(MOUSOU)12月の夜空。目を凝らして見つめる流れ星。の巻
学生時代の理科の時間に「天体」について習った記憶が薄っすらありますが、実際に空を見上げてもどれとどれに線を結べば星座になるの??とよく分からず、空を見上げて星を見るのは好きなのですが、何座がどうとか全く分からず「星」というザックリした括りで眺めるおまみーぬです。
まだ20歳の夏、女友達の高校の部活動仲間という男子も交えて合コンのような飲み会をして、2次会に花火をしよう!と歩いていける海に行って花火をした後お店で買ってきたそんなに強くないカクテルみたいなのを飲みながら、浜辺に並んで寝っ転がって空を見上げたら、真っ暗だから星が物凄く輝いていて「あれっ??」と思うとヒュンと線を描いて星が流れていくのを見て物凄く興奮&感動しました。
寝っ転がって見ている間に30個くらい星が流れるのを見つけられたのだけれど、本当に偶然、その日は「しし座流星群」の観測ができる日だったようで、生まれて初めて流れ星を見た日に何個も見れた事に興奮したのが懐かしく思い出されます。
昨日は12月最後の満月。コールドムーンと呼ばれるまん丸のお月様の日。
今日は満月ではないけれど、ほぼ満月のような丸い月。
金曜日の夜の、まあるいお月様を見る幸せな未来がやってくるようにと祈りを込めたMOUSOUです。
しっかり暖めないとだな。
12月は慌ただしい。
私もだけれど、もれなく彼も。
お互いに「今帰るところ」「おやすみ」とか生存確認の短いLINEのやり取りだけの毎日だったから、明日は休みだし、会えるといいな…
仕事が終わって彼に「これから帰るよLINE」を送ったものの既読にならず、まだ仕事中なのかー、と風が冷たいからストールをグルグル巻きにして夜道を歩く。スーパーでお酒とお菓子、お惣菜を買ってそれを持って信号待ちしている間、ふと顔を上げて空を仰いだら、まんまるのお月様。
あ、満月???
家に帰ってスマートフォンで「12月の満月」と調べたら、満月だったのは昨日の夜でコールドムーンという呼び名が付いている事を知った。
一つ賢くなった直後、彼からのLINEを受信した。
『仕事終わった。今からそっち行っていい?』
彼がくるなら、お惣菜もお菓子も待ってあげよう。
でもビールは待てない。お先にやっておこう!とお行儀悪く缶のまま、着替えながら飲む「1週間頑張った自分へのご褒美の本物ビール」がクハーッと染みる。
小さな小さな、幸せ。
もうちょっとしたら、もう少し大きな幸せが、ピンポンといってやってくると思うと、ますます幸せ。
モコモコの暖かい部屋着になって、まだ暖まっていないお部屋だけれどオコタのおかげでホカホカと心地よい時間。
缶ビールの残りが1/4くらいになったところで、ピンポンと呼び鈴を鳴らして愛しい人がやってきた。
手にはお酒とおつまみの入ったビニールを下げて、少し早いサンタクロースみたいに鼻の頭が赤くなっている。
私の部屋に置いてあるスエットに着替えた彼と、おこたに入って乾杯。
今週も一週間、お互いに頑張ったね、ってこの時間が愛おしい。
おつまみやお惣菜を食べながらあーだこーだと近況報告をしながら、お酒も進んでオコタとヒーターで暖まって、心地よい気分。
「あ!昨日は満月だったんだよ。今年最後の満月。12月の満月はコールドムーンって言うんだって。」
『へー、昨日ってことはまだ今日も丸だよね?』
「うん。丸かった。まだ見えるかなぁ?」
のそのそとコタツから這い出してベランダの窓のカーテンを開けて空を仰いだけれどよく見えず、モコモコソックスを履いて分厚いカーディガンを羽織ってベランダに出て空を見上げる。
あ、高い位置にまぁるいお月様、発見。
「見えるよー。丸い。」
ベランダで空を仰いでいる私の隣に、肩をすぼめるようにしながら彼も出てきて並んで空を見上げる。
「寒くない?」
『寒い。から…こうする』
そう言って二人羽織みたいに覆いかぶさるようにして彼が私の肩の上から包み込むように抱きしめながら、二人で見上げる空。
満月の影響と周りのマンションやビルの灯りで星はあんまりよく見えないけれど、どれがオリオン座でどれがシリウスなのかな?と必死に目を凝らす私にの頭上で
『あっ!流れ星!!』
と月から離れた方向を向いた場所を見ている彼が声を上げる。
あぁ、確か、今日から明後日にかけて「ふたご座流星群」が見える日ってさっき満月の呼び名を調べた時に天文台のホームページに書いてあったっけ。
「確か、ふたご座流星群の見える日が今日からみたいだよ」
『ふーん。それで流れ星が見えたのかー』
「お願い事した?」
『早すぎてできなかった 笑』
「流れ星って一瞬だもんね。」
そんな話を小声でしながら空の彼方の星に目を凝らす。
冬の夜は、いくら大好きな人に抱きしめられていても冷える。
流れ星を探したいけれど、寒いから中に戻ろうか?と首を緩やかにひねって彼の顔を見ようとしたら柔らかく抱きしめられていたのを解かれ、彼の両手が私の頰を掴んで星を見るように上を向かせたまま、流れ星の代わりに降ってきたのは彼の唇。
『唇、冷えてる 笑』
って唇を離した後で笑いながら部屋に戻る彼。
冷えてたのは私だけじゃなくて、彼も。
ひんやりした彼の唇は、まるで冬の流れ星みたいにキリリと冷たかったな。
明日こそはあったかく着込んで、また彼と一緒に並んで流れ星を見たいな。
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
12月の流れ星観測は、しっかり着込んで防寒しながら、寒いよーって鼻の頭やほっぺたを赤くしながら好きな人とできたらいいな。
流れ星は本当に一瞬で消えるから、見つけた瞬間にすぐにお願い事が言えるように考えておかなくちゃですね。
外気で冷たくなった唇で小さなキス。
かーーっ。いいのぉ。いいのぉ。
もしも明日、流れ星を見れたらお願いしよう。
大好きなあの人と、小さなキスができるように、と。
さーて、一週間頑張った!!偉い!!お疲れ様!!の気持ちを込めて大きく深呼吸した後叫びます。せーのぉっ。
安心してください!!妄想ですよ!!!
(← とにかく明るい安村さん風にお読みください。)
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
こんな妄想が読みたい!というリクエストがありましたら『妄想ネタリクエスト』フォームよりリクエストをお待ちしております!