手のひらサイズの幸せのお友達

手のひらサイズの幸せ

『ペットロス・離別・失恋』サヨナラの痛みと哀しみを癒す心の保健室 ~あなたの傷に優しく絆創膏を貼るお手伝いをしています~

MENU

仁くんの「今」の状態とこれから。

こにちはー。 3個前の日に マミコちゃんのお車に乗って 仁くんのビヨインに 行ってきたでちよーー

今週水曜日、毎月の心臓の定期健診で獣医さんへ行ってきました。
年末に発作を起こして入院・急患で診察してもらってから、次の診察までの間に発作がなく「定期健診」の形で病院へ行けた事が、まずとっても嬉しい事でした。

急患で診てもらって以来の家での様子や咳の状態などについて獣医さんと話をした後、体重測定や触診・聴診器で心臓の音を聞いてもらった後で「心臓のエコー検査」をしてもらいました。
※急患時に胸部レントゲンや血液検査をして日が浅いので、今回はエコー検査のみ

結果、心臓の症状は「横ばい 」で落ち着いてくれていることが分かりました。

以下、仁くんの病状について私が受けた説明を書かせてもらうのですが、私自身が動物医療の専門家ではなく、測定結果の画面を写真撮影していないので言葉だけで分かりずらいと思い、インターネットで調べた「心臓エコー検査」の分かりやすい説明がありましたのでご紹介させてもらいます。

大動脈比について

僧帽弁閉鎖不全症が進行していくと「左心房」が大きくなっていくそうです。
左心房の大きさを測定するのに「大動脈比」という数値を見るのですが、正常値が「1.5以下」なのに対し、仁くんは11月に急に「1.8」になり、肺水腫を起こさないように(心臓の病気を進行させないように)一時的に『利尿剤』をプラスして心臓の病気進行を抑制しようとして経過を見ていました。

年末に入院した際には「大動脈比」が「2.3」と急激に数値が増え、いつ心不全・肺水腫を起こしてもおかしくない状態で、病気が進行するかどうかの瀬戸際という状態でした。

今回の測定では「1.9~2.0」と、酷かった状態より縮小してくれていました。
まだ安心できる数値ではありませんが縮小している事から、薬が効いてくれて急激な左心房の拡大が食い止められているようです。

僧帽弁逆流について

エコー検査では、色のついた画面で血液の逆流がどれくらい起きているかを見てもらいます。
文字説明だと分かりずらいのですが赤・黄色・青で表示されるそれぞれの場所に向かうべき血液の分布を示す色がごちゃごちゃすればするほど逆流しているらしく、仁くんは若干の交じりはあるもの逆流はまだ比較的軽度であることが確認できました。

流入波形(E波・A波)について

画面に波形が映し出され、その幅の大きさや高さによって心臓の収縮を見るそうです。

E波と呼ばれる波形が高いと肺水腫などのリスクが高く危険なのですが、仁くんはこのE波の波形が若干高い状態です。
ですが、もう一つの波形であるA波との「差」があまりなければ大丈夫という事で、仁くんは2つの波形の開きがあまり大きくない事から、若干の不安材料はあるものの重症への移行はしていないという診断結果でした。

えーーっと、それはつまり 仁は入院した時より良くなっている ってことなんでしょうか??

入院をした時は「病気が悪化・進行するかもしれない」という状態でしたが、持ちこたえて現状維持(数値的には年末より若干改善)してくれていました。

安心はまだ早いけれど、深刻な状態に進む手前でブレーキを踏めている感じです。

僧帽弁閉鎖不全症のステージについて

僧帽弁閉鎖不全症は「病態ステージ」と呼ばれるものがあり、ステージに応じて手術を考える必要が出てきます。
小型犬の8割近くがシニア期になると心雑音や心肥大と言った心臓病を発症するそうですが、病態ステージが進行せずに寿命を全うできる子も沢山いるそうです。

▼病状ステージについての詳しい説明は、以下のサイトをご確認ください。

仁くんは7歳の時に心雑音がすると言われて以来定期健診を続け、早い段階で投薬を開始出来ているので、薬との相性が良ければ薬で病気の進行を限りなくゆるやかにできるかもしれないと言ってもらえていました。

とはいえ、病気は誰にもその進行具合は分からず、仁くんは年末に少し病状が進行しかけました。

手術をする場合、術前の精密検査でより詳細なステージと病状が分かるそうですが、現在の仁くんは

●ステージB-2:
・投薬治療の必要があり定期健診が必要。
・この状態をキープできることが理想。
・年末はCに移行するかどうかの瀬戸際だった。

投薬でB-1~B-2をコントロールして生涯を終えられる子もいますし、進行が早い子もいます。

ステージCへ進行して肺水腫を起こしても、水が上手に引けて落ち着ければ予後は違ってきますが、CからDへ進行が止まらないと「余命9カ月」という位、心臓が原因で命を落とすことが多いそうです。

