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ファイト!! ~頑張ることを軽やかに。短い言葉に込められた温かさが嬉しい~

今日が動物グリーフの最後の講座の日なんですよね?

昨年9月に、ドキドキしながら申し込みをした「動物医療グリーフケア 認定講座」が、今晩でいよいよ最終講座となります。

毎月1回、2グループに分かれて2例の症例検討(合計4例)を行い、その中でいろんな人のいろんな意見に加え、獣医療者目線の様々な有益情報も知ることができる、とにかく濃厚な時間。

毎回2時間の予定の講座ですが、30分~1時間延長するのもザラ。

火曜日の夜のグループと、木曜の夜のグループがあり、私は木曜班に混ぜてもらっています。
回を重ねるうちに距離も近くなり、「前回のココ、すごくためになりました!」「その後の話が聞けて良かったです」などと、zoomの個別チャットでやりとりさせてもらうこともあって、それもとても楽しみな時間。

参加した講座と別班の講座動画を見てレポートを作成することに加え、自分の症例発表資料を作ったりと、講座が始まってからはバタバタと忙しくなりましたが、自分の関心や興味のあることを学ぶのはやっぱり楽しい!!

講座は今日が最終回ですが、この後に「最終課題提出・審議」「面談およびテスト」などなど、もうしばらく認定講座の内容は続きます。

私は2期の講座で参加しているのですが、1期の方は認定講座終了後も症例検討会を続けて集まられているようなので、この先もご縁がつながって皆さんと学びあえたらいいなぁ~と思っています。

あったかい気持ちを受け取りました

私が症例発表当番だった12月、同じく症例発表をしてくれた「こうめ動物病院」の澤柳先生から、入院・手術への応援が届いていました。

実は、症例発表直前に「10㎝を超える卵巣腫瘍」が見つかり、急激に大きくなるのはあまりいいものではないということを知って情報収集し、悪性だった場合の見通しが明るくないことに打ちのめされ、ズドンと落ち込んで思考が朦朧としていました。

事前に準備していたので資料などはできていたけれど、正直、とてもじゃないけれど症例発表ができそうにないし、途中まで参加してきたけれど、この先の体のことも不明瞭だからリタイヤすることになるのかも…と迷いまくっていました。

落ち込んでも泣いても、どっちにせよ画像診断や血液検査の結果が出るまでは「答えが分からない」のだから…と、自分の症例発表は何とかこなそうと講座に参加。

結果、参加してよかった!!

連日ほとんど眠れていなかったので、少しボーッとした感じではあったけれど、講座が始まると集中して発表したり意見をもらったり、他の症例でどう活用するかなどなどのディスカッションをする場になると、ガッと集中することができて、この時間は病気のことを頭から追い出すことができました。

私が先に発表をさせてもらい、次は澤柳先生の発表。

先生の病院で導入されている「おすそ分けボックス」の話や、ターミナル期にできることを必要なタイミングで教えてもらうことのありがたさ、愛するわが子たちが旅立った時に届く「オリジナルの賞状」などなど、グリーフケアを実践する環境というのは、こんなにも「力があって最後までやれることがある」んだなぁ~と、あったかいヒントがいっぱいの症例でした。

ちなみに、おすそ分けボックスというのは先に旅立った動物たちが残したものを、次の子たちに使ってもらうための「バトンタッチ」の遺品の箱。

・使わなくなった布のエリザベスカラー
・お尻周りの洗浄液
・残ってしまったおやつやフード
・おむつや介護用品
・棒灸や温灸道具
・折り畳みサークルの貸し出し

などなど、病気の時に買って使わなくなったもの、ターミナル期に買って余ってしまったものなどを、次の子たちが必要だと思うタイミングで「お試しして合うもの」を探したり、譲り受けたり貸し出してもらったりして、先に旅立った子たちからおすそ分けしてもらって「暖かいつながり」を感じられるシステム。

