【ココロノマルシェ】社会生活を拒絶したいほどの自分の中の人間嫌いの自覚に戸惑っております。
昨日・今日・明日と、冷たい雨の予報が出ていて「場所によっては思いっきり冷え込む」という天気予報に「いよいよファンヒーターを稼働させるときが来たのね!」と灯油を入れてスタンバイしていましたが、ありがたい事に今日は雨が上がってすっきりと青空が広がり、私の住むマンションにはたっぷりと日が射しこんでくれてホカホカした陽気に包まれています。
背中側にある窓から差し込む日差しに暖められてホカホカしたギンちゃんと仁くんは、ソファーの上で「もう起きていられれない」とおねむの体勢。
私もほかほか陽気にまぶたがくっつきそうで、お昼寝したい誘惑と闘っています。
もう11月で、いつ急に冬の寒さが到来してもおかしくないんですよね。
今年もなんだかんだとあと2か月ですし…と、月日が経つの早いなぁとしみじみしたところで(注:誰にも頼まれていない前置き)【ココロノマルシェ】に寄せられたお悩み相談をしたいと思います。
こんにちは。
以前Twitterでこちらを知り、以後バックナンバーを読ませていただいています。
とても読み応えがありこちらのサイトのファンになりました。
私の相談なのですが、緊急事態宣言下で、通勤やプライベートの集まりが極端に減り、SNSなどバーチャルのコミュニケーションも日常的なパーソナルなものから社会的なパブリックな空気になっていた時期がありましたよね。
それが自分には合ってたようで、まだ余談が許さない状況ではありますが、日常が戻ってきて、人の交流が戻って来た今それまで感じなかったストレスを感じるようになりました。
延期になってた飲み会、打合せ、顔合わせ、イベント、それらがまた動いていくのかと思うと気が重く憂鬱です。
誰にも会いたくない、このまま1人でゆっくりしていたい。
出来れば働きたくない(少なからず誰でもそうでしょうが)
働くならロボットか人工知能と働きたい。
やらなくてはいけないことも、1人で済むことはすぐ取り掛かれますが、人が関わっているくることは腰が非常に重く問題が出かねないまで伸ばしてしまってます。
人とはとにかく関わりたくない自分がいます。
(そのわりにはこちらのサイトを毎夜読み込んで皆さんの優しさにほっこりしているのですが…)
社会生活を拒絶したいほどの自分の中の人間嫌いの自覚に戸惑っております。
人間への関心と愛が非常に高い、カウンセリングの勉強をされた皆様にもそのような心はあるの?ないとしても、そのようなクライアントがいたらどのようなアドバイスをされるのだろう?とお聞きしたくなりました。
ニッチな内容かもしれませんが、ご関心持たれる方がいられましたらとても嬉しいです。
ご相談:ミドリムシさん
ミドリムシさん、こんにちは。
コロナ禍で私たちは「新しい生活様式」というものに向き合うと同時に、今まで忙しさや「当たり前」という概念で見ることしかしていなかった物事を別の角度から見る事になったりして、「私って本当は…」と今までのスタイルに違和感を感じる方もたくさんいらっしゃると思います。
かくいう私もその一人で、ミドリムシさんのお悩みに「分かるなぁ」と相槌を打ちながら読ませていただきました。
> 私の相談なのですが、緊急事態宣言下で、通勤やプライベートの集まりが極端に減り、SNSなどバーチャルのコミュニケーションも日常的なパーソナルなものから社会的なパブリックな空気になっていた時期がありましたよね。
> それが自分には合ってたようで、まだ余談が許さない状況ではありますが、日常が戻ってきて、人の交流が戻って来た今それまで感じなかったストレスを感じるようになりました。
ミドリムシさんが書いてくれた「後者の方の世界」が今までは当たり前だと思っていましたが、そうじゃなくても「成り立つ」というのを体験してしまったら、今までは少し頑張って「今までの当たり前に合わせていたタイプ」の人であれば、今までの日常のスタイルが戻ってきたらしんどさを感じるのは当然ですよね。
当たり前のように電車やバス、自動車で決められた時間に職場に行って人間関係をこなしながら自分に与えられた仕事をこなして岐路につく。
お給料を貰うためには「職場」という場所に通って、その場でのコミュニケーションも図りながら仕事をするのが【当たり前】だった時には、そうすることを疑っていないため
苦手意識があったり、疲れるなぁと感じていても「それに合わせる」という生き方を選択するしかありませんでした。
