【お悩み相談】私はまだ元夫を許していないのでしょうか?
そうだねー。
お気に入りのお洋服を着て、鏡の前でウフフと思うオシャレをしてお出かけして
今日の格好、素敵ですね〜♡
と言われた時に、素直に「えへへ。嬉しい」と言えればいいのに
思いっきり受取拒否を発動して
「えーっ??そうですかぁ??」なんて思ってもない言葉をつい発してしまう…ってありがちだよね。
思ってもいないような一言がとっさに出てしまって、それがどんな意味や意図なのかな??って考えてしまうそんなお悩みについて、ご相談をいただきました。
初めまして。A子と申します。
ちょっとモヤモヤすることがあったので、聞いてください。
私は約2年前に離婚しました。
原因は元夫のモラハラです。
私は結婚時代からカウンセリングや心理学のセミナーを受け、離婚後も自分の心と向き合う時間を作ってきました。
先日の飲み会の席で、ある人に元夫のモラハラの話をしたら
『元夫さんはA子さんのこと大好きだったんですね』
と言われました。
おそらく元夫は私のことが大好きで大好きで・・・でも、自分には不釣り合いだと思って(思い返せば元夫は自己肯定感超絶低男でした)私を貶めることで、自分と対等性を保とうと思っていたのだと思います。
その人もそう解説してくれました。
で。私は飲み会の席でそう言われた時
『そうだねー。でも私は、元夫のこと氏ねって今も思ってるよ』
と返したのですが・・・
なんか違和感があったのです。
確かに離婚した当初は元夫のことを怖いと思い、その後怒りの感情が湧いて氏ね氏ね!!!と思っていたのですが・・・最近はそうでもないのです。
私は私で自分の進むべき道を見つけて歩み始めましたし、その中で一生を共にしたいと思えるパートナーとも出会えました。
なので、元夫に対する怒りの感情は最近は忘れていたハズなのです。。。
でも、なんで『元夫のこと氏ねって今も思ってるよ』って答えてしまったのでしょうか?
私はもしかしたら、元夫のことを『あいつ氏ね!』と思い続けることで忘れないようにしてあげているのでしょうか。
風の噂では元夫は離婚後、仕事がうまくいっていない様子。
私がいなくなって落ちぶれてザマーミロ!!とも思いますが、妻として支えてあげられなかった、そしてそもそも愛してあげられなかった(私は元夫のことを愛していたから結婚したのではないのです)という罪悪感もあります。
それとも『元夫のこと氏ねって今も思ってるよ』と人に言うのは、何らかのアピールなのでしょうか?かわいそうな私と思って欲しかったとか?
または、私はまだ元夫を許していないのでしょうか?
どうして未だに元夫に対して『あいつ氏ね!』と思っているのか(人に言ってしまうのか)その理由を知りたいです。
私はこれから、どうやって元夫と向き合っていけば良いのでしょうか。
向き合わなくても良いなら、それも良いなぁって思います(笑)
まとまらない話ですいません。
よろしくお願いします。
A子
自分がポロッと言った一言に違和感を感じたA子さん。
その違和感って「氏ネ」と言った言葉ではなく、氏ネと願う奥にある自分の抱えているものが何か?という事ですよね…
A子さんの言っていた『そもそも愛してあげられなかった罪悪感』というものって、きっととてもA子さんの心の中で大きな威力をもっていたんじゃないのかな?って思ってしまいました。
その罪悪感は、A子さんが結婚生活を続けていた間も、離婚した後も、もしかしたら消えずに小さなカケラになって心の奥に転がっているのかもしれません。
普段は意識もしないし、思い出す事もないのに、それがふとした時に「氏ねって思っているよ」と飛び出してきたのかもしれません。
でも、氏ねって思うことっていけない事なんでしょうか???
