【ココロノマルシェ】周りの友人はみんな彼氏彼女がいた経験があり、わたしは人間として足りてないんじゃないかと落ち込みます。
クリスマスを楽しみにして、毎日カウントダウンするようにしてスライスして食べるドイツのお菓子「シュトーレン」
とはいえ、今日食べたのは「1個ずつ」個包装されて粉砂糖を雪のようにたっぷりまとったいただきもののシュトーレン。
私が子供の時にはシュトーレンを食べる…なんて全く知らず、大人になって初めて食べた時は「そんなに美味しいもの…ではないな?」と思っていましたが、数年前に食べたシュトーレンが美味しくて、それからは毎年この季節を楽しみにしています。
丁度クリスマスの頃に向けて、私の仕事はなんだかバタバタと余裕がない状態ですが、ちょっとした隙間時間やお茶の時間に「うふふ」と喜べる小さな差し入れを自分にしてあげながら乗り切ろうと思います。
粉砂糖まみれでなんだか良く分からない残念写真のシュトーレンをご紹介した後は(注:誰にも頼まれていない前置き)【ココロノマルシェ】に寄せられたお悩み相談をしたいと思います。
わたしは24歳社会人女子です。
わたしは、21歳の時に一年少し既婚男性と付き合ったり、一夜の関係を何人かの男と持つくらいで、まともな男とお付き合いしたことがありません。
周りの友人で私のような人はおらず、みんな彼氏彼女がいた経験があるので、できないわたしは人間として足りてないんじゃないかと落ち込みます。
わたしも、記念日を祝いあったり、旅行に行ったりできる、継続的な関係が作れるパートナーが欲しいですが、とにかく自信がなくて生きるのもしんどいです。
こんな私に何かアドバイスいただけると嬉しいです。
相談者:AAさん
AAさん、こんにちは。
私たちはみんなそれぞれ異なる魅力や価値を持って生まれてきていますが、どうしても周りの人と自分を比べてしまって「足りていない」「周りの人に出来ている事ができない私は何か欠陥があるのではないか?」と思い込んでしまう事が多々ありますよね。
他の人には当たり前のように起きている「ごくごく普通に見える事」が自分の身には起きる気配もなく、自分にとっては『奇跡』のように見えるものがあるとき、私たちはとても寂しい気持ちや自分がダメなんじゃないか?という気持ちに焦りを感じたり孤独な気持ちに潰されそうになります。
> 周りの友人で私のような人はおらず
身近な存在や近しい人達が「当たり前」のように恋愛を経験している中で、自分だけが特定のパートナーと出会えないとなると、やっぱり焦りのような気持ちも湧きますし『どうせ私なんて…』と自分を否定してしまいたくもなってしまいますものね。
『コンプレックス』って日本語で表現すると『劣等感』です。
つまり、私は他の人と比べて劣っている、と自分を責めてしまう状態です。
恋愛経験は本当に人それぞれですから比べて優越を付ける必要なんてないんですが、私たちは「いいなぁ」「羨ましいなぁ」「欲しいなぁ」と思っている物を自分が手に出来ない状態というのは辛くて苦しい状態なので
私に問題があるからダメなんだ!
と思い込んで自分を責める事で、欲しいものを手に出来ていない辛さを癒そうとします。(原因があるから…と思う事で自分を助けようとしているのかもしれませんね。健気ですよね。)
恋愛経験を人と比べる必要なんてないのですが、そうは言われても気になっちゃうものは気になりますし、AAさんは
> わたしも、記念日を祝いあったり、旅行に行ったりできる、継続的な関係が作れるパートナーが欲しいです
と言っている事からも「彼氏が欲しい」気持ちが強くあるのに、それが叶わない事でどうしたって人と比べてしまいますよね。
人と自分を比較する事で「自分の個性」を知ることができたり、自分の持つものの強みを知ることが出来たりするので決して比較自体が悪い事ではありませんが
周りと比較して生まれる劣等感から
自分らしい行動ができなくなる事
があったのだとしたら、それは自分を傷つけるだけの比較であって、自分苛めをしている状態でしかありません。
起きている出来事や目の前にある事はだたの事象であって、自分がどう捉えるのかで変わっていきます。
24歳の私は今までちゃんと交際した経験がない
というのが「目の前にある事象」だとしたら、それに対して自分がどういう風に思うのかを選ぶのは他でもない自分です。
・彼氏がいないよー!!私はここにいるよ!早く見つけて~
・彼氏がいないから欲しい!!どうしたらできるのかな~?
