手のひらサイズの幸せのお友達

手のひらサイズの幸せ

『ペットロス・離別・失恋』サヨナラの痛みと哀しみを癒す心の保健室 ~あなたの傷に優しく絆創膏を貼るお手伝いをしています~

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想像もしていない未来に怖い気持ちがあるけれど、ただ怖れるのではなく「やれること」に心を込めると決めた事

トレーについてるクリーム ペロさせてほしいでち…

実家に住む母が、お友達と出かけた際に私の家の近くのシャトレーゼに寄ったから…と、マスカルポーネ入りのクリームとイチゴのロールケーキを差し入れしてくれました。
わーい。わーい。

甘い幸せを堪能しながら、のんびりと朝読書。
幸せな時間を注入して、今日がスタートしました。

* * *

今日もマンション周辺地域は平和ですよ

我が家は「安心警備のニャコム」の銀太警備員が、毎日窓辺でご近所パトロールをしてくれています。
マンション真裏のコンクリートを剥がして埋め直しをするのか、先週末から激しい工事音が続いていますが、それ以外は全く平穏で安全な地域環境下で暮らせています。

私は未だに「お盆の時期」のテレビが苦手です。

子ども時代、学校で「戦争」に関する授業があり、いろんな「教育用視聴覚」や「課題図書」などで戦争についての学びをしましたが、それが本当に怖くて…。

想像しなければいいのに、どうにも想像力が豊かなのがあだとなり、勝手に情景を想像しては眠れなくなったり、精神的なバランスを崩してしまって食べれなくなったりオドオドしてすごく辛かったなぁ。

小学生の頃はただただ怖くて取り乱していましたが、少しずつ大人になり世界も平和に向かっているように見えていた頃に、テレビで「少年H」という戦争時代の話が放送されました。

ものすごく生々しい戦地での描写があるわけではないのですが、このドラマのあるシーンを見てから心のバランスを崩し、その後数か月は不安定で夜に寝れず泣く日々が続きました。
登場人物の中の「オトコ姉ちゃん」と呼ばれていた物腰の柔らかい優しい男性に、戦争への令状が届き、万歳の声に見送られて出征したオトコ姉ちゃんは脱走。そして脱走兵として追われることとなり、最期は首をつって命を絶ったのを発見される…という話が、もういたたまれなくて苦しくて。

このシーンの後で震えてボロボロ泣き出す私にビックリしたようで、慌てて家族はテレビのチャンネルを変えたため、ドラマがその後どんな風に展開してどんな内容だったのかは分からないのですが、私にとっての戦争というのは「とてつもなく悲しく理不尽で怖いもの」です。

ありがたいことに、私の両親も戦後生まれですし、私はまったく戦争を知らずに平和な場所で育ち、今も安全に暮らせています。
私のいる世界は小さく、他の地域に紛争がある事すらよく分かっていないくらい、私が生きる世界は平和でしたが、随分前に流行った「世界がもし100人の村だったら」という本を読んで、衝撃を受けました。

もしあなたが戦いの危険や、投獄される孤独や苦悩、あるいは飢えの悲痛を一度も体験したことがないのなら、あなたは世界の5億人の人たちより恵まれています。
(世界がもし100人の村だったらより)

私は有識者でもなければ政治的な事にも詳しくもないので、自分の目の前で見て知っている事が全てで、世界はきっとみんなが平和に向かっていると思っていたけれど、大きな形の「世界大戦」というものは起きていなくとも、世界にはまだ紛争や争いはあるんだと知りました。

その後、イラン・イラク戦争のニュースを目にした際も「この先の世界はどうなるのだろう?」と不安を感じましたが、どこか遠くの話のようだったことや、怖さから知ろうとしなかったのもありますが、改めてまた、戦争のニュースを耳にするようになりました。

私は普段テレビをほぼ見ないので、世間や世界情勢に疎いのですが、妹から「世界戦争になっちゃうのかな?」と言われたことがキッカケで、ロシアがウクライナに侵攻したニュースを知りました。

