【ココロノマルシェ】42という年齢で子供を授かるチャンスはもうほとんどありません。
こんにちは。
あなたの心の痛みや悲しみの傷に優しく絆創膏を貼る「心の保健室」を目指しているマミコです。
しばらく暖かい日差しや穏やかなお天気が続いていたのですが、週末は寒波襲来…の通り、金曜日からゴォゴォとすごい風が吹きその音が怖くて、家の中に居ながらビクッとしてしまうほどでした。
自然の力には無抵抗で過ぎゆくのをじっと待つしかできないのですが、暗くなると益々心細さが増して脅威を感じます。
幸い、風もだいぶ落ち着きましたが、自然相手にはなす術がないなぁと改めて感じている今年の冬です。
雪の予報もあったので寒くなるかな?と朝にジャンパーを着せましたが、思っていたより寒くならずに「単なるイケメン鑑賞」が出来ました。
青が似合ってカッコいいなぁ~と朝からパシャパシャ写真を撮る親バカな私が撮った一枚をお見せした後は(注:誰にも頼まれていない前置き)【ココロノマルシェ】に寄せられたお悩み相談をしたいと思います。
1年前婚活アプリサイトで出会った人と、相手からのアプローチで交際することとなり、半年間ほど付き合いました。
こちらは年齢のこともあり、早い段階での子供も結婚も希望していることも伝えた上でのお付き合いでした。
それまでもお付き合いしてきた人はずっといましたが、結婚を決断するまでの勇気がでず、この年齢まで未婚でした。
そんな中で、何でも話し相談でき、私の今までの人生すべてを肯定してくれ、心から安心感と充足感を与えてくれる人と出会い、この人となら結婚して子供が欲しいと心から思えていました。相手も慎重な私を変えるほど、私への気持ちや思いを熱心に伝え行動する人でした。
半年ほど経った時に妊娠が判明し、戸惑いながらも喜んで伝えたところ、堕胎して欲しいと言われそのまま音信不通、携帯も解約され行方がわからなくなりました。
介護のため両親と同居していると伝えられていたため自宅もわからず、音信不通の3週間、絶望とショックでなにも食べれず眠れませんでした。
その後、公衆電話から堕胎したかの確認の電話があり、そこで初めて配偶者も子供もいることを知らされました。
その後の対応も会話も、自己保身のためだけの酷いもので、今でも心に深く傷が刻まれています。
堕胎手術の後、再度連絡手段を断たれた私は、怒りと絶望とで日常生活を送ることもままならない状況でした。
半年たった今、守りきれなかった命をどうしても迎えにいきたい一心で、なんとか卵子凍結を行い、力を振り絞って弁護士に依頼し身元を追い慰謝料請求をしているところです。
ただ、どうしても人を信じる心、人の好意を受け取るということ、信頼し合い家族を築くということがこの先すぐにできるとは到底思えず、毎日苦しんでいます。何年も経てばきっと回復するだろうことはわかっていますが、42という年齢で子供を授かるチャンスはもうほとんどありません。心では嫌でも無理矢理にでも外に出て、信じ合える人と出会い、家族を築くという今の私には不可能にも思えることをこの1-2年でしない限り、子供のいない人生を受け入れるしかないということです。
ここでそれを受け入れてしまうと、相手を一生死ぬまで憎むと思います。そんな人生にしたくないために、卵子凍結や慰謝料請求をしたのですが、婚活をすること自体が苦しくてたまりません。どうすれば限られた時間で、人を憎む心を手放し、感情を取り戻し、人を信じて、受け入れれるようになるでしょうか。
ご相談:ななさん
ななさん、こんにちは。
お悩み相談の言葉を読ませていただいてから、私にどんな言葉を届けられるだろうか?と考えましたが、何日考えてもななさんの痛みや怒り、やるせなさや絶望に、私の中で出てくる言葉は
悔しいよね。どうしていいか分からないよね。
すごくすごく、頑張って前を向こうとしてるもんね。
というものでした。
人生って、なんでこうもうまく行かない事が起きるんでしょうね。
