不安な未来のことを「今」抱え過ぎないようにして、出来る事だけをしていこう。と、自分に伝える。
こんにちは。
あなたの心の傷に優しく絆創膏を貼るお手伝いをする「心の保健室」マミコです。(← 真面目なご挨拶から入ってみました)
毎週月曜日は私が所属している部署のオンラインミーティングがあり、普段は邪魔しないはずの仁くんが「こにちはーー」と突然私の膝に乗っかり画面に向かって登場。
「お!仁くんだ!」「かわいーー」と口々に言ってもらい、ミーティング時間にかわいいほっこりタイムをお届けすることが出来ました。
仁くんですが、先日「トリミングサロン」でさっぱりとカットをしてもらったのですが、そこでちょっとした事件がありました。
別居による引っ越しで今のマンションにやってきて、3魂暮らしがスタートしましたが、私はフルタイムのサラリーマンのため、ギンちゃんや仁くんが不調になった際に動物病院へ行く際に出来れば近い方が安心だと思っていました。
引っ越し前にお世話になっていた動物病院は、今の場所から車で20分くらいなのですが、幹線道路があり渋滞すると40分はかかってしまいます。
住んでいる場所の近くで診てもらえる病院を探していたら、友達の紹介で「安心できる病院だよ」と今の病院を紹介してもらい、事情を話して診てもらう事ができるようになりました。
今お世話になっているのは、CTやMRIなどもある動物病院としてはかなり設備も整っていて、獣医師さんがたくさんいて、交代で当直もしてくれている事から何かあってもいつでもかかることが出来る安心できる病院。
さらに、循環器や心臓といった部分を専門で見てくれる先生もいて、仁くんの心臓についても詳しく説明いただけて、とてもいい病院に出会えたと思っています。
この動物病院に併設でトリミングサロンもあり、転院を機にトリミングもお願いすることにしました。(以前は住んでいたアパートの近くのトリミングサロンにお願いしていました。)
仁くんはここの所、咳が増えて咳止めを使うようになり、ちょうど診察の予定日にトリミングサロンも予約が取れたため、トリミング → 診察、と時間を合わせてもらっていました。
あらかじめここ最近とても咳き込むので様子を見て欲しいとトリマーさんにお願いして仁くんを預け、お迎えの時間まで特に連絡も何もなかったのでのほほんとお迎えに言ったら看護師さんがやってきて
今日、この後に診察ですよね。
仁ちゃん、今ICUにいますので診察でお呼びするまでお待ちください。
と突然「ICUにいる」という衝撃的なことを言われ、手で口を押えてうろたえるおまみーぬ。
看護師さんが慌てて「ICUってびっくりさせちゃいましたよね。ちょっと咳が酷かったのでサロンではなくICUで先生方が様子を見ながらお預かりしているのでご安心ください!」と、何やら預かる場所としてICUにいただけのようでしたが、あまりにドキッとしてヘナヘナと力が抜けました。
心臓の定期診断(エコー検査)に加えて、咳が酷いので診てもらう予定での診察予約だったこともあり、預かってもらっている間に事前検査をしてもらったようで、診察時には検査結果の説明を受けました。
ICUから出てきた仁くんは、朝連れて行った時と変わらず元気そうで、その姿を見たら思わず鼻の奥がつーんとして泣きそうでしたが、グッと舌を噛んで泣くのは堪えました。
仁くんは「僧帽弁閉鎖不全症」という心臓の病気を持っています。
小・中型犬によくみられる心臓の病気で、チワワも罹患率の高い病気なのだそうです。
7歳の時に心雑音が聞こえると言われて検査してもらい、病気が早期発見できて定期的に検診をし、投薬治療を開始してからも比較的安定してくれていて、薬も極端に増やさずにいられてよかったと思っていました。
心臓の薬はあくまで「進行を抑えるもので、病気を治すためのものではない」というのは聞いていて、薬がうまく作用してくれる子は寿命まで大きな心臓のトラブルを起こさずに行けるという希望的な話も聞いていました。
心臓を治療するとなると「手術」しかなく、その手術も専門医にお願いするしかないため、150万円~200万円くらいかかることや病気の進行具合や年齢など、さまざまな要因を加味して考えることになるとも説明を受けています。
治療としては手術しかないという説明を受けた時は、まだ仁くんの心臓は状態がとてもよく安定してくれていて、現段階では投薬で進行させない事でOKと言ってもらっていましたし、定期健診でも横ばいでした。
ここ数カ月、咳が増えた事が気になり、レントゲンやエコーなどで調べてもらっていましたが、心臓の病気が進行している気配がない事から気管虚脱の傾向があるのでその緩和をする薬をもらって様子を見ていましたが、今回、検査をしてもらったところ心臓が少し大きくなり、それが呼吸を邪魔し「心臓病が少し進行している可能性」の説明を受けました。