けれど、コロナという未知のウイルスの出現で、これまでは「あり得ないだろう」と思っていたような働き方が現実的には可能だったり、やってみたら大丈夫だったりと、今までの当たり前ではない日常も「ありなんだ」というのに気付いた方はミドリムシさんを含めてたくさんいらっしゃるのと思います。
仕事の種類・業態などによって一概には言えませんが「在宅勤務」が可能だと分かった職種などもありましたし、今までは「不可能だろう」と思っていたような働き方の選択肢が増えたのですから、
自分にとってフィットしている働き方
を見つけてしまったら、従来通りの形が自分に合っていないと「しんどさ」「息苦しさ」を感じてしまいますよね。
私もそうですが、今までは「職場に行くこと、人と関わりながら働くことが当たり前」だと思っていて、他のスタイルが現実化するというのを体験したことがなかったのですから、「合う・合わない」の前に、社会のスタンダードに自分を合わせていくしかありませんでした。
けれど、他に選択肢があるし、やれない事はないんだ!
という事に「気付いてしまったら」、そっちが合っていると分かったことで、今までのスタイルに戻すというのは苦痛に感じることもあるのはおかしなことではありませんよね。
そして私も、ミドリムシさんと同じように「社会で神経を使って人間関係を構築するよりは、自分の世界でのんびり働くスタイルがいい」というのを身をもって体験してしまい、今まで通りの働き方は出来ないと思っている仲間の一人です。
> 延期になってた飲み会、打合せ、顔合わせ、イベント、それらがまた動いていくのかと思うと気が重く憂鬱です。
> 誰にも会いたくない、このまま1人でゆっくりしていたい。
ミドリムシさんが書いてくれたこの言葉、私も同じように感じているので、ものすごく深く頷いてしまいました。
人間関係全てが煩わしいのではなく、今までは「当たり前」だと思って飲み込んで無理をして人に合わせる事をしてきたけれど、そうすることが「苦手」だと気付いちゃったんですものね。
人間関係を円滑に構築するために「無駄だ」と感じるような時間を削る事で、自分がのびのびと生きられることを知ってしまったら、また今までのように「疲れる事を自分に課さなくてはいけない」と思えば、どうしたって気分が重くなります。
だって、やりたくない事をやらなくてはいけないって思ったら、誰だって嫌な気持ちになりますものね。
> 働くならロボットか人工知能と働きたい。 やらなくてはいけないことも、1人で済むことはすぐ取り掛かれますが、人が関わっているくることは腰が非常に重く問題が出かねないまで伸ばしてしまってます。
ミドリムシさんがこのように感じているという事は、きっと今まで「当たり前だと思って無意識に合わせていた世界」で、うーんと人間関係構築に力を使っていたからなのだろうと思います。
本来他に発揮できるはずの力を、日常の社会生活をおくるためにすり減らせていたのであれば、仕事をすることに加えて「人間関係」を円滑にするために力を使ってヘトヘトになり、余力がなくなりますものね。
そうすると日常は「仕事とその疲れを取る時間」しかなくなり、自分のやりたい事に力を割くことが出来なかったり、訳の分からない疲労感を感じていて慢性的に疲れていた…なんてこともあったかもしれません。
でも、コロナが気付かせてくれたんですよね。
「人との関係性を円滑にするために力をすごく使っていたこと」や「本当はもっと大事にエネルギーを使いたい」と。
人が関わる事が、ミドリムシさんにとっては「ストレス」であると気付いちゃったんですものね。
その逆に、コロナによって人と関わらない事が寂しくて、ひとりで働くスタイルが「合わない」と感じた人もいると思います。
それは、どっちが「いい・悪い」ではなく、自分にどっちが「合っているか」というだけのことなんですよね。
私たちは社会生活を送る上で、自分が属するそれぞれの環境下で「役割」「キャラクター」を演じています。
それはその場その場に合わせて「無意識」に行われるため、ごくごく自然にその役割を受け入れることもできますし、ちょっとしんどいなぁ…と感じながらも、その場を円滑にするために負担を受け入れつつも役割をこなすこともあります。
心理学ではこれらの「キャラクター」「役割」の事を『ペルソナ』と言っています。
