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『ペットロス・離別・失恋』サヨナラの痛みと哀しみを癒す心の保健室 ~あなたの傷に優しく絆創膏を貼るお手伝いをしています~

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【ココロノマルシェ】実家の父が認知症を発症していることがわかり夫に迷惑をかけられないので離婚しようと思っています。

仁くん、お仕事お手伝いするんでちーマミコちゃんのお役に立ちたいでちー

在宅勤務でカチャカチャとパソコンを使って作業している間、だいたいはソファーの上や私の横、寝室に移動してお気に入りのクッションの上などで寝ている仁くんですが、私がトイレに立ったりお茶を入れに行ったりすると、思い出したように私の側にやってきて、時に膝に乗って愛らしい「お手伝いさん」になってくれます。

えぇ、現実にはお手伝いというよりも「作業の中断」になってしまうのですが、膝の上に乗って仕事を中断して仁くんとイチャイチャするだけで、幸せが充電されるので、うーんと役立ってくれていると思っています。

作業の中断と言えば仁くんだけではなく、ギンちゃんも夕方になると「そろそろご飯…」と落ち着きがなくなり、写真で写っているモニターとキーボードの間のノートパソコンの上に座るようにして視界を防ぐという荒技を繰り出します。

仕事をしながらもギンちゃん・仁くんというかわいいモフモフに触れられるなんて、やっぱり在宅勤務は最高です!!

白くてかわいいお手伝いさんの事を紹介した後は(注:誰にも頼まれていない前置き)【ココロノマルシェ】に寄せられたお悩み相談をしたいと思います。

義母が先日亡くなりました。

すでに亡くなった義父、義母共に夫と協力しながら介護をしてきましたが、今度は実家の父が軽度ではありますが認知症を発症していることがわかりました。私は一人娘で、親の介護はしなければならないと思っています。ただ、夫に迷惑をかけられないのでいざとなれば離婚しようと思っています。

夫はこちらも助けてくれたんだから、協力すると言いますがそれはしてもらってはいけない、私一人でやらなければと考えるのです。

私のために家族に迷惑をかけるわけにはいきません。

私はおかしいでしょうか?
相談者:りんさん

りんさん、こんにちは。
義母さんの介護を行い見送られたんですね。
きっと様々な感情があると思いますが、義理のお父さん・お母さんお二人のことを介護して見送られたこと、本当にお疲れさまでした。
介護は決して「楽」な事ではないからこそ、お疲れ様の声をかけさせていただきました。

お義母さんを見送られた後の、りんさんのお気持ちはいかがですか?
お二人を見送られた事で肩の荷が下りると同時に、感じた事のない疲れなどもあるかもしれませんので、少しだけでもゆっくり自分のために時間が持てていたらいいな、と思っています。

> 今度は実家の父が軽度ではありますが認知症を発症していることがわかりました。

お父さんの認知症の発症は、早い段階で発見できたのでしょうか?
私は介護や病気にはあまり詳しくありませんが、認知症だとどうしてもサポートが必要なことが増えていくと思いますが、お医者さんやケアワーカーさんと相談しながら、少しだけでもりんさんやご主人の負担を減らせる介護ができるといいですね。

> 私は一人娘で、親の介護はしなければならないと思っています。

確かに自分の親ですし、できる事は恩返ししたかったり、してあげるべきだと思う気持ちになりますよね。
りんさんの親を思う気持ちは、とっても素敵です。

大きな声では言えませんが、介護ってとても大変ですよね。

りんさんはすでに義理のご両親の介護を経験しておられるので、なおさらその大変さが分かるがゆえに「大変な思いをさせたくない」とご主人に対して感じていらっしゃるんだと思います。

けれど、一人娘のりんさんが全部をたった一人だけで背負い込むのは、やはりしんどいのではないでしょうか??
支えになってくれる(話を聞いてくれたり、理解してくれたりする)存在がいてくれるというのは、これから始まる新しい介護生活の中で、きっと大きな力になってくれるのではないでしょうか??