・彼氏がいないのが寂しい!!何か原因があるのだとしたらなんだろう?
・彼氏がいないのが悲しい!!私なんかどうせダメだ。
大前提は「彼がいない現実」ですが、どういう思いを選択するのかは自分が選べるんです。
> わたしは人間として足りてないんじゃないかと落ち込みます。
「私の魅力に気付く男子に出会えていない」「来週あたりに大好きな人と両想いになれるかもしれない?!」という考え方を採用する事だってできる中で、この意見をなぜAAさんは採用しようと決めたのでしょうか??
「彼が欲しいーー!」という思いを感じながらも「彼がいない私はダメなんだ」という思いの方を強く感じているとしたら、AAさんの潜在意識の中に
私はダメなんだ
がどんどん刷り込まれていってしまいます。
お悩みの中には書かれていなかったので分かりませんが、AAさんは恋愛に限らず『私はダメなんだ』と自分にダメ出しをするクセがありませんか??
実は私も過去にAAさんと同じように、周りの人に当たり前にできる事が出来ない自分をに対して『私がダメだからなんだ』と思い込んでいました。
ここで重要なのは「私はダメな人間だ」という意見を採用したのは私自身だという事です。自分が選んだ意見を証明するために「ほら、私ってダメでしょ?」という現実が私にとって必要になってしまったんです。
だってね、もしも上手くいってしまったら『私はダメな人間だ』という私が選んだ理論が崩壊してしまうから。
凄く悲しいしいこんなの望んでいない!!と言いながら、上手くいかない事が起きると
「ほーらね、やっぱり」
とダメになる事で「分かっていたよ!」という安心感を感じたいんです。
思い込みの力ってとても強いものです。
毎日自分に「私はダメだ」と言い聞かせているというのは、無意識の層である潜在意識に「私はパートナーに選ばれないダメな私」というのをインプットし続けている状態です。
それは言わば、アラジンの魔法のランプに出てくる魔法使いジーニーにお願い事を叶えてもらうために
パートナーが欲しい!って思い続けるけれど、私はダメな女の子だからパートナーが現れない現実を用意してください!!
とお願いしているような状態なんです。
潜在意識に「私はダメ」という現実を見せてください!とお願いしてしまうとしたら、自己否定するってとても怖い事ですよね。
うーん、私にはダメ…な所もあるかもしれないけど、私をいいと言ってくれるパートナーはいる!!
コンプレックスに感じちゃってる部分があるけど、私は恋をしたい!!
私を一番に愛してくれて一緒に旅行したり、毎週デートできるような「私だけの」彼氏が欲しい!!
欲しいもの・自分望むものをアファメーションのように呟くのも効果的です。
ダメな私…という前提があると、望みを言う事に対しても抵抗があるかもしれませんが、まずは「どうなりたいのか?」というのを描く事はとっても大事です。
例えば周りの人は当たり前のように年末年始に海外旅行に行く!という事にコンプレックスがあったとして、私も海外旅行に行きたい!!と思った時に、まず最初にすることって何だと思いますか??
どこに行くのか、目的地を決める事をしますよね。
そこで何をしようか?どんな体験が待っているか?に思いを馳せてワクワクする事も大事ですが、目的地が決まらないとそこへ行くための手段が決まりません。
船でいくのか?飛行機で行くのか?予算はいくらか?何日必要か?いつ頃行くのが最適なのか?