すごく大きな夢を持っていたわけではなく、子どもの時にはきっと大人になったら誰でも手にすることが出来るだろうと思っていたようなささやかな夢が叶わないと思う時、私たちは生きることに絶望します。
努力は報われる、とか
諦めなければ夢は叶う、とか
確かに努力したことや諦めない事で叶う夢もあるけれど、どんなに喉から手が出るほど欲しくても「諦めるしかない現実」というのもありますよね。
子どもを授かり、産むという事にはどうしても「年齢」という制限があります。
こればかりは本当にどうしようもない事で、どんなに願っても「諦める」事を受け入れるしかないのが、妊娠・出産ということなのかもしれません。
諦めるって、すごくすごく苦しい事です。
夢を手放さざるを得ないんですもの。
それはどれだけ過酷なものでしょう。
> 音信不通の3週間、絶望とショックでなにも食べれず眠れませんでした。
> その後、公衆電話から堕胎したかの確認の電話があり、そこで初めて配偶者も子供もいることを知らされました。
> その後の対応も会話も、自己保身のためだけの酷いもので、今でも心に深く傷が刻まれています。
体も心も、満身創痍の状態まで傷を負ってしまったんですものね。
子どもを授かり家族を作るという「夢」を持っていたななさんですから、彼に子どものことを告げた時は多少の緊張はあれど、未来が希望に満ちていた輝かしいものだったと思います。
それが一瞬にして打ち砕かれて絶望に突き落とされたのですものね。
あぁ、やっぱりごめんなさい。言葉が見つかりません。
どうしたって年齢的な事がある中で、望んでいた命に別れを告げるという選択をしなくては行けなかった事や、それらを全て不安定な状況の中で決めるしかなかったのですもの。
どれだけ大きな心的負担・肉体的負担を負ったのでしょう。
> 半年たった今、守りきれなかった命をどうしても迎えにいきたい一心で、なんとか卵子凍結を行い、力を振り絞って弁護士に依頼し身元を追い慰謝料請求をしているところです。
これらのことをすることで、ななさんがやっと立ち上がる力を奮起できたんですよね。
やれることをやろう!!と怒りや悲しみやいろんな感情をバネにして決めた事をやれてよかったですね。
> ただ、どうしても人を信じる心、人の好意を受け取るということ、信頼し合い家族を築くということがこの先すぐにできるとは到底思えず、毎日苦しんでいます。何年も経てばきっと回復するだろうことはわかっていますが、42という年齢で子供を授かるチャンスはもうほとんどありません。心では嫌でも無理矢理にでも外に出て、信じ合える人と出会い、家族を築くという今の私には不可能にも思えることをこの1-2年でしない限り、子供のいない人生を受け入れるしかないということです。
信頼して、希望と夢が目の前で叶いそうになり、愛した人が「偽物」だった上に、目の前でいろんな希望が粉々に打ち砕かれたのですもの。
トンネルの入り口に立たされてしまったら「トンネルは歩けば出口があるよ」と言われても、数キロ先の光が見えない入り口付近では途方に暮れるのが当然ではないでしょうか??
しかも、ななさんは自分が望んでいなかったトンネルのスタートラインに無理矢理置かれてしまったのです。
それも、道を歩いていたら突然大型トラックがドンとぶつかってきて跳ね飛ばされ、全身に重傷を負って身動きが出来ない状態になった上で、トンネルの前に立たされているんです。
そこに居ただけでトラックが跳ねていったせいで、もうあなたは立つことができないかもしれません…と宣言されたとしたら、いつかはまた折り合いをつけて人生を歩めるだろうけれどと頭では理解できても、あまりの理不尽さに心がついてきませんよね。
理不尽だし、一方的だし、諦めなくてはいけないものまであるなんて、どうしていいか分からず、叫んだり絶望したり憎んだり、それを幾度も繰り返してなんとか自分の中で気持ちに折り合いをつけていくしかないんですものね。
今すぐ「希望を持って人を信じる」事が出来ないのは、当然すぎるのではないでしょうか??
