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『ペットロス・離別・失恋』サヨナラの痛みと哀しみを癒す心の保健室 ~あなたの傷に優しく絆創膏を貼るお手伝いをしています~

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「陰極まりて陽に転ずる」を改めてしみじみと。寒さや冬の持つ意味を考えたりしちゃったり、ね。

今日は明るい時間が1年で1番短い日なんだそうですよ

今年もあと10日ちょっと!

という言葉を聞いて「ひゃー、ほんとだーー」とビックリしましたが、今日は冬至ですね。

冬至と言えば、1年で一番日照時間の短い日。
「陰極まりて」な日でもあり、明日からは「陽に転じていく」境目。

文字にある通り「冬に至る」なので、ここからが本格的な冬の到来ではありますが、「冬本番!」になるときに、陽に向かい出すんですよね。

生きているといろんな問題や、うまくいかない時期にハマってしまうことがありますよね。
それを「四季」にたとえて、『今は冬の時期』と同じだから…と表現することがあります。

冬は芽吹きや成長、イキイキとした変化を感じる時期ではありません。
日照時間だって短いし、寒いから体もこわばって力が入ってしまいます。
クマだって冬眠しますし、木々も葉を落としてじっと静かに春を待つ季節。

春や夏は「カラフル」な色を持つイメージで、秋はこっくりと深みを増しながらも色みを感じられますが、冬と言えば無彩色な感じ。

でも、フッと思ったんです。

夏に至る、夏至。
冬に至る、冬至。

それぞれが「ここからですよ~」と、季節が極まっていくのを告げながらも、その分岐点では

夏至 → ここから陰に転じていくよ
冬至 → ここから陽に転じていくよ

と言っているんですよね。

そっか。

実は冬本番は、身動きするのには相応しい感じではないけれど

『陰がほどけだす時期』で希望の種が育ち始める時期なのかも

って。

夏本番は、陰に向かい出すことでゆるやかに速度を落として「これまでの収穫を得るために落ち着きを取り戻す」のかもしれませんね。

冬の季節は「ただじっと耐える」「冬眠するようにして春を待つ」ようなイメージがありましたが、そうやって『耐える』『待つ』時間に、目に見えない・気付けないくらいささやかな力で、希望に向かって舵を切りはじめている、のかな??

そうそう!!
私は高校1年生のとき「園芸部」に入ったんですね。

学校のルールで「全員が何かしらの部活」に所属する必要があって、入学してすぐの『全部活の説明会』のような場で、「活動日の少なさが一番のウリ」というプレゼンに惹かれて入部しました。

武士に二言はない

という感じで、先輩が言った通り活動は年3回。

1回目は「春の初顔合わせと校内に植えてあるチューリップの球根を抜く」活動日。

2回目は「文化祭近くなってきて、花壇の雑草がみっともないから抜く日」。

3回目は「翌年のためにチューリップの球根を植える日」で、これが年内最後の活動日。

これだけの活動なのですが、顧問の先生から球根についてこんな言葉を聞きました。

チューリップの球根は、寒さを感じないと花を咲かせないんだよね~。
冬の時期に「ちゃんと寒い期間」がないと、成長できないの。
植物にとって冬なんてない方がいいように見えるけれど、違うのよね。

チューリップ以外にも、アネモネも同様で「寒さ」に当てないと花を咲かせません。
わすれな草やヒヤシンス、クレマチスに水仙なども。

植物にとって寒い時期は「成長が止まる」静かな時期。
でもこの時期がないと花が咲かないとしたら、植物がぐんぐん成長する春や夏の『陽』な時間がいくらあっても美しい花を見ることができません。

寒い時期を「感じる」「体験する」時間は、成長そのものは止まっているので見た目には「耐え忍ぶだけの期間」に見えるけれど、『寒さが一定期間あること』が、花を咲かせるために必要な時間。

そっか。

この時期には「目に見えないから分からないけれど」、この時期だからこその仕事があるんだ。

ネガディブにも同じように、ネガティブが持つ恩恵もたくさんあります。

慎重に行動することができるのも、後悔ゆえに同じ過ちを犯さないようになれたり、人の痛みが分かったり。
不便や不遇があるからこそ、それを解決するための商品開発だってできちゃいますしね!

冬や不遇の時期には、目に見える変化を感じられなくて「何してるんだろう…」と感じちゃうけれど、見えない部分に効く時間が流れているんだろうな。

うんうん、見えないけれど『ある』んだね。

ちって すがれた たんぽぽの
かわらのすきに だァまって、
春の くるまで かくれてる。
つよい その根は めにみえぬ
        見えぬ けれども あるんだよ、
        見えぬ ものでも あるんだよ。
(引用:星とたんぽぽ/金子みすゞさん作)

冬にはきっと、目に見えぬ「根」が逞しく頑張ってくれている時期。
根はただの根なんかではなく、自分の奥深くにしっかりと存在している『つよい その根』なのでしょう。

見えぬけれども、冬の寒さを感じることで咲ける未来が待っている。
見えぬものでもあるけれど、冬の恩恵はちゃんとあって、冬ではない時期にその恩恵を時間差で受け取るものなんですものね。

陰だって極まれば、陽に転ずるんです。

成長を止めている「冬」の時期は、きっときっと、陽に向かって動かないなりの蓄え方をしているのかもしれませんね。

冬に至る!と区切りの今日は、その言葉に偽りなしという感じで寒い日。
さらに天気予報では明日から雪がふるかもYO!と言っていて、そこそこ雪国に暮らす私は「ひえー」とドキがムネムネしていますが、冬に至れば「春が近づいている」という意味でもあるんですもんね!

寒い時期は、無理せずじーっと冬眠するのが最適です。
目に見える成長はなくても、見えないものがちゃんと受け取っているから、安心して大丈夫。

今日が『陰極まってる日』ならば、そこに近いしばらくの間は「陰」が強い訳ですから、無理やり力を入れて陽に向かおうとしても、うまくいかないかもしれませんし、ならば…

冬は地蔵スタイル

で、無な感じにジーッと過ごす自分にハナマルをあげちゃいましょ!

さてさて。
今日はこれから、動物医療グリーフケアフォーラムに参加するので、また有意義で魂にグッとくるたくさんの気付きという収穫を手にできそうです。

お家でヌクヌクしながら、好きなことができる穏やかな週末にニッコリを添えて。

ではまたねーーー。

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