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『ペットロス・離別・失恋』サヨナラの痛みと哀しみを癒す心の保健室 ~あなたの傷に優しく絆創膏を貼るお手伝いをしています~

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仁くん、またね。ずっとずっと大好きだよ。ありがとう。

静岡まで行くんでち~

少しご無沙汰していました。

今日は、悲しいお知らせをしなくてはいけません。

わが家の「かわいい担当」、チーム・3魂の一員である仁くんが旅立ちました。

写真は、会陰ヘルニアの手術のために静岡に旅立つ前日のもの。
わが家で撮影した、一番最後の写真です。

手術を予定していたため前日の夜から絶食になるので、その前に手作りご飯を食べ、お口の周りが少し汚れている、我が家では日常にありふれた一コマ。

平凡で何にもない、ごくごく普通の金曜日。
でもね、仁くんがそこにいてくれた、幸せいっぱいの宝物のような金曜日。

* * *

静岡に到着した仁くん

土曜日の早朝、妹が付き添ってくれて新潟から静岡に向かいました。

仁くんはいつも通りの様子で、ときおり気管支からくる咳をしたりしつつも、いつもの定位置に準備したフカフカクッションの上でお昼寝しながらのドライブ。

会陰ヘルニアによる膀胱逸脱があったため、仁くんはいつおしっこが出なくなってもおかしくない状態。

病院につくまでの約5時間半の間に、おしっこが出なくなったら大変!と心配していましたが、途中途中の休憩でおしっこが出せて一安心。

そしてもう一つ。
日常生活でうんちを出すことはできていたのですが、こちらも会陰ヘルニアの影響ですごく細いものを苦しそうに排泄する状態が続いていました。

が、この日は久しぶりにしっかりとした立派なうんちを出すことができて、妹と二人で「スッキリしたね~!よかったね~!」と仁くんに伝えてニッコリしました。

ずっとずっと、排泄についてしんどい状態が続いていた仁くんでしたが、旅立つ直前には、これまでのように自力でスッキリすることができたのは、振り返るととても嬉しいことです。

写真は排泄を終えて気持ちよくお昼寝し、静岡の病院にあと少しというところで目覚めた仁くん。

寝ぼけ顔があまりにかわいくて、思わずパチリとしたものです。

最後の抱っこ

病院の待合室で、妹が何気なくパチリと撮っていてくれたもの。

最後の抱っこになってしまいましたが、この場でも何度も仁くんのおでこにチュッとして「いつも通りの大好き」を伝えていました。

大好きだよ。
愛してるよ。
かわいい、かわいい、私の宝物の仁くん。
手術が終わったら、お尻が楽になるね。
目が覚めたらすぐに会えるからね。

手術が午後2時以降に行われることや、術後に病院に顔を出すこと、心配なので1泊するので翌朝にお見舞いをして帰ることなどの擦り合わせをして、診察室で先生に仁くんをお渡ししました。

事前検査でも、術前検査でも、麻酔には耐えられる状態だろうということ。
気管支軟化症はあるものの、それ以外の大きな疾患もないこと。

きっときっと、手術は無事に終わってくれて、排泄の苦しみが取れる分だけ、仁くんが日常を安心して送れるようになる!と希望しかない状態でした。

外科の先生が来られてからの手術だったため、開始時間もはっきりしないことから病院では待たずに、近くで時間を潰すことになりました。

見晴らしのいい展望台で駿河湾を眺め、あいにく曇り空で富士山は見えないね~と言いながら、近くの売店でお茶味のたい焼きを食べて。

そろそろ手術の時間かなぁ?
いてもどうしようもないけれど病院の近くにいよう!と、病院近くのスーパーを見ていたときに、電話が鳴りました。

これから手術を始まり、終了予定時刻を告げる電話だろう、と気軽に電話を受けましたが、そこで告げられた言葉は

「これから手術に入ろうというところでしたが、仁くんが心停止しました。」

というもので、一瞬、何を言われてるのか分からなくなりましたが、同時に体中がカタカタと震えだし、慌てて病院へ向かいました。

車で5分くらいの道のりが、とても長く感じられました。

病院に着くとそのまま手術室に通され、そこには必死に蘇生を続けてくれている先生方と、力なく横たわったように見える仁くんがいました。

モニターを見ながら薬剤を管理している先生の目には涙の跡があり、仁くんの前足を握って「仁くん、戻ってきて!!」と何度も何度も伝えてみましたが、仁くんが自発的に心臓を動かす兆候は全く見られずでした。

どうやって立っていたのかが自分でも不思議なくらい、足はガクガクして震えたまま。

病室に入って10分くらいが経過していたこともあり、先生に尋ねました。

「私たちが来る前から、ずっとこの状態なんですよね?」
「この状態から戻ってきてくれる子はいるのでしょうか?」

残念ながらこの状態から戻ってきてくれることはないという言葉を聞き、ボロボロ泣きながら、私が決めました。

ありがとうございました。
もう、いいです。

蘇生のための心臓マッサージの手を止め、薬剤を送り込む手が止まり、そこからゆっくりと心電図のモニターの波が緩やかになり、最後は真っすぐの線が伸びて、仁くんは逝ってしまいました。