かといって時間もない…と思えば焦りますし、傷を癒すのに時間が必要だと分かっていてもその時間が待てないともがけばもがくほど苦しくなりますよね。
生きるための希望や夢を失うかもしれない時、または諦めるしかないと終わりを意識するときに、私たちは途方もないほどの悲しみと絶望、喪失感と失望、何をしてきたんだろう…という過去を全て否定してしまうような気持ちと同時に、やり場のない怒りを強く感じます。
ななさんにとって「子供を産み育て、家族を作る」事が夢で、その夢のために出来ることを懸命にやってきたのですものね。
叶うかどうか分からない中でも夢を叶えるために婚活もし、そこで夢が叶う瞬間まで来たところで全てを失ったのですから、生きる意欲すら湧かなくなるほどの「今」を生きていらっしゃると思います。
決められない、見つからない、苦しい!!!
って、身動きできない今の自分の気持ちを、一人で抱えないでいいんです。
誰かにちゃんと聞いてもらえていますか?
何度も同じ場所でグルグルと答えのない悩みを抱える、傷だらけのななさんの側で「うんうん」ってただ気持ちを聞いてもらえる場所はありますか??
今、ななさんに必要なのは「答えを見つけること」ではなく、ぐちゃぐちゃに湧き上がる様々な感情を「分かってもらう」ことなのではないでしょうか?
お友達や安全な場所で話を聞いてもらえそうであれば、半年後だろうがなんだろうが、苦しい胸の内を聞いてもらってください。
親しい人に話せない事であれば、弁護士の先生を通じて信頼できそうなカウンセラーさんを紹介してもらったり、心療内科のカウンセリングルームを使ってみるのもいいと思います。
もちろん、ココロノマルシェを通じて気になるカウンセラーさんに聞いてもらってもいいですね。
これは私の持論なのですが、傷ついている時は頑張る時ではなく「優しくされる時」だと思っています。
年齢という問題を前にすると、1日過ぎるだけでも焦ってしまう気持ちがあると思いますが、頑張るには力が必要ですから、その力を蓄えるためにどうしても必要なのが「休む時間」ですから、ちょっとだけ自分に優しく「休憩していいんだよ。焦っちゃうけど休まないと頑張るための力も出ないもんね。」と声をかけてあげてください。
そして、文字通り一人ではなく周りの人に甘えたり助けてもらって、優しくしてもらうことも傷の手当てになりますから、緊急事態ですもの!!遠慮せずに甘えてください。
> ここでそれを受け入れてしまうと、相手を一生死ぬまで憎むと思います。そんな人生にしたくないために、卵子凍結や慰謝料請求をしたのですが、婚活をすること自体が苦しくてたまりません。どうすれば限られた時間で、人を憎む心を手放し、感情を取り戻し、人を信じて、受け入れれるようになるでしょうか。
お相手の彼を憎んでもいいじゃないですか。
許せない、許せない、許せないーーーーー!!!!!って思い切り呪ったていいじゃないですか。
先にお返事を届けてくれているカウンセラーからも「お恨み帳」にどんどん怒りの言葉・呪詛・罵詈雑言を吐き出しませんか?と提案があると思いますが、それでも許せなかったら『呪いの藁人形』に五寸釘を打ち込んでしまってもいいくらい、憎んだっていいと思います。
今はコロナで外出は難しいと思いますが、静岡県にある『怪しい少年少女博物館』というところで藁人形体験ができる場所もありますの(写真を見る限りかなりの方が体験されているようです)、怒りが強ければここまで憎んでもいいと思います。
私たち人間は「~してはいけない」と選択肢を狭めてしまうと、とても息苦しくなります。
彼を憎んでもいいし、いつまでも許せない思いを持ってしまうかもしれないけれど、それでもいい!という選択肢を持つだけでも、少し心が緩み楽になれます。
今はまだ憎しみが強いと思いますし、許せるなんて思えないと思います。
とことん憎み、憎み切ってみましょう。
その後で「許すことはないけれど、もういいか」と思えるかもしれませんし、自分では生涯許せずに憎むと思っていたのに、知らぬ間に少しずつ憎しみを手放し楽になることもあるかもしれません。
未来のななさんが、彼のことをずっと憎しみづつけるかもしれないし、そうじゃないかもしれないんですものね。
今、どうなるか分からないことまで先回りして心配してしまって「大事な自分の気持ち」を置き去りにしたら、辛過ぎますもの。
ななさんの「夢」であった、子どもを産み育てて家族を作る事のための「婚活」そのものが苦しいと感じているのですから、今は無理せずに少し休憩を入れましょう。
走り続けるにも時にはペースを落として休憩するようにゆっくり走る必要だってあります。
この時期は自分をまたハイペースにするために整える時間で、決して怠けている訳でも諦めている訳ではないと思っています。
積極的に責めるために、敢えて休む。
心がついてきていないのですから、心を回復させてまた婚活をしたくなる日まで(婚活してもいいかな?と思えるまで)攻めの休みを持ってあげませんか?
