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『ペットロス・離別・失恋』サヨナラの痛みと哀しみを癒す心の保健室 ~あなたの傷に優しく絆創膏を貼るお手伝いをしています~

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あなたに金バッチを。

朝からバタバタして大きいバックを持っていること言うことは

よいしょ。よいしょ。(← バタバタ)

今日は4回目のお弟子さん講座に参加です。

朝、ギンちゃんと仁くんを実家に連れいてき、1泊2日のお泊りをお願いして出かけるのですが
きっと今日も「お魚」「お肉」を大盤振る舞いしてもらい、かわいがってもらえるんだろうな。
いつも講座の間、預かってくれる実家の家族に感謝です!!

今日は赤ベコのお話するでちよね?

はぁぁぁぁ。かわいい♡
私が準備を終えてカメラを向けたら、なんともかわいい表情をくれた仁くん。

そうそう。
新幹線に乗っている間に、ずーーっと昔の嬉しかった事を書こうと思います。

「認めてもらう」ってずっと自分の宝物になる

昨日は言葉を拾い集めて、勝手にマイナスを採用して苦しんでしまったことをお話したのですが、
その逆に『認めてもらえる』という体験を通して、自分の中に小さな宝物が出来た、小さな昔話をしたいと思います。

小学校5年生になって、新しいクラス・新しい担任の先生に変わった私は
ちょっとだけドキドキしていました。

なぜなら担任の先生は、野球部の顧問をしていて「厳しい」ことで有名な先生だったので
行動がノンビリの私は、ワンテンポずれる自分の事が「怒られるのではないか?」とドキドキしていました。

1学年3クラスだったこともあり、クラス替えをしても知った顔が多く、
当時、私が淡い憧れを抱いていた男の子と同じクラスになれて、そこは嬉しかったな~って、なんだか懐かしい。

担任の先生は、本当に厳しいのだけれど
私が怖れていたような「行動がのんびり」ということに関して苛立ったり、私を見下したりするような事はなく、
怒る時の基準は

言われたことをちゃんと「やろうとしたかどうか」で
やって出来なかった事は決して責めず、やらなかったことは怒られる

という明確なものでした。

おっかないと評判の先生でしたが、私はこのクラスが楽しくて、それはクラスメイトも同じようで
先生は「厳しいけれどあったかい」素敵な先生でした。

先生との思い出が赤ベコに???

そうそう!!
新しいクラスにみんなが馴染みだした5月の初めの学級会の時間に、担任の先生から「Kバッチ」の話をされました。

Kバッチというのは、先生が手作りしてくれる厚紙で作ったオリジナルメダルのようなバッチ。
Kは先生のイニシャルで、そのバッチは先生が私達を見ていて「ココが素敵だな!」というのを見つけたときに、不定期に授与される、というものだとの発表がありました。

そのKバッチは、最初はフチが赤で、さらにその素敵なところが磨かれると青になり、最後はゴールドになる!という進化するバッチ(都度先生が作ってくれる)で
その話を聞いた私は「私もいつかもらえるといいな~」と憧れていました。

選考基準は先生によるものなのですが、
その話を聞いた3日後の朝礼の時間に、学級委員をやってくれている男子に突然の授与がありました。

もうみんな、そのバッチにくぎ付け。

丸くて厚紙で作られた小さなバッチなのに、それをつける学級委員の男の子は誇らしげで、本当にフチが赤いマジックで塗られていました。
これがKバッチなんだね~と、休み時間はかわるがわるみんなに囲まれていたっけ。

先生はクラスの中で守るべきルールを決めていて
休み時間の間に、黒板をキレイに消しておくことと、黒板の下にチョークの粉が溜まっていたら片づけるように「日直」の仕事を決めていました。

それが出来ていないと学級委員の男の子が注意をする…という役割になっていて
学級委員の子は、その仕事をきちんと努力して続けていることが、初回Kバッチ認定の理由でした。

バッチは本当に不定期で突然授与され、部活で頑張っている子、給食をいつも残さず食べる子、毎朝クラスに一番早く来る子、成績が優秀な子、教室で飼育しているメダカの水槽をキレイにしてくれた子、授与理由は様々で、その都度大きな拍手と照れたような笑顔が朝から見れる素敵な時間でした。

