(お悩み相談)「ぎゅーしてほしい、甘えたい」と思い、心がぎゅーってなってどうすることもできずにおかしくなりそうです。
9日もあったら読みたい本も読めるし、勉強もできちゃうし、実家でもゴロゴロできるし…
と思っていましたが、何もせず(厳密には「できず」)に9日が終わり、昨日から白目をむきながらの社会復帰。
しかも、復帰初日が丁度「会社に出社する当番日」で、寝過ごしてしまわないように月曜の夜に10分間隔でアラームを仕込むというマジメーヌ振りを発揮しました。
とはいえ、在宅勤務だと社会復帰と言ってもシャッキリできずに気分の切り替えがうまくやれなかったかもしれないので、昨日は重い心と体を引きずりながらでしたが出勤日でよかったのかもしれません。
久しぶりの仕事は、溜まっているメールチェックをするだけで2時間以上が必要なくらいあれこれ業務整理が必要で、やっと一段落…と思ったらあっという間にお昼でした。
ふぅ。久しぶりの労働!偉いぞ!!と自分をコテンパンに褒めた後は(← いつもの長い前置きです)ブログへお悩む相談をいただきましたので、お返事したいと思います。
お悩み相談(高校3年生さん)
こんにちは、以前に相談させてもらった高校3年生です。また相談すみません。
あれから(周りの人からしたら全然なレベルだと思うけれど)少しずつ勉強の負荷を上げているのですが、よく落ち着かなくなったり、寂しくなったりしてしまいます。
「ぎゅーしてほしい、甘えたい」と思うのですが家族や友達には(言葉を選ばすに言うと、)気持ち悪くてして欲しくありません。でも、心がぎゅーってなってどうすることもできずにおかしくなりそうです。
この甘えたの原因がわからないので、解決策も考えられません。
もっとやることに集中したいのですが、どうしたら解消できますかね? 自分が甘えたいの塊すぎて呆れます、、
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高校3年生さん、こんにちは。
私が学生時代は「夏を制する者は…」って標語(?)のようなものがありましたが、今も夏は追い込みをかける大事な時期は変わらずなのでしょうか??
> あれから(周りの人からしたら全然なレベルだと思うけれど)少しずつ勉強の負荷を上げているのですが、よく落ち着かなくなったり、寂しくなったりしてしまいます。
わぁ!頑張っていらっしゃるんですね~。
どれくらい頑張るかについて、他の人と比べる必要なんてないんですよーー。
高校3年生さんが「よし、やろう!」と思って自分に対して負荷をかけ出したことを「私なりに偉い」って「自分基準」で褒めてあげられるといいですね。
「負荷」とありますから、やりたくて・楽しくて・ワクワクして…というものではなく、本当はやりたくないけれど必要に迫られて・やるしかない状況だから…と自分を奮い立たせている状態ですよね。
力がない時は頑張るってしんどいですよね。
勢いがあって「やってやるぞ!!」と力がみなぎっているならまだしも、思考の中では「受験生だし今頑張っておかなくては後でしんどい思いをする」「希望している学校に入るために頑張らないといけない」「今の状態では足りない」と正当化して自分をなだめて負荷を与えますが、心の中(感情)はそれに追いついていないのであれば、当然しんどさを感じてしまいます。
頑張りたいとは思ってはいるしその気持ちもあるけれど、やみくもに頑張れるほどではない。
高校3年生さんは、もしかしたらそんな状態なのではないでしょうか?
突然ですが、高校3年生さんは頑張って何かを成し遂げようとしている時に「誰も見てなくてもいい。私が好きで頑張るんだからご褒美なんていらない!」というタイプですか?
それとも「ものすごく評価してもらわなくてもいいけれど、でもやっぱりヨシヨシ・いい子だね!って言ってもらえたら報われる」と思うタイプですか??
