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『ペットロス・離別・失恋』サヨナラの痛みと哀しみを癒す心の保健室 ~あなたの傷に優しく絆創膏を貼るお手伝いをしています~

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あっという間に3月!そして桃の節句の笑顔

昨日はひな祭りと言って マミコを大事にする日だ!と 抱っこを強要されたですよ

昨日は3月3日にひな祭りの日でしたね!
平日だったので女の子のいるご家庭では、少し前の週末に「ひな祭りパーティー」を先取りした方も多いかもしれませんね。

桃の節句、菱餅に現わされている「雪解けと芽吹きと花のほころぶ春」を感じる節句なのですが、昨日の新潟市は朝起きたらうっすらとご近所の屋根が白く染まり、はらはらと雪の舞う肌寒い日でした。

雪国の春は、もう少し遅れてやってきそうです。

我が家はギンちゃんも仁くんも「おとこのこ」ゆえ、ひな祭りでキャッキャするのは私と美千代だけ。

さらに言えば、私ももう妙齢の女性で「おんなのこ」という年齢ではありませんが、せっかくのひな祭りですもの!!
ひな人形はないけれど、目にも鮮やかで美味しいちらし寿司を食べたいなぁ~と思い、事前に買っておいた

すし太郎

を使って、めちゃくちゃお手軽にちらし寿司を作ってひな祭りを楽しみました。

ひな祭りにピッタリ!という雰囲気の 梅ごま入りのピンクのすし太郎

混ぜるだけのお手軽「すし太郎」に、なんと梅ごま入りで混ぜるともも色になるという「彩りちらし」を発見!
スーパーの桃の節句のお雛様特設コーナー的な場所にずらりと並んでいました。

子供時代の「ねるねるねるね」ではないですが、混ぜると色がつくなんて、なんだか楽しそうだし、お手軽にちらし寿司が出来るし、さらに「梅味」好きだし、こりゃ、買うよね。

海鮮系のトッピングも何もない シンプルなちらし寿司ですが 梅の香りがほんのりして 薄桃色にキュンとしました

桃色と呼ぶにははかない感じの「薄桃色」に色付いたちらし寿司には、彩として絹さやと錦糸卵を添えるだけの、海鮮がないゴージャス感の薄いものではあるけれども、これで十分にっこりと満足でした。

関係ない話なのですが、私は3姉妹の長女で「THE・女系」の家族育ち。
私は子供がいないのでしきたりなどがよく分からないのですが、私の父の母親(つまり、私のおばーちゃん。母とは嫁・姑の関係)から

お雛様は嫁の実家が買ってくれる大事な物

と圧をかけられたため、母が離れた場所に暮らすおばあちゃんに泣きながら電話をしてお雛様を買ってくれるように頼んでいたのを覚えています。

私だけではなく、妹も女の子だったことと二人ともが保育園に通うようになったりした年代で、家族そろってお雛様のお祝いをする「べき」という祖母の強い思い込み(世間体)のようなものがあったんだろうと思います。

それまでは、小さな紙で作ったお雛様でささやかに楽しんでいたような気がしますし、私はぬいぐるみ好きではあったもののひな人形のような日本人形的なものが怖かったので(← 子供時代からかなりビビリ)ひな人形を欲しいとは思っていなかったので、桃の節句をお祝いする当事者である私や妹は

別にお雛様がなくてもいいのにねぇ

という感じだったのですが、母が泣きながら祖母にお願いした結果、祖母が何とかお金を工面してくれたようで、ひな人形が我が家に届きました。

母方の秋田に住んでいた祖母(大好きなおばあちゃん)は、30代の時に旦那さんを心臓の病気で亡くしてから、女手一つで子供4人を育てる事に奮闘し働き詰めでした。
もちろん、お金持ちでもなんでもなく子供の手が離れ、がむしゃらに働かなくてよくなって家にいるようになったとしても、お金に余裕があるという訳ではなく、突然高額なものを買って欲しいと頼まれて、ビックリしたと思います。

また、泣いて母が電話をして「お願い」していたのを受けた時だって、きっと娘が辛い思いをしているなんて知らなかった…と、ひな人形を買ってあげられない自分・思い至らなかった自分を責めてしまったとも思います。

