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『ペットロス・離別・失恋』サヨナラの痛みと哀しみを癒す心の保健室 ~あなたの傷に優しく絆創膏を貼るお手伝いをしています~

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初めての「緑の挑戦」の一部始終

我が家のシンボルツリーのウンベさんが マミコの手によって大変なことなったですよ!

先日、職場のスタッフ間でのオンラインミーティングが早く終わり、少しだけ「雑談タイム」を持とうという事でGWにしたこと・近況報告という時間がありました。

私の所属している部は私以外は「全てが既婚男子」で、GW中はキャンプに行く予定が大雨で返上したとか、最近建てたお家に道具を買ってきて「ベランピング」をしたとか(← 何気にオシャレ!)楽しい話の中で

最近、庭造りに興味がわいて調べ物をいろいろしてみた

という話が飛び出しました。
彼曰く、少し前まで「庭木」をみたり「植物」を見ても特に何も思わなかったのに、年齢を重ねたからなのか、植物を育てることを楽しみたいなぁ~と思うようになってきた、とのこと。

すでに「植物男子」を自称し、お家で観葉植物をいっぱい育てている男性社員が育て方のコツやオススメ植物などを紹介する中、こんな話が飛び出しました。

●花鳥風月は「老い」を現わしているらしい

むむむ??
どゆこと???

【花鳥風月とは】
花鳥風月(かちょうふうげつ)は、美しい自然の風景や、それを重んじる風流を意味する四字熟語。(Wikipediaより)

この「花鳥風月」ですが、年を重ねるごとに「花」に興味を持ちだし、「鳥」を好きになり、「風」に心を動かされ、最後には「月」に思いを馳せられるようになる…ということのようですが、年を重ねることでそれぞれの魅力を感じられるという事から

花・植物に興味を持つようになると「初老」と呼ばれる老いの始まりだ…とか。

なぬーーー?
まぁ、確かに私も10代・20代の頃は「植物を育てる楽しさ」とかって今一つよく分かっていなかったけれど、30代になってガーデニングに目覚めたもんなぁ。

勿論、老化の一つではなく若い時から植物や鳥や気象に興味のある方も沢山いるので、あくまで「こんな仮説もあるらしい」という話の一つですが、なんだかおもしろかったのでご紹介。

* * *

そんな「老いの入り口」で日々植物を愛でるおまみーぬですが、今のマンションに引っ越してきた際に「シンボルツリー」として迎えたのがウンベラータという木。

葉っぱの形がハート型をしている「ハートリーフ」の観葉植物。
花言葉が『すこやか』『永久の幸せ』『夫婦愛』というキュンとするものであることに加え、新潟の冬は寒さが少し危険ではあるものの、育てるのが難しくないという情報を入手して育てだしました。

去年うーんと背が伸びてもう天井についちゃいそうになってるでちー

いきなりですが「時を戻そう!」(by ペコパさん)と言う事で、こちらは3月下旬の我が家の写真。

右奥の一番背の高い木が「ウンベラータ」で、左側にあるギンちゃんのキャットタワーの半分くらいの高さの木を買って育てていたのですが、成長著しく、去年あわや天井につくのでは?!と心配したところで秋が来て成長が一時ストップ。

とはいえ、今年はこのままにはしておけません。
成長スイッチが入ったら、確実に天井についてしまいます。

伸びている枝先を切って水につけておけば発根するので、若い枝・細い枝は剪定するのは簡単ですが、ここまで大きくなると「剪定するにもノコギリで切らなければいけないレベル」ですし、切り落とした幹を水差しで発根というのも想像がつきません。

で、調べたところウンベラータの幹が太くなり大きく上に伸びたものを分ける場合は『取り木』という手法を行うのだそう。
ほほう、やったことのない新しい園芸手法です。

100均で 何を買ったんですか?