どちらがいい・悪いではなく、自分がどうされることを望んでいるのか?というのを知っておくのは、自分を頑張らせるときに大事な事だと思っています。
前にいただいたお悩みの中にもありましたが、高校3年生さんが中学受験をしたのも「ご両親の願い」を叶え、喜ばせたい・認められたい・愛されたいと思ったからこそ、必死に頑張ったんですものね。
いつも塾の中で下の方から数えるほうが楽な場所にいて、そこからなんとか志望校に合格しないと周りを失望させてしまう…と、うーーんと一生懸命に頑張ったんですよね。
高校3年生さんが頑張れたのは「お母さんに認めて欲しかった」「お母さんに機嫌よく過ごしていて欲しかった」「高校3年生さんが自慢の娘だよってお母さんに言って欲しかった」「ご両親を笑顔にしたかった」そして何よりも
私を見て欲しかった。
私の事を愛し・喜んで欲しかった。
からではないのでしょうか??
子ども時代ですからどうやったら喜ばせられるのか、お母さんやお父さんから「すごいね!」って認めてもらえるのか、やり方なんて分かりませんよね。
だから、目の前に置かれてた『中学受験をする』という大きな目標に挑み・頑張り続け、結果を出すことで
私は頑張ったよ!
私は二人の自慢の娘だよね?
頑張った私のことを愛してね。
って声にならない思いを持っていたのではないでしょうか?
無邪気に甘えて「ねぇねぇ、褒めて!!」って言いたい気持ちを伝えられずに飲み込み、褒めてもらえるために懸命に努力したことを、お父さん・お母さんに分かって欲しかったのではないでしょうか??
もちろん、勉強して受験を突破したことは高校3年生さんにとって大きな財産にもなりましたし、そこで出会えた魅力的なたくさんの人達との時間も宝物になったと思います。
ただ、置かれた場所で必要以上に頑張って自分がすり減るまで一生懸命になって疲れ切ってしまうのはどうしてでしょうか??
頑張らないと愛されない。
頑張らないと価値がない。
きちんとしていないと悲しい顔をされてしまう。
誰かを悲しませたくない。
本当の私の価値が分からないから、何かをしないと認めてもらえない。
こんな風に「自分ではダメ・自分では足りていない」という思いが高校3年生さんの中にあるのではないでしょうか?
何かを頑張らないと誰かを笑顔に出来ないと思ってしまうと、笑顔を見るために力を振り絞って頑張ります。
お母さんが完璧な子供だったからこそ、それに倣ってちゃんとしないと認めてもらえない・愛してもらえないと思い込んでしまえば、嫌われないために無理をしてやりたくない事も苦しい事も飲み込んで耐えます。
それはまるで、自分を奴隷のようにして犠牲にしている状態です。
そう思うと、うーんとしんどい状態で踏ん張っているんだな…って思えませんか??
そんな風に耐えている自分に優しくしてあげたくなりませんか?
頑張る・上を目指すときの「動機」というのは何か一つだけという事はないので、様々なものが絡み合っているものです。
だから受験勉強を頑張る動機の一つに「自分の将来をより良いものにするために誰のためではなく自分のために頑張る」というものもあると思いますが、それ以上に『認めてもらいたい』『分かって欲しい』という思いが強ければ、褒めてもらったり目をかけてもらえなかったら、頑張ることがしんどくなるのは当然だと思いませんか??
