ひとつひとつ、言ってみる・頼ってみる練習だ! ~本日午後から手術です~
おはようございまーーす。まーーす。まーーす。 ← 病室からのひとりやまびこ
今日が入院のメインイベント?!である「開腹手術」の日です。
手術は3番手、午後2時半過ぎから行われる予定だそうですが、前の手術の時間によってもうちょっと遅くなるかもしれないと言われています。
昨日の午前に入院してから「禁食」になり、お腹は空っぽ。
水分は今朝の6時まで接種OKでしたが、今日は1日中「絶飲食」のため、先ほどから点滴(水分補給)が始まりました。
昨日も点滴投与があったのですが、今日も引き続きの点滴。
まだどこにも痛みも不快感もないのですが、病衣を着て点滴をすると「一気に病気な気分」になるのが不思議です。
そうそう!
昨日は「マグコロール」というペットボトルのようなものに入った下剤を1時間かけて飲み、朝までにお通じを…というのが、私に課せられたミッション。
がしかし、私はもともと便秘気味な上に、旅行などで「非日常」になると全く便意喪失するタイプで、人が多い環境だとより一層ダメになります。
前回は「個室にトイレがあるお部屋」だったにも関わらず、やっぱり人の気配や非日常の環境で無意識で緊張していたようで、同じくお通じに悩まされました。
結果、今朝までお通じがなかったため、早朝から看護師さんに「座薬の下剤」をしてもらいました。
15分くらいで溶けて効果が出るのですが、その前に催したらトイレに行っていいですよ~
と言われていたので、下剤も飲んでいるし、いつ「その時」が来てもいいように!!と、靴を履いてベッドに腰かけてスタンバイ。
がしかし、待てど暮らせど私の腸が「行け!今だ!!」という合図を一切出してくれません。
そして1時間が経過。
オワタ。
看護師さんに「座薬もダメでした…」と伝えると、先生の回診があるのでそこで確認するように言われ、今日の手術をよろしくお願いします!と合わせて、お通じがないことを伝えると
あ、前回もそうだったよね?
お通じなくても大丈夫だよー。
と、丁度窓を背に明るい光を浴びてキラキラと発光するようなスマイルで断言して去って行きました。
お通じ問題でハラハラしていましたが、私の受ける手術では「お通じがあればよいに越したことはない」というものなのかな?
私には医療的な知識がないので、手術という大きな出来事を前にするとちょっとしたことひとつひとつが不安だったり焦ったりします。
同じように自分にとっては「慣れっこになっていること」って気にもせずにサラッと流してしまうけれど、慣れていない側は質問するのだって緊張して勇気を出して聞いているんですよね。
だから小さな質問にも、優しく温かい態度で接することができるようになりたいと、またしても気付きなおすことができました。
あっ、先生も看護師さんも、話しにくかったり高圧的だったりというのは一切ありません。
とっても良くしてもらっています。
* * *
冒頭の仁くんは、入院準備中の一コマ。
私にとって手術・入院中に一番の鬼門となっているのが、術後すぐ~翌朝までの過ごし方です。
麻酔が覚めると覚醒してしまい、眠れなくなって朝までが長くて不安なことといったら…。
だって、動けないんだもの!!!
普段そんなに激しく寝返ったりする方ではないけれど、動いちゃダメと禁止されると気になってしまって動きたくなる衝動…。
前回はそこに吐き気も加わり、もうほんとにつら…と思ったのですが、事前に看護師さんに不安点を伝えたことで「動けるように」とこまめに体位交換をしていただき、さらには眠くなるお薬を点滴に入れてもらってウトウトすることができ、本当に助けていただきました。
今回も「覚醒して眠れないこと」「動けないことでパニック発作のようなものを起こす怖さ」があり、看護師さんたちにきちんと伝えることを自分の中の「練習」「テーマ」として掲げていますが、それ以外に自分でやれそうなことも考えました。
ジャカジャン!!
準備したのは「めぐりズム」でーす。
癒しのアロマ効果(しかも広範囲に香りが飛ばず、大部屋でも迷惑をかけない)と、目元を優しく温めてくれる温熱効果と遮光効果で眠りを誘う頼もしいアイテム。
今回は麻酔から覚めてから、どんな調子かは分かりませんが、もしもあまり眠気が来ないようであれば準備していためぐりズムをつけてボーッとしている時間は、きっと少し不安が和らぐはず!
お願いすることも大事だし、制限がある中であれこれと対策はできないけれど「できそうなことを自分で用意してみる」だけでも、気持ち的に軽くなるのを実感しました。
そして、ここからは馬鹿げていて全くオススメできないのですが…
夜更かししておけば、明日は眠くなって術後に爆睡するのでは?
と、『夜は頑張って寝ないぞ作戦』を決行しました。
これ、いい子のみんなはマネしちゃだめですからね!!