漠然と「海外旅行に行きたい」では具体的に計画できないのと同じように、自分がどんな恋人が欲しいのか?どんな恋愛をしたいのか?というのをイメージしてみたり、自分に恋人が欲しいという事をちゃんと許可してあげる事は、とっても大きな一歩です。
私たちは自分を大切に思う本能があります。
だから、傷付きたくないし悲しい思いをしたくありません。
自分を守って痛みを最小限にしてあげるためにも、ネガティブな要素をあらかじめ予測して「ダメなんだもん」「上手くいかないんだよ」「手には入らないんだよ」と、もしも上手くいかなかったときに傷付かないように怖れを使って自分を制御しようとしてしまう事があります。
自分を傷つけないように守っているのは、もしかしたら過去に自分が期待をしたことで裏切られたり、叶わなかった事で悲しい思いをしたAAさんがいたのかもしれません。それは思い出すような事のない小さな体験の積み重ねがそうさせてしまったのかもしれません。
もうあんな痛い思いは、悲しい体験はしたくない…と、自分を助けてあげるために「自分はダメなんだ」と自分に悲しいレッテルを貼ってしまったのだとしたら、AAさんは本当はダメでもなんでもなく、パートナーに出会い愛されて大切にされてもいい『素敵な存在』なんですよね。
自分の意識が『私は24歳になっても恋人すらできないダメな存在なんだ』という事に強く向いていると
・恋人ができない
・好きな人には選ばれない
といった「手に入らない」「上手くいかない」事が現実化します。(思考は現実化する、といいますものね。)
今までお付き合いしたことがない未知の事ですから、不安だったり自信がないのは自然な事なのですけれど、ダメだ!!に意識が向いてしまっていると、現実は変わらないんです。
無理矢理「私には彼が出来て愛される」と思い込もうとしても、それもやっぱり抵抗がありますし、無理してしまうので続きません。
先ほど旅に出るときにどこに行きたいか目的地を決める事をご紹介しましたが、どんな恋をしたいのか?どんな彼が欲しいのか?彼が出来るとどんな事が嬉しいと感じるのか??という、自分の欲しいものを明確にする事をまずしてみませんか??
自分の本当に欲しいものって何かな?
というのを、いっぱい自分に聞いてあげてください。
もしかしたら、周りの人たちのように恋愛するよりも今集中して仕事をしたかったり、勉強したかったり、やりたい夢や目標の邪魔になる…と恋愛を拒否していたりすることに気付くこともあるかもしれませんし、彼が欲しいと入っても誰でもいいわけではありませんよね??
どんな人とどんな関係を育みたいのか?
どんな私に成長して、どんな風に微笑みたいのか?
いっぱいイメージしてウキウキしてみましょう!!
そして、自分に自信がない(恋して選ばれる自信がない)のだとしたら、恋している私だったらどんな行動をするかな?というのを想像して、なりたい自分に近づくために「今」出来ることをして自分を輝かせる事もやりがいのある「一人時間の過ごし方」ですよね。
私は1年と少し前に「離婚」という経験をしました。
3組に1組は離婚する時代、よくある事…とはいえ、やはり周りの人と比べて気落ちしたり、自分がダメだと烙印を押されたような気持ちになって沢山泣きました。
今も私にはまだ「恋人」と呼べる関係の人はおらず、バツイチ・独身ですが、そんな私であっても『ダメ』だとは思っていません。
再婚もできない、恋人もいない私であっても、私はダメなんかじゃない!という意見を採用する事にしたからです。
人からもしも「かわいそうな人」と思われていても、私がそう思っていなければ、痛くもかゆくもないんですよね。本当に不思議ですけど…
> とにかく自信がなくて生きるのもしんどいです。
自信に根拠なんていらないんですよ!!
とはいえ、いきなり「私の事が大好きだ」と言えるようにはなりませんから、ゆっくりでいいので、自己肯定する事をして行って欲しいなぁ、と思います。
自己肯定というのは、彼がいない「ダメな私」でもしょうがないし、そんな現実も受け入れてあげるという事。
自分が自分の親友になってあげるように、自分のダメさに「よしよし」と愛情を届け続ける事で、少しずつですが自分に自信が持てるようになっていきます。
また、もしも今の「ダメだと自分を否定するAAさん」の状態であれば、好意をもって近付いてくれる人の意見を受け取る事が出来るでしょうか??