正直に言うと、侵攻が始まってからニュースを見た感じなので背景や事情が分かっていない部分がありますが、街が破壊されたり、それまでの日常と一変して避難か戦う事をしなくてはならない「非日常」を送らざるを得ない人の事を思うと、とても苦しくなります。

この社会で一番憎悪すべきものは戦争だ。絶対にしてはいけない。
戦争は一種の狂気であり、人をおかしくする。
どんなに善良な人も、戦場で敵に銃を向けられたら、身を守るために撃たなければならなくなる。
こうして人殺しや残虐行為など、平時には考えられないことも、「やらなければならない」と思うようになってしまうのだ。
戦う国は、どちらも正義のために戦うのだと主張する。太平洋戦争に駆り出されたときもそうだった。この戦争は聖戦であり、「天に代わりて不義を撃つ」のだと言い聞かされた。
ところが、戦争が終わったとたんに、正義の論理はあっけなくひっくり返ってしまったのだ。
正義はある日、突然逆転するものだと骨身にしみて思い知らされた。
今も世界には、一触即発、明日にも戦争が起こりそうな国や地域がある。どこでも、自国こそ正義であり、相手国は不義だと思っている。
アンパンマンの遺書 / やなせたかしさん著)

戦争を体験されたやなせたかしさんの言葉が伝えているように、どちらにもきちんとした正義・大義があるのだと思うけれど、やっぱり戦争は起きて欲しくないのが本音です。
病気や寿命で愛する命と分かれるのだって辛いものなのに、争いで大切な人の命がなくなるなんて、私は嫌すぎます。

私の実家には小さな地下室があります。

「看護部隊」に所属していたおじいちゃんが、戦争が終わって結婚して家を建てた際に、趣味の写真を現像する暗室にするからと作った地下室です。
子どもの頃、地下室って秘密基地みたいで遊びに行く度にキッチンの床を剥がすと出てくる階段から地下室を見て騒いでいましたが、おじいちゃんと一緒に地下室に入った際に言われたのが

この部屋が、おじいちゃんの写真の現像だけに使われる部屋であって欲しい

という言葉でした。
後々聞いたのですが、趣味のためのスペースではありますが、戦争を体験していたおじいちゃんは「家族に何かあった時に共に隠れる防空壕」のようなものをどうしても持っておきたかったのだそうです。
多くは語らなかったし、私も戦争の話は怖くて聞くのが苦手だったのでおじいちゃんに質問することはなかったけれど、おじいちゃんにとっても「戦争」というのはとても苦しい体験だったのだろうと思います。

世界情勢は私が思っていたよりもずっと不安定で、ウクライナの戦争のニュースを目にしたり耳にすると苦しくなります。
どんな正義や大義があっても、戦争は辛くて耐え難いものですものね。

私は寝る前にニュースを見ない…を以前から続けていますが、できるだけ戦争に関するニュースも耳にしないように排除しています。
正直、知ってしまうと怖くて眠れなくなりますし、勝手に感情移入し過ぎて自分が疲弊するからです。
ここしばらく、胸もザワザワして怖い夢にハッと目を覚ますこともあり、怖いし不安だし悲しいし…という自分の感情はちゃんと認めながら、自分を守るために情報から離れています。

その中で、無力で何もできない私にできることはなんだろう??と思い、毎日寝る前に「祈る」ことをしています。

どうぞ、世界中の紛争地域にいる人たちが愛する人と共に日常を安心して送れる世界になりますように。
どうぞ、今起きている争いが少しでも早く落ち着きますように。
そうぞ、悲しみに暮れている人がほんの少しだけでも穏やかに眠りにつき、何かを口にして体を労われますように。
どうぞ、大切な人たちが離れ離れになりませんように。

そして、戦争の是非やそれを論じる様々な意見があって、どれが「いい・悪い」は分からないけれど、急な戦争により避難のために国を出るしかない人たちの支援に少しだけですが、国連UNHCR協会に寄付をしました。

私が今出来る事は少しだけですが、すごく当たり前なのですが【できる事しかできない】んです。
だから、今やれる事に心を込めて行い、祈ることをつづけています。
そう遠くないすぐ未来に、戦争への祈りを捧げなくてもよくなる日が来ることを信じて。

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