大多数が「好き」なことが自分に当てはまらなくたっていい。それでもちゃんと愛される。
手のひらサイズのハッピーメイカー、わらしべ長座を目指す妙齢おまみーぬDEATH!
冬の間は「切り花」が長持ちしますが、我が家では毎年恒例のように「お正月を前に葉牡丹」を飾っているのですが…
写真の背景が白っぽくて分かりずらいのですが(こういうところが残念だ…といつも思います。でもそれが…マミコ・スターーーイル!)、今年もお正月を共に迎えた葉牡丹は元気いっぱいに発根してくれて、未だに我が家で新しい葉を広げてくれています。
そうだねーー。
こんなにしっかり発根してくれているので、今年もキャベ植えして、小さな鉢を一つ作ってみようかな??
実は、毎年のように葉牡丹の切り花を買って水差しをしていると発根し、それぞれ小さなポットにいれて育てていたのですが、だんだんと細くなってしまい昨年の秋に葉の色が黄色くなってしまったのでお別れをしたばかり。
調べてみたら「多年草」とのことだったので、適時細くなってくる前に摘芯してあげれば横に芽を出して行って細くなり過ぎずに済んだのかな??
今年の春までこの葉牡丹が枯れずに根を伸ばしてくれていたら、専用のポットで伸びすぎないように注意しながら育ててみたいな~と思っています。
ワクワク。楽しみ!!
にしても、よくよく考えると「250円くらい」で購入してきた葉牡丹が、まるまる1か月以上も我が家で元気に咲き続けて楽しませてくれているって、すごいですよね~~。
一緒に買ってきた「モカラ」という蘭の仲間の切り花も、つい先日まで花を楽しませてくれていましたし、冬の時期は寒さが嫌だ!と言いつつも、切り花をいつも以上に長く楽しめるという点ではいい季節ですね。
一見、嫌だなーと思うような事にも、意外な場所に「長所」だったり「利点」があるものだなぁ~と、葉牡丹の水替えをしながらちょっとだけ思った土曜の朝でした。
* * *
私は子供時代から「動物と暮らす」ということに憧れていました。
犬や猫と暮らすのが夢でしたが、いろんな事情でその夢は夢のまま。
私が最初に動物と暮らしたのは、パンダウサギの「ラビ」でした。
ふわふわで暖かくて、愛おしくてたまらない存在。
近所の公園に「うさんぽ」のようにして出かけたり、週末には父の車に乗って河川敷の公園にラビも一緒に連れて行って遊んだり…と、色んな思い出があります。
子供時代は賃貸物件だったのですが、大家さんが小動物はOKを出してくれていたので、うさぎやモルモットと暮らしていた中で、ある日事件が起きました。
ラビが虹の橋を渡り、しばらくしてちーちゃんというウサギも虹の橋に向かい、その後に真っ白で赤い目の「日本白色」という種類のウサギと出会い、我が家にお迎えしました。
お迎えしてきたその日、昔使っていたケージではなく新しいケージを買おう!ということで、家のリビングの一画に、上を開けた大きめの段ボールを用意してウサギちゃんを入れてホームセンターに行き、帰ってきたらもぬけの殻。
えっ???
