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『ペットロス・離別・失恋』サヨナラの痛みと哀しみを癒す心の保健室 ~あなたの傷に優しく絆創膏を貼るお手伝いをしています~

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新しい環境に慣れようとするのは、どちらもお互いに「悩ましい」を抱えるものだから

どうもぉ~ そろっと桜が咲きそうですよ

どもっ! ← 軽めに登場

今週は冬に逆戻りしたような「キーンと冷たい」日が続いていましたが、昨日は気持ちの良い朗らかな春の日差しがたっぷりの土曜日。

あたたかくてお天気がいいと、それだけで嬉しい気分になるのですが…

月イチの土曜出勤日のため、お家で真面目に勤労。
とほほ。

それでも、窓から入ってくる明るい日差しや、換気のために時折窓を開けてリフレッシュして、春の訪れをニッコリしながら感じています。

ご近所の桜の木も、つぼみを膨らませて暖かくなるのを待っている感じなので、いよいよ咲き始めるのかな??

春って明るくて、色とりどりに花が咲いて、気持ちいい季節ですよね~。

寒い時期には窓辺でのパトロールをする姿がグッと減るのですが、ギンちゃんは誰に教えられたわけでもないのに、気温や日差しの変化を体で感じるのか、暖かくなると窓辺のパトロールの時間が長くなります。

特に賑やかな街でもなく、のんびりした景色が広がる窓の外をじっと見ているギンちゃん。

ギンちゃんが見ている世界、ギンちゃんの目に映る世界は美しい世界であって欲しいなぁ。

ギンちゃんの暮らす「私との生活」が、これからも健やかで安心できるものであるように、私にできるやり方で存分に愛を届けていこうと思います。

* * *

仁くんの会陰ヘルニアが進行し、手術について麻酔専門科の先生に相談しに行くことにした3月上旬。

ギンちゃんも少し気になることがあり、かかりつけ医に幾度か幾度か相談していました。

・頻度は少ないが咳がある
・グルグルという声が甲高くなった
・甲高い状態から声がかすれる
・右目が涙目

これまでも時々「くしゃみや咳」があり、定期的な関節炎の注射の際に診てもらっていましたが、特に問題なし。

ですが…

急に声が高くなり出し、それがかすれてケホッとなるのは不自然!!

高音でのグルグルをスマートフォンで撮影し、病院で聞いてもらうのですがうまく伝わらず。

聴診器で胸の音を聞いてもらう限り、変な雑音もないことから様子を見ることにしていましたが、どんどんと声枯れ(かすれ)が悪化していきました。

気管のレントゲン写真

静岡の病院で、仁くんの診察と合わせてギンちゃんの喉の不調を相談したところ

声枯れが主訴で来院したネコちゃんが『リンパ腫』だったこともあったから…

と、レントゲンとエコーで検査をしていただくことになりました。

ギンちゃんが抵抗したためエコーは断念しましたが、レントゲンはバッチリ!

気管もしっかりしているし、肺も問題なし。
リンパ腫のような兆候も見られずだったので、乾燥や寒さが原因の喉の炎症だろうとのこと。

何か悪い病気が隠れていたわけではなかったので、とてもホッとしました。

そして1週間後。

仁くんは手術を受ける予定でしたが、残念ながら突然の心停止で神様のもとに帰っていってしまい、私のメンタルがボロボロの状態で、ギンちゃんの声がこれまでにないくらいはっきりとかすれ出しました。

もともと右目が涙目になりやすかったのですが、声のかすれに呼応するように涙目も悪化していき、くしゃみも頻発。

一緒に暮らしていたワンちゃんやネコちゃんが旅立つと、残された子も追いかけるように旅立つ…という話を聞いたこともあり、ただでさえ不安定な私のメンタルの揺れはとんでもない状態。

喉の炎症をおさえるお薬

静岡の病院のご厚意でレントゲン写真をいただき、それを持参してかかりつけ医とは違う病院へ。
(かかりつけ医では、ギンちゃんがちょっと唸り声を出すと詳しく診てもらえないため)

すごく丁寧に話を聞いていただき、レントゲンを確認した後で、エコー検査(声を出した時・出していない時)や聴診をしてもらった結果

・呼吸器疾患は大丈夫そう
・肺炎(ロシアンブルーに多い)も問題なし
・心臓の肥大などもなし

目の状態やクシャミがあることから「風邪のような炎症」ということで、1週間ほど抗生物質を飲むことになりました。

薬を飲み始めて3日後には、涙目が落ち着き、クシャミも激減。
甲高かった声が「いつものギンちゃんの音域」に戻り、声枯れしなくなりました!!