私もものすごく大きな罪悪感を持って生きてきた事に気がついたばかりで
それをゆっくり手放していけたらいいな〜と思っているところですが
罪悪感はきっと、完全になくなることはなく
普段は意識しない程度の小さな塊になって、心のどこかに転がったままあるんだろうな〜と思っているんです。
そしてその罪悪感が、人の痛みを理解する力の源になったり
出来ない人に寄り添えたり、共感できる優しさに変わると思っています。
罪悪感は時にコロコロ形を変え、憎しみだったり怒りだったり、感謝だったりといろんな感情を刺激します。
そのひとつに「氏ねばいい」って思う気持ちがほんの少しあった、ということだと思う事に加えて、私はいつも自分に対して言ってあげる言葉があります。
【今は】そう感じたんだよね。
【今は】そう思ったんだよね。
あくまで感じている気持ち・思考も全て『今』のもので
この先もずっと持ち続けるかどうかは分からないし、それを選択していけるんですよね。
離婚してまだそんなに沢山の時間が流れた訳ではないならば、元・旦那さんとの思い出(よくも悪くも)が、完全に過去の遺物になるには、もう少し時間が必要なのだと思いますし、それがモラハラという思い出したくないものであれば、きっと心のどこかの引き出しに、まだ角を持ったまま眠っているのかもしれませんね。
そして、新しい恋やこれからの新しい出逢い、楽しい時間、自分の好きなことをしているうちに、少しずつ時間をかけて角が取れて行くと信じています。
なくならないとしても、ただそこにある、角のない過去のお土産。
思い出す事すらないかもしれないし、苦い思いがあってもただの過去。
そうなるまでには、もしかしたらふとした折に過去がまだ角を持っていて心をチクッと刺激して、氏ねばいい!と思わせたり、辛かったことを思い出すとチクリと心が痛かったり、なんでまだあの人のことを嫌いなのに思い出すのだろう?と思ったりするのかもしれませんね。
> 私はまだ元夫を許していないのでしょうか?
A子さんは、元旦那さんのことを許したいのでしょうか?
すでに許している部分もあると思うのですが、それと同時に、別に許しは今じゃなくてもいいんじゃないのかな?とも思うんです。
A子さんの思う「許し」ってどんなものでしょうか?
感謝する事?
幸せを祈る事?
許しって何も上にあげたようなことばかりではないと思います。
A子さんの書かれていた「元夫に対する怒りの感情は最近は忘れていたハズ」という事も許しのひとつのように感じています。
いつまでも怒りを手放さずに持つのではなく、新しい出逢いに「感謝」できて「幸せになりたい」と思えているA子さんは、もう十分に許してあげているからこそ、新しい幸せを見ることができているんじゃないでしょうか?
怒りを思いっきり持っている間は、そこに意識が集中してしまって
他を見る余裕なんてないはずですし、その怒りを癒し鎮火させてきたからこそ、今のパートナーに心が動けたんじゃないのかな?って。
そして傷付いた自分が、また新しい恋を選ぶって、勇気がいるし
踏み出せた時点で、きっと許しの第一歩を歩みだしていると思うんです。
それに私たちは神さまではないので、許しは完全である必要なんてないはずです。
不完全な許しであっても、まだ時間が足りずにこれから許しを加速させていくにしても「今」はそれでいいんだと思うんです。
だって、私たちはそれしかできないんだもの。
いつだって自分にできることしか、できないんですものね。
> 私はこれから、どうやって元夫と向き合っていけば良いのでしょうか。
> 向き合わなくても良いなら、それも良いなぁって思います(笑)
A子さんが「向き合いたいの♡」というのならいいのでですが、向き合わなくてもいいならそれも良いと言えているのであれば、わざわざ向き合っていろんな感情を引っ張り出したり、それに伴って思考を活動させる必要は「今」のところはないかもしれませんね。
向き合わなくてはいけないなら、その時に向き合えばいいのであって
気乗りしないものを取り組むのって、A子さんは好きでしょうか?
そこはA子さんの心に問いかけてみてくださいね!
そして、先ほども出てきた「許し」ですが、もしかしたら今必要なのは
元・旦那さんへの許しではなく、
罪悪感をもっている自分をもっともっと許して愛してあげることかもしれません。
自分を許せない限り、人を許すなんてできないですもの。
かわいそうって思われたい自分がいるのであれば、その「かわいそう」な部分を自分でいっぱい愛して慈しんで許し
未だに心のどこかに氏ねと思う怒りがある自分を「今の精一杯だもんね」と認めて許し、
その他にも元・旦那さんとは関係ないかもしれないけれど
自分の中でチクチクする罪悪感があれば、それを優しく受け止めて許していく。
A子さんはもしかしたら、誰よりも自分を許してあげたいのかもしれませんね。
いっぱい頑張ってきた自分を、うーんと評価して、大好きになれる日がやってきますように。
A子さんが何よりも自分を愛し、自分の愛に思いっきり笑顔で微笑める時には、きっと元・旦那さんのことは完全な過去になって、知らずのうちに「許せている」そんな日が来るような気がします。
お悩みを寄せていただいたのに
私こそうまく気持ちに寄り添えているか…と、自問自答です。(えへへ)
A子さん、私も日々、いろんな感情や思考と共にいて
ぐったりしたり、楽しんだり、忙しくしていますが、幸せであることを諦めたくなかったり欲張りに未来のパートナーがいたらいいな♡と自分の夢を描いて日々過ごしています。
ぜひ、「ご自分が描く嬉しい未来」のために一緒に自分を許し、愛し、大切にしながら生きて行きましょうね!
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