大変な事だからこそ、頼る場所、泣き言を言える場所があるって救われます。

> 夫はこちらも助けてくれたんだから、協力すると言いますがそれはしてもらってはいけない、私一人でやらなければと考えるのです。

りんさんが「申し訳ない」「大変な思いはさせられない」という気持ちの部分は少し置いておいて、協力すると申し出てくれるご主人の思いが、ありがたいですし暖かいですよね。

その申し出を受け入れることができないと悩まれていらっしゃいますが「自分の親の介護を一緒にしてくれことはありがたいと思うけど、もう大変な思いはしたくないから!」と突っぱねるような事を言う人もいますから、ご主人の申し出を受け取れない…とはいえ、優しい言葉や気持ちを示してくれたこと、やっぱり嬉しい事だと思います。

ご主人はきっととてもいい方だと思うのですが、介護の大変さを知っている中で「協力する」と言ってくれているのはなぜなのでしょうか??

それは、大変なことをりんさんが一緒に担ってくれて自分の心を支え、文字通り介護では戦力として助けになってくれたことを、何よりありがたく感謝しているからなのではありませんか?

りんさんが先に蒔いたものが実を結び、ご主人は「今度は自分がりんさんを助けたい」と願っているのではないでしょうか?

> ただ、夫に迷惑をかけられないのでいざとなれば離婚しようと思っています。

りんさんがこう思ってしまうのは、ご自身が実際に介護を体験されて、その大変さが身に染みて分かっているからこそ、大切なご主人に大変な思いや負担をかけたくないという、りんさんの「愛」が大きいからですものね。

でも、介護を協力してもらう事ってご主人にとって「迷惑」なのでしょうか??

私たちはついつい自分の物差し・自分のメガネを通して、相手もこう思う「だろう」という見方をして先回りしようとしてしまいます。
けれど、相手がどう思っているかは本当に分からない事で、いざ話をしてみたら自分が思っていたこととは全く違っている…という事が多々あります。

りんさんの生き方ですから「家族に負担を少しでもかけることが苦しい」と離婚を選ぶことで自分を苦しめ続けることから解放されて楽に生きられるのであれば、離婚をするというのは一つの方法だと思いますが、

この気持ちはおかしいのでしょうか?

と声をあげるというのは、迷っているし、本音は「離婚という選択を選びたくない」というりんさんの気持ちが隠れているのではないでしょうか?

「離婚してもいい」という選択肢があれば、それを選ぶまでにいろいろと試すことも可能ですよね。
何もすぐに白黒つけなくてもいいんですもの。
少しの間「グレーゾーン」で迷う時間も、とっても大事な時間ではないでしょうか?

・迷惑はかけられない
・自分は人の荷物を背負う事は辞さないけれど、自分の荷物を持ってもらうのは心苦しい
・迷惑をかけるくらいなら離婚という選択を選ぶ(白黒つけたい)

りんさんのお悩みを読ませていただいて、りんさんは「自立」の傾向が強いのだろうな…と感じました。(今でこそだいぶ自立を緩められるようになりましたが、私も同じように自立が強いタイプでした。)

お弟子さん入りしてすぐに先輩カウンセラーのヤタさんから聞いた、自立している人の傾向である【自立3点セット】というのを教えてもらいました。

・頼れない(一人でやってしまう)
・甘えられない(ガマン強い)
・弱音を吐けない(グチや本音を言えない)

りんさんは、もしかしたらこの3点をフル装備で持っていらっしゃいませんか?
私も持っていましたし、今でもまだ完全には手放せていません。

りんさんのお父さんは、ご主人にっても「おとうさん」であり大切な家族です。
時に嫌だと感じることや疲れてしまい喧嘩になることなどもあるかもしれませんが、ご主人にとっても「大切な存在」なのではないでしょうか?

りんさんはどうでしたか??

病気の種類は認知症とは違ったかもしれませんし、大変だと思ったり解放されたいと思う気持ちを持ったことがあったとしても、義理のご両親を介護する時、どんな気持ちだったでしょうか?
大変なことがあっても、助けになりたい、役に立ちたい、出来ることを家族のためにしてあげたいと「純粋な愛」が動機になって頑張ってこられたのではないでしょうか?