と段ボールを見ると、それは端が潰されるように折れていて、母が出かけにうっすら網戸にして開けて置いた隙間が空いていて、そのわずか空いている窓の前に白い毛の束がありました。
どうやら近所にいた野良猫が網戸を開けて入ってしまい、うさぎちゃんを連れて行ってしまったようで、新しいケージはそこにあるのに、家族全員呆然として、私はしばらくおいおいと泣く日々を過ごしました。
この一件以来、私は生涯「ネコと暮らすことはない」と思っていましたし、ネコのことが好きだと思えませんでした。
大人になり、積極的に自分が猫を愛でるというようなことはなくとも、周りの人が愛しているネコちゃんの写真を見せてもらえば「かわいいな」と思える程度にはなったものの、依然私と猫の間には壁がありました。
が…不思議なもので、結婚して間もなく旦那さんだった人がうつ病になり、当時住んでいた家の近くにペットショップがあったので気晴らしのお散歩がてら覗いてみることにしたら、そこにギンちゃんがいました。
本当に「出会いは偶然の必然」で、その後ギンちゃんが我が家の一員になってくれましたが、当時はギンちゃんを迎えるかどうかでものすごく葛藤しました。
世の中のすべての猫ちゃんが憎い訳ではないけれど、私がネコちゃんを「心から好き」と言える自信がなかったんです。
だから、全力で愛してあげられない人がいるお家に来るのは、目の前のネコちゃんにとって望ましいことではない…と、何日も何日も話し合って、私自身も何度もペットショップへ行き、抱っこさせてもらって、覚悟を決めて(というと変な言い方ですが、責任をもって大事にしようと思って)ギンちゃんを我が家にお迎えすることにしました。
実家のワンちゃんたちや、歴代共に暮らしてきたウサギやモルモットのようには愛せないのではないか??と危惧していましたが、ギンちゃんがやってきて1週間もしないうちに、それは杞憂だというくらいギンちゃんが愛おしく、あっという間に親バカが出来上がりました。
ギンちゃんに出会わなければ、彼がどうしてもギンちゃんを家族に迎えたいと言わなければ、私はネコちゃんの愛おしさを知らずに人生を終えていたのだろうと思います。
そう思うと、離婚という結果にはなってしまって残念でしたが、ネコちゃんを溺愛できる縁をつないでくれたことには感謝でいっぱいです。えへへ。
これまでも動物と暮らしてきた経験はありますし、実家でも犬と暮らしていたとはいえ、ネコのことはこれまでに「積極的な興味」も持っていなかったので、全てが未知!!!
ひとつひとつ新しい発見があり、犬との違いに驚いては愛おしさに悶えて今に至っているのですが、世の中のネコちゃんの大多数が「これが好き」と言われることであっても、ギンちゃんにとっては嫌なことがあります。
それが、尻尾の少し上側の腰をトントンとされることDEATH!!
世の中のネコちゃんの多くは、この「腰トントン」が大好きだと聞き、子猫時代にギンちゃんの腰をトンとしてみたらマジ切れ。
あっ!
優しくしたつもりだったけど、トントンの加減が強かったのかな??
と、改めて後日、もっともっとソフトに背中をトントント…としたところで、またしてもマジ切れ。
あっ!
ギンちゃんは「腰トントンが嫌い」なんだ。
しかも「めっちゃ嫌い」なんだ。
ということが分かり、それ以降は腰トントンをすることはありませんでした。
で、腰トントンのことをすっかり忘れていましたが、先日サンシャイン池崎さんの愛猫たちが腰トントンをされてご機嫌になっているのを見て、大人になったギンちゃんは、もしかしたら腰トントンを喜ぶかもしれない?!と思い、トントンとしてみたところ…
やっぱりガチ切れ
でした。
本当に嫌なようで、フシャーーーッと怒られました。
それなっ!!!
100魂がいて、そのうちの99魂が腰トントンを好きであっても、ギンちゃんが好きじゃなかったら「みんながこれ好きっていうんだよ!!」と、無理矢理トントンして追っかけたらギンちゃんは嫌ですよね。
大多数が好きでも、自分が好きじゃないことがあるのはおかしなことじゃなく「単に自分がそれを好きではない。以上。」というだけのこと。
なんで腰トントンが好きじゃないんだろう。
みんなと一緒じゃないとダメなんだ…なんて、ギンちゃんは1mmも思っていません。
そしてね、大多数が好きなことが好きって「分かりやすくてかわいいこと」かもしれませんが、私にとってはギンちゃんが「大多数が好きなことが好きじゃなかったとしてもかわいい」に変わりはないんです。
みんなと一緒じゃない、少数派であろうと、私から見たギンちゃんは愛おしいの塊です。
同じく、仁くんのこともね!
人間も同じです。
広く一般的な「普通」とか「これがかわいい」などの基準があったとして、それに属さないと愛されないわけじゃないんですよね。
もしかしたら少数派な自分であったとしても、愛されていいんです!!
ということで、私もかなり一般的ではない星で生きていますが、私も愛されていい!と胸に刻んで未来のぱとなーシップを諦めておりません。(ドヤ顔)
大多数にとって好きとされることであっても、それを好まない人もいますから「だってみんなこれが好きでしょ?おかしくない?」と言ってしまわないように、私も気をつけなくちゃな~とギンちゃんから教えてもらっています。
ではでは、今日も良い一日をおすごしくださ~い。