腕の中で抱きしめて旅立たせてあげることはできなかったけれど、蘇生を止めてもらう瞬間からずっと、愛おしい仁くんの前足を握り、言葉をかけ続けました。

仁くん、ありがとう。
仁くん、大好き、大好き、大好き。
仁くん、またね。

またねだからね。

* * *

その後のことは、あまり現実感がなくてフワフワしていて記憶が曖昧ですが、妙にシャッキリと「事務的なこと」をこなし、新潟に戻ってきました。

宿泊予定のホテルにキャンセルの連絡を入れ、ペット火葬の予約をし、涙もほとんど流れずに淡々と。

病院でエンジェルケアをしてもらい、仁くんの身体を返していただいた際にはまだ暖かくてまるで眠っているだけのようでしたが、もう二度と仁くんは目を覚ましてくれることはありませんでした。

手術をするとしばらくはシャンプーもできないだろうと、前々日に爪切りをしてもらい、前日にはお風呂場でシャンプーをしてあげたばかりだったので、フワッフワな姿で仁くんは旅立ちました。

真っ白で、フワフワで、もう魂は神様の元にお返しした後だというのに、最後までかわいらしくて愛おしくて、本当に困っちゃうなぁ…と号泣しました。

* * *

仁くんは、手術での麻酔の前に突然「心停止」をして、15年半の生涯を終えることにしたようです。

きっと私のために最後まで頑張って、私の期待に応えようとしてくれたんだろうな…。

ずっと咳が出ていて体力もなく、咳をするために力を入れることで会陰ヘルニアもどんどん進行してしまい、排泄もできなくなって苦しくて。

ここ最近は、咳の影響で肺にもヘルニアのような兆候が出始めていました。

仁くんの日常が、痛みや苦しみの少ないものであって欲しい。
仁くんらしく「まろやかなシニアタイム」を送れるように。

膀胱逸脱を体験してから、どうすることがいいのだろうか?と、悩みに悩み抜きました。

自分ではもう分からなくなり、動物医療に携わっている「動物医療グリーフケア認定アドバイザー」のみなさんにもご意見をいただいたり、しつこいくらい主治医に相談しました。

私は「手術をしてあげられるならしてあげたい」と思い、手術を選択しましたが、私の選択が結果として仁くんとのお別れにつながりました。

お別れの際には、なにもかもが後悔として押し寄せます。

しても後悔。
しなくても後悔。

罪悪感を感じて打ちひしがれて、「どうしよう…」ってワンワン泣きました。

どんなにお別れを先延ばしにしたくても、命には必ず終わりがあり、その命が決めたタイミングで死がやってくる。

って分かっているけれど、分かっているからって自分の大切な存在が死んでしまったら、それを受け入れるのは容易ではありません。

* * *

現実を受け入れられず、でも現実には仁くんはもういなくて、眠れず食べれず、座っていることもできなくてウロウロする状態が続きました。

しんど過ぎて、あちこちにSOSを出しました。

助けてください!という私の声に、たくさんの手が差し伸べられ、その一つ一つにすがるようにして支えてもらいました。
ううん、今でも支えてもらっています。

この場をお借りして、あたたかい気遣いや支え、優しい思いや祈りをありがとうございます。

グリーフケアを学んでいる私ですが、自分のことになったら冷静でなんていられませんでした。

でもね、それでいいと思っています。

だって「グリーフは侵入してくる」もので、最愛の命とお別れをした悲しみは深く大きく、哀しみに飲まれるのは当たり前のことなのだから。

私たちは死別を経験しても、ゆっくりと回復していく力を備えています。

グリーフ発生直後に感じた衝撃は、時間と共に変化して角を丸めていくとはいえ、グリーフを克服することはないのだろうと思っています。

克服したり癒したりするのではなく、ずっと共存していくための自分なりの折り合いのつけ方や付き合い方を見つけていく、という感じなのかな。

心にポカッと空いてしまった「仁くんの形の穴」は、仁くん専用の穴だから、仁くんにしか埋められないんですものね。

いつの日か私が自分の人生の幕を下ろして旅立つときに、また仁くんに会えるはず!と、それを希望にしてこの穴を抱きしめて行こうと思っています。

ほらだって、魂の戻る場所や光の世界では、こちらと時間軸が違うようだから、こちらでの数十年が「たった数日」でしかないのかもしれないじゃない?
そうしたら、「まだちょびっとしか離れ離れになってないでちー」って仁くんは思うかもしれないし、ね。

* * *

お別れの祭壇

土曜日に旅立ち、月曜日にお別れの会・火葬をする予定でしたが、まだ気持ちの整理がつかずだったので一日延期をして、3/11の火曜日に仁くんの体も神様にお返ししてきました。

