一生懸命に自立してきたみなさんへ。さぁ、自立した自分を大いに労い、その自立を「未来・老後のために」緩ませてあげましょう!!
えーっと、まず最初に確認しておきたいのは「オレ、たまにちょびっとだけもらうですよ」という発言なんだけど、えーーっと、えーーっと…
もらったというより、泥棒して食べた
というのが正しいのだけど、ドゥ・ユゥ・アンダスターーーンド???
ギンちゃんはKiriのクリームチーズが好きなようで、太っちょプリッツみたいなものを付けて食べるKiriを私が食べていると、そーっと音もたてずに近付いてきて、トレーの中のチーズをペロペロとしていてビックリ。
それ以来、Kiriを食べるときはごくごくほんの少しだけですが、ギンちゃんも数ペロしています。
そんな、ギンちゃんもお気に入りのKiriのチーズをクリームに混ぜ込んだ、フカッとしたワッフルをスーパーで見つけて買ってみました。
4個入りで200円しないくらいのお値段なのも嬉しい。
オシャレワッフルではなく、素朴なスポンジ風のワッフルって、たまに食べると美味しいなぁと思っちゃうんですよね~。
こう見えて私、ダイエット中なんですけれども。おほほ。
Kiriのクリームはまろやかで甘すぎずくどすぎず。
素朴な感じのフカッとしつつもしっとりなワッフル生地ととてもバランスがよくて、あっというまに4つペロリでした。
とても軽い食感でおいしかったです。
しつこいですが、私、ダイエット中です。おほほ。
* * *
私はグリーフケアを学ぶ中で、いろんなことを考えるようになりました。
人間向け…とうと語弊がありますが、一般的なグリーフケアと呼ばれる死別後の哀しみへの学びと、動物グリーフケアを学ぶ中で、より一層『看取り』に関する大切さを意識するようになりました。
私は今、死についてとびきり色んな観点から学んでいます。
看取りは私の中ですごく大きな要素なので、この話はまた別に改めてちゃんと書きたいと思っているのですが、今年の冬に子宮摘出で手術・回復までの間にサラリーマンの仕事で長期休暇をもらったのをきっかけに、看取りについての学びも専門的にスタートさせることができました。
グリーフケア・看取りの両軸は、今もこれからもずっと、学び続けたいと思っています。
その学びの中で、とても印象的なテーマがありました。
それは、何でも自分でやらないといけない!と思う(=自立が過ぎる)状態は、死を前にする状況になると自分を苦しめるものになりやすい、というものでした。
* * *
自立するってとても素敵なことです。
私たちは子供時代は「依存」を生きています。
…って、親がいなかったらご飯も食べれませんし、日常のことがままならないですし、社会の仕組みだって分かりませんものね。
教育を受けること、自身の身体的・精神的な成長を通して、社会で生きていく力を身に付けていく中で、少しずつ依存を手放して自立して大人になっていくのが、健全な成長です。
でも…
子供時代に傷付いてしまったり、子どもながらの目線で誤解して愛されていないと思い込んだり、実際につらい体験や恥ずかしい思いをして
もうこんな思いはコリゴリだ!!
と、依存を隠しながら必死になって自立することも沢山あります。
私は3姉妹の長女なのですが、妹が生まれてきてからは「お姉ちゃんなんだから」という枕詞を使われることが増え、自分でちゃんとできるようにならなくちゃいけないと、必死に自立の道を歩きました。
その後も恋愛で傷ついた体験や、自己肯定感が低いことも相まって「なんでも背負う」ことをしているうちに、いつしかバリバリに自立し、自立戦隊(レンジャーカラーは水色。得意技は思考。)に所属するまでになりました。
もちろん、自立したことで得られた恩恵も沢山ありますし、今も私は自立戦隊所属ですので、
・頼るのは苦手(一人でやってしまう)
・甘え下手(ガマン強い)
・弱音を吐きたくない(グチや本音を言えない)
が内蔵されています。
とはいえ、以前は「自立戦隊・実戦部隊」だったのですが、今は「自立戦隊・内勤」に変わったため、頼ったり、甘えたり、弱音を吐いたりといったことは、以前よりはうんとうんとできるようになり、すごく楽に生きられるようになってきました。
自立というのは程度が大事だと思っていて、何事もそうですが「過ぎる」と自分を苦しめるものに変わります。
いわゆる諸刃の剣というもので、長所が一転して短所になるんですよね。
自立が過ぎていると
・出来ないということが屈辱
・人に頼るのは情けない、申し訳ない
・弱音を吐くなんてありえない
という状態で、もっともっとできるようにならないと!!と、今登っている自立の山の山頂に立つと、もっと険しい別の自立の山を目指し、どんどんと孤立していきます。
これは「健康な時」「何でも自分でやれる時」には別にいいのですが、私たちはいつまでも若いままでいるわけではありませんし、予想外の出来事で体の自由が失われることだってあります。
