ずっとずっと私の憧れの人。
泣きすぎて、頭ガンガンなうえに顔も熱をもって重たいので、1時間くらいベッドでボーッとしながらも『ベートーベンの悲壮 第二楽章』を流して「追い泣き」して頭痛が悪化した今日のおまみーぬです。
コロナの流行で映画館が休館になり、上映が先延ばしになっていた『ストーリー・オブ・マイライフ(若草物語)』を見に行ってきました。
映画館に映画を見に行くのはすごく久しぶり。
映画館のポイントカードのポイントが溜まっていたので、休日のお昼だというのに1,000円で鑑賞出来ちゃいました。わーい。わーい。
ソーシャルディスタンスの関係で一席ずつ左右が空いていて、周りの人がちょっと遠いから
思いっきり没頭して、思いっきり泣ける
というのが仇となり、泣きすぎて頭痛で大変な目にあっています。トホホ。
私、映画やドラマや本などに対して「感情が乗りやすい」のか、割とすぐに涙が出てしまうのですが、若草物語のお話は何度も読んだり何度も映画を借りてきて見たことがあるので、最初の方から感動して泣きっぱなしでした。
ルイザ・メイ・オルコットの「若草物語」を読んだのは小学生の時。
何度も読み返しましたが、登場人物である4姉妹全員に憧れがあって大好きなお話でした。
屋根裏部屋でジョーの描く脚本をもとに楽しそうにお芝居するシーンや、クリスマスの贈り物の心温まるシーン。
そして、何度も映画化されているのですが、私が何度も見込んだのは「ウィノナ・ライダー」がジョーを演じた『若草物語』です。
私は4姉妹の中で「3女のベス」が一番好きで、私が何度も見た映画ではクレア・デーンズがベス役。ベスにピッタリの女優さんだなぁと思っていましたが、今回見た「ストーリー・オブ・マイライフ」のベスも、思っていた以上にベスのイメージにピッタリのチャーミングな女優さんでした。
感動と頭痛で取っ散らかってしまいますが、とにかく映像がきれいでテンポも良くて、あっという間に物語に引き込まれるのですが、この映画では「女性と結婚」というものがテーマにあるような感じがしました。
映画の中のメグの結婚式の前のシーンがあるのですが、そこで「少女時代が終わっちゃう」とジョーが言うシーンで涙腺はやばい状態に…
この気持ち、すごくすごく分かるんです。
私は3姉妹でにぎやかに成長しました。
いつか大人になったら素敵な人と結婚して…と子供心に花嫁さんになる日を夢見たり、年頃になれば好きな男子にドキドキしたりとしながらも
いつか私が大好きな家族はみんな離れ離れになって
こんなに大事な居心地のいい時間はなくなっていくんだ
と想像して涙が出ちゃうこともありました。
大人になって、当たり前ですがみんなそれぞれに自立や独立をして「自分の世界」をもって少し距離ができるのは仕方のないことだし、だからといって家族が家族でなくなるわけではないのに、いつまでもお父さんとお母さんがいて3姉妹がテレビやお風呂の順番でワチャワチャしている、そんな「私の少女時代」がいつか終わりが来るのが悲しかったし、寂しいと思っていました。
なので、このシーンのこのセリフには大号泣でした。
(その前のシーンでも号泣したんで、顔はグッチャグチャで隣の席が空いていてほんとによかったと胸を撫でおろしていました)
話が行ったり来たりしてしまうのですが、私が一番好きなのは「ベス」。
子供心に自分と似ている部分があると思い、自分を重ねていた部分もありました。
お人形さん遊びや手芸をしたり、人の気持ちを理解しようとして陰でそっと大切な人たちの力になれる、心優しい物静かなベス。
だけれどベスは自分の信念や、勇気を出す場面ではしっかり勇気をもって「ありがとう」と言える力強さもあり、何よりも人を思いやる柔らかい心をもった女性だというのが大好きでした。
私は「おじいちゃん」大好きっこだったので、前にもブログで『グランパコンプレックス』としてハイジとおじいさんのイメージワークで勝手に癒された話や、赤毛のアンのマシューおじさんとの会話が大好きなエピソードであることを書いてきました。
だからというのもあるのですが、私はベスとお隣のローレンス氏とのエピソードが大好きです。
このエピソードはベスとローレンス氏どちらにもある「優しさ」がたっぷり詰まっているあったかい思いやりの話。
言葉はあまり持たなくても、心は柔らかくほぐれて子供心にこのシーンを何度も何度も読み返したなぁ。
まず、ベスが驚いてしまったり不安にならないようにローレンス氏が相手を思いやってそっと距離を取ってくれるのもあったかいし、ベスもローレンスさんにピアノをお借りしている事を感謝して「上靴」をプレゼントしようと思うところが何より好き!!