愛するわが子が旅立った後も、残ってしまったフードやケア用品などが「役立つ」というのも、グリーフケアの一助になるものだと思うんです。
この子が使ったのと同じものが、他の子の役に立てるんだ、って。
亡くなってなお「この子が届けられるものがまだあるんだ」って。

症例発表の中で、澤柳先生が言われていた印象的な言葉がありました。

先輩動物たちの「体験談」という遺産

実際に「こんなことをしたら喜んでご飯を食べてくれたよ」「お散歩の工夫はね…」「こうすると安心して眠ってくれた」といった、先輩動物たちが実際に体験してよかったことが、他の子のターミナル期をよりよくするためのヒントになってくれるんですよね。

お薬を飲めばいい、じゃなくて、どうやったらそのお薬が負担なく飲めたか。
食べられなくなってきたときに、どんな工夫ができるのか。
痛みをケアする方法に、こんなやりかたもあるよ。
お家の中で快適に過ごすために、こんなこともできるよ。

先輩動物たちが残してくれるひとつひとつの事例が、とってもありがたいですし、先輩動物から教えてもらって助かったから、自分の体験談も…と暖かい循環が生まれていきます。

なにより、

亡くなって終わりではなく、体験談として「その子が生きている」んですものね。

動物に限ったことではなく、私たちは生きている中で様々な体験をします。
小さなものから、大きなものまで。

仕事でミスしてへこんだ体験だって、リカバリーの方法や気持ちの切り替え方として「同じ状況」の人がいたときには大いに役立つものです。
失恋だって、お給料日前にお金が底をついて真っ青になった体験だって、病気だって、婚活がうまくいった秘訣だって、成り上がりストーリーだって、いいことも悪いことも全部、体験談として残って誰かの力になれるんだ、って。

4文字なのにじんわり嬉しい

入院直後に届いたため、退院してから受け取ったのですが、カードに添えられた小さな4文字は、控えめながら笑顔でエールを送ってくれる先生らしさが溢れていて、思わずうふふと嬉しくなりました。

ファイト!!

って、軽やかな応援メッセージだなぁ。

何かあったときに、役立つ言葉を言わなくちゃとか、励みになることを届けなくちゃ…と思ってしまいますが、言葉がなくても短くても、思いがあったかく届くから大丈夫なんですよね。

むしろ、下手な言葉が心をえぐることもありますし、ね。

応援メッセージ付きのキットカット(冬になると合格祈願のアイテムがいっぱいありますよね!)も、紅白仕様で幸先良い感じが嬉しくて、何か特別じゃなくても思いはちゃんと届くというのを教えてくれて、ありがとうございます。

* * *

今回、「もしも悪いものだったら…」と思ったことがきっかけで、自分とたくさん向き合うことを続けています。

いろんなところで「遠慮せずに自分の気持ちをちゃんと伝えてみる」のも、私の中のチャレンジのひとつ。
これは、大切な自分を助けるために「自分が自分にしてあげる」、大事で勇敢な行動!

誰だって人に良く思われたいと思っていますから、こんなこと言ったら迷惑かな?こうしたら変に思われないかな?と考えて、伝えたいこともガマンしたり飲み込んだりしてしまうことがあると思います。

時と場合、関係性など色々あって、何でもかんでも伝えられるわけではなくても、伝えても大丈夫な場所であれば、ガマンよりも「伝える」方がお互いにいいんですよね。

人間が一番うれしいことはなんだろう?長い間、ぼくは考えてきた。
そして結局、人が一番うれしいのは、人をよろこばせることだということがわかりました。
実に単純なことです。
ひとはひとをよろこばせることが一番うれしい。
(引用:もうひとつのアンパンマン物語/やなせたかしさん著)