> 「ぎゅーしてほしい、甘えたい」と思うのですが家族や友達には(言葉を選ばすに言うと、)気持ち悪くてして欲しくありません。でも、心がぎゅーってなってどうすることもできずにおかしくなりそうです。
本当はただ「偉いね」「頑張ってるね」「頑張っても頑張らなくても高校3年生さんは素敵な女子だよね」って認めて欲しいし分かって欲しんですよね。
その気持ちはおかしなことでもなんでもなく、好きな人たちであればあるほど『分かって欲しい』って思うのは当然です。
そして、好きな人・大事な人たちであればあるほど、自分の中にある気持ちがバレたら恥ずかしい!!って抑え込んでしまいます。
・学校では委員会などのリーダーとして動く私
・家でも家族をがっかりさせないようにいい子でいる私
・自分を伸ばしてくれてくれた先生にがっかりされたくない私
・過去に志望校の1つに受からなかったことで感じた傷やプレッシャーに潰されそうな私
・部活や委員会など、後輩の目の中でカッコよくいなきゃいけない私
・苦しいさから逃げ出すためにも受験に成功して家をでたくて頑張らないといけない私
以前いただいたお悩みからですが、高校3年生さんが抱えているものって、すごーーく苦しくて重たいものですものね。
体も心も成長の中にある多感な時期に、ひとりでこんなにいっぱい背負ってるんです。
本当に健気に一生懸命に、今にも折れてしまいそうな状態の中で耐え続けてきているんですものね。
偉いですよね、本当に。
ずっとずっと、頑張り続けてきて、途中で頑張れないと立ち止まった自分を責めてしまうことまでしちゃうくらい、うーーんと必死に生きているんですものね。
頑張ってきた事、今も頑張っている事、とってもすごい事だし何より偉いよね!!
お疲れ様。
今も負荷をかけ出して目標に向かって進もうとしていて、とってもかっこいいし素敵だね。
高校3年生さんは、そのまんまで愛されていいんだよ。
頑張り屋さんのあなたも、立ち止まっちゃうあなたも、お手本になろうとしたり自分を律しようとするあなたも、全部素敵だからね!!
私が高校3年生さんの側にいたら、そう言ってムギューーーッと抱きしめ、背中を何度もポンポンとしてあげたいです。
実際にそうできていないけれど、その気持ちを上の言葉に託しています。
エアハグ!!ではあるけれど、届いてくれたらいいな。
もしも良かったら、お風呂に入っている時やベットで眠りにつく時など、リラックスしている時間に高校3年生さんが自分の両腕を抱きかかえるようにして自分を抱きしめて、いつもありがとう、って自分に言ってあげてみてください。
> 「ぎゅーしてほしい、甘えたい」と思うのですが気持ち悪くてして欲しくありません。
> 自分が甘えたいの塊すぎて呆れます、、
大好きな人たちに認めてもらいたいし、甘えたい。
けれどそれを「気持ち悪い!」って感じないと抑えられなくなるし、自分が甘えん坊なことを「呆れる」って否定しないといけないくらい、本当はガマンしているんですものね。
私たちは「こんなことをしたら嫌われるんじゃないか?」「こんな私を見せたらいけないと思う」と自分に対して禁止することを持てば持つほど、自分の内側にあるものを抑え込んで【しっかり者の私】【一人で何でもやれる模範になれる私】というイメージを自分に対して作り上げて、本当の自分を見せないように隠します。
周りの人からはしっかり者で自立していて、何でも自分でやれちゃうように見えているのに、本当の自分は寂しがり屋で甘えん坊なのに誰にも甘えられずに我慢ばかりしてしまう…
ずっとずっと、そうやって我慢し続けてきていませんか?
って、実は私も同じです。
寂しい、甘えたい、って誰よりも強く思っているのにそれを見せられずに我慢し続けてこじらせて生きてきました。
もしも高校3年生さんが「甘えたいの塊」だってバレたら、どうなると思う事を怖れているのでしょうか?
しっかり者の私が実は弱さを持っていて、甘えたくて、褒めてもらいたくて、寂しくて…
そんな姿を見せたら「呆れられちゃう」「私はちゃんとしないと見捨てられる」「価値がない」という思いはありませんか??
