分が「コレだ♡」となってくれなかったので、ならばいったん桃はお預けにして、他に食べたいものはないかな~と見渡したら、真っ赤でおいしそうな1/4カットのスイカと目が合った…というか、美味しそうだなぁと手が伸びたので、スイカを連れて帰ることにしました。

思っていたものではなかったけれど、自分がキュンとしたり嬉しい気持ちになる「その時の感覚」を大事にするのも楽しいですもんね~。

そしてその足で、ヨーグルトや卵を買って行こうとスーパーの他の売り場を通って買い物をしていたら、チルドコーナーに「レモンフェア」なる特設コーナーが出来ていて、気になって行ってみると『ヤマザキ製パン』のレモンスイーツが集まっていました。

レモン味って気になるのでのぞいていたら、少し離れた場所で同じように商品を見ていた白髪のおじいちゃんが声をかけてきました。

「突然すみません」

と言われ、ちょっとビックリしたのですが、おじいちゃんは私に向かって

「ビックリされましたよね。すみません。60代後半のあなたよりずっとお姉さんの女性にプレゼントするとしたら、どれが喜んでもらえるんでしょうか?私、こういう甘いものが全く分からなくて、さっきからどれにしていいか決められなかったんです。教えていただけませんか?」

と、商品を見ながら少しはにかんだような、困ったような顔をして事情を伝えてくれました。

シュークリーム、エクレア、レアチーズケーキのクレープ包み、スフレケーキ、ベイクドチーズケーキ…

確かに種類がいっぱいで、スイーツが得意じゃない(洋菓子店へ行くと思いつかないくらいスイーツを食べない人)であれば、きっとどれがいいのかなんて分からないですもんね。

そして、迷っている理由は「スイーツを渡すお相手を喜ばせたい」から、困ったなぁ…と私に質問してきたんですもんね。

正直、きっと何をもらっても嬉しいとは思うけれど、私がもし少しお姉さんに持って行くとしたら…と考えたら「エクレア、クレープ包み、スフレケーキ」だったのでそのことを伝えると、おじいちゃんはパァッと嬉しそうな笑顔をして

「それならばその3つを買って行きます。彼女は『太る!!』って怒るかなぁ~。あはは。」

と、カゴに一つずづスイーツを入れながら、彼女を思ってなのか、とっても幸せそうな表情をしていました。

私も思わず、クレープ包みとスフレケーキをかごに入れちゃったのですが、

きっとおいしいものを3つ差し入れてもらうお姉さんは、美味しいものでふんわりして、ますます魅力的になっちゃいますね!!

とおじいちゃんに笑って伝えたら、とっても嬉しそうに笑って「ひとりでは選べなかったから、本当にありがとうございました」と、スイーツが3つだけ入ったカゴを大事そうに持ってレジに向かっていきました。

おじちゃんの気持ちを想像したらなんか嬉しくなっちゃって、思わず2個買いしたんですね…

そうなのーーー。

すでにご褒美には「スイカ」をかごに入れて満足していたので、チルドコーナーのスイーツを買う予定はなかったんだけれど、私が勝手に「素敵だなぁ~」と胸の奥がふっくらした気持ちになってしまい、その気持ちを持って帰りたくて、思わず2個買いしちゃいました。

チルドコーナーのスイーツは、特設コーナーになっていて「どれも1つ88円」と、決してお高いものではありません。
洋菓子店の小さな箱に入った、宝石みたいにキラキラしたものではなく、スーパーで『60代後半のお姉さん』が日常的に自分で買える、特別感のない日常の延長のような手土産です。

でも、それを買うまでにおじいちゃんはとっても困ったように悩み、一つを選びきれずに私に勇気を出して声をかけてきて、そして喜ぶ顔が見たいから3つを買うと決めて、お相手のお姉さんのことを思って優しい笑みをたたえていました。

かごの中には3つのスイーツ。

そこに「自分の分」は入っていなくて、レジ袋に入れられた日常にありふれたスイーツではあっても、私がそれを受け取ったら、きっときっと、甘いものが得意ではない彼らしいなぁ~って、ほっこりした気持ちで幸せになると思います。
だってきっと、不器用なおじいちゃんのことを色々と知っているのは、お姉さんと呼ばれる「素敵な人」ですもんね!

実際に、お姉さんと呼ばれる女性が、おじいちゃんの買ってきたスイーツにどんな反応をするのかは分かりませんが、今、特別なパートナーのいない私は、なんだか未来にあったかい希望を見せてもらえた気分でした。

もうこんな年だから…

と、あまり思わないようにしていたって、気分が下がり気味の時や不安になってしまう時には「年齢のせい」にして自分にはもう恋なんてムリだ…と泣きたい気分になることがない訳ではありません。

今はあまり「年齢が」とは思っていないけれど、それでも自分が見聞きしてきたニュースやインターネットの情報などで、独身おひとり様って明るい情報よりもネガディブな情報の方が多いゆえに、自分の意識の中に浸透した『負のイメージ』って無意識に湧き上がることもあります。

でもね、年齢を重ねたって出会っていいし、トキメイていいし、愛されたっていいんですよね。

そして実際に、素敵な人を想っているご年配の方に出会った事で、あぁ、こういう世界線だってあるんだし、ネガティブな未来予想図よりも、こちらを未来予想図に採用してもいいんだもんね!!と、何を見るのか?ということを意識させてもらう体験ができました。

それが恋愛だけではなく、友達としての気持ちでもいいんです。
この人の笑顔を見たい!この人を喜ばせたい!と思い合える人間関係が、年齢を重ねても作って行ける未来を生きれたらいいなぁ~と、想像したら心がホクホクしました。

どんな未来に行きたいのか、自分が目標設定する方向に舵を切るわけですから、こういう世界がいいなぁ~と思える出来事を見せてもらい、気付けるってすごく嬉しい事です。

私も愛したいし、愛されてあったかい気持ちになりたい。

今日、スーパーの3つのささやかなスイーツを見て「もう!!太っちゃうわ」って言いながらも笑うお姉さんを見て、困ったようにでもその笑顔に幸せを感じてお姉さんを柔らかく見るおじいちゃんたちの時間が、私が想像する以上に幸せなものであったらいいな、と勝手に妄想して幸せをお裾分けしてもらって眠りにつこうと思います。

友だち追加
  • HOME
  • >
  • わたしのこと
  • >
  • いつかの私の未来に、笑顔を見たい・喜ばせたいと思ってもらえる世界に住みたい!と思った事