さぁ、自分に時間をかけてあげましょう。それがきっと「かけがえのない」自分との絆を作るのだから ~眠る前の優しい言葉~
10月のハロウィン前に東京に行ったのが遠い昔のように感じられますが、まだ1カ月経ってないなんて思えないくらい、最近はサラリーマンの仕事がバタバタしています。
そこに加えて10月から本格的に「動物医療グリーフケア」認定の講座がはじまり、2チームあるうちの1つにリアル参加すると同時に、もう1つのチームの動画も見て学び、課題のレポートを出すのですが、いやもうね…
色んな発見や気付きの連続で、毎日充実しています。
ようやく先月の課題が終わったと思ったところで、今月もまた4つの症例に関するレポートを作る課題に加え、12月に私が担当するスライドや抄録作成の準備なども少しずつ手を付けはじめているものの、まだ中途半端。
仕事に勉強や関連する調べ物、以前学んだ内容を参照するのに引っ張り出して理解を深めたり…と、私自身が学びたい事に集中し始めると、あっという間に夜が更けていき、1日が24時間では全然足りない!!!
ショートスリーパーならば、睡眠時間を余暇に充てられそうですが、残念ながら私は「ちゃんと寝ないと力が出ない派」のため、夜12時を過ぎると集中力が途切れます。
集中力どころか、寝るのが12時半を過ぎると次の日はシャッキリ目が覚めずに疲れが身体に残ってしまうのが悩みどころ。
でねでね、私は「日の出の時間に睡眠が引っ張られる体質」なので、夏は早くに目覚められるのに、冬は全然ダメ。
なので今は「睡眠時間が長くないと体がついて行かない冬季モード」のため、より一層時間が足りなくなっています。
Oh, Noooooooo!!
魔女フェスで東京入りした際に、丸善書店の中にある「EHONS TOKYO」でギンちゃんに似たグレーのネコ妖怪の文具を買った話をブログに書きましたが、それ以外にも渋谷のLOFTにも行き、文房具をチェケラしてきました。
売り場の一部に「ポップアップコーナー」のように韓国作家さんの文房具や雑貨の特集が組まれていて、そこでキュンとしたのが、トラモチーフの付箋とモコモコのトイプードル風のワンちゃんのメモ帳。
トラの付箋は全部で4種類あって、一番かわいいと思ったのが「寝袋」の中からトラが顔を出しているタイプのもの。
ただ、文字を書く部分が紫色で見えずらそうだったので買うのを諦め、次にかわいいと思ったハート型のものを買ってきました。
茶色いワンちゃん柄のメモは、このキャラクターが小さく端っこに描かれている方眼タイプの見本がとってもかわいかったのですが、残念ながら売り切れていたので、次にキュンとした「全面犬柄」の物を買ってきました。
カワイイアイテムを買って来たこともありノート作りに活かしたいのですが、いかんせん時間に余裕がなく「仕事」「勉強」を優先しているため、ノート作りは週末に少しだけでも時間が捻出できれば…という感じで、新しいアイテム類もまだ使うことができていません。
今は少し余裕がないので「おあずけ」だけれど、忙しさや勉強が落ち着けば日常的にノートタイムも持てるので、その時には集めておいた様々なメモやシールに付箋を駆使して、思う存分にやけながらノートを作る時間を楽しもうと思います。
そうそう、ノートを作れなくても疲れた時にカワイイ文房具を見るだけでも「うほ♡」と笑顔になれるので、買ってあるアイテムをチラ見することで自分にパワーをあげられるのも、文房具の素敵な所です。
* * *
誰トク?!な私が購入した付箋とメモの話を熱く語ったところで、今日はサクッと眠る前の優しい言葉をご紹介します。
子どもの時に図書館で借りて読んだ時には、ちょっと難しいお話だなぁ~と思った『星の王子さま』(サン=テクジュペリ著)には、大人になってハッとさせられる言葉がたくさんあります。
今日ご紹介するのは、星の王子様がキツネと会話している中の一節。
星の王子様は地球にやってきた際に、地球に数え切れないほどに咲いている赤いバラを見てひどくガッカリします。
なぜなら、自分の星で一生懸命にお世話してきた「手がかかるワガママな赤いバラ」が、特別な花ではなかったから。
そしてキツネとの対話の中で、星の王子様はキツネからこの言葉をもらいました。
きみがバラをかけがえのないものにしたのは、きみが、バラのために費やした時間だったんだ。
(引用:星の王子さま/サン=テクジュペリ著・河野万里子さん訳)
王子様が育てていたバラは、世界でたった一つの珍しい花ではなかったけれど、王子様にとって「特別な花」だったのは、王子様がバラのために手をかけ時間をかけたからこそ、かけがえのない特別なものになったんだ、と。
自分が「時間をかけたこと・もの」は、それだけでその存在を特別なものにしてくれるんですよね。
そう言われると、これからの寒い時期には「時間をかけて煮込むビーフシチュー」が美味しい季節ですが、自分で作ってみると煮込むのに結構な手間暇・時間・お金もかかります。
でも、手間暇・時間・お金をかけてでも作ろうと思う時って、ちょっとだけ特別なときじゃないでしょうか?