赤いフチだったバッチを、突然青いバッチに交換する日がやってきたり、私もいつかバッチがもらえたらいいな~、と思っていたら
その日は突然やってきました。

朝礼の時に先生が私の名前を呼び

人の話を頷いて聞くで賞

という受賞理由で、赤いフチのKバッチが私に授与されました。
先生がつけてくれると、パチパチパチと盛大な拍手が沸き起こり、カーッと真っ赤になると同時に、そのバッチが誇らしく嬉しく、心臓がバクバクしたあの瞬間は今でも思い出せます。

確かにマミコはカクカクしてますよね

そうなんです。
私は話を聞いているときに「うんうん」と頷いてしまい、首がカクカクと動いてしまいます。

そして、その私の何気ないしぐさは「話をしている人にとってとっても嬉しいことだから、これからもそうやってしっかりと人の話に耳を傾けるマミコでいてくださいね」と褒めてくれました。

個性を笑われても、揺るがない

残念な事に、私は5年生の秋に実家の引っ越しの関係で転校することになり、
夏休みの最後の登校日に先生とクラスメイトから「お別れ会」をしてもらいました。

大洋紙(私の地域ではこう呼んでいた模造紙)に、みんなが書いてくれたメッセージが黒板に貼り出され

転校しても元気でね!
中学校で会おうね!

とお別れのメッセージを一つ一つ呼んで、泣き虫だった私は泣いてしまいました。(えーん)

そしてお別れ会の最後に、担任の先生からの言葉があり
予想だにしなかった、丸い厚紙の【金のフチ】のKバッチを授与してもらいました。

新しい学校でも、中学生になっても、高校生になっても、大人になっても
マミコの話を聞くそのスタイルは、そのまま大切にして欲しい

そう言って、金バッチをつけてくれた先生の言葉は私の中で今でも金色に輝きを放っています。

赤ベコさんスタイルを先生がヨシヨシしてくれたでちね

過去に思いっきり「頷く私」を先生が肯定してくれたおかげで、それは今でも私の心の中で「金バッチ」のまま大事な魅力だと信じています。

幸い、私は周りの人に恵まれていて、自分のクセや個性をバカにされるような事は少なく
頷く事はもはや意識すらしていなかったのですが
結婚して彼の実家でみんなでテレビを見ていた時に

前から思ってたけど、マミコはテレビの話も頷いて聞くんだな~
何でもかんでもペコペコして聴いて
まるで赤ベコか!

と笑われました。

悪意とかそういうものではなく、頷く私のクセがおかしかっただけの発言ですが
その場のみんなが「だねー」と笑っているのを見て、 もしも過去に思いっきり肯定されていなかったら、恥ずかしいこと?!と勘違いして、コンプレックスに変わっていたのかもしれないな…

人は自分の事を認めてもらい、褒めてもらったら嬉しくなり
それを自分の魅力や長所として受け取りやすくなります。

赤ベコな私。

それは紛れもなく個性で、先生のおかげで私の中で胸を張って自慢できる魅力です。

私は「赤ベコ」のように、うんうんと頷いてあなたの話をとことん聞こうと思っています。
そして、あなたの魅力や価値を、あなたに届ける事が出来たらこんなに嬉しいことはないと思っています。

先生からもらった金バッチのように、あなたの価値を「輝く大切な軸」として届けて、自分の事を好きになってくれるお手伝いが出来たら
私はこの「頷くクセ」を持って生まれてきたことを、より一層誇りに思うことでしょう。

誰かに言われた言葉で自信を失うことがあるように
誰かに言われた言葉で自分を愛おしく思うことが出来ることもある。

自分に自信が持てないとき、自分を許せないとき、自分が分からなくなっとき、
カウンセリングで自分にゆっくりと向き合うその時に、あなたのかけがえのない価値や魅力を 一緒に見つけ、それを届けることが出来たらいいな、と私は思っています。

カウンセラーとしては、歩み出したばかりでまだまだ分からないこと・出来なことがいっぱいあるけれど
私は今、とても充実して楽しく日々を送っています。

お弟子さんになれて、ヨカッタな。

うわー、中途半端な感じだけれど、もうすぐ到着するのでこの辺でおしまいです。

あなたの中の金バッチ、見つけてみませんか?
きっときっと、たくさんあるはずですから、ね。

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