見落としがちですが、私たちは何事もなく天寿を全うするにせよ、必ずいつの日か体の機能が衰えていき、死にます。
看取りの勉強をしている中で、命の終わりに近づいていくときを簡単に表現するとしたらなんと表現するか?という問いがありました。
その答えは、
少しずつ赤ちゃんに戻っていく
というものでした。
言い換えると、ちょっとずつ自立の状態から依存の状態になっていく、とも言えると思うんです。
事故や災害という出来事に巻き込まれてしまわない限り、人生の最後は老衰または病気になることがほとんどです。
すると、今までやれていたことができなくなっていき、だんだんと寝ている時間が増えて、人の手を借りないと起きれなくなったり、食べれなくなったり、トイレの介助が必要になり、最後はゆっくりと枯れたように命の灯を消します。
天寿を全うすると表現されるいわゆる老衰以外にも、予想だにしなかった病気などで余命宣告を受けるなどした場合にも、自立が過ぎると自分が戸惑い、苦しむことが増えます。
ケガや病気になって体が動かなくなったり、人生の終わりが近づいてきたときに、私たちはどうしても自分の力でやれることが限られてきます。
私は過去に2度、全身麻酔での手術を経験したのですが、術後はすぐには動けずに看護師さんの介助を必要としましたし、トイレに起きることもできないため、カテーテルを使って排尿処理をしてもらっていました。
本当に、動けないと何もできないのを体験しました。
私の場合は「一時的でこの先に回復する」ということが分かるものでしたから、出来なくなっていくことが増えるという状況とは違いますが、もしもこれが逆で、これから一層できないことが増えていくんだと思ったら、とてもとてもショックを受けると思います。
自分の力で出来ることが、これから少なくなっていく。
それを受け入れなければいけない時に、自立ゆえに責任感や人に頼ることをヨシとできずに「屈辱」とまで感じる状態になっていたら、ショック度合いは計り知れないと思います。
自分のこと以外でも、介護や看護をする側になった時にも、自立が過ぎる状態や完璧主義が強い状態、人に任せることができない自分のままでいると、「助けて」「頼りたい」が言えずに、苦しみを抱えることも大きくなります。
全てをひとりで抱え込んじゃうんですよね。
人生において、全てをやり切るということは、きっときっと不可能に近いものです。
健康なままいつかの未来、いわゆる老後と呼ばれる時まで健やかに生きたとしても、ゆるやかにではあっても今よりも出来なくなることが増えていくでしょう。
やり残すこと、自分の手では余してしまうこと、誰かの手を借りなくてはならないこと、どうしても自分一人では行えなくなること、それを「他の人に委ねる」ことが必要な時に、責任感が強く自立が過ぎていて人に頼ることが難しい人ほど、
こんな私は恥ずかしい。
こんな私は情けない。
こんな私であってはならない。
と言う気持ちが湧いてしまい、その葛藤と戦うという大きな心労が生まれてしまいます。
いつの日か、自分の体が不自由になったことだけでもきっと気苦労はあるのに、そこに「自立が過ぎて精神的な苦しみが大きく加算」されてしまったら、とっても大変ですよね。
だからね、自立自体は悪いことじゃないけれど、なんでもかんでも一人でやらないといけない!!と頑張り過ぎて自立が尖り過ぎているかもしれない…と思うのであれば、いわゆる「相互依存」と呼ばれれる『助けてもらう、自分にできることで助けになる』という方向を目指すことが、自分の未来のためにきっときっと素敵な道ではないでしょうか?
自立を極めたみなさん!
私たちはもう、存分に頑張ってきました。
存分に背負い、抱え、一人で何でもやろうと奮闘してきました。
その努力は賞賛されるべきものです。
本当に素晴らしい努力をして、立派に自立したんですから。
ちゃんと「自立」できた後は、次のステージを目指しましょう。
それはきっと、今の自分を助けるだけではなく、未来の自分をも生きやすくしてくれるものですから。
いきなり自立は緩められません。
私もまだまだです。
一人で何でも背負うよりも、周りの人と助け合える生き方をしたいと思い、相互依存を目指しています。
が…、これがどうにもなかなか難しい!!!
だからゆっくり、少しずつ、自分を緩めて行こうと思っています。
「出来ないということが屈辱」「人に頼るのは情けない、申し訳ない」「弱音を吐くなんてありえない」ということに思い当たる人は、ちょっと自立が尖っているかもしれません。
その角を少し丸めるようにまろやかに「依存」を許していけますように。
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12/27(火)20:00~zoomによるオンライン。
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