先生からは、手術するかどうかについていくつか説明をしてもらいました。

●選択肢1:すぐに予約し手術をする
手術をすれば「僧帽弁閉鎖不全症が完治に近い状態」(完全に治るわけではない)になるため、費用面で問題がなく、手術でのリスクも考慮した上で決断できるならばこれも選択肢である。

●選択肢2:投薬治療を続けながら、ステージがCになった時に手術をする
B-2の状態をキープしている間『病気と付き合いながら』生活し、薬で抑えられずに病気が進行したタイミングで手術するかを考えるという選択肢もある。(その間にいざという時の手術費用も準備できる)

●選択肢3:手術は受けずに投薬治療で緩和ケアをする
金額的な面・手術リスク・年齢・持病などでこの選択肢を選ぶ飼い主さんは多いですし、手術が出来るようになる以前はこれしか選択肢がなかったそうです。

仁くん、神奈川のビヨインへ 検査しに行かないで 2月も今のセンセーから診てもらって 心臓のこと調べてもらうんでち!

現時点で、手術を受けられる病院の診察予約は3月末までは予約が埋まっているそうです。
緊急性が高い場合は「キャンセル枠」に滑り込みのお願いをするが、仁くんはまだ『今すぐ手術しないと助からない』状態ではないと言ってもらい、上記のような選択肢が広がりました。

もちろん、手術を選べば病気を回復させる(完治ではなく健康な心臓の状態に近づける)ことは出来ますが、手術が受けられるかどうかは検査しないと分かりませんしリスクも伴います。

手術に関する相談について先生からは、『手術をしないと助からないという状況であれば手術に伴うリスクを考えても手術に踏み切る事を勧めるが、病状が安定すればリスクを冒さずに治療を続け経過観察し、病状に応じて方針を決めていくのがいいのでは?』という返答をもらっています。

仁くんは今落ち着いているので、次月の診察の時に病状を見て考えていいと思いますよ!
落ち着いてくれてよかったですね!

と言ってもらいました。

進行しなければ手術を受ける必要はありません。
なので、今一番大事な事は「進行しないでくれること」です。
そのために私が出来ることは、きちんと薬を飲ませることや、咳が出たら状態を確認したり咳止めを使って心臓の負担を減らしてあげること、温度や湿度の管理や日常の様子がおかしくないかを見てあげることです。

手術は心臓の病気を病気発症前と同じくらいに改善させる事はできますが、ノーリスクではありません。
成功率は9割を超えているとはいえ、術中・術後すぐに亡くなる子もいます。
手術が成功しても術後の合併症や血栓などで亡くなる場合もあり、B-2ステージで進行が止められるのであれば、リスクを冒さずに病気と付き合いながら「普通に生活」を送れます。

さらに、仁くんは気管虚脱という呼吸器の疾患を持っていますが、心臓の手術をしても気管はそのままなので「咳をする」症状は改善はしないと言われました。
心臓の手術を経てから気管虚脱の手術ができるかも、また別の問題です。

本当に幸いなことに、急激な進行をしそうだった仁くんの心臓は、今落ち着いて「境界線」の所で頑張ってくれています。
説明を受けて、いろんな選択肢を前にすると「それぞれに一長一短」で100%完璧にこれがいい!という正解は何もありません。

命に関する答えは本当に誰も持っていません。

急激な病態進行をしていなかったので、まず1か月、次の検診でさらに安定してくれることを祈りつつ日々できることをしてあげようと思っています。
年末は咳止めの薬を飲まないと激しく咳き込んでいた仁くんですが、ここ数日は多少の咳はあるもののすぐにやみ、咳止めがなくても朝まで眠れるようになってくれています。

* * *

オレも尻尾の手術とか受けてますけど 仁は心臓の手術ですから お金がいっぱいかかるんですね…

手術を受けるのであれば、JASMINEどうぶつ総合医療センターに紹介をしてもらうのですが、ホームページで紹介されている2019年の金額で

・最初の検査……7万円
・手術費用………143万円
・入院費……………1週間で約40万円
・定期検診…………1回6万円×4回=24万円

トータル200万円以上かかります。

今はペット保険もありますが、高度先進医療をカバーできる保険は今のところ存在しません。

今回の医療費

ギンちゃん・仁くんを家族に迎え入れた時から、病気になる事や年を取る事は想定し「2匹のための貯金」をしています。
そのお金で通院や手術(外科処置)をし、さすがに「200万」という大きな金額には届かないものの、何かあったときに治療を受けさせてあげられるように蓄えてきました。