例えば、学校の中ではしっかり者のリーダー役としてグループをまとめているのに、家に帰ってくれば末っ子で甘えん坊でちょっとうっかりした存在だったりと、学校内では学校で見せる自分のキャラクターがあり、それは家族には見せていない「顔」です。
その逆に家族に見せている「顔」を学校では見せていない、というように同一人物であっても属する社会によってさまざまな「キャラクター」を私たちは演じています。(これらのキャラクターは置かれた環境での常識だったり、体験してきた経験など、様々な要素で培われ・形成されていきます。)
私たちはこのように「置かれた場所や属する社会」に合わせたキャラクターを演じて生きているのですが、演じるための「ペルソナ」がありのままの自分の姿から離れて行けば行くほど、疲れて行ってしまいます。
コロナによって、今まで「当たり前」だと思って演じてきた人間関係での役割(ペルソナ)が、自分にとっては重い負担だったと気付いてしまえば、また自分が属する「働く環境下」でこれまでの自分を「演じなくてはいけない」のですから、ドッとその負担を感じて「嫌だなぁ」と思うのはおかしい事でもなんでもないと思いませんか??
ミドリムシさんはどんな風に働きたいのか?
社会生活を送る上で、どうすることが自分に合っているやり方なのか?
そのために、今の働き方とは違った選択肢はどうやれば手に入るのだろうか?
自分にフィットするものって何だろう?
コロナによって、今までは考えることもなかった「もしかしたら違う働き方があるんじゃないのか?」という事に気付き、考えることになったんですよね。
そして、実際に「人と関わって働くことがしんどい」という事に加えて、「人と関わらなくても仕事ができる」という事も体験してしまったら、自分に合っている働き方にシフトしたい!と思っちゃうのは当然ですものね。
ある人にとっては、ひとりで黙々と作業することは孤独を感じて不安で苦しい働き方です。
ある人にとっては、ひとりで黙々と作業することは仕事に集中できて効率が上がってやりやすい働き方です。
ある人にとっては、ひとりで作業しつつも休憩時間に人とのコミュニケーションを図ることがリフレッシュして楽しめる働き方です。
このどれかが良くて、どれかが悪いのではなく、単純に「合っているかどうか」の違いでしかありません。
コロナによって「合う合わない」ではなく「合わせるしかなかった」働き方があっという間に多様化したのですから、ありがたい反面戸惑う事も沢山あります。
不可能だと思っていたことが可能だったと知ったら、選択肢が増える半面、嫌だなぁ・苦手だなぁ・辛いなぁと感じてしまう(受け入れてしまう)ことも出てきて戸惑いますものね。
ここで少しだけ私の話をさせていただきます。
私は今までずっと「会社に通勤して人が集まる職場で作業をするスタイル」で働く会社員をやってきました。
幸いな事に、人間関係でものすごくしんどい思いをすることはなかったものの、置かれた環境下で円滑に仕事をするための人間関係に心を砕いたり、疲れを感じることもありました。
けれど、これが「当たり前の働き方」だと疑っていませんでしたから、置かれた場所で工夫したり、努力するしかないと思っていました。
テレビなどで「働き方が選べる会社がある」というようなことは見聞きしていたので、在宅勤務などの選択肢があるというのは知ってはいたものの、自分とは遠い世界の出来事だと思っていたのに、コロナをきっかけに私は今現在も在宅勤務を続けることが出来ています。(6日に1日の出社勤務日がありますが、月に数日だけでほとんど人と変わらずに家での作業です。)
在宅勤務という「不可能だと思っていた」働き方が「可能である」という事を知り、そして体感したことで
私は職場に通って仕事をするスタイルはしんどいな。
私には「在宅勤務」で一人で仕事をするのが合っていて、人間関係や雑務が煩わしいと思うんだな。
と、自分が望むスタイルというのを見つけることが出来ました。
なのでこの先に、在宅勤務ではなく「今まで当たり前だった毎日通勤するスタイル」に戻るとなったときに、その働き方はしたくないと思えば、在宅で働ける仕事を探すことになり、きっと転職を考えることになります。
もしくは嫌だなぁと思いつつも、前の働き方を受け入れて働くか…
なんにせよ「自分が選ぶこと」が必要になるんだろうと思っています。
ミドリムシさんは、どんな働き方・どんな形で人間関係を築いていくのが理想なのでしょう?