「こんな私なんて」と拒否してしまいそうではありませんか??
来るべき彼が現れるときに、笑顔で幸せを受け止められるように、自分を好きになる事ってとても大切な事です。
ぜひ、自信がなくて泣いている自分を「よしよし」「大丈夫だよ」「私が側に居るよ」と言って抱きしめてあげながら、少しずつ自分と仲直りして、自分を愛し自信をつけていく事ができますように。
AAさんは人に何かをプレゼントする時に、自分が興味のないもの、価値がないと思っているもの、大切にしていないものを選びますか??
きっと選ばないですよね。
むしろその逆で、自分がオススメしたいものやいいなと思うもの、素敵だと思うものを選んで「喜んで欲しい」と思って贈り物をしませんか?
心理学の世界では「まずは自分を満たし愛するように」と言いますが、自分のことをダメでキライで自信がない存在だと思って「否定」していたら、自分のことを他の人にオススメしてあげられませんよね??
だからまずは「自分」を受け入れれて仲良くなってあげて、自分を大事にしてあげる事がとっても大切なんです。
パートナーとなる人に「私っていいんだよ!」と自分をオススメしてあげたいですよね!
自分を否定してダメだと思っていたら、せっかくパートナーができたとしても萎縮してしまいますし、何かあったときに「私のせいだ…」と背負わなくていいものまで背負いこんでしまって、せっかくの楽しい恋愛がしんどいものになってしまったら、それは本当に悲しい事ですもの。
自分を許して受け入れてあげる事は、自信にもつながります。
目一杯堂々とする自信じゃなくていいんです。
私っていいところもある…もんね。って小さく思えるささやかな自信でいいんですよ!!
その自信が少しずつ自分を強くしてくれて、どんどん自身も大きく育っていきます。最初は小さな小さなひょろ長くて頼りない芽のようなものでいいんです。それを自分が暖めて愛情を持って育てていく事で、いつかAAさんにしかない魅力や価値として特別な花や実をつけるんですから。
長くなりましたが、最後にもう少しだけ…
私たちは未来のことを予測しても確実に把握する事は出来ません。
だとしたら「今この時点」では彼がいなかったとしても、今は最高のパートナーと出会う道の途中にいるのかもしれません。
本当に、いつ出会うかなんて分からないんです!!
こんなに否定している「今」に対しても、未来で幸せになった時に『あの時にたくさん迷ったり悩んだから今の幸せにつながったのね』なんて、しんどかった過去すらも書き換えられたりします。
私たち人間は、誰一人として完璧ではなく不完全でそれぞれに足りないものを持って生まれてきました。
だからみんなに「ダメ」な部分があります。
そして、悩みながら迷いながら人生を生きています。
AAさんは人間として足りていない存在ではありませんよ。
今は自分の価値や魅力を受け取る事は難しいかもしれませんが、もしも良かったらお友達や周りの人の「ステキな面」「魅力だと思う点」「憧れる部分」を紙に書き出してみてください。
書き出したものは全て「AAさんにも備わっている魅力」です。
これは「投影」というもので、私たちは自分の知らない事・自分の中にないものを認識する事ができないので、周りの人を通して自分の中にある価値や魅力を映し出して見ています。
と言われても受け入れずらいかもしれませんけれど、「ふーん、わたしにはこんな価値がある…のかぁ」と眺めて見てくださいね!
取り止めのない話をしてしまいましたが、AAさんがこの先の未来にステキなパートナーと愛を育んで幸せを感じられるようにと祈りを込めて。
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ココロノマルシェでは様々な視点でお悩みに回答を寄せてくれるカウンセラーが沢山います!
あなたと同じようなお悩みを発見したり、あなたのお悩みを相談したり、あなたのココロが少しでも軽くなるお手伝いが出来れば嬉しいです♡
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ココロノマルシェとは違いますが、あなたのお悩みを、ブログで記事にしてもいいよ!という方は、ぜひお悩み相談を送ってください。
私なりの形で、あなたのお悩みに寄り添いたいと思っています。