そんなこんなで「いろんな思い」があるひな人形ですが、我が家にやってきたのは母と祖母が相談して決めたという

ガラスケースに入った小さな可愛らしいお雛様でした。

ガラスケースの中に、お内裏様とお雛様、そして三人官女と菱餅やぼんぼりなどが入っている、とてもカワイイもので、ケースの下にネジがあり引っ張るとお雛様の曲がオルゴールで流れて、私と妹はその仕掛けに大喜びでした。

母と父方の祖母は嫁姑の折り合いが悪く、当時は歩いて10分くらいの距離に借家を借りて私たち家族は暮らしていたので、お雛様をしまう収納の問題や飾るスペースなど色んなことを考えた結果、コンパクトなお雛様が我が家へやってきました。

実は、このコンパクトさがそこそこいいお値段だったようなのですが、それを分からない祖母は、桃の節句の食事に来た際に

かわいそうに。
こんなにみっともないお雛様しか買ってもらえないなんて。

と私たちに声をかけながら、母に冷たい視線を投げかけました。
震える母を守りたかったのか、はたまた大好きなおばあちゃんが買ってくれたかわいいお雛様を守りたかったのか、今はその気持ちは分からないけれど

秋田のおばーちゃんが買ってくれたお雛様は
オルゴールがついてて、よその家にはないくらい素敵なんだよ!!
ほら、聞いて!!!

とネジのようなものを引っ張ってオルゴールを流し、妹と「ひなまつりの歌」を歌いました。
おじいちゃんは目を細めて私たちの歌を聞いてくれて「素敵なお雛様を買ってもらってよかったねー。大事にしなさいね。」と言ってくれたのが嬉しかったっけ。

その後も、毎年お雛様を飾って食事会をしていましたが、引っ越しをして二世帯同居になり、間もなく大好きなおじーちゃんが病気で入退院を繰り返すようになり、いつの間にか「桃の節句」のお祝いをするためにお雛様を飾ったり片付けたりする生活の余裕がなくなりました。(私たちも多感な年齢だったこともありますが)

祖父が亡くなって、遺品整理をするために収納の押し入れを開けると、その奥にお雛様もしまってありました。
母とそれを広げて見たら、なんとカビがはえてしまっていました。

ガラスケースも曇りが取れず、県外に住む祖母に電話をして捨てることにしたと報告した時に祖母が

立派なものを買ってあげられなくてごめんなさいね。
肩身の狭い思いをさせてしまったでしょうね。

という事を、お国訛りの言葉で言って「ごめんね」「ごめんね」と繰り返すのがとても悲しかったのを思い出します。

ぜんぜん「ごめんね」なんかじゃないのに。
私と妹たちは、この小さなオルゴール付きのお雛様をお友達に見せる程気に入っていたのに。

人とと何かを比べることをするようになったのは、いつからだろう??

私は子供時代、決して裕福でも恵まれているわけでもなかったし、不安や怖れも沢山あって子供心に苦しいと思う事も沢山あったけど、それは全部「自分の中」の問題であって、誰かと比べて苦しいというものではなかったはずです。

誰かと比べなければ、きっとこのお雛様の件で誰も傷つかなかったはずです。

~ねばならない。
~じゃないとみっともない。
~はかわいそう。

そう言われてしまう事で「ダメなんだ」「私ってかわいそうなんだ…」と思い込んで自己価値を捻じ曲げてしまいますが、子供時代に純粋に「嬉しかった」気持ちを大事にしていいんですよね。

立派なお飾りじゃない事は、私にとっては恥ずかしい事ではなかった。
そもそも、雛飾りがないからって「ダメ」だなんて思っていなかった。
ひな人形がない事を詰って誰かを悲しませるよりも、紙で作ったお雛様でもみんなが笑顔で楽しい時間の方がずっとよかった。

大人になるまでの過程で、色んな体験をし、沢山笑い・泣き・学び、今の私があります。
その中で身に付けた「~べき」や「比較と競争」など、それは自分をこれ以上傷つけないようにするための鎧なのかもしれませんが、武具が重すぎて潰れてしまっては本末転倒ですから、これからは徐々にこの武具を手放せて行けたらいいな~と思ったひな祭りの日でした。

* * *

という事で、ここでいきなり話が変わるのですが、今年に入って「Kindle Unlimited」というKindle電子書籍の読み放題3か月無料サービスを体験中です。

いわゆる「サブスク」ってやつです。(← サブスクと縁のなかった私は、サブスクと言いたいだけです。)

月が替わると「今月の新着タイトル」という新しく読み放題に追加された本が表示され、読みたい・気になる本を探すのがすごく楽しい!!!

