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『ペットロス・離別・失恋』サヨナラの痛みと哀しみを癒す心の保健室 ~あなたの傷に優しく絆創膏を貼るお手伝いをしています~

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どんな雨もいつか過ぎ去るように、心の中の悲しみや苦しみの雨もいつか上がるから ~雨宿りするだけでいいじゃない~

今日はシトシトの雨でしたよ。お家でまったりするのに最適な日ですよ。

昨日は30度を記録したと思ったら、今日は7度も気温が下がって23度。

丁度良く過ごしやすい温度のはずですが、いきなり気温が下がると「なんか寒い?」と体がビックリしている感じ。

私はあまり敏感ではありませんが、仁くんは呼吸器の病気に影響するのか「気圧の影響」を受けやすかったのを思い出しました。

スッキリしないシトシト雨の日は、少しダル重そうにしていたっけ。

その姿を見ることで、目には見えないけれど「外的要因でパフォーマンスが上がらない日」っていうのもあることをしみじみ実感。

目に見えないものは、気付けない。
だから「全部が自分のせい」だと思って、いつも通りにできないことを責めちゃうこともあります。

気圧だとかホルモンバランス、寝不足での体力不足とか、それ一つずつは「些細に見える」かもしれないことだって、負荷がかかっていればどうしたってそこにエネルギーを取られてしまいます。

そしてそれは、自分では気付けないからこそ厄介だったり、ね。

ギンちゃんが言うように、シトシトした雨の日に活動するのって、あんまり気乗りしませんよね。
願わくば雨に濡れないように、お家で過ごしたい。

でもでも、生きるために働いていたり、家族のために買い物や送迎だとか、外に出たくなくたって出なくちゃいけない日だってある!
いや、圧倒的にそういう日の方が多い!!

家から出たくないような雨の日に、しなくちゃならないことのために外に出た!というだけで、もう今日は「ハナマル」をつけてあげましょ。

ちなみに…
私は今日、在宅勤務ができる日だったので、シトシト雨の中でも外に出ずに家の中で作業することができました。

外に出なかった私から見たら、外に出たということだけでも「エライ!スゴイ!」って言ってあげられちゃいます。

そんな小さなこと、別にほめるようなことじゃないかも…なーんて思わずに、小さなことも大きなことも、隙あらばジャンジャン自分を褒めちゃいましょ♡

褒められる回数は、多ければ多いほど心がふっくらしていきますものね。
自分に向けるまなざしはどんどん柔らかく優しいものにして、甘口評価で自分をニッコリさせていきましょう!

* * *

雨つながりになりますが、「感情」はよくお天気にたとえられます。

いつだって爽やかに晴れ渡る気持ちよい状態が続けばいいけれど、ちょっとした失敗や思いがけない言葉がきっかけで、くもり空のようにどんよりしてしまうこともあります。

自分の大切なものを脅かされたり傷付けられたりすれば、嵐のような激しい怒りを感じることもあります。

お天気に「晴れが良くて、雨は悪い」というような優劣がないように、感情そのものにも「いい・悪い」というものはありません。
感情は「必要だから」湧いてくる、お天気のように自然なもの。

心地よければフカフカした喜びを感じますし、もっとできたのに…と自分の力を出し切れなければ悔しさを感じます。

自分もあの人のようになりたい!という理想があれば、理想通りの人を見ると羨ましさに胸がチリチリすることもあるでしょう。

理不尽なことを言われたりされたりすれば、自分を大切に思う気持ちからムカムカッと怒りに火がつきますし、大好きな人と言葉を交わせば、嬉しくて体の奥からキュンが溢れてトキメキに包まれる。

どの感情も生きていることを「より豊かに味わう」ためにあるもの。
喜怒哀楽、そのどれも大切なもの。

お天気に「いい・悪い」はないけれど、雨の季節には洗濯物が乾きずらくて困ったり、あまりに激しく降り続くと災害のようになって生活を脅かしてしまうこともあります。

「傘や雨具は必要だろうか?」「ヘアスタイルが湿気でダメになるかもしれないからヘアアイロンも持って行かなきゃかな?」とか、気を回したり準備しなくていい分、どちらかというと気軽に動ける晴れの方が楽ですよね。

激しい雨で危険を感じたり、雨が降り続いてうんざりする状況では、少しでも早く晴れないかな~と願いますが、願ったところでお天気は変えられません。

だから、今やれることである「災害になりそうならば非難する」「家の中でも安全な場所で過ごす」「雨降りなので予定をキャンセルする」などをして、天気が落ち着くまでの間を過ごすのではないでしょうか?