例えば何かの記念日とか、お祝い事とか、何でもない日であっても晴れやかな気分になりたい時だったりしますよね。
そして、時間と手間をかけた分だけ、出来上がったシチューは特別なメニューとして「一味違う」ものとして存在感を持って食卓に並びます。
手間暇、時間、お金をかけた分だけ、作った自分の中には「不思議な愛着」も生まれます。
どこにでもあるバラが、王子様にとって「特別な存在」になったのは、そこに手間暇、時間、気持ちをかけてきたから。
手間暇・時間・お金をかけて作るビーフシチューも同じで、自分が労力をかけた分だけスペシャルさが増していきます。
時間、手間、労力、お金といったものをかける分だけ、その「もの」が自分の中で特別な存在になっていくのであれば、
自分に対しても時間や手間、時にはお金もかけてあげることで、自分が特別な存在に感じられて愛着だって湧いちゃうんじゃないのかな?!
星の王子様に出てくる、王子様の国にいるバラは、ワガママで見栄っ張りで、王子様はお世話するのに手を焼きましたが、それが「かけがえのない特別な存在」だと思えるための土台だったんですものね。
実際にはバラは、どこにでも咲いているありふれた花だったように、私も特に秀でたものがあったり才能や特別な魅力を持っている訳ではなく「ごくごく平凡」な存在です。
でも、自分が自分に時間をかけてあげて、気遣って大切にしてあげ続け、手間暇・お金もかけてあげた分だけ、自分がかけがえのない「たった一つの存在」に思えるようになっていきました。
お金と言ったって、私は大金持ちではないので「好きなお茶を買ってあげる」「好きな文房具を買ってあげる」「お誕生日にマッサージを奮発する」とか、自分にできる範囲のことだけですが、それだってちゃーーんと自分をかけがえのない尊いものだと思えるための力になってくれています。
時に拗ねたり落ち込んだり、人と比べては足りないところに肩を落としたりするような「面倒くさい」私と、長い時間をかけて真剣に向き合い続けたからこそ、私は少しずつ自分と仲直りして行けたんだものね。
時間をかけるということについて考える時に、思い出す言葉あります。
105歳というご長寿でこの生を全うされた、聖路加病院名誉院長、上智大学グリーフケア研究所名誉院長の日野原重明先生が、命について子供たちに伝える出張授業の中で話された有名な言葉。
これから一番、大切なことを言います。命とは、人間が持っている時間のことです。
(日野原重明先生の言葉)
私たちが持つ時間は「命」なんですよね。
そして、自分をなんとかして愛したい、自分を受け入れて認めたいと思い、自分のために向き合った時間は全て
自分の命をかけてきた尊くて大切な作業
なんです。
時間が命なのですから、時間をかけた分だけ命を与えてきた、命を削って向き合ったということにもなります。
それだけでもう、なんだか胸がジーンとしませんか?
上手く愛せる力を持てていないかもしれません。
時間をかけても、何度も振出しに戻るように自己肯定できずに泣いているかもしれません。
えへへ、これは全部、昔の私が思っていたことです。
でもね、うまくやれる・やれないは後回しで、愛せるようになりたいと思って「自分が自分のためにかけてきた時間」は、自分の命をかけてきたかけがえのないものなんです。
自分のことを「特別で愛おしい」と愛着を持つためには、時間をかけてあげるのがいいみたいです。
そして、時間をかけるというのは「命を注ぐ」というとっても大きなことでもあるのですもの、ね。
さぁ、これからどんな風に自分に時間をかけてあげましょうか?
自分のための時間を、自分に惜しみなくふんだんに届けてあげて、自分との特別な関係を育んでいきましょうね!
ではでは、あなたも私も、今日も一日本当にお疲れさまでした。
おやすみなさい。