とはいえ、そうまでしても「術後の時間をなんとかしたい」と必死だったんです。
個室であれば、消灯時間が過ぎても電気をつけてある程度の夜更かしができますが、残念ながら大部屋。
病院の消灯時間は午後9時で、朝の6時まではシーンと静かな時間。
やばい。
9時間もたっぷり寝れたら、翌日は睡眠負債ゼロでバッチリ目が覚めて寝れなくなるじゃないかーーーっ。
消灯ぎりぎりまでは、持ち込んだノートを書く好きな時間を満喫。
その後、電気が消えてからの時間は、静かに布団を頭までかぶり「かまくら」のようにした状態でヘッドホンをして「モノマネ番組」の動画を見て、思わず笑い声が出そうになるをこらえる修行の夜。
動画を見終わってもまだ23時。
そこから「かまくらスペース」でゲームをしたり、また別の動画を見たり。
本を読みだすと眠くなりそうだったので、読書はガマン。
ようやく日付が超えて深夜の1:40あたりで、とうとう眠気に負けて寝ていました。(無念)
だってー。真っ暗でベッドに寝転んでいたら、知らずに眠くなるじゃないですかーー。かーー。かーー。(がっかりの一人やまびこ)
中途半端に眠って、朝6時には「逆に眠いわ!」という半ギレのような状態で起きましたが、まだ少し眠たいから作戦大成功…だよね??
朝の看護師さんからバトンタッチで、今日の日中~術後すぐまでを担当してくれる看護師さんから「今日の予定」を伝えてもらう中で、手術に関する不安・不明点を確認されたので、ここでまた何度も何度もいろんな場所で伝えてきた「動けない」「眠れない」に関する不安を伝えました。
大事なこと、分かってほしいことは、届くまで何度だって伝えよう。
1度で伝わらなくても大丈夫。
何度でも、何度でも、伝えていいし、伝え続けなければ伝わらないよ。
ということはよく言われることですし、本当にその通り!と分かってはいるんです。
が、これが自分のこととなると、何度も伝えるのは「ウザイと思われるんじゃないか?」「迷惑だと思われるのでは?」「わがままなのかな?」と、伝える勇気が持てないことが私にはあります。
苦手だからこそ、練習が必要なんですよね。
さらに、伝えるのは何のため?というのを考えると、誰よりも大事な「自分の一大事」「自分を助けるため」のことなんだもの。
誰がつらいって、自分です。
そして「何がつらいと思うのか」は人によって違うからこそ、こちらが伝えないと相手も「知ることができない」んですよね。
幸いにも病院では「不安は些細なことも伝えてくださいね」と言ってくれます。
だから、伝えるのは下手で緊張しちゃうけれど、その言葉に甘えて『自分のために何度も伝える練習』をさせていただいています。
ふぅ。
「動けないのが怖い」「眠れなくなるのが不安」って、入院が決まってから何回伝えただろう。
外来でも、入院説明のスタッフさんにも、麻酔科医の先生にも、担当が変わるごとに看護師さんたちにも…。
でもね、ちゃんと伝える練習をさせてもらい、言い続けた自分をヨシヨシとほめてあげています。
下手だろうし、まだもっと伝え方を改善したりできると思うけれど、今できる精一杯を頑張ったんだもんね。
過去2回の手術で眠れなかったので眠りたい、ということを伝えたら、「点滴に入れられるお薬があるからね!」と言ってもらい、動けないことが不安で体位交換で何度も呼んじゃうと思うことも伝えたら、「こまめに動かすようにするし、ナースコール握って寝ていいからね!」と言ってもらいました。
嬉しいなぁ。
分かってもらえて、できそうな対策を一緒に考えてもらえるだけで、ホッとしました。
そしてその後、「こんなに緊張してるなら、昨日も寝れなかったんじゃない?」と聞かれたので、嫌実は…と『夜更かして今日は眠くなる大作戦』を決行したものの失敗した話をしたら笑われました。
ちゃんと眠っても、眠くなるお薬あるから安心してね!!
そう言って笑ってくれた看護師さんがいてくれて、よかった。
今日はいっぱいお願いしたり、お呼びたてしたりすると思いますがよろしくお願いします。
ミイラ取りがミイラになる…ではありませんが、中途半端に夜更かしして「今日眠くなればいいんでしょ?」という作戦を決行したせいで
手術までの待ち時間に、眠くなりそうでピーンチ。
今朝、妹から「仁くんも応援してるよー」と届いた写真。
か、か、か、かわいーーー。
手術の後の不安な夜を乗り越えれば、後はどんどん回復して帰るのを指折り数えることができるもんね!
早く帰って、2魂を抱きしめたい。
かわいい笑顔を思い出しながら、午後の手術に向かおうと思います。
追伸:
昨日もお見舞いをいただいたり、今朝も「祈っている」というメッセージをいただいたりと、たくさんのやさしさを受け取らせていただいています。
とっても、とっても、とっても、とっても、とっても、とっても、とっても、嬉しいです!
ありがとうの感謝の気持ち、届け~~。