やなせさんの言葉にあるように、人に喜んでもらえたら嬉しくなります。
誰かの力になれたとき、自分をちょっと誇らしく思えます。

ほんと、単純なことなんですよね。
人を喜ばせるのが、嬉しい。

こちらから「伝える」ことで、具体的にどうしたら「目の前の人が喜ぶのか」「役立てるのか」が分かるので、具体的な行動や方法が見つかるから、相手にとっても助かります。

今回、私は「職場」「親しい友達やお弟子さん仲間」「今参加しているグリーフケア講座」「ブログを通して繋がてくださるみなさん」に、色々と自分の弱さや気持ちを吐露しています。

12月のグリーフ講座の最後に、私の個人的なことですが…と、検査結果待ちで腫瘍があることや、この先の手術などで講座から離脱するかもしれないこと、でもできれば最後まで一緒に学びたいことを伝えました。

100%の課題提出ができないかもしれません。
手術の日が講座と被ったら、リアル参加もできないかもしれません。
病気のことを伝えたら、気を遣わせちゃうかもしれません。

そんなこと言われても…というような「個人的なこと」でしたが、講座の最後の動画を見返したら、

正直、今は不安でいっぱいです。
応援してもらえたら嬉しいです。

とお願いしていました。

そして、参加していた皆さんが温かく受け入れてくれて、先月の講座では入院前だったので「頑張ってきてください!」「応援してますからね!」とzoomの画面からガッツポーズでエールを届けてくれたり、個別メッセージを届けてもらってじんわりしました。

「手術、頑張ってください!全力で応援しております!!!」

「次月、元気なお顔が見れるよう祈ってます。」

嬉しかったなぁ。
じんわりじんわり、噛みしめて笑顔になったなぁ。ふふふ。

—–
最後にまみこさんのお話を聞いて、その中で症例発表は本当に大変だったろうなと、本当に心配というか、感動に近い感情でした。
—–

あの日のことを、こんな言葉で届けてくれていただいたりもしました。
自分の中では迷惑なのかもしれない…と躊躇してしまうことが、違う形で相手に受け取ってもらえることがあるんですもんね。

そして、ね。

不安でいっぱいなことを伝えた後、講座主催者の「阿部 美奈子先生」からすぐにメールをいただき、グリーフケアを買って出ていただいただけでなく

LINEでつながってくださいね

と個別のやり取りを気軽にできるように、とご連絡いただきました。

お言葉に甘えて、数回、メッセージをさせていただき助けていただきました。

私は動物医療者ではないので直接の関係者でもなければ、すごく近しい存在でもないのに、こんなに特別な恩恵・ギフトをいただけちゃいました。
うふふ、嬉しい♡

職場でも、社長から個別に「術後はいかがですか?春めいてきたので過ごしやすいといいですね。」などのメッセージをいただいたり、同僚たちも「待ってるよ!」「鶴折れないけど応援してます。頑張って!」「私が心配してもなんの足しにもなりませんが、やっぱり心配です。」「ゆっくり療養してください。」などなど、休養を暖かく受け入れてもらえています。

伝える、というのはボールを投げるということです。

それを相手が受け取ってくれるのか、受け取ってどう扱うのかは「相手にゆだねる」ことしかできません。

悪気はなく、受け取り損ねてボールが転がったままになることもある。
受け取ってもらって、思ったボールが返ってこないこともある。

自分が思った通りにならない可能性があるから、投げるのは怖いけれど、それでも投げてみなければ届かないんですものね。

自分が手出しできない領域に投げて、委ねる。
勇気が要るけれど、相手がどうするかは「相手の都合」「相手の問題」だから、そこを気にし過ぎないで、投げれた自分をちゃんと労ってあげなくちゃ、ね。

伝える練習も、一歩ずつ。
うーん、時には足踏みや半歩の歩みでも大丈夫!!

私も少しずつ、周りを信頼してボールをふわりと投げられるように…なれてきたかな??

今週は月曜日が祝日で、まだ水曜日のような気分だったけれど木曜日なんですよね~。
お疲れが溜まってきている頃だと思いますが、週末まであと少し。
みなさん…

ファイト!!

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