実は、先月も読みたいと思って「欲しいものリスト」にためてあるのに読めていない本もありますが、今月も気になる本がわんさか。

無料サービスは来月頭までなのですが、毎月980円で本をそんなに読むかなぁ~と思っていた私ですが、Kindle側で読書履歴というのをつけてくれていて、その記録によると

1月~2月の間に読んだ本は19冊です♡

※最後のハートは勝手に私がイメージで着けたものです
※AIからこんな風にチャーミングに言われたら嬉しいという願望を表現したまでです。

という事で、約100円くらいで本が読めているという計算になり、素晴らしく便利&お得!!と入会しない理由が見つからず、入会決定となりました。

無料体験って大事!!!

自分に合っているのか?というのを試せたからこそ、サービスが向いている人はそれを利用しようと思えますし、体験していればその時は必要じゃなくても、必要になった時にシステムや雰囲気が分かるがゆえに安心して利用できますもんね。

でですね、月額読み放題という事は、普段は買わないかもしれないけれど気になる本というのにもチャレンジしやすくなって、読書の幅が広がっているのを実感中です。

その中で、先月読んだ面白い本をご紹介。

民族情報工学研究科の「井戸恵理子さん」という方の著書、『日本人が大切にしたいうつくしい暮らし』という1冊です。

本の表紙にある「暦・しきたり」というのはイメージが湧くのですが「アエノコト」って何だろう???
おまけに私は「日本の暦・しきたり」について実はよく分からないので、とても気になって読んでみました。

「アエノコト」。
古い言葉で食べ物のことを、「アエ」や「ニエ」と言います。コトは家など小さい単位で行うおまつりのこと。

日本人が大切にしたいうつくしい暮らし

つまり、暦や地域ごとの風習で、その時々に食べる家庭での料理の事を「アエノコト」と言うようです。
分かりやすく言うと、旧正月に七草がゆを食べたり、お雛様にちらし寿司を食べたり…というのが『アエノコト』ということ。

旧暦やしきたり、というと堅苦しい感じがしますが井戸さんの著書はすごく平易な言葉や分かりやすい解説で難しくなく、私でも「なるほどーーー」「そうなのかーーー」とすごくためになってあっという間に読める本でした。

しかも、後半は現代にアレンジした「アエノコトメニュー」やそのレシピが乗っているのも嬉しい。

よく「ハレとケ」というような言葉を聞きますが、ハレの日というのは結婚式などでよく言われる『非日常』の特別な日。
たいして「ケ」というのは日常をさすのだそうです。

私たちの生活は「ケ」がほとんどで、毎日同じことを単調に繰り返すことが多いのですが、やっぱり毎日が同じというのは気持ちが少し萎えてくることがありますよね。
刺激がないと、メリハリがないというか…

本によると、その退屈を感じたり気持ちが萎えることについて、このように書かれていました。

それは繰り返しの日々でエネルギーや気力が消耗されるからです。その状態が「ケガレ」。気が枯れていくのです。
「なんか、疲れたし、どこか行きたいよね」とか、「たまには、ごちそう食べたいね」と無意識に言ってしまうのは、ハレを欲しているから。
そこで、いつもとは違う特別な日が必要になるのです。ハレという非日常で、新たなエネルギーをチャージして、自分を活性化させる。

日本人が大切にしたいうつくしい暮らし

なんとーーー!!!
気が枯れていくというのも分かりやすいですし、それが「ケガレ」というのも納得。
そして、私たちは非日常の特別を求めるのは「気の流れ」を変えたいからなのかぁ~とすごく納得しました。
いつもと違う「ハレ」を楽しむことで自分を活性化させて満足させているんですねーー。

きっと今と違って昔は「ハレの日」を手軽に楽しむことが難しい事も沢山あったと思います。
今ならば交通手段も様々ですし、コンビニもあれば色んな時間帯に合わせてお店もやっていたりと便利に「ハレ」を手に出来ますが、そうではない時代に季節の変わり目に「ハレ」を設けるとして江戸時代に設けられたのが『五節供』(節句)なのだそうです。