仁くんの心臓病と付き合い出し、引っ越しを機に今の獣医さんに転院し、仁くんは安定していましたが「手術という選択肢もある」という話と金額を聞いたのが1年半ほど前です。そこから手術費用が高額な事から少しずつ毎月の2匹のための貯金を増やしていますが、まだ手術を受けさせてあげられる金額にはなっていません。
(当時は手術という方法もあります…という単純な説明でした)

そこで、今の私に会社員としてのお給料以外で何ができるだろうか?と考え、お気付きの方もいらっしゃると思いますがこのブログに広告を貼ってみたり、今年に入ってギンちゃんと仁くんの過去ブログ記事の有料販売も始めました。

また、19:30以降でのお時間しかご用意できていませんが、カウンセリングも常時受け付けられるように告知をさせてもらいました。

記事販売代金

1/15(金)の段階での、有料記事のご購入とサポートをいただいた皆さんからの総計です。

これ以外に直接口座にお振込をいただいた額が「15,000円」あります。

このお金は全て、仁くんの手術のためのお金として大事に預からせていただいております。
改めて皆さんからの暖かいご支援、お気遣いに心から感謝しています。

暖かいお気持ち、ありがとうございます。

* * *

今週は咳き込むことはあっても「発作」のような激しい咳が長く続く状態は起きていません。

このまま安定してくれることを願い、来月の診察まで急患で病院へ行くことなく「これまでのようなのんびりした毎日」を過ごせるようにと祈っています。

私はどうも、石橋を叩きすぎて『できるだけ安全・安心できる道』を選びたいという思いが強い方だと自覚があります。
また、自立ゆえに『自分で何もかも見通しを立てないといけない』という思いも根強く、それゆえに

手出しできず分からない未来のためにがんじがらめになる

ということを繰り返してきました。
昔よりは楽になったとはいえ、臆病で心配性で、傷つくことを怖れています。

今回の「悪化するかもしれない」という状況もうんと苦しんだ離婚問題も、どんなに石橋を叩いてきたところで予測できずに問題は突如現れ、そこでいっぱい迷い・悩み・もがきながら

その時に自分でできる最善の決断

をして歩いていくしかできない事を、仁くんにまた教えてもらっています。
どの問題にも選択肢はいくつもあって、どれを選んでも必ず選ばなかった方に後悔を残します。
特に「命に関する事」は、闘病期間にしっかり向き合い「やれることを全部した」と言えるくらいにやっても後悔や痛みが残るものだと言われています。

今から「この場合はこうして…」「ああなったらこれを選んで…」と予測をする事は出来ても、シュミレーション通りに行かないことがほとんどです。
未来を完璧に予測することが出来ればいいのに…と思ってしまう事もありますが、思いがけない出来事にその都度自分が何を思い、何を考え、どんな道を選ぶのかを「自分で決めていく」しかできないのだから、その時々で周りの人にも助けてもらいながら生きていけたらいいなと思います。

動物の抱えるグリーフについて12月のセミナー動画や獣医さんたちの症例報告を見直して気付けた事もあり、迷いながらではありますがこれからも進んで行こうと思っています。

病気なのでこればかりはどう転ぶか分かりませんが、出来れば来月にはもう少し安定してくれて、仁くんが苦しんだり辛い思いをせずにいてくれますように。
そして、その時々で適切な治療方針を探していくことになるので、来月の診察の時にも「遠慮せず」に色々と不安な事は聞いて、病気と付き合いながら仁くんやギンちゃんに『安全と安心』を届けていける私でいよう!!と命を預かる役割である私に出来ることをしていくつもりです。

沢山の方の暖かい祈りや想いのおかげで、我が家は年末の緊張感が緩みのほほんとした日々が戻ってきました。
仁くんの病気に関しては、また大きな変化があったり診察があったタイミングで書かせていただこうと思います。

今週は私の仕事がなぜかバタバタしていて、月1土曜出社の今日は有給を取る予定でしたが叶わず。
さっきやっと大山を超えて、営業さんのチェックを待って私の作業パートは終了となります。
やっと色々な面でちょっと落ち着けるかな???

ここしばらくブログも書けていませんでしたが、私もギンちゃんも仁くんも元気です。
これからもどうぞよろしくお願いします。

友だち追加
  • HOME
  • >
  • 銀太
  • >
  • 仁くんの「今」の状態とこれから。