取り木とは、幹をこの位置で切り分けたいという場所を決めて木の皮を剥ぎ、水苔を付けてそこに水を貯めつつ、水苔に根を生やさせてしっかりと発根した後で木を切り離す手法。

園芸店やホームセンターで水苔を買わなくちゃ、と思っていたのですが「セリア」でまさかの水苔発見。
取り木に使うだけなので、この量で充分だったのでリーズナブルに購入出来てニッコリ。

皮を剥いで水苔を巻きつけるのですがウンベラータは樹液が凄いため使い捨てのカッターと手袋は必須

ウンベラータは白くてベタベタした樹液が出るのですが、思っている以上に樹液が出る&落ちないので、作業時には使い捨てのカッターと手を保護するためのゴム手袋は必須です。
また、鉢の下には新聞やブルーシートなど「万が一、樹液が床に落ちてもいいように」保護をしておくのも必要です。

真ん中より少し下の位置で切り分けようと思います

取り木は初めてで、うまくいくのか不安ではありましたが、とにかく成長が早いので少し先も見越して半分より少し下の位置で切り分けると決めました。

カッターで幹に切れ目を入れ 皮を剥いで白い部分をそぎます

幹にカッターで切れ目を入れて皮を剥いでいきます。
皮を剥いだ部分から根を生やすので、皮はしっかりとはがさないとちゃんと発根しない…と参考にした園芸サイトには書いてあるのですが

本当にこんなに剥いでいいの??

と剥ぎながら不安になりながらも、白い部分がしっかり見えるまで皮を剥いでいきました。
(もう少し剥いだ方が良かったかもしれません)

皮を剥がしたところに 水でしっかり濡らした水苔を こんもりと貼り付けていきます

皮を剥いだところに水に漬けておいた水苔をペタペタと貼り付けていきます。
この水苔部分から給水し、水苔を取り囲むように発根するのでこんもりと、たっぷり貼り付けます。

水苔が乾かないように ビニール袋で包んで完成!

水苔を付け終わったら、乾燥してしまわないように水苔を包むようにしてビニール袋で巻き付けます。
上と下をそれぞれ紐で縛るのですが、水苔が乾いてきたら水を挙げる必要があるので、ビニールから隙間が空けられるように巻き付けるか、上の部分を剥がして水を足す際に下側がはがれないように工夫して撒く必要があります。

こでで取り木の準備が完了です!

ビニールで覆われた水苔部分は温室のようになっていて、ここでしっかり発根させてから切り離すのですが、大体2週間~3週間で発根するそうです。

取り木に適している時期は成長期の前か成長シーズン。

我が家のウンベラータはすでに天井に着きそうで「成長期」に入ってしまうと大変そうだったので、暖かくなってきた4月の末に取り木の準備をしました。
少し早かったかな??と思いましたが、今年は春がいつも以上に早く・温かかったので大丈夫でしたが、やはり少し早かったと見えて2週間での発根はならず、もう少し日数が必要でした。

木の途中に「ハチの巣」があるような 不思議な感じがします

ボコンと木の途中にくっついた丸い水苔が不思議な感じですが、あとはこのまま「ひたすら待つ」だけです。

毎日の水やりの際に水苔の状態を外から確認し、大体5日に1度程度ビニールの上部分を外して水を足した後、またしっかりとビニールを閉じて発根を促しました。

仁くんが手術に行く前に少しずつ根っこが生えてきたんでちよー

気持ちよく日向ぼっこをしている術前の仁くん。

4月の中旬までは水苔には大きな変化はなく、皮を剥ぐのが薄すぎたかな~?と思いつつも、ただ見守る事をしていたある日、小さな根のようなものが水苔の隙間から見えた!と思ったら、ぐんぐん成長し…

しっかりと発根したのが確認できますが、まだ反対側は根が生えてきていないのでこのままもうしばらく様子を…と思っていたら、仁くんの手術が早まったので取り木は後回しにして手術に出発。

ビニールの中いっぱいに根がしっかりと生えていました

手術から帰って来た時のウンベラータの写真です。

遠くからなので猛烈に分かりにくいのですが、ビニールの中で水苔をぐるっと取り囲むようにしっかりとした根が張っていました。

ビニールを外すとぐるっと鳥の巣のように根が生えていました

ここまでしっかり発根すれば、もう大丈夫!
切り離して土に植えてもしっかりと給水することが出来そうだと思ったので、いよいよ取り木です。

根っ子が生えている部分の下側でノコギリを使って木を切り離します。

幹がしっかり太いので、100均で買っておいた使い捨てのミニノコギリをつかって根が生えている部分の下側から切り離します。

わぁ、上と下で木が2つになったーー!!