ご主人も、りんさんと同じ気持ちなのではないでしょうか。
愛する家族である「りんさん」と「りんさんのお父さん」を助けたい・支えたいと心から願っているのではないのでしょうか。

自立が強い時は「助けてもらう = 迷惑をかける・負担になる」と思ってしまいますが、逆の立場で考えるとどうでしょうか?

ご主人のご両親に介護が必要になったとき、助けてもらったら迷惑になるから…と離婚を申し出られたら、りんさんは受け入れられたでしょうか?
やっぱり助けになりたい、助けさせて!!と思うのではないでしょうか。

私たち人間は、誰かの役に立ちたいという願いを持っています。
時にそれに疲れてしまって苛立ったり、トゲトゲした態度になってしまう事があったとしても、誰かの助けになりたいと願う生き物です。

ましてや、苦楽を共にしてきてくれた愛する妻が大きな困難を抱えようとしている時に、その手を取り助けたいと強く願っていたとしたら、助けを受け取るというのも大きな愛の形です。

自立している人は特に、与えるばかりでいつも助ける側に回りますが、助けてもらっている側は「いつか助けをお返ししたい」「いつかあの人を支えて恩返ししたい」と願っています。

いよいよ「助けさせてあげる」「助けを受け取る」順番がりんさんにやってきたのかもしれませんね。

きっと頑張り屋さんでしっかり自立しているりんさんは、ちょっとした事では「受け取る」事が難しいからこそ、介護という大きな問題を前にして「どうしようもなく」受け取ることを学ぶチャンスが与えられているのかもしれません。

離婚も辞さない!

という気持ちがあるのであれば、やってみてから決めてもいいんですものね。
急いで極端な答えを出すのではなく、これは「受け取る」「委ねる」を学ぶステージなんだ!と、挑戦してみるのもいい事ではないでしょうか。

先ほど少し、ご主人とりんさんが逆の立場だったらという事を書きましたが、実際に介護を体験された中で、りんさんが「ご主人にしてもらって嬉しかったこと」「報われたと思った事」ってどんなことでしょうか?
頑張ってくれている事に「大変な思いをさせてばかりでごめんね」と謝ることよりも、頑張ってくれて支えてくれて「助かっているよ。ありがとう」と労われることと、どちらが嬉しく感じたでしょう??
その他にも、りんさんが実際に体験されたからこそ分かることってたくさんあると思います。

今度はそれを、ご主人に届けていきませんか??
助けさせてあげる側を体験しながら、助けていた時に嬉しかったことをいっぱい与えていきませんか??

私は【結婚の誓い】の言葉が大好きです。

健やかなるときも、病めるときも、
喜びのときも、悲しみのときも、
順調な時も、逆境の時も、
富めるときも、貧しいときも、
これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?

介護の協力を必要とするときというのは、順調な時ではないかもしれません。
逆境…とまでは言わないかもしれませんが、試練の時ではあるのかもしれません。
そんな時だからこそ、敬い・慰め・助け・真心を尽くしたいと思うのが、愛する人への思いなのではないのでしょうか。

そしてその思いを、りんさんが先にご主人に届けましたものね。

ご主人はその大きな愛にどれだけ救われ、今度はりんさんの「役に立ちたい」と願っているのでしょうか??

助けてもらうって、大きな勇気が必要です。
迷惑をかけているのではないか?と思うのは心苦しいですものね。

けれど、助けてもらう・支えてもらう事で「助けたい人の愛を受け取る」という事になることを、どうか思い出してもらえたらと思っています。

りんさんを助けたいと思っている愛を、一度受け取ってみませんか?
受け取ったうえで試行錯誤しながら、それでもお互いにやっていけないとなってからでも離婚はできますから。

歩いていくしかない未知の先に、重くて大きな負担や荷物があると感じた時に、どうしても先走って考えてしまいますが、本当にその都度都度で問題を解決していくしか私たちはできないのですから、どうか急ぎ過ぎずに自分を追い込み過ぎず、ちょっとだけ深呼吸して休憩を入れながら、りんさんとご家族が「より笑顔になれる選択」を選んでいけますように。

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ココロノマルシェでは様々な視点でお悩みに回答を寄せてくれるカウンセラーが沢山います!
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私なりの形で、あなたのお悩みに寄り添いたいと思っています。

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