* * *
ここで少しだけ私の話をさせていただきます。
ななさんとは違いますが、私は結婚していた旦那さんから「離婚したい」と申し出があり、すごく悩み抜き絶望し、受け入れられない時期を経て、今は離婚を受け入れて独身に戻ってきました。
残念ながら子供には恵まれませんでしたが、生涯大切な彼と添い遂げて「家族」でいたかったのですが、私の夢は叶わずに諦めることが必要になりました。
でも、ぜんぜん受け入れられませんでした。
ぜんぜん手放せないし、グルグルと同じ場所で「どうして?」「なぜ?」「なんで私には他の人のような幸せはやってこないのだろう?」と何年も泣きました。
自分だけでは叶わない夢だったために、諦めるしかなかったのに、全然諦めきれずに苦しかったですし、色んなことに絶望しました。
少しも未来が明るくなんて見えませんでしたし、受け入れられる日が来るとは思えませんでした。
正直、死を選ぼうとしたこともあります。
大袈裟かもしれませんが、私にとって大事な「夢」で「宝物」だった『自分の家族』を失い手放すというのは、生きる意味すら分からなくなる体験でした。
渦中にいた時は、未来で「独身」に戻る選択肢を選ぶとは思いませんでしたし、また笑える日が来るとも思えませんでした。
この傷は何をしても癒えることはなく、残された人生は「ただ淡々と生きる」しかないのだと思っていました。
それでも不思議と生きていると、また笑えたり夢や憧れを持つことが出来ました。
叶うかどうかは分かりませんし、時に寂しさや心細さで、隣の芝生が青く見えて泣けてくる日もありますが、私は二度と感じることがないだろうと思っていた「幸せ」を今、自分の願いが叶っていなくても感じられるようになれました。
自然災害などで壊滅的な被害を受けた土地が、少しずつ復興していくように、私たちの心も大きなダメージを受けてもまたそこから「新しい夢や希望の芽」を生やすことが出来る力を持っているんですよね。きっと。
* * *
今すぐに答えが見つからなくても、許せなくてもいいんです。
焦っちゃうのだって、大事な夢だから当然です。
道は分からなくても、生きていましょう。
感情を取り戻せないうちは、ただ淡々と「生きる」を目標にするだけでいいと思います。
不思議なもので私たちの毎日は、同じことの繰り返しのようで全く同じに見えても変化していますから、いつまでも同じ場所に居る訳ではありません。
生きていたら、こんなにビックリするような悲しい出来事があったように、その逆のビックリするような出会いがあるかもしれません。
未来を100%完璧に予想や予言が出来る人はいませんから、どうなるかなんて分からないんですものね。
描いていた夢が、自分のタイミングで叶わなかったとして、その夢はまた形を変えていくことがあります。
受け入れるというのは本当に辛過ぎるけれど、まだこんなに大きな出来事から半年です。心も体も、ついてこないのは当然過ぎます。
ななさんの心を軽くする事も、お役に立てる事も、気の利いたことも言えませんでしたが、ななさんがココロノマルシェに気持ちを書こうと思ってくれたことが嬉しかったです。
そして、ななさんが焦りの中にいる今、ほんの少しでも休める・気持ちが凪の瞬間があるようにと祈っています。
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ココロノマルシェでは様々な視点でお悩みに回答を寄せてくれるカウンセラーが沢山います!
あなたと同じようなお悩みを発見したり、あなたのお悩みを相談したり、あなたのココロが少しでも軽くなるお手伝いが出来れば嬉しいです♡
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ココロノマルシェとは違いますが、あなたのお悩みを、ブログで記事にしてもいいよ!という方は、ぜひお悩み相談を送ってください。
私なりの形で、あなたのお悩みに寄り添いたいと思っています。