切り離した根の付いた上の部分は、土に植えるまでに乾いてしまわないようにしっかりと水に漬けておきます。

取り木したもの自体が大きいので、鉢もしっかり大きめの7号サイズ。

赤玉土・鹿沼土を敷いた上に観葉植物の土に「差し穂用の土」を混ぜたものを使って植え付けをしました。

植え付けた段階で「でかい…」と思う高さなのですが、何よりも枝が横に長すぎて横幅もスゴイことから、細くて横に張り出した枝を選定。

横に張り出した細めの枝をカットしたら、高さはあるものの大分スッキリしました。

剪定した枝は長かったので半分にカットして水差しにしています。
こちらも発根させてあげられるといいなぁ。
新しいお楽しみができました。

まだ根がしっかりしていないと水揚げが弱いので葉も選んで落としました

先ほどの状態では、葉からの蒸散が多すぎて根からの給水が追い付かないと思い、色が変わっていた葉や下の方の葉を切り詰めて完成!!

初めての「取り木」だったのですが、無事にちゃんと土についてくれたようで一安心。
3日間は直接は日が当たらないものの日が入る場所で様子を見ていたのですが、葉がクッタリする感じもなかったので大きな窓の近くに移動しました。

丁度、仁くんが退院してきて入院する前の5日間に取り木を済ませられました。

ハチの巣みたいなのから根っ子が出て木を切り離す作業が無事に成功したですよ

うふふー。大成功!

初めての「取り木」だったので、作業前から上手くいくかなぁ?とドキドキしていましたが、無事に植え替えることが出来てまた一つ「出来ることが増えた」成長を感じるおまみーぬです。

取り木にした方の鉢は実家の母が育てたいというので先週末に届けてきました。

切り取った大元の木はただの棒状で少し寂しい感じがします

ウンベラータは成長がとにかく早いので、思い切って短く切り詰めました。
枝が何もない位置で切ったため

ただの棒が刺さっている

ような姿が少し寂しいのですが、この後ちゃんと新芽が出る…はずなので新しい枝葉がつくのを楽しみに待つ…と思ったら

なんと!!

仁くんが入院する直前に取り木にしたのですが、仁くんが退院するよりも前に「新芽」が脇から生えてきているのを発見しました。

成長が早い…とはいえ、すごいなぁ…と新芽を見つけてニヤニヤしていました。

更にもう少し下の節の所にも今から芽を出しそうな突起を発見

先に芽を出したのと反対側の少し下側にも、小さな芽をのぞかせそうになっている突起を発見しました。

わぁ、どんな樹形になるんだろう??
他にも芽がつくのかな??

と、朝の水やり・夕方の水やりの度に木の状態をチェックしてはニヤニヤしています。

* * *

すごくささやかだけれど、自分が笑顔になれる事がある毎日は幸せな毎日。
ウンベラータだけではなく、他の植物たちも密かに鉢替えをしたので生き生きと新芽を付ける姿を愛でてはホクホク顔です。

先日お伝えした「恐怖のサンセベリア」ですが、ブログを読んだカウンセラー仲間が「ぜひ分けて~」と声をかけてくれたので、俄然育てる気持ちにスイッチが入りました。

何株だって生えてきていいよ~

と語り掛けて水やりをしていますが、うまく成長させてあげられますように。

私の「人生初体験 ~取り木~」は無事に大成功!となりました。
もうこれで、ウンベラータがどんどん成長しても取り木にすればいいし~と余裕しゃくしゃくです。

今年はどんな成長をして楽しませてくれるんだろう?
そうそう、水差しにしている枝も発根するかな??

我が家のグリーンたちに楽しませてもらっているおまみーぬでした。

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