心臓病にはグレードがあるらしく、仁くんはまだ比較的軽度な方ですが「ここで酷くさせず進行させたくない」という事で、2週間ほど腎臓に負担がかかってしまいますが「利尿剤」を使った後に再検査をし、咳が収まるかと心臓の肥大が進んでいるのかも合わせて検査することになりました。
先生の話では、現状をできるだけ維持するために少しの間薬を追加して落ち着けば薬を止める…というように、様子を見ながら最適な治療法を探していくことになったのですが、分かっていてもやっぱりとてもショックでした。
仁くんやギンちゃんは、私よりもうんと駆け足で生きています。
それは頭ではちゃんと分かっていますし、最後まで側にいてちゃんと見送るとも決めていますが、当たり前ですが「まだまだずっと一緒にいたい」という願いがあります。
それはどんなに年齢を重ねて、寿命と言われたとしても思う気持ちです。
ギンちゃんや仁くんだけではなく、私も含めて「命は生れてきたら必ず死を向かえる」というのが避けられずに決められた未来です。
その長さがどれ位かは分かりませんが、今このように仁くんの病気という現実を前にして不安に感じたり、心配になったり、寂しい気持ちになったりしますが、お別れを今から予期して不安でいっぱいになって「今ここにいる仁くん」を見ずに取り越し苦労をするのはできるだけやめようと決めました。
だって、お薬が効いてくれて進行を抑えられれば今まで通りですし、進行してしまったと言われたら、そこで出来る治療なり生活スタイルを見つけていくしかできないんですものね。
手術のことなども考えますが、本当に決断すべき時までは「もしかしたら…」と勝手にあれこれ思考して不安な未来に潰されるのではなく、考えなくてはいけない時にちゃんと考えて対応しようと思います。
幸い、仁くんは元気いっぱい・食欲いっぱい・お薬もちゃんと飲んでくれて健やかでいてくれています。
在宅勤務なので、咳き込んだら咳止めもすぐに飲ませてあげられますし(今の所咳止めも使わなくていいくらい落ち着いています)、側で診てあげられている事が本当にありがたい限りです。
私は動物グリーフに関する勉強をしていますが、動物医療グリーフケアの第一人者であり獣医師の阿部 美奈子先生のグリーフケアブックにこんな記載があります。
【人と動物の出会いによる相互作用】
動物:人と出会ったからこそ、安全に寿命を楽しく生きられる
出来れば病気になんてなって欲しくないし、うんと長生きしてほしいと思うのが飼い主である人間の思いです。
けれど病気や寿命は避けられないものです。
もちろん、とっても悲しいし不安だし、心細いし泣けてきますが、ペットとしてあなたの隣にいる小さなあったかく愛おしい命は、あなたに会えたから、安全に楽しみ「私たち家族に愛着を感じながら」自分の寿命を生きられるんです。
何かできることはしてあげたいし、病気が進行したり病気を告げられたら、ショックのあまり現実を理解できなくなりますしパニックにもなるでしょう。
それは、思いっきりその子を愛しているからですものね。
大好きで大切で愛おしい子に対する思いですから、大きな衝撃なのは当然ですもの。
グリーフ(悲嘆反応)というのは、喪失体験前から起きるものです。
病気を持っている子以外にも、高齢になってきた小さな体を見るだけで「あとどれくらい一緒にいられるだろう」と泣けて来たりすることも予期グリーフと呼ばれるものです。
この時期に眠れなくなったり、泣けてきたり、現実が受け入れられなくなったり、悲しみのあまり怒りを覚えたり、感情はぐちゃぐちゃと揺れます。
それはなんらあなたが悪い訳ではなく、愛する命を思うからこそ。
私も時にとても不安になりますし、2魂を抱きしめるだけで泣ける日もあります。(勝手に切なくなるんですよね。愛おしいが過ぎて…)
でも、そうやって揺れる自分に優しい声をかけていきたいと思い続けています。
不安な事も、心配な事もおかしくないし、不安な時は不安を感じていていいよ。
気になることは先生に聞いて、しっかりその時々で対処していこうね。
でも、無理やり先のことを考えて不安を先取りしなくていいからね。わざわざしんどくならなくていいんだから、と。
仁くんは今日もとっても元気です。
心肥大もまだ発見が早いので、ここで横ばいに留められれば一安心ですし、そうなることを期待して祈りながら、今まで通りの3魂での日々を慈しんで暮らしています。
祈りの力はきっとあると信じているので、もしもみなさんが気にかけていただけたら、仁くんの心臓が横ばいで落ち着きますように、と祈っていただけたら幸せです。
私もギンちゃんも仁くんも心からにっこりと「ありがとう、嬉しいでち♡」の気持ちであなたの暖かい祈りを受け取ります。
さて…
ギンちゃんと仁くんが「トッピング付きの夜ごはんの時間だよー」とソワソワしているので、これにてドロン!です。