何かを頑張ったり差し出したりしないと愛されない・認めてもらえない…と自分を我慢させて生きてきてしまうと、自分の価値が分からなくなります。
【無価値感】というものですが、これが大きくなってしまうと甘えたいというごくごく普通に湧く感情についても我慢させようとしてしまいます。
私は私だから愛されていい。
甘えたい気持ちがいいっぱいある私も、頑張られない私も
どんな私も私だからそれでいい。
こんなような言葉を自分に対して言ってあげてください。
いいんだよ、甘えん坊な私でもいいし、甘えるのをずっと我慢してきて、もう頑張れないくらい認めてもらいたい私がいるんだ!!って白旗をあげちゃいましょう。
私、ずーーっと甘えたかったんだな。
今、頑張れない中でも頑張ろうとしているから、それをただ抱きしめて背中を支えて欲しいんだな。
頑張り続けている事を「すごいなぁ」って言われるんじゃなくて「お疲れ様」って笑って受け止めて欲しかったんだな。
完璧にできない私の事を「それでいいんだよ」って肯定して欲しかったんだな。
そんな風に、高校3年生さんがずっと我慢してきた気持ちが噴出している事を、誰よりも一番側にいる高校3年生さんが優しく優しく受け止めてあげてください。
呆れてしまって突き放すのではなく、それくらい我慢してきた自分をギューーーッと抱きしめてヨシヨシってしてあげてください。
甘えの気持ちはだれにでもある「普通」な気持ちです。
だから恥ずかしいなんて思わなくていいんですよ。
私、寂しかったな。
私、誰かに分かって欲しかったな。
どんな私でもいいって抱きしめて欲しいんだな。
そうやって、大事な高校3年生さんの気持ちに気付いてあげて、甘えられる場所に甘えてみてもいいんですよ!
以前、特進の時の担任の先生のことが書かれていましたが、信頼出来る先生であれば「頑張ってるんで褒めて欲しい」って言ってみてもいいですし、こうやってここで素直な気持ちを言う事で楽になるのであれば、またいつでもお悩みを届けてくださいね!!
直接側にいて抱きしめてあげることが出来ていないけれど、高校3年生さんの「甘えたい」「寂しい」という気持ち、私も持っていますから「よしよし」って笑いながら暖かい胸の中にぎゅーーっとしてあげられたらどれだけいいだろう、ってもどかしい気持ちです。
高校3年生さんは、私が見せてもらっている部分だけでも相当に頑張り屋さんで成長意欲もあり、実際に結果を出せるすごい能力を持っている輝く女の子です。
だからね、呆れてしまうのではなくもっともっと高校3年生さんの事を大事に扱ってあげて欲しいな!って願っています。
最後になりますが、温かいもの・ふわふわしたものを抱きしめて気持ちを呟いてみることも、自分の気持ちを軽くすることに役立つことがあります。
私は高校生時代、不安な事があると大きさにして30~40cmくらいのクマのぬいぐるみを抱きしめて自分の気持ちをそのクマに吐き出していました。
ぬいぐるみはただふわふわでムギューッと出来て、そして愛おしくて、私は随分と甘えさせてもらいました。
(私は昔から甘え下手でどうやって甘えていいか分からなくて、けれど寂しくて、ぬいぐるみに随分と助けてもらいました。否定されないし素直になれるし、ね。他にも不安が強い時に抱きしめて助けてもらいました。)
▼そのクマのぬいぐるみはこちらです
人に甘えるのが難しい時、自分の甘えん坊なところを見せるのに抵抗がある時には、ふわふわして抱きしめられる柔らかい「相棒」を持つこともいいですよ!!
勿論、その相棒は1つではなくて複数でもいいですし、自分の弱さや情けなさを打ち明けられる秘密の相棒がいると、うーんと心強くなれますから、ぬいぐるみがお好きであれば大好きな相棒を抱きしめて心を落ち着けるのも一つの方法なのでご紹介させてもらいました。
お悩みをいただいてからお返事までに少しお待たせしてしまいましたが、また気持ちを聞いてもらいたい!と思い出してもらえたこと、嬉しかったです。
受験生というだけで、ずしーんと重たいストレスの中で勉強を頑張っているんですものね!!
フレーフレー、高校3年生さん。
頑張り過ぎずに上手に頑張れるように祈っています。
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あなたのお悩みを、ブログで記事にしてもいいよ!という方は、ぜひお悩み相談を送ってください。
私なりの形で、あなたのお悩みに寄り添いたいと思っています。