●1月7日(人日) … 七草がゆを食べる日
●3月3日(上巳) … 桃の節供
●5月5日(端午) … 梅雨の邪気を祓う日
●7月7日(七夕) … 女性の才覚が高まるよう祈りを捧げる日
●9月9日(重陽) … 永遠の若さと命を願った菊の祭

という、今も節句行事として残っているものも含めて5つの「ハレの日」を制定したそうです。

5月5日の端午の節句は「鎧兜」に「こいのぼり」といった男の子の節句ですが、もとは女の子の成長を祈願するハレの日だったのだそうです!!
長雨で冷えてしまい病にかかりやすい女の子の成長を願うものが、紆余曲折あり男の子の節句に変わったそうですが、こうやって見ると

5つのハレの日のうち、なんと3つが女の子のためのお祝いごと

なんですよね!!!
それだけ女の子って大事にされているってことなんですよね。

で、で、3月3日は「上巳」という名称らしいのですが、なんと桃の節供 =『桃』と『雛』と『蛇』だからこの名がついているのだそう。

蛇???

どうやら季節の変わり目に、水辺で禊の儀式を行う事が風習だった日本で、ケガレを洗い去るために「人形」にケガレを移して水に流していたそうです。
で、旧暦の呼び名で3月最初の「巳の日」(つまり蛇の日)にこの水辺での儀式が行われる事が変化し、ヒトガタが人形になり、ひな人形に変わっていったのだそう。

そしてこの「女の子の人形遊び」の道具として、ひな人形が発展していくようなのですが、ひな人形の1セットが「一つの社会」を模しているって知ってました???
私は知りませんでした。

ひな壇に夫婦、お抱えの人たちの中には若い人も年配の人も、眉のある人(未婚)もいればない人(既婚)もいて、これで社会を現わしているのだそう。
ふ、ふ、ふ、深い!!!

で、このひな人形のルーツは「ケガレを移しあの世へ送る」というルーツがあるという事から、あの世からこの世を鏡のように映しているというものなのだそうです。(ひえー、ちょっとオカルト要素が…)

更に「桃の節句」というのも、女の子の可愛らしさを表現しているんだとばかり思っていたら、

なんと、魔除け

のための節句なんだと知り、ビックリ。
あの世がこの世を映すお人形に、魔よけに蛇。

おろろろろ。なんか思てたのと違う!!!

でも、美味しい桃が魔除け?さらに桃の実はもっと後だし…??と思っていたら、桃についての解説がありました。

どうやらルーツは「古事記」から来ているようで、黄泉の世界に行ったイザナミを追いかけていったイザナギですが、醜い姿になったイザナミを見て逃げてしまいます。
それを追いかけるイザナミに対して、あの世とこの世の境目に生えていた桃の実を噛んで投げつけたところ、イザナミはあの世へ帰りイザナギは帰ってこれたというお話から、桃には汚れを祓う力と共に、死んでいる者にとっては恐怖だとされているようです。

さらに本によると、中国でも同じように桃には邪気を払い長寿をもたらすとして、中医学では桃の種を漢方薬として使っているそうです。
桃の種は体を暖め、ホルモン機能が高まる事で体がイキイキすることから漢方薬として使われているようですが、死の世界というのは「冷たいもの」とされていて暖かいものはその世界に居られないことから、桃というのは体を暖める=恐怖の対象、生きている人にとっては長寿を願うアイテムとしてお祭りの日に使われているようです。

って…
これもまた「黄泉の国」「死の世界に行かないように」って、なんか怖い系なんですけどーーー

で、なんか思ってたキャピキャピ系の華やかなお祭りではなかったものの、アエノコトでなんだかちょっとホッとしたので、最後はひな祭りアエノコトをお届けして終わろうと思います。

ひな祭りにちらし寿司を食べますが、それともう一つ「ハマグリ」も食べますよね???

このハマグリを食べる風習ってなんだろう??と思っていたら、このように解説されていました。

雛祭りにハマグリをいただくのは、貝殻が一対でぴったり重なることから、対になる男性とめぐり会えますようにとの願いも込められています。

日本人が大切にしたいうつくしい暮らし

キターーーーッ!!
そうそう、こういう系を待ってました♡

そうかぁ、ハマグリには対になるピッタリとくるパートナーに巡り合えるようにという思いがあるなら、桃の節句以外でも積極的にいただかなくては!!!!

ではでは。
ひな祭りに関するあれこれを超絶長文でお届けした割には、あっさりとこれにてドロンします。

ほな!!

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