お互いを思いやる暖かさに、胸があったかくなります。
そして、上靴に対して反応がなくてしばらくベスは不安になるのだけれど、ローレンス氏はとても嬉しくて、なんとベスにピアノを贈ってくれる所でいつも涙腺が崩壊。(しかもそのピアノはローレンス氏の亡くなった孫娘のもの!!)
そして何より、ベスが歓喜の感情を押さえられずにお隣の家に駆けていき、ローレンス氏にお礼を伝えたいのに言葉を失くしてしまうけれど、言葉の代わりに「ありがとう」のキスを贈り二人は仲良くなる部分が、思い出すだけでまた涙が出ます。
映画の中でもこのエピソードは美しく描かれていて、まず割と冒頭で声を押し殺しながら号泣しちゃいました。
何か前に出て行動ができる「目立つ」タイプではないけれど、しっかりと自分を持ち、周りを柔らかく観察出来て人の気持ちに寄り添えるからこそ、お隣のローリーもベスには自分の気持ちを素直に言えるし、何より4姉妹のみならず周りの人からも「天使」だと思われるくらいに優しさがあることろが、私の憧れです!!
若草物語は、4姉妹それぞれのエピソードがどれも胸にくるので(個人的な感想)映画館で終始泣きっぱなし。
そりゃ、頭も痛くなりますよね…
過去に映画化されたバージョンも大好きで何回もレンタルしてきて見ましたが、今回の劇場版は「音楽もエピソードの描き方も同情人物も光や色」も全部素敵で、DVDになったら買っちゃおう!!と思うくらい良かったです。
映画館にまたもう3回くらいは行っちゃうかも…
映画の最後の方でベスがいなくなった後で思い出のピアノをベア先生が弾くシーンがあり、そこで「ベートーベン 悲壮第二楽章」が流れるのですが、もうこの辺りでは涙腺がおかしい状態なので、声を抑えるのがしんどいくらい泣き、マスクが気持ち悪いくらい濡れていました。
映画は「若草物語」と「続 若草物語」がセットになったものなのですが、また読み返したくなってこれからAmazonでポチッちゃおうかな??と思っています。
で、で、私は自分が今世の命の炎を消した後のお別れ会で自分を見送ってもらう際には「無宗教のお別れ会」をしてほしいと思っているのですが、そこで流してほしい音楽というのを決めています。
・お別れの会で流して欲しい曲は「埴生の宿」と「オンブラマイフ」と「鍾乳洞の庭で」であること
という音楽リストがあるのですが、ここに「ベートーベンの悲壮第二楽章」も加わりました!
前から知っているしいい曲だとは思っていましたが、お別れの曲に加えるまでではなかったのですが、映画効果(?)でリスト入りを果たしました!
若草物語の作者である「オルコット」は生涯独身でしたが、彼女の残した素敵な言葉を最後にお届けして終わりにしようと思います。
私たちはみな追い求める人生があり、形作るべき自身の夢がある。
そして、信じ続ける限り、私たちはみな夢を現実にする力を持っている。
(ルイザ・メイ・オルコット)
この言葉、とっても素敵で大好きな言葉です。
信じ続ける限り「夢を現実にする力」を私たちはちゃんと持っているんだと、勇気をもらえる言葉です。
妄想強めで「夢を見る」事が大好きで、そうやって自分を悲しみの中でも抱きしめて現実と折り合いをつけてきた私は、今もやっぱり夢を信じてそれを大事にしています。
その夢は誰かに笑われても、叶わないと周りから言われても、自分が夢見れることは叶えられる力があるんだ!と自分で自分を信じてあげたいし、私は自分の味方であり続けたい。
感情が高ぶって泣きすぎて目がパンパンですが、私の憧れであるベスの優しさに思いを馳せて、ベートーベンの曲を聞いて思い出し泣き(?)しようと思います。