私がどう生きたいのか?
社会との関わり方をどうしたいのか?
そんな「私はどうありたいのか」「私らしく生きるには」という事を考えるきっかけになるものが「コロナ」という病気がもたらしたものの一つなのかもしれませんね。
今までの当たり前が「それって本当に当たり前なの?」と立ち止まることで、今までは飲み込むしかなかった事が「違うんじゃないのかな?」「私にはもっと違う生き方が向いているんじゃないのかな?」と考えたり選んだり、道を模索する事になり、未来が選んでいけるようになったのだと考えたら、もっともっと自分への問いかけをしてあげたくなりますよね!
・人工知能やロボットと働きたいと思った私がいる
・人との関わりが少ない職場が合っている
・今の職場でそれが出来ないとしたら、そうできる職場を探す?
・人工知能と関わるような仕事のスキルってどうしたら磨けるの?
・人と関わらずに「個人事業主」が向いているとしたら、私に出来そうなものってなにがあるかな?
・そのためにスキルとして身に付けたい新しい学びがあるのかな?
・個人事業主として独立ってどうやればいいのかな?
・実際にひとりで仕事をしている友達に話を聞いてみようかな?
・独立に関する補助金や支援センターはあるのかな?
ここで挙げたのはあくまで一例ですが、自分がどんな働き方をしたいのか?という「自分軸」での見方をしたら、選択肢もいーーっぱい上がってきます。
これは現実的だろうか?短期的にはどうしようか?中長期的には??といったように、自分がどうありたいかを知ったことで、様々な方法を探せるようになりますから、人と比べてとか「社会の当たり前」に当てはめて見てしまうのではなく
これからの私はどう生きて行きたいのか?
これから私はどうしたら楽しく過ごせるのか?
どれが私に合っていて、無理がないスタイルなのか?
と、自分軸で考えるとてもいい機会に置かれているんだろうと思います。
大事な事は「私はどうしたい?」と都度自分に聞いてあげて、自分らしく生きていくと思ってあげることです。
全て願い通りにはいかなかったとしても、より私らしく・より私が自由に生きられるものを自分のために選んでいくことが出来たら、人生がよりイキイキと楽しいものになりますものね。
ビジネスシーンでの人との交流が苦手・苦痛だと感じたのであれば、それがミドリムシさんの「やりたくない事」として、出来るだけ排除してあげればいいだけであって、いい・悪いではないですものね。
どんな人間関係(友人との関係・社会での関係)や距離感が自分に合っているかを自分の尺度で測っていけばいいだけですしね。
ミドリムシさんと同じように、コロナをきっかけに「自分らしい働き方」「自分らしい生き方」「自分らしい社会との関わり方」を考える事になった人は、きっと私を含め大勢いると思います。
考えるキッカケ・立ち止まって見れたことは、この先の人生の大きな財産だと思いますから、お互いに「私はどうしていきたいのかな?」と自分ファーストで考えて自分を優先して大事にしていけたらいいですね。
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ココロノマルシェでは様々な視点でお悩みに回答を寄せてくれるカウンセラーが沢山います!
あなたと同じようなお悩みを発見したり、あなたのお悩みを相談したり、あなたのココロが少しでも軽くなるお手伝いが出来れば嬉しいです♡
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ココロノマルシェとは違いますが、あなたのお悩みを、ブログで記事にしてもいいよ!という方は、ぜひお悩み相談を送ってください。
私なりの形で、あなたのお悩みに寄り添いたいと思っています。