あぁ、よかったーー(涙)

指示されたとおり1週間の投薬を終え、治療終了。

喉の痛みやヒリツキのようなものがあったのか、声枯れが落ち着くと食欲も増してくれて、体重もちょっと増えました。
ちょっと痩せてきていたので、体重が増えるのはすごく嬉しい!!

* * *

仁くんが亡くなり、みんなが涙にくれている間、ギンちゃんはどこかちょっと距離を置いて過ごしていました。

お別れの会・火葬までの数日間。
実家のみんなが過ごす部屋の中の、ヒーターが当たりにくい涼しい場所で、仁くんの体をいつも使っているフカフカのブランケットに包むようにして寝かせていました。

ギンちゃんも普通に近付ける場所ですが、頑なに見えるほどにガンとして、仁くんに近寄ろうとしませんでした。

分かっていない…はずないと思うけれど、自分からは近付けないのかな?と、ギンちゃんを抱っこして仁くんの近くに行くものの、私の腕から下ろすと、あっさりとその場を離れて自分用のクッションの上で丸くなってしまいました。

ネコも犬も、私たちよりはるかに嗅覚がすぐれていますから、いつもとは違う匂いや動かない仁くんを囲んで泣いている私たちを見て、ギンちゃんなりに「何かしらの異変を感じている」はず。

近寄らないことが、ギンちゃんなりの別れの過ごし方なのだろう

と、無理矢理近付けることはせずに過ごすことにしました。

仁くんは、手術の前日に私がシャンプーをしていたので、亡くなった後もフワフワでいい香りがしていましたが、亡くなってから少しずつ「薬っぽいような香り」が強くなっていきました。

その香りの変化は本当にかすかで、実家の誰もが「そう?全然分からないよ」というようなものでした。

でも、少しだけ獣臭くて、ポップコーンや日向が混じったような『いつもの仁くんの香り』とは異なる、何とも表現しがたい香り。

動物医療グリーフケアを学んでいたことで、火葬を急がずにいても大丈夫なことは知っていました。

本当に眠っているようにしか見えなくて、まだ寒い時期だったこともあり体は全く傷む気配はありませんでしたが、火葬までの期間にも

『この子がお別れのタイミングを教えてくれるよ』

という言葉の通り、フワッと香るかすかな仁くんの匂いの変化が、私にお別れするように教えてくれたような気がします。

多分ですが、私だけではなく、ギンちゃんも香りの変化で「仁くんが旅立ったこと」を察していたのかもしれません。

体を神様にお返しすべく火葬に向かう日の朝。

仁くんに近付きはしないものの、それまで「全く見ようとすらしていなかった」ギンちゃんが、仁くんからは少し離れているものの姿がよく見える場所から、ジーッと仁くんを見つめていました。

何も言わず、窓の外を見つめる時と同じように。

ギンちゃんの瞳には、ピンク色のブランケットに包まれた仁くんが写っていました。

私もギンちゃんの横に座って、ギンちゃんの頭を撫でながらしばらく並んで仁くんの姿を見つめていました。

寂しくなっちゃうね。
最後まで、かわいいまんまで困っちゃうね。

ポツポツとギンちゃんに話しかけながら。

時間にして5分くらい。
シンとした静かな時間を共有しながら、ギンちゃんなりのお見送りをしているんだろうなというのを感じました。

* * *

ギンちゃんはその後もマイペースに過ごしてくれていて、元気で安定してくれていることにとってもホッとしていました。

風邪のような症状と合わせて、だんだん春めいてきたら「花粉症」のような症状もあるとはいえ、食欲もしっかりしているし、トイレも問題なし。

ただそれまでとは違って、普段はしない仁くんがする仕草や行動を真似るようなことが増えました。

甘えん坊の仁くんに変わって、私にピッタリくっついて眠るようになったり、自分からお膝に乗ってきてみたり、食いしん坊な姿で食卓に興味を示してみたり、いつも仁くんが座っていたベッド脇の階段で座ってみたり…

ギンちゃんなりのグリーフとの付き合い方かな?