ネガティブな感情が消えないときや、どうしようもなく伏せるしかないようなとき、大切な人と別れたり見送ったりして悲しみが深いとき、それは重たくてしんどくて「抜け出したい」から、何とかしなくちゃ!と焦ってしまいます。

でもね、こういう「どうしようもないとき」って、きっと

雨に降られている状態

と一緒なんだと思うんです。

傘も持たずにびしょ濡れで、だんだんと身体も冷たくなって、そうしているうちに惨めな気持ちになっちゃったりもして。

何をしてもうまくいかなくて、やることが空回りして、何もできずに立ち尽くす。
どうしたらいいんだろう?どうしよう?って途方に暮れて。

そんな時には、何かしようと頑張るあなたも素敵だけれど

そっとその場所から離れて、雨宿りするようにして「雨が止むのをただ待つ」というやり方も一つの手じゃないでしょうか?

災害を引き起こすくらいの激しい雨も、急に降り出した強い雨も、シトシトと細かい雨も、いつかちゃんと止んで晴れがやってくる。

傘を差して前に進む、雨具を来て活動するという方法ばかりではなく、雨に濡れるのを避けて「何もせずに待つ」というやり方だってあるんですから。

私はとても弱虫で泣き虫なので、つらいことがあると打ちひしがれて、眠れず食べれず…と一気に弱ります。

悲しさや不安、淋しさや心細さは「感じているのがつらい」から、できれば早くいつものように思い煩わない平凡な状態に戻りたい!と思うけれど、思ったところで気持ちは抜けていくものではありません。

さて、まいったなぁ…って言いながら、しばらくはその感情を感じるままでいるしかできないんですものね。

あぁ、私は今本当に悲しいんだ。
あぁ、私は傷ついて泣いているんだ。
あぁ、私は不安で震えているんだ。

それは雨と同じように、降っている間は止めることができないもの。
しょうがないこと。止められないこと。
だからただ「受け止める」「そのままでいる」しかないんだ、って。

つい数か月前、仁くんが突然亡くなった後で、私は災害級の雨に見舞われたように嘆き悲しみました。

悲し過ぎて苦しい、悲し過ぎて心臓がギューッと痛みを感じるほど。

このままでは「普通の生活」ができない…。仕事にも支障が出るし、いつまでも泣いていたら周りにも心配をかけてしまう。

と、頭の片隅には浮かんでくるのだけれど、そう思っても悲しみの方が深くて大きくて、悲嘆の中に飲み込まれたままで身動きができませんでした。

頑張れなかった。
頑張る力が、ちょっとだってなかった。

それが逆に良かったのだろうと思います。

ただ「悲しい」という感情を抑えずに感じ続け、でも一人でいることも難しかったので「雨宿り」するように実家という安全な場所に身を寄せ、雨が降るまま泣き続けました。

身動きせず、雨宿りをする中でいろんな人に「濡れたままだと風邪を引いちゃうよ」とタオルを差し出してもらったり、あたたかい飲み物を差し入れてもらうように、優しく気遣いや愛を分けてもらいました。

そのあたたかいサポートを受けながら、何もせずに雨が止むまで雨宿りをし続けました。

雨雲だって、雨を降らせ続けて「もう雨になるものがなにもない」状態になれば、雨を降らせることができなくなって『雨が上がる』ことになります。

それと同じで、悲しみや絶望も、何日も何日もそのまま感じ続けているうちに、だんだんと薄くなっていきます。

悲しみ続けるのも、エネルギーがいるんですよね。
いつまでも同じ熱量で絶望するのって、実は難しいことだったりします。

人によって、その悲しみの雨雲がたたえている雨の量は違うでしょう。
数日で止む量の雨水の人もいれば、何年も降るほどのとてつもなく大きくて厚い雨雲だという人もいます。

人それぞれ、悲しみの涙という雨が乾くまでにはかかる時間が違うけれど、いつかは雨雲の中の雨は降りつくして「上がっていく」もの。

だから、人生の中で「どうしようもない雨」に降られてしまったのね…と、ただ雨宿りするだけでもいいじゃない。
雨が止むまで、雨を眺めながら何もできなくたって、いいじゃない。

人生には、晴れの日も雨の日もあるのが当たり前なのだもの。
雨の日には、雨をやり過ごすだけで「これでいい」って言ってあげられたら、きっと泣いている時間も少しだけ肩の力が抜けるかもしれません、ね。

悲しいときには、思いっきり泣いていいし、雨は降らせたままでいい。
だって、お天気と同じでコントロールできないものだから。

あなたが今、淋しさや悲しみ、苦しい涙を流しているならば、雨宿りするだけで無理なことはせずに、自分を少しでも休ませてあげてください。

そしていつしか、雨が小雨になり、上がっていく日まで、くれぐれも頑張り過ぎずに、時に誰かが差し出してくれるタオルで雨を拭きながら、ゆるやかに自分の側にいてあげられますように。

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