この日は暖かくてきれいな青空が広がる、気持ちの良い日でした。

仁くんを棺に入れることが悲しくて、この時に声をあげて獣のようにワンワン泣きました。

先にお空に還っている実家の先輩ワンコたちの他に、仁くんの旅立ちを知り「お空にいるうちの子にも仁くんのサポートをお願いしたよ!」という声に集められて、きっと仁くんはたくさんの暖かいお迎えをもらってお空の生活に迎え入れられているはずです。

お空に行く際に、食いしん坊な仁くんのために「これでもか」という程たくさん、お土産を持たせました。

・手作りスープごはん
・ひとくち梅おにぎり
・チキンナゲット
・シュークリーム
・チーズ
・マヌカハニー
・ローストビーフ
・いなばのウェットフード
・犬用ちゅーる
・紗
・サラミ
・ビスケット
・ミルクのアイスクリーム

お手紙も添えて、最後のお別れの時間には、やっぱりいつも通りおでこにチュッとして、毎日伝え続けた

オーマイ サンシャイン!!
世界一カワイイ私の宝物。
大好きな仁くん、かわいい仁くん。
ちょびっとお別れだけれど、またね。
ありがとう。
出会ってくれて、側にいてくれて、ありがとう。

と泣きながら笑って、仁くんとお別れしました。

お家に帰った仁くん

しばらくはギンちゃんと共に実家に身を寄せていますが、仁くんを連れてマンションにも少し滞在したりしています。

いつもの仁くんの場所はぽっかり空いてしまって、まだ全然慣れません。

仁くんはすごい!沢山お花をいただきました

仁くんに、たくさんのお花やメッセージをいただきありがとうございます。

その一つ一つに号泣し、仁くんに「ありがたいね」「仁くんはすごいね」と伝え、泣くたびに何か少しずつ現実を受け入れているような気がしています。

お花やカードの他に、個別にメッセージやメールを届けていただき、色々なところから助けていただきました。

立っているのがやっとの状態の私の支えになってくださった皆さんの愛に、心からのありがとうを。

自分のことでいっぱいで、きちんとお礼ができていないと思いますが、あたたかいお気遣いすべてが私を助けてくれました。
本当に、本当に、ありがとうございます。

仁くんが「もう行くね!」と神様の側に還ってから1週間が過ぎ、まったく眠れず食べれずだった状態から、少しずつ日常を取り戻しています。

いっぱいは食べられないけれど、ちゃんとご飯も食べています。
眠くなってベッドの潜り込み、でもしばらくすると汗だくになって動悸がして「ハッ!!」として目覚めてしまうけれど、全く寝れない訳ではないですし、これもきっと少しずつ改善していくものだろうと思っています。

ギンちゃんも、ギンちゃんなりに日常を取り戻そうとしているようです。

実はギンちゃんもちょっとだけ不調があり(呼吸の乱れと声枯れ)、それが少し悪化したように見えたので検査をしてもらい、悪いものではないようで一安心。
咽頭炎のお薬を飲み始めたのですが、いい感じに効いてくれています。

* * *

仁くんがいなくなって取り乱していた私のこと。
そこで私がやったこと。

たくさんの助けを求めたことと、仁くんが私に残していってくれたとてつもなく大きなギフトのこと。

実際に自分が体験したグリーフと、気持ちの変化や揺れ動きのこと。

後悔や罪悪感との折り合いのつけ方や、自分なりの受け止め方について。

手術をしていただけることになった病院の先生とのこと。

色々と書きたいことや残しておきたいことはありますが、まだ上手にまとめられなさそうなので、ゆっくりと整理して、またお伝えできればと思います。

もうしばらくは実家で過ごし、英気を養ってからギンちゃんとマンションに戻る予定です。

これからゆっくりと「2魂暮らし」に慣れていきながら、仁くんのことを愛おしく笑いながら思い出せるようになっていきたいな!

まだ今は先のことは考えていませんが、仁くんが「犬ってやっぱり最高に愛おしい」「犬と過ごす日々はかけがえがない」ということを骨身に染みる程に教えてくれたので、またご縁があれば3魂暮らしが出来る日が来るかもしれません。

そうなれたらいいなと思いますが、それがすぐなのかずっと先なのかは分かりません。
ご縁があればそうなる日がくるでしょうから、ご縁が紡ぎ出される日を待とうと思います。

仁くんは、かわいいの塊であり、愛の塊でした。

あなたがいてくれて、ギンちゃんと共に私の側で無条件に私を愛してくれて、どれだけ救われてきたか分かりません。

仁くんと過ごした日々は宝物でした。
仁くんと笑い合った日々を、こらからも愛し続けるでしょう。

自立してなんでも背負おうとする強がりな私が、安心して自分をさらけ出して、ギンちゃんと仁くんには思いっきり依存していました。
だから、もうほんと、ほとほと困っちゃうくらい寂しいけれど、死は避けられないものだものね。

仁くん、ありがとう。
仁くん、大好き。
仁くん、またね。

仁くんを愛してくださった皆様にも、心からの感謝を込めて。

またね!でち!
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