その一つ一つに笑顔で対応して、ギンちゃんを抱きしめたり声をかけています。

ギンちゃんはもともと「神経質で細やか」な性格で、私の夫婦問題があった際に心因性の過剰グルーミングで尻尾を舐め過ぎて流血し、尻尾の先を断尾。

その後も季節の変わり目や、私の仕事の環境変化などがあるとせっせと尻尾や足の付け根を舐め出します。

ここしばらくは、尻尾のグルーミングも落ち着き始め、毛が抜けていた尻尾にも新しい毛が生えてフワッとしていたのに、先週くらいからまた尻尾や足の付け根、お腹などのグルーミングが増え始めました。

病的なまでに執拗に…という感じではなく、前よりちょっと頻度が増えたかな?という程度で、気にする程ではなかったのですが、数日前からギンちゃんの顔周りに小さな変化がありました。

右目の上の小さなポッチ

・耳の後ろがガサガサ(象の皮膚ような感じ)
・目の上の毛が薄くなった
・右目の上にものもらいのような出来物
・左耳の付け根に円形脱毛発見

もともと目の上の毛は薄いのですが、いつもより薄く見える…。

耳のカサカサは、「蚊アレルギー」や「季節の変わり目」になったことはありますが、目の上のできものと脱毛は病気の可能性もある…。

脱毛や発疹のような「皮膚症状」は、カビや真菌が原因のことがあるそうで、光を当てて反応を見る検査や、毛を少し取って顕微鏡で確認してもらったところ

カビも菌・ダニもいない
アレルギーの所見

とのこと。

数年前から「花粉症」のような症状があるため、皮膚症状が出た可能性もあるけれど、最近何かしら変化したことはないか?と聞かれたので、「同居動物が亡くなった」ことを伝えたら

脱毛も皮膚反応も、ストレス性かもしれませんね~

とのこと。

そっかー。
そうだよね。

「仁くんがいない」という大きな環境変化を、ギンちゃんなりにゆっくり少しずつ受け入れている途中なんだもんね。

死というものを理解していなかったとしても、15年以上も一緒に暮らしていた「家族」が急にいなくなってしまったことは、寂しいって感じるもんね。

しょうがないから順応していくしかなくても、すぐに慣れるなんて難しいし、ゆっくりと自分のペースで新しい環境に馴染んでいく『道の途中』だもんね。

先生の話では、ネコちゃんは特に敏感な子が多くて、家族の死後に脱毛や皮膚症状を発症する子がいるのだそう。

もともと細やかで繊細、神経質な性格のギンちゃんは、急な変化に戸惑っちゃうよね。

特定の菌などの「駆除や治療」が必要なものではなかったので、もらったお薬は目の上の湿疹のかゆみ止めと、保湿用のクリーム。

ギンちゃんも私も、時間薬が効くのを手を繋いで待つ感じ…だね。

それでもね、前よりずっと「普通に過ごせる」ようになったし、笑いながら仁くんのことも話せるようにもなってきたんだよね!!

ギンちゃんの脱毛や皮膚症状も、今のところひどく悪化しているわけではないので、きっとちょっとずつ良くなってくれるはずです。

ギンちゃんは今日もご飯やちゅーるをしっかり食べて、お昼寝して、窓から外を眺めて、私の膝に乗ったりグルグル甘えてきたり、ゆったりと『通常運航』で元気にしていますので、どうぞご安心を!!

3魂で暮らしていたので、かけがえのない大切な命が神様の所に戻ってしまうと、急に歯抜けになった感じで、新しい生活に慣れていくにはちょっとだけ時間が必要ですものね。

それは私だけではなく、ギンちゃんも一緒。

ギンちゃんなりにペースを掴むのを見守りつつ、寂しくないように『私の過剰な愛』を与えたい…と、しつこくラブコールを送ったところ

うざっ!

という顔をして離れていきました。
あはは。

ギンちゃん、窓の外の桜がもうじき咲くね。
柔らかく美しい、新しい春がやってくるね。
その目に映る世界が、優しく美しいものになるように、私と共に生きていこうね!

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